Snowさんの映画レビュー・感想・評価

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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

全ての物事に終わりがある
始まらなければ終わらない
終わらなければ始まらない

始まりも終わりも自然の摂理
引き受けて立って歩み続ける

わたしは最悪かもしれない
そしてそれで大丈夫なんだ

ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.6

人生史上最幸に美しい作品にめぐり逢った

誰かの「死」のジャーニーを付き添う体験がこんなにも心暖まるものかと驚く一方で
誰かの「生」のジャーニーに寄り添う体験と本質的には一緒なんだから当たり前かと納得
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

真実は人の数だけあるもので
重要なのは何を信じ抜くのか

親密な関係性をはじめとしたあらゆる物事の背後には文脈があり
それは当事者にしか分からないことだし何かで証明しようもない

他人が知ったかぶりす
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.4

인연(イニョン)
輪廻転生をも含んだ
人と人の関係性における摂理・運命

他の言語に訳すことも言葉で説明することも
微妙にずれてしまいそうなその感覚を
こんなにも繊細に美しく描いてる作品に出逢えたのが
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

-

映画として強く共鳴する作品ではないが
サスペンススリラーとしての脚本が秀逸
俳優たちの演技も脇役を含め素晴らしい

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

『プロメテウスは神々から
火を盗み人類に与えた
そのため岩に縛られ
永遠に拷問された』

原爆を使ったのは明らかな罪
原爆を作ったのも違う形の罪

日本でもwinny事件に象徴されるように
ツールを悪
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スパイの妻(2020年製作の映画)

-

『私は一切狂っていません
ただそれがつまり私は狂ってるということです
きっとこの国でば』

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.8

動乱の時代
波乱な人生

清朝→中華民国→満州国→中華人民共和国という激動と共に
三歳で清朝最後の皇帝になったのを皮切りに翻弄される一生

P.s.
セリフが英語である違和感がすぐ消えてしまうくらい
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.8

人生にはついてる奇跡もついてない宿命もありうる
人間は奇跡と宿命を請け負った何者にでもなりうる

弱き存在であろうが
乱暴な性であろうが
何者だと信じたいか

その者に近づこうと
どんな選択をするか
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

アルコールの血中濃度が生きる意欲に与える影響を検証する破天荒な実験を通して
ミドルクライシスを迎える中年男子たちの人生の不安との向き合い方を描いた秀作

不安との向き合い方の真髄は
自分の不完全さを認
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家族の誕生(2006年製作の映画)

3.8

家族の絆は必ずしも血縁を必要としない
血縁が繋がってるからといって家族の絆が築かれるわけでもない

家族の温もりと真実の愛は
心を開かればすぐ身近で感じるもの

世界でいちばん美しい村(2016年製作の映画)

3.8

世は無常
命は尊い

P.s.
ヒマラヤ奥地
ラプラック村

過酷な居住環境
神々の宿る大地

慎ましい暮らし
育まれる家族愛

地震のレッドゾーンに指定されてるにもかかわらず
ここで骨を埋める覚悟が
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ある男(2022年製作の映画)

4.2

事故で浮上した身元不明な「ある男」
その男の正体を追っていく「ある男」

一見社会的な立場も経済的な裕福さも真逆に見える彼らは
生まれながらの血筋への差別の宿命を背負って生まれては
その宿命から自由に
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三姉妹(2020年製作の映画)

3.8

親との家庭で抱えた痛みは
自分の家庭でも再生される

三姉妹のそれぞれの痛みが丸見えになったことをきっかけに
お互いを包んで愛でて無自覚な痛みの再生を断ち切るように

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.4

心が動いたシーンは数えきれないし言葉にはしきれないけど一言で
前作はSadnessが解放されてJoyとSadnessという極の統合の物語に観えたとしたら
本作はAnxietyが認められて全体性=多様性
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純愛 JUN-AI(2007年製作の映画)

3.8

戦争の物語じゃなくて愛の物語って冒頭にあった通り
戦争がもたらすのは国家間の憎しみ合いも大きいけど
戦争がもたらすのは戦争すら超えられる人間愛もある

愛あるがゆえに怖いけど
違いを含んで超える世界
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.8

娘の健康と幸せだけ願う母
母を少しでも喜ばせたい娘

日頃あれこれで忘れがちで
本当はずっと在る美しい絆

P.s.
いつしか他と比べ物にならない母娘の親密さと
時にはその親密さゆえの赤裸々なぶつかり
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

リアリティに欠けることも満載だけど
不気味ほどじゃない奇妙さを堪能した

そして震えるほど感銘深かったのは
赤ちゃんのような大人が兼ね備える
本能を含めたニーズを満たす情熱と
既存の枠組みを超える自由
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.5

シマウマとハイエナとオランウータンとトラが登場する
一番目のストーリーは嘘で

水夫とコックと母親とパイくんが登場する
二番目のストーリーが真実

それくらいみんな程度の違いはあれど気付いてるけど
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.0

目的地のニューヨークに入ることも
戦時中の故郷・ホームに帰ることも
にっちもさっちもいかない状況下で
果たしたい約束を大事に抱え続けて
見事に世界を自分の味方にしていく

聞き取れなかったところから通
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.4

人生はチョコレートボックスと同じで
開けてみてはじめてどんな味か分かる

運命という生まれながらも
ただ風に乗っての彷徨いも
両方が同時に起こっていて
だからこそ尊く美しいんだ

P.s.
お誕生日の
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.2

地球と人類の未来への要は
時空間を縦横無尽可能な愛

唯一人間の発明によらない
感知観測可能な不思議な力

P.s.
Do not go gentle into that good night,
(穏
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未成年(2018年製作の映画)

3.6

未成年な大人たちが犯した過失を
未成年な子供たちが代わりに対応
本当の未成年は形だけの大人たち

不倫話の定番
愛に盲目な女
卑怯な逃げ男