タカトさんの映画レビュー・感想・評価

タカト

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楢山節考(1983年製作の映画)

4.1

今村昌平監督作品。
姥捨て山の話かと思ったが、それは最後の最後の話で、それまでは小さな村社会の因習が流される。盗みを働いた家の血は根絶やしにしなくてはいけないとか、子を沢山つくってはいけないとか、貧し
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わが青春に悔なし(1946年製作の映画)

4.0

黒澤映画には少ない、女性が主人公の作品。 
満州事変から太平洋戦争の激動の時代を生きた主人公を劇的に描いた作品。
原節子の演技力に圧倒された。大学教授の娘から農家の仕事をするまでの、最後まで野木の妻で
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怪獣大戦争(1965年製作の映画)

3.4

ゴジラ6作目。
この頃からだんだんクオリティが落ちていく。
シェーするゴジラ、観たくない。
この頃から子供受けを狙うようになる。
破壊神のイメージまるでなし。
とはいえ、X星人の策略はよくできていた。
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ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男(2005年製作の映画)

3.8

ブライアンこそストーンズだったと思う。
それまでヒットメイカーだったストーンズも、ブライアンが抜けてからのヒット曲はほんの数曲。何十年経ってもそれは変わらない。
今では懐メロバンドと化している。
ブラ
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BULLET BALLET バレット・バレエ(1999年製作の映画)

3.9

ロマンティックとバイオレンスが絡み合う、塚本晋也独特の世界。
初見だったがとても新しい感覚を覚えた。テイストとしては初期の塚本作品ぽい感じ。
バイオレンスは苦手なので途中で観るのをやめようと思ったが、
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.6

青春ホラーラブストーリー。
橋本環奈ちゃんが出てなければ観なかった。
ストーリーがマンガと全然違う。
怖かったと言えば怖かったけど、環奈ちゃんなしでは成立しない作品。
環奈ちゃん可愛い。あんな可愛い女
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.4

城定秀夫監督作品。
新興宗教の修行の一環として、男2人、女1人が共同生活するという話。
新興宗教らしく、教祖以外と性的なことはしてはいけない。ところが長い間禁欲生活を続けているうちに、全員が欲求不満に
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無能の人(1991年製作の映画)

4.4

竹中直人第1回監督作品。
竹中直人の「あーこの人本当に映画が好きなんだなぁ」という感覚が伝わってくる。
チョイ役が凄い。
泉谷しげる、井上陽水、上野耕路、蛭子能収、周防正行、鈴木清順、つげ義春(原作者
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.5

始終ハラハラ、ドキドキの連続。
アクションはあまりなかったけど、最後飛行機飛ばすのが凄いハラハラした。でも飛んでしまう。そこはエンタメ作品ならでは。
機長凄い!さすがの決断力!
エンタメ作品も結構楽し
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箱男(2024年製作の映画)

3.2

期待しすぎた。
安部公房の不条理小説の映画化。
安部公房には特別な思い入れがあるので、完全に肩透かしを食らった。
全く普通の映画。
永瀬正敏と浅野忠信というクレジットが出たので期待値がさらに上がったが
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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

4.2

追悼 デヴィッド・リンチ

2007年のこの作品が遺作になってしまった。
けなす人もいるだろうし、理解できないと言う人もいたが、リンチ的にはやりたいことは全て終えたのではないだろうか。
最後の作品がこ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

殺人をして刑務所に入り、これからはカタギの世界で生きていこうともがく男。
生保で生計を立てながら仕事を前向きに探していくが、挫折しそうになる時もあったり、紆余曲折の末やっと仕事を見つけるが、持病の高血
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長編怪獣映画 ウルトラマン(1967年製作の映画)

4.3

長編といってもTVシリーズを繋げただけ。
記憶にないけどゴモラってあんなに強かったのか。
個人的にはセブンのアンヌ隊員よりフジ隊員の方が可愛いと思う。 
久し振りに見たけどウルトラマンやっぱりカッコい
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.2

タルコフスキーの遺作。
饒舌な無神論者の主人公が、核戦争勃発をきっかけに神にすがっていくようになる。
主人公の誕生日に郵便配達員が「犠牲を伴わない贈り物なんてありませんよ」と言う。
核戦争勃発後、主人
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.3

とにかくアクションに次ぐアクション。息をつく暇もない。カッコいい。スカッとした。
カーアクションもメチャメチャ凄かった。どれだけ金かけてるのって感じ。
とにかくしびれる映画。
アジアでこんな映画が観ら
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イグジステンズ(1999年製作の映画)

4.6

女性器の形をした携帯、グチョグチョのゲームポット、クローネンバーグのフェティシズム全開で大満足!
ストーリーは少し込み入ってるけど、ラストで全てが分かり、今までの話は全部ゲーム内の話だということが分か
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

赤ちゃんだろうが若者だろうが老人だろうが命の重さは同じ。役に立たなくなったからと言って命のポイ捨てなんて馬鹿げてる。
とはいえ、自分が75まで後何年とか、お荷物と判断されたら死ななくちゃいけないのかと
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地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

3.9

フリーの戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の生涯を描いた伝記映画。 
子供たちとの和やかなシーンがある半面、地雷や爆撃で死んでいく友人たちのシーンとのコントラストが、戦争の厳しさを描き出している。
いつしか一
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.4

特に気持ち悪いとは思わなかった。
スウェーデンの小さなコミューンで、90年に1度行われる異様な儀式。最初は至って普通なのだが、だんだん残酷製が増していく。
ラスト、ダンスの耐久レースで勝ち残った主人公
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

黒澤明監督の同タイトルのリメイク。
これは泣ける。
オリジナル版は長いので敬遠していたが、観てみたいと思った。
生きる喜びを見つけることは難しいが、課長は最後に皆に慕われる行動をした。自分が余命を宣告
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.0

ヤクザ映画初めて観た。
脚本は良く練られていると思うけど、ヤクザ嫌いなんであんまりピンと来なかった。
江口洋介かっこよかったけど。
暴力反対。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.3

ジム・ジャームッシュによる、タバコとコーヒーを題材にした11の短編オムニバス映画。
イギー・ポップとトム・ウェイツの共演には感激した。
舞台は大体どこかの喫茶店。で、どうでもいいような、大事なような会
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空白(2021年製作の映画)

3.8

今まで娘のことを何とも思っていなかった父親が、娘の交通事故死によって急に父親面して事故に関わった人たちを精神的に追い詰めていく。メンタル弱っている時に観たら確実にやられる作品。
観ててちょっとやばくな
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

こういうエンタメ作品観るのは久し振り。
久々ハラハラ、ドキドキで楽しめた。
金かけるならこれくらいやってもらわないと、というエンタメ作品の雛形。
何にも考えないで理屈抜きで楽しめた。

ROLLING STONE ブライアン・ジョーンズの生と死(2020年製作の映画)

4.0

真実というのは明らかになりにくいもの。ブライアンの死について、ラリってプールで溺れ死んだと思ってた。
バンドの創設者で、リーダーで、薬のやり過ぎで精神病になりバンドをクビになったなんてまんまシド・バレ
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連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年製作の映画)

4.2

三船敏郎の山本五十六はすごくハマっててかっこよかった。
日独伊三国同盟、日米開戦に反対し続けた山本。開戦後は自ら戦場で指揮を取るよう志願する。
円谷英二特技監督の特撮も良かった。山本は死を覚悟して戦場
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スケア・キャンペーン(2016年製作の映画)

3.0

あらすじを読んでから観たので最初の展開は予想できたが、それから後は何がヤラセで何がリアルなのか分からなかった。
脚本は良く練られていたと思う。
久し振りに良いホラーが観れた。

真夏のオリオン(2009年製作の映画)

4.3

玉木宏すごく良かった。
艦長として誰も死なせないよう奮闘する。勝つことでなく生きて帰ることが大前提。戦時中あり得ない考えを持っていた。しかも本当に生きて帰る。
戦争映画でこんなに感動したことはない。

アメリ(2001年製作の映画)

3.8

落ち込んだ時観ると幸せをもらえる。

恋愛ものは久し振りに観た。公開当時は恋愛ものが嫌いで観なかった。
今回も久し振りに恋愛ものを観た。
まあ所謂恋愛ものとはちょっと違うのだけど。
主人公のアメリは引
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スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町(2014年製作の映画)

1.0

低予算なのは分かるけど、とにかく必要以上にカメラがブレたり、ピントがズレたり、しょっちゅう画面がまっ黒になったり、画面酔いした。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」は低予算を前提に創られているけど、こ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

ほとんど2〜3カットしかない。ひたすら兵士の後ろ姿を追っていく。戦争の臨場感がすごく伝わってくる。
ラストで主人公が弾壕の上に登り全力で走るシーンはグッときた。
ラストシーンもとても良かった。
何度も
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モスラ3 キングギドラ来襲(1998年製作の映画)

4.4

3部作の最後だからなのか、川北紘一がいないからなのか、最後はゴジラでも倒せなかった最強宇宙怪獣、キングギドラが相手。
何と今回は1億2千年前に恐竜を絶滅させたのはギドラだったという設定。
タイムワープ
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X-ファイル:真実を求めて(2008年製作の映画)

4.6

大人気TVシリーズ「X-ファイル」が世紀をまたいで復活。
初期X-ファイル的なストーリー。
メチャメチャ面白かった。出演者はやっぱり年なりに老けていた。チョイ役のスキナーは変わってなかったけど。
この
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ゾンビ津波(2019年製作の映画)

2.5

タイトルから想像してホラーコメディだと思ったら普通のゾンビ映画。もう慣れたから別に怖くはない。
基本ゾンビ映画は大体同じだけど、ロマンスを入れたのは良かった。
女の子可愛かった。

ザ・カンファレンス(2023年製作の映画)

2.8

犯人意外とすぐ分かる。
殺すシーンはグロかったけど、犯人も人間なので危ないと思うと逃げ出すシーンもあり、割とそのへんは案外リアル。
最後の頭の皮を剥ぐのが一番良かった。
頭の悪い若者たちが騒ぎ出すとこ
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モスラ2 海底の大決戦(1997年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

川北紘一特技監督の遺作。
敵怪獣ダガーラはデザインはイマイチだけど、陸海空全部いける強敵。
モスラ大苦戦するが、ニライカナイのピラミッドの力によってモスラ水中仕様に変身!これがメカニカルでカッコいい!
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