ツタヤさんの映画レビュー・感想・評価

ツタヤ

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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

ドラッグ依存も想起させる90秒憑依チャレンジ。共感を抱きようがない登場人物たちがのめりこんでいく姿にはどうしても乗り切れません。ただこういう共感の突き放しもYouTuberの映画監督デビュー作としてな>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

2.5

状況説明無く裕福な家族の平和な営みが描かれる。これは屋敷の位置情報を全く知らずに見れたらもっと衝撃だったんじゃないかと思いました。予告編である程度どういう映画かが分かってしまうのが惜しい。

それでも
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劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

2.8

テレビドラマはほぼ未見。"伊勢谷食堂"と"旬菜魚いなだ"が出てくる2話だけ見ての映画鑑賞です。

食材を求めてフランス、長崎、韓国、東京を駆け抜ける井之頭五郎。映画はちょっぴり奇天烈なストーリーでした
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.8

コナンに対して慣れ親しんだ予備知識はそこまでないのですが、それでも楽しめました。なんなら今まで見た劇場版シリーズで最上位にくる面白さだったかもしれません。

派手なアクションシーンだけでなく、ミステリ
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.3

居住者以外をマンションから追い出し、食料調達のため外に出ては盗賊まがいの行動を繰り返す。災害時の人間の思考ってここまで停止してしまうものなんでしょうか、、韓国映画はこういうところの行動が容赦ないですね>>続きを読む

ライド・オン(2023年製作の映画)

2.0

ジャッキー・チェンの偉大さは否定しませんが、この映画は駄目だと思いました。

良かったのは過去作の名場面と最後のNG集くらいで、他はあざとくて見れたものじゃなかった。テーマは親子愛か動物愛どちらか1つ
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.4

19世紀イタリアで、カトリック教会が権力強化のため7歳になる少年エドガルド・モルターラを両親のもとから連れ去り、世界で論争を巻き起こした史実をもとに描いたドラマ。

人の心を救うはずの宗教がなぜ人を苦
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.3

白人美女と白人マッチョが恋に落ちる今時まれな多様性無視のラブコメディ。これが全米では大ヒットを記録したんですよね。アメリカ人もポリコレ疲れしちゃったんでしょうか?

一昔前のラブコメ定番展開という以上
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.1

日本では劇場公開されず配信スルーとなった法廷ミステリー。クリント・イーストウッド監督が94歳を迎えた2024年に発表した作品です。

近年の低迷でイーストウッド御大の手腕も枯れてしまったと思っていたん
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.1

ガイ・リッチー監督が、アフガニスタン問題とアフガン人通訳についてのドキュメンタリーに着想を得て撮りあげた社会派ドラマ。

いつものくどいカッティングは影を潜め、平明な描写でアフガンの状況を的確に描写し
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かくしごと(2024年製作の映画)

3.8

序盤は物語を転がすための強引で不自然な展開が目立ちます。それでも千紗子と少年そして認知症の進む父、この3人が一緒に過ごす中で徐々に家族のようになっていく様子には心温まりました。

そして終わり方が秀逸
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ブルービートル(2023年製作の映画)

2.9

日本では劇場公開されずにDVDスルーとなったDCのヒーロー映画。

ユーモラスでポップな語り口は軽妙で楽しいのですが、既存作との違いを見せようという意欲は見えなかった。突出してくるものは何もない安定の
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.0

最後まで話の展開がまるで読めない面白さ。試合展開だけでなくラブゲームとしても先が読めない映画でした。そして三位一体化するラストショットのパンチ力は当分忘れることが出来ないと思います。ルカ・グァダニーノ>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.7

第96回米アカデミー賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、ダバイン・ジョイ・ランドルフが助演女優賞を受賞したヒューマンドラマ。

クリスマス休暇の間も寄宿舎に残
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.2

ドイツのアカデミー賞にあたるドイツ映画賞で作品賞はじめ5部門を受賞、第96回米アカデミー賞の国際長編映画賞にもノミネートされたドイツ映画。

頑張るほどに立場が悪くなっていく。そんな主人公の姿は見てい
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正体(2024年製作の映画)

3.8

まんまと泣かされました。ただ、脚本は警察から訴えられるんじゃないの?レベルでテキトー。川からのダイブで取り逃す場面はその最たるもので、松重豊の強引で独断すぎる行動も酷すぎた。

また、横浜流星演じる主
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ソニック × シャドウ TOKYO MISSION(2024年製作の映画)

2.9

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のシリーズ第3作。

シナリオ的には大人の鑑賞に耐えるレベルではないと思いました。あまりに凡庸。それでも引退宣言を撤回して一人二役を演じたジム・キャリーの快演が映画を牽引
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.7

史実に残された“怪奇の死”に斬新なイマジネーションを加えて製作された韓国映画。

盲目の主人公ギョンスは史実には存在しないオリジナルのキャラクターとの事ですが、この盲目という設定が効いていて身に迫るも
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ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

3.0

まさかの恋愛拗らせ映画でした。誰かの不幸の上に成り立つ幸福みたいな構図が痛ましい。自分はすべてを兼ね備えたムファサよりもスカーの方がむしろ感情を重ねやすかったです。

映像がリアルかつ壮大で映画のボル
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.4

笑福亭鶴瓶と中条あやみが45歳差の夫婦を演じる無理筋な設定。しかし、ある出来事を契機に流れは一転し腑に落ちる。これは予想外に良く出来た人間ドラマでした。

優子役の江口のりこが上手い。途中まではホント
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レッド・ワン(2024年製作の映画)

2.7

Amazonプライムにもう来ていたので見ました。

製作費はなんと2億5000万ドル。この豊富な製作費をいかした豪華キャストやCGの物量はハリウッド映画ならではのものでした。サンタがプレゼントを配るシ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.6

病気を抱えた二人が主人公でも、悲劇的になりすぎることのない地に足ついた映画でした。病気ものにありがちな大仰なシーンはなく、見慣れた日常風景の描写がベース。俗受けを狙わないその描写は好ましく感じます。>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.4

応援上映とかやっていたので面白いんじゃないかと期待して見ましたが、正直この程度かと思ってしまいました。ごめんなさい。

ハッタリズムの効いたラッセル・クロウ演じる神父像にこそ多少興味をそそられますが、
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.2

「少年の君」のデレク・ツァン監督が同作の前に手がけた単独監督デビュー作。「少年の君」が良かったので見ました。

デビュー作とは思えない繊細かつスタイリッシュな語り口。デレク・ツァン監督、注目すべき才能
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

2.7

第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞にノミネートされたアメリカ・韓国合作のラブストーリー。

12歳の時に好きだった子をずっと思い続けるという映画の背骨となる部分に今ひとつ共感を覚えられず、物語には
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モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

3.6

歌唱パートを増やしミュージカル映画の方向にぐんと舵を切った続編。個人的にはこのくらいミュージカル色が強い方が好みです。スクリーンいっぱいに広がる大海原の美しい映像も素晴らしかった。流石はディズニー。音>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.9

中弛みは若干感じました。離ればなれの期間はもう少し尺短めに描いても良かった気がします。一方で仲良し期間に関してはもう少し尺を割いて欲しかった。2人の心が通い合うエピソードが増えれば、切なさもさらに増し>>続きを読む

六人の嘘つきな大学生(2024年製作の映画)

3.2

飽きさせない好テンポな展開には好感を持ちましたが、謎が明かされる後半になるにつれ脚本の穴が露見されしぼんでしまう。

犯人の動機が薄すぎない?グループディスカッションであんな事始まったら人事が飛んで来
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.5

最近のアニメ映画は物語が複雑多岐なものが多い印象ですが、こちらは少年漫画の王道的展開。広い層で楽しめそうな物語でした。

ただ、登場するキャラクターはおっさんばかりで地味。悪役とのバトルも物足りなかっ
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.3

脱北を決意した北朝鮮家族に密着し、その決死の脱出劇を記録したドキュメンタリー。

フィクション映画では出せない濃密な緊迫感のある作品でした。拘束されれば北朝鮮に送還され、強制収容所に収監されてしまう。
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.4

パリの街を舞台にした緩いコメディを想像していましたが、お婆ちゃんが語り出す回想はなかなか壮絶。社会派ドラマさながらの硬派な側面も持ち合わせた作品でした。

そんな壮絶お婆ちゃんをリーヌ・ルノーさんはチ
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

2.8

今作はオープニングの回想アニメが鮮やか。戦闘シーンも良くて序盤は好調でした。ただ、「猿」と字幕で紹介されるクリーチャーの登場にはあーていう感じの脱力で、これはファンタジーだったんだと緊張感が霧散します>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

2.6

フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督5年ぶりの作品。

ラジオから聞こえてくるウクライナ侵攻のニュースから推測するにこれは現代のお話ですよね?それなのに彼女からもらった電話番号のメモを無くしてしま
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市子(2023年製作の映画)

3.4

複数の時間軸を行き来させることでストーリーは面白く描けていると思いますが、その反面、市子の心的葛藤についての描写が欠落。そのため市子に気持ちを重ねて見ることは出来ませんでした。最近なぜだか失踪映画が多>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

2.6

画面比率は4:3のスタンダード・サイズ。この横方向に狭い画角の中に太った主人公が映し出されるだけで息詰まるような窮屈さを感じる映画でした。お話はベースにアメリカ人の宗教観があるのであまり面白くはないで>>続きを読む

ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

2.5

三部作の最終章となる本作。ですがこれまで積み重ねてきた三作品の重みみたいなものは感じられない脚本でした。物語が駆け足で、エディとヴェノムによるバディ感を十分に斟酌する間は与えてくれない。

あれだけエ
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