男性同性愛者の目、彼らの視線に喝采を送りたい。
焦点距離が短い、丸みを帯びた目たち。
視線のやり取り、その交渉、やり取り、距離のつめ方、そして俊敏な口づけ。
彼らは目で常にコミュニケートし続けて>>続きを読む
作品中盤はうとうと寝ていたが、後半シャキッと目が覚めた。
印象に残ったのは、「視線」と「鏡」。動かない人物たち、彼(女)らの交差しない視線の空間。その空間を別の次元で複製する鏡の平面。
それにしても鏡>>続きを読む
あれこれと事後的に論じる言葉が不要に思える映画である。それゆえ以下の記述は完全な駄弁である。
物語のトリガーになるのは、校長の愛車のスポーツカーを屹立させるという、主人公二人組がたわむれに思いついた>>続きを読む
カナの爆発。
ヒステリー、暴力。同棲する男に対するDV、罵詈雑言。平常時にはたどたどしく貧困な言語使用も、一度爆発すれば雄弁に溢れ出す。
常にフラフラして生理的欲求に左右される、どうしようもない──ど>>続きを読む