くろいひとさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

くろいひと

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チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

4.2

チャップリンのドタバタ喜劇を期待していると肩透かしをくらうが、コメディの天才によるシリアスな名作であり、全体の完成度は高い。

ここかしこの「技」に笑わされながら、狂気が日常化した世界にはまってしまう
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街の灯(1931年製作の映画)

4.0

美しくもあまりに残酷なラストは、映画史のなかでも屈指の名シーン。

サイレントだからこそ、盲目のヒロインとチャーリーとのまさに「言葉にならない」恋が、これほどまで見事にえがけたのだと言える。

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

3.7

ここかしこにチャップリンらしいテンポのよいシーンがあり、どこを切り取っても単発で見事に笑わせてくれる。

冒頭の流れ作業、終盤の「ティティナ」のシーンなどは不滅の面白さ。

しかし、このころから露骨に
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

3.5

靴を食べるシーンで名高い名作。

このころはまだ物語性よりもひたすら動きそのものの面白さが前面にあり、そのテンポのよさを堪能できる。

ニノチカ(1939年製作の映画)

3.0

全体的によく考えられたプロット、セリフなど脚本・演出面ではいまなお古さを感じさせない見事なつくり。
ただ、肝心のグレタ・ガルボが共産圏の女を見事に演じてはいるのだが、そのぶん彼女の魅力がうすく、共感し
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青髭八人目の妻(1938年製作の映画)

2.8

クローデット・コルベールのキャラクターをいかしたテンポのよいコメディ。

ゲイリー・クーパーとの掛け合いも胸がすくほど面白いが、エンディングにむかってあまりにも妻の夫に対する態度が「計略」とはいえいさ
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天使(1937年製作の映画)

3.7

おしゃれなおとなの映画。
扉を効果的につかった演出、窓越しに部屋のなかを流れるように見せていくカメラワークなど、ルビッチ一流のスタイルを堪能できる。
公園のベンチのシーンでは、消える女とそれを追う男を
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メリィ・ウィドウ(1934年製作の映画)

1.8

モーリス・シュバリエのダニロの素晴らしさは申し分ないが、脚本と演出に難あり。
ルビッチほどの巨匠にしてこの出来は残念。
救いようのない浅いメロドラマになってしまっているが、オリジナルであるレハールのオ
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.0

『アンタッチャブル』をはじめとして、後世あまたのオマージュを生むことになる有名な「オデッサの階段」の緊張感あふれるシーンは、いまなおその素晴らしさを失っていない。
よく使われるショスタコーヴィチの交響
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.3

ドイツ表現主義まっしぐらのデフォルメされたセットにメイク。
歌舞伎的とも言えるもの言わぬ俳優の顔の表現の見事さ。
なんといってもすべては○○○であったという、メタ構造をもつどんでん返しのラストは、映画
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國民の創生(1915年製作の映画)

3.3

あまりにも有名だが、過激な人種差別的な思想が前面に出ていることにより内容的にマイナスな評価を残念ながらうけている。
純粋に映画としてみれば、技法的な面での数々の功績、クライマックスへ向かう構成の見事さ
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大列車強盗(1903年製作の映画)

2.7

西部劇映画のはじまり。
物語性がはっきり見えるというだけでなく、見るものをハラハラさせながらひきつける工夫もあり。

そこへ最後は撃ちますかと。

月世界旅行(1902年製作の映画)

3.0

明確なストーリーをともない、作り込まれた「場面」をつなげてひとつの映像作品にしたという意味で、まさに「映画」のスタートに位置するもの。
下手をするとたんなる「コメディ(軽演劇)のスタジオ収録」になりか
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工場の出口(1895年製作の映画)

3.0

人々の「動き」の臨場感という意味では『ラ・シオタ駅』よりもこちらのほうが面白い。

水をかけられた散水夫(1895年製作の映画)

3.0

コメディ映画の原型と言ってもよいミニコント。
この間と動きで笑わせるには写真や絵ではなく、動く「映像」という表現方法しかなかったという意味で必然的な作品。

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

3.0

画面奥から手前へ向かって到着する列車と、乗降する人々を撮っただけという映画だが、駅の活気がそのままみごとに記録されている。
その後映画史において「画面に動きをあたえるもの」として列車が繰り返しつかわれ
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