ryuさんの映画レビュー・感想・評価

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ナイトスイム(2024年製作の映画)

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仕掛けが判明する辺りまでは、ありふれたホラーとして安心して観れる。判明後、結末に向けて脚本の歪みが出てくる。水と関係ない物でも操れるのは謎。何故か助けてくれる少女。ラストも再び父親に寄生して息子の方を>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

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すんなり更生しちゃうのは後半へのタメだとして、佐藤二郎の退場までは読める展開ながら面白かった。それ以降はサイコなシングルマザー、探偵顔負けの母親再登場など脚本が急に荒くなる。最後の善人ぶったシングルマ>>続きを読む

小早川家の秋(1961年製作の映画)

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中村鴈治郎がとにかく良い。出番は少ないながら杉村春子と森繁久彌も良かった。
やっぱり絵が良い。赤い花、立体的な蚊取り線香と煙。コの字の縁側、日本家屋の奥行き。
ラストの不穏な音楽とカラス、立ち昇る煙を
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

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子役2人も良かったけど、エミリードゥケンヌがとても良かった。派手な展開はなく抑えた脚本。
悪意なんて誰にもなくて、ちょっとした行き違いとはずみだけ。
バスのシーンの胸騒ぎ。森の中、他にどうする事も出来
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

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ストーリーとしては前作よりは面白くなったけど、整合性はより無くなった。シンパイが堂々と主人公を操る違和感、イイナーの役割はもっと局所的というか一方向的な筈、ヨロコビ達が捕まったり記憶の外にいる時、主人>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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後半まではこれといってどうということもなく淡々と、断酒した事を告げるシーンからはとても良い。音楽はいつもより感傷的。バーで潰れて、今日は終わりだ明日また来い、の絵作り最高。
この人、やっぱり小津が好き
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

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オムニバスなのでそれぞれコンパクトで、派手さはないけど面白かった。ピアノ、或いはコーラスが不穏で良い。感情的な演技を極力抑える演出も良い。
支配される事への依存をブラックにドライに描いてて、とすれば邦
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

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冒頭、マフィアが殺されるところまでは面白かった。設定と話の大筋は良いけど、それぞれの行動台詞等ディテールがどうも白々しい。あえて危機的状況を煽る様な演出。主人公も魅力的じゃない。ジェイソンベイトマンは>>続きを読む

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

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主役の子の演技が凄い。音楽の使い方も良い。できた人間なんていないし、皆んな心が折れるし、解決策もないけど、それでもそれぞれのハードな日常を生きていかなければならない。解決や結末を描く性質のものでないの>>続きを読む

シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

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同じ動きをする大勢のクマ、或いは軍人の幾何学模様みたいな絵がとても良い。色も良い。場面によってはルソーみたい。構成も良い。
映像としても話としても前半の方が良かったけど、後半でしっかり話が完結するので
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

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雰囲気は良い。アニメじゃないと成立しない表現多々。とはいえ、イマイチ好みではなかった。辺り一帯が煙に包まれるとこはちょっと良かった。お母さんが実はやばい奴なのも良い。

アイズ・オン・ユー(2023年製作の映画)

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これといってピークのない話に構成で見せ場を作ってる印象。正直序盤は入り込みにくい。デートゲーム後半、クレバーなやり取りとスタッフ含めそれぞれの思惑の絡まり面白い。2人の会話がこじれる辺りから駐車場への>>続きを読む

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

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ゾンビ、カンフー、ウエスタン全部盛り。派手な場面を低予算で描く為のアイディアがちゃんとあって、しっかり展開があるのに絵の貧しさは感じない。前半やや退屈ではあるけど、後半へのタメだと思えば許せる。res>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

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法廷ドラマとして広がり奥行きはないけどシンプルにまとまっていて見応えもある。トニコレットは勿論、JKシモンズが良い。彼なら法廷を去る時に真犯人に気付いてそう。
正義(の裁き)がどれ程不安定な礎の上に築
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

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いつにもましてシンプル。どんなに危険な事をしてるのか自覚してない子供達とそれを道具として使う大人達。無邪気な2人とハードな現実のギャップ。今作はストーリーというよりそういう構図が軸なのかな。

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

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面白くはないのに何故だか最後まで観れた。低予算でしょうもないプロットの割に丁寧に作られてるし、キャラクターそれぞれにフォーカスせず短くまとめたのも潔くていい。
熊の無双感に比べると豚は随分弱いし、短時
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

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こんな話だとは思わなかった。毒親のせいで超絶引きこもりになった姉とトラブルメイカーの妹が、他人を巻き添えにひと騒動起こす話。設定だけじゃなく人の心の動きもめちゃくちゃで、勢い重視の子供向け映画だなとい>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

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素晴らしかった。ミュージカル苦手でも、スピルバーグのファンでなくても楽しめる。特に前半。アクション映画のようにパワフルかつスピーディーな撮影と編集。色彩も良い。
トニーはピンと来なかったけど、リフはす
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シックス・ストリング・サムライ(1998年製作の映画)

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突飛な設定1発ものかと思いきや、細部までちゃんとデザインされてて絵がいちいち格好いい。音楽もいい。ストーリーは単調なので段々飽きてくるけど、子供の頃出会ってたら夢中になってた筈。
サムライ感はゼロ。

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

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設定に甘さはあるものの楽しめた。
ウィークエンドのような渋滞シーンで犬が鳴かないのが本作のキモなんだろうし、実際なるほどとなったけど、あれだけ人間が集まってて1人もその症状の人間がいないとしたら非現実
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

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王がアーシャに秘密を打ち明けたのが間違い。ヴィランになる事もなかった。2人の不幸な出会いによって起きた悲劇。
祭り上げて引き摺り下ろす、1番怖いのは群衆だ。
悪夢のような鶏部屋は良かった。
アリアナデ
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トゥルース・オア・デア ~殺人ゲーム~(2017年製作の映画)

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前半は今どきのティーンホラーとして上手くまとまってるなと好印象、ボトル1本飲み干してもケロッとしてる所で疑問符、三角関係イジリが一線を超えた辺りからは設定も言動もグズグズ。自死以外の事もさせられるのは>>続きを読む

イビルアイ(2022年製作の映画)

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人を呪わば穴二つ。パラドクス同様逃れられない因果の話。という仕掛け自体は良いけど、見せ方が下手というか脚本がスッキリしない。筋も通ってるんだか微妙。大オチに向かって物事、人物が強引に動いてる印象。

プラットフォーム2(2024年製作の映画)

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印象的な絵作りは上手い。中盤まで退屈、団体戦に向けて盛り上がっていくものの、オチはまたぼんやり。
設定のみで話としては面白くない。1作目でやり残した事を今作でやり切れたのかというと疑問。

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

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つまらない訳ではないけど、3作目ともなると流石に飽きてきた。メタな台詞も行き過ぎててやり取りとして噛み合ってないし、加えてマルチバースもごちゃごちゃして面倒。敵のアジトでの乱闘も既視感。
ラストのTV
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

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予想外の事は起きないし、キャラクターの作り込みも深くない、会社も悪党達も組織としてどうしようもない。でも、そんな事はどうでもいい。これはジェラルドバトラー映画だ。でも90分で充分。

カムガール(2018年製作の映画)

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かなり限定的な世界での話で、そこから現実世界への広がりも殆どなく、イマイチ引き込まれなかった。
主人公ほどの配信中毒者が、あそこまで伸びたアカウントを潔く削除するとは思えない。折角、戦いに勝って取り戻
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フリークスアウト(2021年製作の映画)

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バトルアクション大作と銘打ってるけど、そういう映画ではなかった。大筋としては悪くないものの、個々の設定がうまく機能してるとはいえない。そして長い。
フランツは役者としてとても良かった。一方で、虫使いと
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

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アクションは良かった。主人公のキャラクターも色気があって良い。
ダサい演出多々。
ストーリーはイマイチ。母親のくだりは要らない。娘を友達の彼に預けて旅行へ、以後連絡を取るそぶりもないのは表向きにもおか
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

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ラスト5分の爽快感だけの映画。捕まっては逃げての繰り返しで、面白いバリエーションがあるでもなく、印象的なキメ絵があるでもなく、ただただ冗長。

デトロイト・ロック・シティ(1999年製作の映画)

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中盤までは退屈なドタバタコメディ。終盤、4人が別れてそれぞれに何かを経験する所からはそれなりに面白い。

ブレイド3(2004年製作の映画)

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全体の暗いトーンとか絵作りはアメコミっぽくて良い。音楽も今聴くと古臭いけど使い方は良い。ストーリーには期待してないからこの際どうでも良い。
ヴィランが駄目。始祖だからといって強いわけでもないし、極悪な
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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リューベンの作品としては話の構造が分かりやすく面白かった。とはいえ長い。
リアルなドラマとしてもっと辛辣に切り込んでくるかと思ったらそうでもなく、シチュエーションコメディといったところか。特に島に着い
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喪う(2023年製作の映画)

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ナターシャリオンがとても良い。役者としてもそうだし、キャラクター自体も良い。そして絵になる。たいしたことは何も起こらないのに退屈しないのは彼女のおかげ。
最後、父親はもどかしかっただろうな。
映像の質
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