WTFさんの映画レビュー・感想・評価

WTF

WTF

映画(1267)
ドラマ(17)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

5.0

大抵の人たちはアギーレを狂人と看做しているようだが、果たしてそうだろうか?

ジョゼフ・キャンベルも古代人の精神世界は現代の統合失調症の患者たちが見る幻覚の世界と極めて類似する、と指摘している。

>>続きを読む

遊星よりの物体X(1951年製作の映画)

3.5

ヒロインのマーガレット・シェルダンが美しすぎる

荒鷲の要塞(1968年製作の映画)

3.0

やたらと凝ったストーリーで面白くないわけじゃないけれど、なんせナチスが弱すぎるのと、上映時間が長すぎる。1時間半…いや、せめて2時間なら途中寝ないで済んだのに(笑)。

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

5.0

悪役商会みたいな面構えの地味で男臭い俳優たちが密室に閉じ込められているというシチュエーションだけで異様に燃える(基地も燃える)。

タランティーノがこの作品にインスパイアされて『レザボア・ドッグス』や
>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

5.0

レザーフェイスの扉の閉め方、箒対包丁の格闘、殺し方は雑なのにジイ様を2階から下ろす時はやけに慎重…これらのシーンだけで5.0の価値がある面白さ。

あと、偽物のガラスを買う予算が無くて、本物のガラスを
>>続きを読む

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

4.0

『恐怖の報酬』や『クルージング』もそうだが、フリードキンは雑踏、蠢く群衆みたいなシーンの演出がほんとに巧い。

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.0

ATGっぽいというか、ツトムヤマシタの音楽も相まって、勅使河原宏が撮りそうな映画だった。傑作かと言われれば首を捻るが、こんな当たらなそうな映画もちゃんも完成させて、公開したプロデューサーのトミー・トン>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.2

地球は女で回っている……特にスカヨハのまわりをグルグルと。

90分くらいの尺ならもっと良かったけど、無料で観られたから文句は言うまい。

Apple Original Films『ウルフズ』(2024年製作の映画)

2.5

映画が始まって1時間経っても、まだパンイチ男が走り回ってるだけ。63歳クルーニーと61歳ピットのネームバリューと老眼鏡だけじゃ中身の薄さと画面の薄暗さは補えない。Appleの判断が賢明だと思う。

海峡(1982年製作の映画)

2.5

転落死した奥村公延があまりにも人形過ぎて…冬。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

学問と勉強は似て非なるもの。幾つになっても、どんな立場になっても、人はいくらでも学べるし、成長できる───ということが、説教臭くなく実感できる良作。

しかし、ですよ。なんでもかんでもわかりやすい邦題
>>続きを読む

ダーティハリー4(1983年製作の映画)

2.5

ターミネーターのような四角いデカサン、エレクトロ調の主題歌、オートになった44マグナム、老人を乗せてカーチェイス、大量の砂糖入りのコーヒー

ラストシーンでなんの伏線も無いのにハリーが遊園地に乗り込む
>>続きを読む

ダーティハリー3(1976年製作の映画)

3.0

『ロック・エイリアンの大冒険』を撮った名匠(迷匠)ジェームス・ファーゴの出世作。誘拐される表彰好きの市長、憎めない人なんだよな〜。手を替え品を替え、ダーティハリーシリーズにいろんな役で出てくるアルバー>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.0

目を合わさない会話はジャームッシュ風、全体的な雰囲気は角川映画。そして、ウランバートルの街が素敵すぎる

日本でリメイクするなら、主演は原菜乃華か、櫻坂の山﨑天、カティアは余貴美子。監督は故・森田芳光
>>続きを読む

ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

1.5

A24も常勝ってわけにはいかないんだね。
100分ほどの映画なのに体感はその何倍も長い。尺稼ぎのような冗長な展開が多く、最後の変な機械やパリのシーンも蛇足でしかない。

なんと言ってもポールのキャラに
>>続きを読む

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.5

まるで世界に主役の三人と広告企業(アディダス、ユニクロ、HEAD、ウィルソン、シャネル…etc)しか存在しないような映画。『アメリカン・サイコ』をリメイクするというのも納得。

ソウルの春(2023年製作の映画)

4.0

昭和生まれのおじさんなので、全斗煥や盧泰愚が大統領だった時代も知っているし、光州事件もリアルタイムでニュースを見聞きしているが、それでもなお、どこまでが史実で、どこから映画的にアダプトされた部分かは、>>続きを読む

2000人の狂人/マニアック2000(1964年製作の映画)

3.5

ひさびさに再見して真っ先に思い出したのが『シビル・ウォー』でした───お前は、どの種類のアメリカ人だ?

血の祝祭日(1963年製作の映画)

5.0

いろんな腐女子が血祭りに上げられたわけですが、犯人が出してる変な本をうっかり注文したのが原因…というのが可哀想過ぎました。

いずれにせよ、映画史初の表現(ゴア)がある映画に5.0以下の点数は失礼です
>>続きを読む

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)

3.5

ネットを使えばリークは簡単にできるようになったけれど、こういう大掛かりな不正はこの映画から半世紀近く経ってもぜんぜん無くならないし、糾弾された側ではなく、正義感から問題を表沙汰にしたほうが犠牲者になっ>>続きを読む

ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

3.0

ちょっと物語が混み入りすぎたというか、欲張りすぎたかもね。
あと、ウィノナをもう少し美しく撮ろうという気は起きなかったのか、ティムよ。

サンライズ(1927年製作の映画)

5.0

田舎の純朴な青年が都会から来たファム・ファタールに翻弄されて、女房を殺めようとする───いつかどこかで見たような筋書きが、現在の映画やドラマの文法に慣らされた眼で追うと、すべての展開が予測不能で、最後>>続きを読む

動物界(2023年製作の映画)

3.0

『動物界』に出てくる「クリーチャー」たちはバンド・デシネの作家がコンセプトデザインしているそうだけど、かたや日本ではコミック原作のドラマや映画に関して、原作を貶めるような改変が問題になるケースが後を絶>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.5

イヴ・モンタンの『恐怖の報酬』は何度もテレビで観てたのに、フリードキン版はこれまで未見。『クルージング』の熱に煽られて、さっそくU-NEXTで。

スタントマンやエキストラに死人が出そうなくらい迫力の
>>続きを読む

MaXXXine(原題)(2024年製作の映画)

2.5

もちろん『X』や『Pearl』が好きなら観たほうがいいけど、『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』があそこまでクソミソに叩かれるなら、この映画も同じくらい叩かれていいんじゃない?と思う。

にもかかわらず、
>>続きを読む

フリードキン・アンカット(2018年製作の映画)

3.5

『キラー・ジョー』のあるカットで、車体にカメラやクルーが映り込んでるのに気付いたカメラマンが、オッケーを出したフリードキンに伝えると「知ったことか。死ぬわけじゃあるまいし。映画はカメラで撮るものだと客>>続きを読む

クルージング(1980年製作の映画)

3.5

出世欲からゲイの世界に飛び込んだパチーノ。
本当に優秀な警官ならあんな駒にはされないだろう。

いろいろ問題点は多い映画だが、ハードゲイ版『未知との遭遇』として観れば、十分に楽しめる。

ヴァラエティ(1983年製作の映画)

3.0

後半に進むほど、撮影も編集もクリスティーンの追跡もどんどん雑になっていくのが残念だが、トム・ディチロの切り取る80年代のニューヨークの風景がとにかく魅力的。ジョン・ルーリーのサントラも最高だったので、>>続きを読む

モンド・ニューヨーク(1987年製作の映画)

3.0

『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』を観たら、ゴッサム・シティが『モンド・ニューヨーク』みたいな畸人祭りだったので、ブルーレイを買って再見。

ネズミの首を食いちぎるジョー・コールマン、人種差別や見た目い
>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.5

前作があまりにも過剰に絶賛され、続編を作ったらこっぴどく叩かれる…という現象が、ジョーカーとアーサー・フレックの物語そのものになっていると思えば、酷評されるほど悪い映画では無い。ただ、上映時間が長いの>>続きを読む

ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

4.0

問題作『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』の冒頭の「ルーニー・チューンズ」風アニメーションも手掛けたショメ。

終盤、マフィアに囚えられ、ドラッグ(ワイン)漬けにされ、競走馬のような状態になっていた孫が老
>>続きを読む

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

5.0

映画冒頭、女子寮までクルマを流しながら、車内で「ラッパーズ・ディライト」を合唱するシーンと、S.O.S.バンド「Take Your Time」でダンスするディスコのシーンだけで5.0を差し上げます。

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

2.5

ここでこう来るか!と思わせなきゃいけない勝負どころのシーンを、旧作の名シーンの再現で補っちゃうのは、シュートチャンスにバックパスを選択するサッカー日本代表のようでイライラしました。

あと、アンドロイ
>>続きを読む