よつさんの映画レビュー・感想・評価

よつ

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ビートルジュース(1988年製作の映画)

4.2

何かクリスマスっぽい映画観たいなと思い、ティム・バートン作品を鑑賞。

死後の世界の表現も、美術の数々も、キャラクターの造形も、ティムバートン節が炸裂していてめちゃくちゃ面白かった。

ウィノナ・ライ
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俺は、君のためにこそ死ににいく(2007年製作の映画)

3.1

冒頭で石原慎太郎のメッセージが流れ、愛国的・戦争賛美的な内容かと危惧したものの特攻隊員の生々しい苦悩が中心となっておりバランスの取れた作品だった。
群像劇的で、個々のキャラクターにそんなに感情移入でき
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.1

北朝鮮と韓国の外交官たちがソマリア内戦に巻き込まれ、互いの力を合わせて亡命を目指す話。何と実話!

実話と言っても、流石にド派手なアクションシーンの数々は脚色だと思うけど……。

険悪だった北朝鮮の人
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イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

3.1

3D CGを駆使しているわりに画風が自然。2009年でこのクオリティはすごすぎる。

ストーリーは特に意外性なく、物足りなかった。
キャラクターも取り立てて魅力を感じられなかった。
壊れかけの旧型ロボ
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.0

退屈だが安定している彼氏のホンダと、曖昧な関係だが高揚感をもたらしてくれる浮気相手のハヤシの対比が良かった。
カナはハヤシの非日常性に惹かれているが、ハヤシとの距離が近づき日常的な存在になるにつれ、彼
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

2.6

クソつまんなかった…。
食人族の設定浅すぎだし、ド派手なスプラッタードンパチを期待させるタイトルなのに西部劇風ロードムービーだし…。

皮肉屋の討伐隊メンバーだけ格好良かった。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

早稲田松竹でゼロ・グラビティとの同時上映で鑑賞。途中で寝てしまったのに泣いた。 ちゃんと観たら星4は行くと思う。いつかリベンジしたい!

リバイバル上映で無事にリベンジできました。飛び立つ前も宇宙航
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

最近活躍めざましい河合優実さん主演。
ちなみに私が河合さんを知ったのはa flood of circleの『Center Of The Earth』MV。

お手本のようにきれいな起承転結。しかし、そ
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.9

言わずと知れた名作だけど実は未見シリーズ

当時まだそこまで有名ではなかったシルヴェスター・スタローンが自ら脚本を書き映画会社に持ち込み、名実ともにトップスターになった作品。
本作主人公のロッキー・バ
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.8

2004年9月に福岡県で発生した「大牟田連続4人殺人事件」を題材にした作品。
家族ぐるみの犯行のため、一家全員の死刑が確定した史上稀に見る事件である。
殺人事件のWikipediaを読み漁ったことのあ
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台北アフタースクール/成功補習班(2023年製作の映画)

3.5

名古屋で暇ができたのでシネマスコーレへ。

青春コメディと思いきや、少年たちが自らの性自認・性的指向に気づき始め、戸惑いつつ成長していく。

胸を打つ台詞もいくつかあったものの、各キャラクターがLGB
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.3

プーチン政権に孤軍で立ち向かう反体制派の雄・ナワリヌイを追ったドキュメンタリー。

ナワリヌイは政府の工作員に毒殺されかけるも、一命を取り留める。そこで恐れをなして亡命するのではなく、毒殺未遂事件を逆
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.7

般若でてきてテンション上がった。

ベビわるの2人の原型が登場する本作。
キャラクターはこの時点で固まっており、敵役ながら主人公より応援してしまう。

ストーリーには意外性がなく、敵側の同士討ちがやた
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アミスタッド(1997年製作の映画)

4.3

1839年にスペイン籍の奴隷輸送船「アミスタッド号」で起こった奴隷反乱事件と、それに関する裁判を基にした作品。

囚われていたアフリカ人奴隷たちが反乱し船員たちを殺害、船を制圧するが、数カ月後にアメリ
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.8

ボクシング×恋愛、ボクシング×障害とかじゃなく、純粋にボクシングの残酷さを丁寧に描いていた印象。
恋愛要素は少しあるものの、あくまで添え物程度。

東出昌大は私生活のせいで役者として過小評価されている
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対峙(2021年製作の映画)

4.0

銃火器による無差別殺人事件が学校内で発生、実行犯の生徒は犯行直後に自殺。
加害者の両親と、被害者の1人の両親が教会の談話室で“対峙”する話。

事件のモチーフは言わずもがな「コロンバイン高校銃乱射事件
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.1

聴覚障害者の子どもたちに日常的に性的虐待が行われていた光州インファ学校での事件が題材。
地獄すぎてびっくりした…。

虐待の対象となる子たちは孤児だったり知的障害があったり、外部に助けを求めることが難
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オアシス(2024年製作の映画)

4.2

メインキャストの3名と監督が登壇する試写会に参加。

岩屋監督の処女作で、当初から主人公は清水尋也に頼むつもりで脚本を当て書きしたらしい。
監督の頼みを二つ返事で快諾した清水尋也は、もう一人の主役に高
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.9

予告編からは軍事ドンパチものを想像していたので、A24らしからぬ作風だなと感じた。が、蓋を開けてみれば戦場カメラマンのロードムービーだった。
ロードムービーといってもホンワカしたものではなく、背後には
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HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.1

ほんのりディストピア感のある、少し未来の高校を舞台にした青春劇。

学校内での教師からの支配とそれに対する反抗が、国内の世相と重ねられながら描かれる。

アート的作品と思いきや、意外とわかりやすいスト
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ハヌ・マン(2023年製作の映画)

3.8

インド版MCUの1作目という感じ。
これからヴィシュヌやシヴァ、ガネーシャなどの神々を主役に据えてクロスオーバーしていくのかな?

山田亮一率いるバンド「ハヌマーン」が好きだからという安直な理由で鑑賞
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.6

有名だけど未視聴だった。
序盤はテンポ良く壮絶な過去をなぞっていって面白かったけど、タランティーノの日本愛が強すぎるためかオーレン石井パートが冗長に感じられ、後半は退屈だった。
千葉真一が決めゼリフ盛
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.0

シリーズ未見。たまたま空き時間ができたので暇潰しに観たが、かなり面白かった!

序盤の荒廃したサイバーパンクな世界観は、同じくリドリー・スコットの『ブレードランナー』との繋がりを思わせる。

エイリア
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若き見知らぬ者たち(2024年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

『佐々木、イン、マイマイン』内山監督の新作。試写会で鑑賞させていただいた。

監督の友人の経験をもとにフィクションを加えた作品。
その割には、リアリティに欠ける展開が多くあまりのめり込めなかった。
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.0

ベビわる3の直後に鑑賞。
「これも美女2人の冒険活劇だし、実質ベビわるじゃん!」と呑気に観ていたが、こんな悲しい話だったとは……。

伏線が張り巡らされた映画というか、伏線を張るだけ張ってあえて回収は
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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.2

毎度上がりきったハードルを越えてくるのマジですごい。期待を裏切らない!
あんまりアクション映画って得意じゃないんだけど、ベビわるのガンフーは例外。リアリティと見栄えを両立させる園村健介氏(アクション監
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.6

う〜ん…前半の転売屋パートが面白かっただけに後半の中途半端なハードボイルド路線が惜しい。

転売自体は商売の基本なので否定はしないが、問題は買い占めなどの仕入れ方法。
序盤に出てた、不良在庫を引き取っ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

4.0

ハーフマラソン後の疲労のなか3時間のレイトショー。眠くなると思ったが、短編集なので退屈しなかった。

3章とも設定やストーリーはバラバラだけど不思議と統一感のある世界観。
藤子・F・不二雄の異色短編集
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.6

テンポもトリックも良いし、ジョージ・クルーニーもブラッド・ピットもアンディ・ガルシアも格好良いんだけど、なんだか何も胸に去来しない映画だった…。
ジョージ・クルーニーは妻を取り返したいっていうもう一つ
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.8

目的のために手段を選ばない女性ロビイストの話。
ロビイストとは議会や政府に対して働きかけを行い、依頼者が期待するような政策を実現することを業務として行う人たち。
本作では「銃規制派」と「規制反対派」の
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.5

正直、同性愛者とか過食症とか関係なく主人公クズだと思ったし、何でリズや元妻が優しく接してくれるのかもよくわからなかった。

元は舞台劇のようで、チャーリーの住まう部屋のみで話が進行する。

ハーマン・
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キャリー(1976年製作の映画)

3.7

いじめの描写が観ていて辛かった。
いつも味方でいてくれた女教師も、優しさではなく同情心ゆえで、心の何処かでキャリーを見下していたからあの場面で笑ってしまったのだろう。

展開は想定通りで驚きはなかった
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.6

映画にエンタメを求めてしまう自分には少し退屈に感じられたけど、共感を得られにくい病と向き合っている人々を、矮小化も誇張もせず誠実に描いた作品だと思った。

普通だったら、職場や家庭環境をもっと劣悪にし
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ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

4.5

ダニエル・デイ=ルイス3作目。
めちゃくちゃ面白かった!暫定今年No.1かも。
(ちなみに去年の1位は同じくスコセッシ×ディカプリオ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)

舞台は1850年代のニュ
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.0

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でダニエル・デイ=ルイスにハマり、2作目。

落ち着いた作品に見えて狂気に満ちた屈折したラブストーリーだった。
本物の愛といえど、それが綺麗であるとは限らない。
メイン
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

原作既読。とはいえ4年前に読んだきりなので、うろ覚えの箇所が少々あり。

最初は「いい年こいたヤクザが中学生に執着するの、マンガだと許されるけど実写だと厳しいな〜」と感じていたが、綾野剛の狂児っぷりが
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