親指さんの映画レビュー・感想・評価

親指

親指

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

曲良すぎる。話はテーマが好みだからグッとくるけど、光るところは特にない。人のテンションを管理するのって難しいなと思った。笑われるな笑わせろという精神は間違いなく今も生きている。師匠の見栄っ張りで、保守>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.4

面白かった、久々にワクワクした
エンタメとして質が高い。説明の少なさがちょうどいい。綺麗なところがちゃんと綺麗
逃げればいいっちゃいい局面が、殺さないと終わらなくなっていく流れが自然で怖かった。人が怖
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.1

ストーリー、映像共にうまい。すごい
古いからなのか、ちょっと立ち上がっただけで顔が影になったりするのが面白かった。
どこまで行っても自分は親の望んだ金持ちにしかなれなかったケーン。労働者のために戦うと
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サムライ(1967年製作の映画)

3.9

面白い
話は使い古されてしまったけど、かっこいい。あまりに主人公が喋らない。チャイニーズブッキーとかリミッツオブコントロールを思い出した。
場面の転換が流暢すぎる。キャラの歩く向きとかカメラの方向とか
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埋もれ木(2005年製作の映画)

3.7

話全然入ってこなかった。 
光が温かく、柔らかい。風景と裂くような音楽がより幻想的な空間を作っている

死の棘(1990年製作の映画)

4.0

浮気の代償重すぎる。
平穏の中に隠れた狂気、というか間で狂気を感じさせるのがすごかった。妻が夫を問い詰めるシーンとか座ってしゃべってるだけなのにアングルが変わるだけでゾクゾクする。静かなだけに、動のシ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.8

ずっとほんのり面白い
ナイトオンザプラネットのような、ホテルや電車で境遇の違う三組がつながるストーリー。ロックスターの前振りを最後で回収するの面白い
ファーゴとか、バートンフィンクで出てくる人がずっと
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Away(2019年製作の映画)

3.5

ゲームみたいな、猫の集合的な画とか面白かった。これ本当に1人で作れるならめちゃくちゃ楽しそう

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.9

眠かった、けど他で見ない濱口竜介監督のような(伝え方がわからない。引っかかる人は見てほしい)映像世界が生まれていた
ずっと読み合わせが続く。最初は棒読みだったけど、だんだんアドリブとか、表情がついてい
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.2

不気味で仕方ないのに、王道映画。もはやラブストーリー
静かで多くを語らないので、ボーっとしてるとおいていかれそう。ただ決めるところはしっかり決まるから大丈夫
不気味さで忘れてしまいがちだが、構造的には
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.6

クラシックホラーという感じ。今ではタブーの夢オチが平気で使われている。親友のアレンの存在が夢すぎて、現実にでてこないあたり可哀想。辛い

サイレント映画。街の灯しか見たことないから文法とかわかんないけ
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ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

3.7

微妙。あんまり入ってこない
ときに白黒のきれいさを感じた。悲愁物語的なストーリー

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.6

思ってた倍くらいよかった。すごい
まず映像がやばい、この美は何て名前がつくのか。特にエルヴィンの過去を語るシーン。過去をただ口で語っているシーンなんてつまらないに決まってるのに。大興奮、悔し。三人のキ
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.3

よかった。なにから書いたらいいのか
この構造だとみんなスティーヴ俺じゃん、って思っちゃう。爆音音楽かけちゃうのって、ADHDあるあるだったんだ。スティーヴに投影するのは自分だけじゃなくて、色彩の豊かさ
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

まあまあ、思ったより出力がない。
アメリカ人ならもう少し緊張感が出るのかもしれない。カラーとか鮮やかさ、臨場感の粗さ、綺麗ではあった。いかんせん傷が足りない。
報道の虚しさというか、イカれている文化な
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第三世代(1979年製作の映画)

4.0

テロリストの青春?
話はあんまり入ってこなかったけど面白かった。潜伏生活だから屋内のシーンが多く、単調な画になりかねないところを、多彩な表現で飽きさせないところがよかった。半ドアとか隙間から覗いている
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(2006年製作の映画)

3.8

安定感。少し古いけどこれはこれでいい。
数に溺れてといい、溺死って惹きつける何かがあるんだろうなって思った。水かな。少し恐怖の対象がわかりやすすぎた。武味も感じた、作家主義というか。無意識と現実を行っ
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お引越し(1993年製作の映画)

4.4

面白い。すごい眠いときに見たのに画力で見れた。
離婚と向き合う家族の話。子供の言葉って強いな。大人が気にするどうでもいいことを平気で乗り越えられるし、大人が飲み込めない大きなことは認めない強さがある。
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.3

ワクワクさせ方がうまい。繰り返されるシーンたちが楽しい。母なる証明はここからなのか?
続編としての完成度高い。ただやはり良すぎて全然記憶に残らない

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.1

言われてるだけある。面白い
話はもちろんいい。個人的に響いたのは両親の見方。思春期に皆が両親に抱える疑念とか、不満みたいなものは共通してるのかなと思えた。やっぱり面白すぎると全然覚えてないな。両親から
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.7

よくできた脚本。伏線がくどいと思ったのは初めて
次回、バックトゥーザフューチャーでお会いしましょう

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.2

寂しいけどいい雰囲気を持っている映画。
明るすぎるくらいの天気と、タバコしか見えないような暗闇がいい。セリフも説明も少ないけど、なんか心がざわつかされる音楽、海、アクション。もう一度観たい
ドニラヴァ
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バスキアのすべて(2010年製作の映画)

4.5

映画としてというよりも、バスキア、アートの思想として。
天才は愛されない、愛せるか恐ろしい鷹を。
みたいなので始まる。いつの時代も人の純粋さ、激情はおもちゃにされる。そういうところ嫌い。気持ち悪い奴ら
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光る鯨(2023年製作の映画)

3.2

2時間は長い。いまいち光るところを感じなかった、体調悪かったからかも

リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.9

日常と任務の間、寡黙とおしゃべりの間。
こんなに主人公が喋らず、独特のテンポなのにちゃんと面白い。似たような毎日の中に面白いものを見出すのがジャームッシュ監督のよさだと思う。あの寝ている女の子がすごく
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.8

なかなか面白かった。
主人公のドンがポーカーフェイスで、どこか何を考えているのかわからない。ストーリーは意外とよくある感じだけど、面白い。他の作品に比べると、すごく光るところはないけど、味がある
モテ
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

これは文字通り20世紀の女性の映画、だと思った。
母親と女性のそれぞれのやり切れなさがあるけど、母親のほうがラストで少し解消されたようになるところが映画だなと思った。
これがやりたかったのかもしれない
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数に溺れて(1988年製作の映画)

3.9

つまらなくはないけど、食後で眠かった。
前回見た英国式庭園のような、女性に翻弄され、破滅していく男のストーリー。小道具とか、虫とか、トリッキーだなと思う。景色撮るのうますぎるな、とも。中心に木がある構
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NIMIC/ニミック(2019年製作の映画)

3.9

語らなくても成立するところが映画のいいところだと再確認できた。こんなに短いのにランティモス感あるのすごい

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

4.1

面白い。ストーリーの方が面白い感じがあった。
画家の書いた絵が主人の殺人事件の証拠になったり、浮気の証拠になったりと、何転もしていくストーリー。結果的に、ほとんどが母娘の思惑通りというか、一族内の出来
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ZOO(1985年製作の映画)

4.5

すげえ。すげえ。
思っていたよりもずっと脚本の完成度が高い。ストーリーを画で語るのもすごいうまいし、画力も半端ない。対称的な画を完璧にストーリーに落とし込んでいる。
インパクトの連続の本作だけど、個人
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PASSION(2008年製作の映画)

4.3

すごかった。ハッピーアワーとやりたいことは似ている気がするが、こちらの方がはっきり言っている気がする。ていうか、思ったよりはっきり言っていて驚いた。
こんなに喋っているし、テキストを喋っているはずだか
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風花 kaza-hana(2000年製作の映画)

4.1

なんかよかった。綺麗というか、うん。本当に映像がいいなと、序盤からずっと。長回しとか言われるまで気にならないくらい、夢中になっていたような。
雪とか花とか、なんかすごい、いや感想でないな。ゆっくり踊る
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.7

爽やか、だが確実に思春期の心を捉えている。
世界が狭かったから。一言だけど、あの時代の想像力のなさを代弁するにはちょうどいいのかもしれない。時間が経てば、めんどくさい、独善的だった、あの子も、主張を無
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