大抵の人たちはアギーレを狂人と看做しているようだが、果たしてそうだろうか?
ジョゼフ・キャンベルも古代人の精神世界は現代の統合失調症の患者たちが見る幻覚の世界と極めて類似する、と指摘している。
こ>>続きを読む
やたらと凝ったストーリーで面白くないわけじゃないけれど、なんせナチスが弱すぎるのと、上映時間が長すぎる。1時間半…いや、せめて2時間なら途中寝ないで済んだのに(笑)。
悪役商会みたいな面構えの地味で男臭い俳優たちが密室に閉じ込められているというシチュエーションだけで異様に燃える(基地も燃える)。
タランティーノがこの作品にインスパイアされて『レザボア・ドッグス』や>>続きを読む
レザーフェイスの扉の閉め方、箒対包丁の格闘、殺し方は雑なのにジイ様を2階から下ろす時はやけに慎重…これらのシーンだけで5.0の価値がある面白さ。
あと、偽物のガラスを買う予算が無くて、本物のガラスを>>続きを読む
『恐怖の報酬』や『クルージング』もそうだが、フリードキンは雑踏、蠢く群衆みたいなシーンの演出がほんとに巧い。
ATGっぽいというか、ツトムヤマシタの音楽も相まって、勅使河原宏が撮りそうな映画だった。傑作かと言われれば首を捻るが、こんな当たらなそうな映画もちゃんも完成させて、公開したプロデューサーのトミー・トン>>続きを読む
地球は女で回っている……特にスカヨハのまわりをグルグルと。
90分くらいの尺ならもっと良かったけど、無料で観られたから文句は言うまい。
映画が始まって1時間経っても、まだパンイチ男が走り回ってるだけ。63歳クルーニーと61歳ピットのネームバリューと老眼鏡だけじゃ中身の薄さと画面の薄暗さは補えない。Appleの判断が賢明だと思う。
学問と勉強は似て非なるもの。幾つになっても、どんな立場になっても、人はいくらでも学べるし、成長できる───ということが、説教臭くなく実感できる良作。
しかし、ですよ。なんでもかんでもわかりやすい邦題>>続きを読む
ターミネーターのような四角いデカサン、エレクトロ調の主題歌、オートになった44マグナム、老人を乗せてカーチェイス、大量の砂糖入りのコーヒー
ラストシーンでなんの伏線も無いのにハリーが遊園地に乗り込む>>続きを読む
『ロック・エイリアンの大冒険』を撮った名匠(迷匠)ジェームス・ファーゴの出世作。誘拐される表彰好きの市長、憎めない人なんだよな〜。手を替え品を替え、ダーティハリーシリーズにいろんな役で出てくるアルバー>>続きを読む
目を合わさない会話はジャームッシュ風、全体的な雰囲気は角川映画。そして、ウランバートルの街が素敵すぎる
日本でリメイクするなら、主演は原菜乃華か、櫻坂の山﨑天、カティアは余貴美子。監督は故・森田芳光>>続きを読む
A24も常勝ってわけにはいかないんだね。
100分ほどの映画なのに体感はその何倍も長い。尺稼ぎのような冗長な展開が多く、最後の変な機械やパリのシーンも蛇足でしかない。
なんと言ってもポールのキャラに>>続きを読む
まるで世界に主役の三人と広告企業(アディダス、ユニクロ、HEAD、ウィルソン、シャネル…etc)しか存在しないような映画。『アメリカン・サイコ』をリメイクするというのも納得。
昭和生まれのおじさんなので、全斗煥や盧泰愚が大統領だった時代も知っているし、光州事件もリアルタイムでニュースを見聞きしているが、それでもなお、どこまでが史実で、どこから映画的にアダプトされた部分かは、>>続きを読む
ひさびさに再見して真っ先に思い出したのが『シビル・ウォー』でした───お前は、どの種類のアメリカ人だ?
いろんな腐女子が血祭りに上げられたわけですが、犯人が出してる変な本をうっかり注文したのが原因…というのが可哀想過ぎました。
いずれにせよ、映画史初の表現(ゴア)がある映画に5.0以下の点数は失礼です>>続きを読む
ネットを使えばリークは簡単にできるようになったけれど、こういう大掛かりな不正はこの映画から半世紀近く経ってもぜんぜん無くならないし、糾弾された側ではなく、正義感から問題を表沙汰にしたほうが犠牲者になっ>>続きを読む
ちょっと物語が混み入りすぎたというか、欲張りすぎたかもね。
あと、ウィノナをもう少し美しく撮ろうという気は起きなかったのか、ティムよ。
田舎の純朴な青年が都会から来たファム・ファタールに翻弄されて、女房を殺めようとする───いつかどこかで見たような筋書きが、現在の映画やドラマの文法に慣らされた眼で追うと、すべての展開が予測不能で、最後>>続きを読む
『動物界』に出てくる「クリーチャー」たちはバンド・デシネの作家がコンセプトデザインしているそうだけど、かたや日本ではコミック原作のドラマや映画に関して、原作を貶めるような改変が問題になるケースが後を絶>>続きを読む
イヴ・モンタンの『恐怖の報酬』は何度もテレビで観てたのに、フリードキン版はこれまで未見。『クルージング』の熱に煽られて、さっそくU-NEXTで。
スタントマンやエキストラに死人が出そうなくらい迫力の>>続きを読む
もちろん『X』や『Pearl』が好きなら観たほうがいいけど、『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』があそこまでクソミソに叩かれるなら、この映画も同じくらい叩かれていいんじゃない?と思う。
にもかかわらず、>>続きを読む
『キラー・ジョー』のあるカットで、車体にカメラやクルーが映り込んでるのに気付いたカメラマンが、オッケーを出したフリードキンに伝えると「知ったことか。死ぬわけじゃあるまいし。映画はカメラで撮るものだと客>>続きを読む
出世欲からゲイの世界に飛び込んだパチーノ。
本当に優秀な警官ならあんな駒にはされないだろう。
いろいろ問題点は多い映画だが、ハードゲイ版『未知との遭遇』として観れば、十分に楽しめる。
後半に進むほど、撮影も編集もクリスティーンの追跡もどんどん雑になっていくのが残念だが、トム・ディチロの切り取る80年代のニューヨークの風景がとにかく魅力的。ジョン・ルーリーのサントラも最高だったので、>>続きを読む
『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』を観たら、ゴッサム・シティが『モンド・ニューヨーク』みたいな畸人祭りだったので、ブルーレイを買って再見。
ネズミの首を食いちぎるジョー・コールマン、人種差別や見た目い>>続きを読む
前作があまりにも過剰に絶賛され、続編を作ったらこっぴどく叩かれる…という現象が、ジョーカーとアーサー・フレックの物語そのものになっていると思えば、酷評されるほど悪い映画では無い。ただ、上映時間が長いの>>続きを読む
問題作『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』の冒頭の「ルーニー・チューンズ」風アニメーションも手掛けたショメ。
終盤、マフィアに囚えられ、ドラッグ(ワイン)漬けにされ、競走馬のような状態になっていた孫が老>>続きを読む
映画冒頭、女子寮までクルマを流しながら、車内で「ラッパーズ・ディライト」を合唱するシーンと、S.O.S.バンド「Take Your Time」でダンスするディスコのシーンだけで5.0を差し上げます。
ここでこう来るか!と思わせなきゃいけない勝負どころのシーンを、旧作の名シーンの再現で補っちゃうのは、シュートチャンスにバックパスを選択するサッカー日本代表のようでイライラしました。
あと、アンドロイ>>続きを読む