うちださんの映画レビュー・感想・評価

うちだ

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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

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めちゃくちゃ寝た。が、妙に引き込まれる。
10年後くらいに観たらぶっ刺さりそう。

ただ寝たのは割と間違いではなかった気がする。寝たことで話の繋がりが曖昧になって映画がさらに幻想的になったと思う。その
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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この時点で映画って完成されていたんだなあ。

ほとんどが人の顔のクローズアップ。撮り方にバリエーションがあって迫力のメリハリがついてる。いい映画だけど、ずっと重い話でしんどかった。

現代でも神の言葉
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夜と霧(1955年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

やっぱりアランレネはドキュメンタリーのセンスが良い。

ナチスの強制収容所での虐殺を最初にドキュメンタリーにした映画らしい。今ではよく知られてる内容が多いけど、初めて観た人が忘れられないくらい衝撃的な
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

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終わり方めちゃくちゃいい。

モッズになったら何か変わると思っていたはずのツイてないジミーがなんも変われなかったっていう結構悲しい映画だった。なんかこういうの色んな人間に身に覚えありそうだな。
クスリ
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用心棒(1961年製作の映画)

5.0

ほとんど北斗の拳。
黒澤明が、おもしれー映画観せてやるよと言いながら作ったのを感じる。

泥棒成金(1954年製作の映画)

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ヒッチコックがグレースケリーに自分の性癖を押しつけるための映画。

男がなんらかの濡れ衣を着せられて、出会った金髪美女と一緒にどうにか切り抜けるっていう、例のプロット通りでわかりやすかった。結構楽しめ
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シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

5.0

映画館へ行ったらロビーでこの映画の予告編が流れてて、釘付けになってしまったときから10年、ようやく観ることができた。
話の内容はほとんど知ってたけど、それでも面白かった。

そもそもロドリゲス、曲が良
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どのシーンで止めても綺麗な絵になるのは流石。最初は俳優の演技にイライラしてしまいたくなるけど、ジワジワハマっていくのが小津だと思う。

内容はいつも通り娘が嫁ぐだけ。公開時のことを考えるとやっぱり前時
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小さな巨人(1970年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画公開時より前の時代では西部劇の英雄として語られていたカスター将軍を、いきなり否定するシーンから始まるっていうのがこの映画の意義を示していると思う。

主人公の121歳のじいさんに色々語らせているっ
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主人公がゲイって設定が急で少しびっくりしたけど面白かった。
ミラーは結局のところ同性愛に嫌悪している存在ではあるけど、依頼者の正義のために弁護する姿は弁護士らしさがあっていい。

判決への持っていき方
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

後半は面白い。
けど、スパルタカスで自分の名前を取り戻したっていうのが少し気になった。
キューブリックにめちゃくちゃ修正されたらしいし、トランボの作品って言えるのかな。

汚れた血(1986年製作の映画)

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うーん、わからん。
いいシーンはいくつかあったけど、最後まで絶妙にワクワクしなかった。
マジックするところは良かったかな。

思春期に観たら違ったかも。

浮雲(1955年製作の映画)

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本当に嫌なことしか起きない。
二度観るのはキツイかも。

主人公メンヘラすぎる。
でも高峰秀子だったらいいかな、って思ったり思わなかったり。

乱れる(1964年製作の映画)

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成瀬巳喜男の映画を初めて観た。監督の特徴を聞く限りだと散々な言われようだったから身構えてたけどかなり面白かった。

これを東京オリンピックで日本中が浮かれてる年に公開するんかねぇって観ながら思ってた。
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ストーカー(1979年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

初めてタルコフスキーで寝なかったかも。
でもやっぱり難しい。観た後に色々考える必要がある。

危険だが行けば願いが叶うと言われているゾーンへの案内人ストーカー。今回は物理学者と作家の2人を連れていくが
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

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マジでキツい。
二度と観たくない。

おせっかい夫婦に対する違和感から始まって段々気持ち悪さでムズムズしてくる。自分の周りの人間全てが敵に見えて、それに恐れながら過ごしていく様が秀逸。

ローズマリー
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ラストマイル(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

物流倉庫の単発バイトをしてから観に行ったからより楽しめた。

最近某物流業者が従業員の人件費削減しただかを受けて作ったのかな。損をするのはいつも下請けの物流会社で巨大な外資系の冷徹な命令には逆らえない
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blue(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった映画。
個人的に2000年代は退屈で空虚で最悪な時代だけど、その空虚さを上手く映像化できたなら名作が産まれるんじゃないかって思ってる。リリイシュシュとこれがまさにそんな感じ。
本当だっ
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君の名は。(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何年かぶりに観たけど、普通に名作だなあって感じる。細かいことは気にせず、新海誠の東京に対する一種のフェチズムみたいなものを楽しむ映画。

学生になってから四ツ谷〜新宿近辺に行くことが増えたから、これあ
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パンダコパンダ(1972年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

パンダかわいいけど全体的に怖い。
タイムカードやって常磐線で通ってるパンダジワる。

銀座の恋の物語(1962年製作の映画)

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ザ・日活映画。とりあえず石原裕次郎と浅丘ルリ子を出しておけば売れるだろうという思惑を感じる。どうせ売れたんだろうな。

現代にも存在する俳優で客寄せするタイプの映画と本質的に変わらないので、ストーリー
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ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

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初めて面白いと思えたゴダールの映画だった。でもそれは、そもそもストーンズの演奏風景というものに撮れ高があったからかもしれない。
とはいえ時々インサートされる謎の政治運動の映像は個人的に好きだったし、全
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

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全く好きになれなかった。
多分作風と自分が生理的に合わないんだと思う。
ロバを主人公にし、純粋無垢なロバと残酷な人間の対比を作り上げているのかもしれないけど、自分には刺さらず。
解説を見る限り、キリス
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8 1/2(1963年製作の映画)

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偏頭痛を抱えながらみたら余計頭が痛くなった。観るタイミング間違えたかも。

映像の魔術師と呼ばれるのも頷ける映画。次から次へ登場人物がフレームイン・アウトを繰り返す。勢いに任せたような映像のように見え
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

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すんげー面白かったのと同時に、大学受験を思い出して心をずたずたにされた

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

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存在は知ってたけど、クリントイーストウッドが監督だとは知らんかった。

日本だとフォロワーが少ないが、本国だとかなり人気あったバンドなんだな。
最後あたりの展開がクサイけど、綺麗に終わった。

コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしかった。こんなにも下品なのに、ディズニー映画みたいなロマンチックさとワクワク感があるの凄い。

セットや衣装、照明から映像まで一つ一つのこだわりが自分にハマって良かった。厳しい自分ルールに則っ
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

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最初はとにかく退屈だけど、30分過ぎたあたりからだんだん面白くなっていって、何とも言えない気持ちで終わった。

タッジオの上目遣いと微笑みが綺麗すぎる。これで8割持ってる映画ではある。

芸術論の言い
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ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

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フランスでチャップリンの不労者みたいなインパクトあるキャラクターを作りたかったんだなっていうのが伝わってくる。

話はユロ氏がバカンスを楽しむってだけで中身はない。ミニシアターもの似た雰囲気を感じた。
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ニューシネマらしい示唆に富んだ映画で面白かったけど、邦題が良くない。
暴力って言うほど暴力は出てこないし、脱獄は重要な要素の一つだけどそれが全てじゃない。原題みたく主人公のキャラ、生き方っていうのがメ
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カサブランカ(1942年製作の映画)

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陰影と映像が良すぎる。なんか、昔の人が憧れるのも無理はないくらい絵になってる。ハンフリーボガートの良さがよくわかってなかったけど、この映画だと本当にイカした男に見えてくる。

やはり太平洋戦争最中の映
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楢山節考(1983年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

命が産まれることも失われることも軽すぎる。だからこそ、普通にホラーだった瞬間が何度かあった。食料が潤沢ではなく、気候も厳しく、技術力もない中で子孫を残していくためには、村の掟や風習を強く守っていくしか>>続きを読む

最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

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とんでもなく元気な映画だった。
景気良かったんだなあって思う。

ほぼ同時期の「結婚のすべて」と少し似たテーマで、女は何がなんでも結婚すべき、こういう相手と結婚しなければならない、っていうしがらみに真
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

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坂本龍一じゃなければよかったかな。
同年のカンヌだったら少なくともノスタルジアの方が好きだった。