のののさんの映画レビュー・感想・評価

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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.8

カラフルで様々な形をしたビーズを使って、溢れる愛を視覚的に表現してくれてるの好き。パイチャートを回転させて全てが混ざりあったハートになるシーンも愛の本質を表していると思う。
名作映画のオマージュも盛り
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アイランド(2005年製作の映画)

2.8

人間離れしすぎたクローンにも無能な人間にも表層的なストーリーにも共感できず。これだけ受け入れ難い映画久しぶりに観た。私がSFやアクションを苦手とする理由が明瞭になったことだけが救い。
ラストは解放され
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

2.8

主人公は今すぐスチールシャンクを埋め込んでもらった方がいい。軸がブレすぎてる。
実話ベースとはいえローラは映画用に脚色されたキャラらしく、マジカルニグロのような扱いに引いてしまった。彼女においてはカタ
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バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.2

映画館で鑑賞できて本当に良かった。素敵なフライヤーも部屋に飾りました。
今年の目標はヤスミンのような女性になるにしよう。
感想はニューディレクターズカット版の方にあるので省略。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.8

眠気に襲われる映画だと聞いていたけれど、全くそんなことはなかった。1968年に上映されたとは思えない撮影技術や映像表現の連続で、キューブリック監督のこだわりをひしひしと感じた。
かなり難解な映画だとき
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.0

血まみれクリスチャン・ベールのポスターの印象が強くて単純なサイコパス映画かと思っていたら、バチバチに風刺が効いていて震えた。物質主義やアイデンティティの崩壊に対する嘲笑の表現が素晴らしい。
私もパトリ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.6

実話ベースの映画の中でも特に心に刺さっている作品。
当初フリップは自分がユダヤ人であるという民族意識が低かったが、WASPではない日本人も当事者意識を持つべきだと感じる。インターネットが普及している現
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ララミー・プロジェクト(2002年製作の映画)

3.4

事件から約10年後、民主党のオバマ大統領によってようやく「マシュー・シェパード法」は成立している。アメリカでは宗教や政治が人々の暮らしと密接に関わっていて、その歴史によって思考も形成されていく。そのコ>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

きっと人生で一番観てるアニメ映画。内容はもちろんのこと、大野雄二による音楽が素晴らしい。近年はオートジャイロを奪取するシーンで流れる『サンバ・テンペラード』を聴きたいがために観てる節がある。

紙の月(2014年製作の映画)

3.2

映画と原作、同じなのはタイトルだけなんだよなあ。別に角田光代の作品も得意じゃないからそこは良いんだけど、それにしても人物描写が浅い。監督は自分が撮りたい絵を撮る人なんだろうなと巻末解説読んで思ってたけ>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー 4Kデジタルリマスター(2003年製作の映画)

5.0

クリスマスシーズンになると必ず鑑賞する作品。今年は映画館で、しかも4Kリマスターで観る事が出来て幸せ。鑑賞後はヒュー・グラントばりに踊り狂いたくなる。

オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.4

セピア色の現実から色彩溢れるオズの世界へ入っていくシーンは今見ても感動する。CGでは描き出せない、この時代ならではのセットや衣装からしか摂取できない栄養がある。

ゲキ×シネ「吉原御免状」(2024年製作の映画)

4.0

ゲキシネ化、さらにドルビーシネマでの上映までしていただいてただただ感謝。最高の映像と音響で楽しめました。
様々な要素を盛り込み怒涛の展開をみせる隆慶一郎の原作を上手く新感線仕様に落とし込んでいて流石。
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

一度目の鑑賞では全く刺さらなかった作品。でもオマージュ元のミュージカル映画を何本か鑑賞し、デイミアン・チャゼルの映画論を、まだほんの少しだけど、理解した今再鑑賞したら全く違う景色が見えた。こんなにも苦>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.2

タイトル通り、サンバーンのようなひりつく痛みが付き纏う。その正体を明確に表現していないにも関わらず、仄暗いベールを纏っているように感じさせるフレームワークや撮影技法に目を見張る。“This is ou>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

ティルダ・スウィントンがサムライソードでゾンビをぶった斬ってUFOにアブダクションされる姿を観られるのはこの映画だけ!
ゾンビ×ジム・ジャームッシュとは如何なものかと思っていたら、ジム・ジャームッシュ
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.8

マルコヴィッチをマルコヴィッチだけでマルコヴィッチたらしめられるのはマルコヴィッチしかいない。
咀嚼する度に様々な味が溢れ出すタイプの作品。それが何味なのか説明するのは難しいけれど、私の好きな味がする
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ウェディング・シンガー(1998年製作の映画)

3.4

飛行機に乗り込んでからの盛り上がり方がとても良い。80年代を知っていたらもっと楽しめたんだろうな。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.6

太陽のような強さを持つランチョー。彼の眩い光に当てられて周囲の思想も変化していく。相対的な幸せを求めるのではなく、確固たる信念を持った生き方をすることにより得られる幸せの大切さを教えてもらった。

グラディエーター(2000年製作の映画)

4.0

壮大な世界観に圧倒的な戦闘シーンであっという間の二時間半。登場人物の心情描写も丁寧で感情移入しやすいのも良い。史実とはかなり異なるコモドゥスとマキシマスの対比も素晴らしい。全てが影と塵にすぎないと理解>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.2

何回観ても体力と精神を削られる。凡人には理解出来ない狂気の殴り合いに打ちのめされる。“good job”を乗り越えていけ。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.6

「SO BLUE」での演奏はアキコさんと同じ情緒で聴いてた。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.6

あの『サンセット大通り』にデヴィッド・リンチの独特な感性が混ざりあって脳みそに雪崩込んでくる作品。何回観ても理解出来ている気がしないけどそれが心地好かったりしたりする。

俺たちスーパーマジシャン(2013年製作の映画)

3.4

この胡散臭さすぎるジャケットが良い。どうやったらこんなの作れるんだ。スライハンドマジックでしみじみ初心を思い出した後にゴリ押しマンパワーイリュージョン繰り出されたらそら笑うよ。

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.6

私的邦題のセンスの良さランキングで上位にくい込んできた作品。史実とアネクドートの融合が素晴らしくてシベリア送りにされるくらいバカ笑いしてしまった。

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

3.8

くすんだ街とくすぶる感情の表現に目を惹かれた。ビリーという光からは見えない陰の部分の演出がとても良い。
ビリーの物語から父親の物語へ、そして父子、家族の物語へと昇華されていく過程に思わず涙が零れた。

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

3.4

コミカル・デ・ニーロ。
30万ポンと渡せるってことはかなり着服してません?

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.2

ロードムービー、娘の結婚、アフリカの子供への支援。要素は良いのに関係性を丁寧に描ききれず消化不良を起こしている感じ。ジャック・ニコルソンには安い涙を流してほしくなかった。

裏窓(1954年製作の映画)

3.2

ワンシチュエーションドラマとしてよく出来た作品。アパートが全部セットなのほんとすごい。ぼんやりしてたらヒッチコック見逃してしまって悲しい。

ラッキー(2017年製作の映画)

3.6

ラッキーの言葉の端々に彼の哲学とこれまで歩んできた人生を感じました。非捕食者であるコオロギを解き放つ夜のワンシーンが印象的。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.8

「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ。」 このキャッチコピー天才すぎる。90分間に様々な形をした好きが詰まってた。今後の人生、天国での話題作りの為に奔走したくなるくらい琴線に触れた作品でした。
ルト
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.8

初トリュフォー作品鑑賞。勝手にゴダールみたいな作風だと思ってたけど全然違うじゃん。ヌーヴェルヴァーグという意味の捉え方を間違えてた。
重いテーマにもかかわらず、どこか瑞々しさを感じる作風。ラストシーン
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.6

松たか子が干し柿を一口で頬張ったり、筍の煮物を素手で頬張ったり、無駄にワイルドで笑ったけど美味しいものを好きな人と食べられるのって幸せなことだよね。
日本人は他国と較べて食への執着が強いらしい。旬のも
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