目つき悪すぎて鶴田浩二と最初気づかなかった
鶴田浩二が前半一言も喋らなかったんで、殺しが静かにやって来る的な展開かと思ったら後半普通に喋り始めてびっくりした。wikiを読んで経緯を知った。
構図、照明、カメラワークなど技術的な分析にも基づき、ローラ・マルヴィがいう"Male gaze"の歴史を分析する。
美しいのだが、108分ってこんな長かったっけ…と思ってしまった
『フリーク・オルランド』と続けて見て、共通する特徴が見て取れる。
顔料や水がぶちまけられるも、その向こうには何も届かせないガラスの壁>>続きを読む
古いスイス製の精巧な時計を遠い外国に持ってって、現地時間でもなんでない素っ頓狂な時間を精確に刻み続けている…みたいな話
地中海が舞台で(タイプは違うけど)いやな男が出てくる点がまずにてるけど、『軽蔑』といいヨーロッパ人の古代への見方とアメリカ観みたいなのが見えてきてとても面白い。
Men and women under the influenceとでも呼びたくなる映画。いつ呼び出されるか分からずいつ帰れるかも不安定な労働の影響により疲れ切った夫と、その労働により苛立ち大きな声で>>続きを読む
中年版『タクシー・ドライバー』みたいな印象。ハーヴェイ・カイテル出てるし。
レザボア・ドッグスと続けて見たので、ハーヴェイ・カイテルが男泣きしてばかりでちょっと笑ってしまった
一、二曲くらいで、曲が流れるのが上映時間の十分の一くらいでも最高のミュージカル映画を作れる
一、二年してまた見たら感想変わりそう。とりあえず『タルテュフ』読まなきゃ…
ヒッチコック、アメリカ馬鹿にしてんなぁ。さすがイギリス人、と思ってしまう。
オープニング、モスクワでの軍事パレードの音がデンマークでも残響してるのが非常に印象的。当時肌感覚であっただろうヨーロッパで>>続きを読む
古参の妓女、噺家、兵隊などにより一夜の情事がひたすらに注釈されていくのが面白かった。注釈映画。
舞台を変えたというよりはスタイル(文体)を変えて、リノ・ブロッカ『マニラ、光る爪』を撮った感じ。香港のローカリティは確かに強いが、行く宛のないエグザイルたちを描ききっているという点ではコスモポリタン的>>続きを読む
レイシズムとフェミニズム(貞淑さをめぐる男女の非対称性)をめぐる映画。フライシャーの陰影が美しい。
そもそも日の当たらぬ暗い屋敷の中で酒を飲んだ(気まぐれにセックスをするだけの白人たちが、意図的に黒>>続きを読む
『血と砂』など他の監督作でも目立つ明るいBGMと悲惨なシーンの対比が本作でも強い。
『人間の條件』を始めとする諸作品よろしく、仲代達矢の誰にも真似できないような虚無の眼が印象に残る。
元あった文脈から切り離して全く異なるような文脈に何かを置くこと、いまふうに言えばサンプリングめいたものが良くも悪くも際立つのが岡本喜八という監督だと思うが、特にこの作品はそれが強い。