ピレネー犬727さんの映画レビュー・感想・評価

ピレネー犬727

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ビットコイン・ハイスト:仮想通貨はいかにして奪われたのか(2024年製作の映画)

2.3

2016年に仮想通貨取引所のビットフィネックスがハッキングされ、現在価値で約7000億円ものビットコインが盗まれた事件を追ったドキュメンタリー。ちなみにハイスト(heist)とは、計画的で暴力を使用し>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

2.4

新大統領のトランプ氏がデンマークに「よこせ」と言って話題になっているグリーンランドがタイトルになっているので鑑賞(ちなみにグリーンランドは世界最大の島で、大陸と呼ぶのは慣例としてオーストラリア以上の面>>続きを読む

GOGO(ゴゴ)94歳の小学生(2020年製作の映画)

3.0

〈あらすじ〉子供の頃はずっと牛の世話をさせられていて小学校にも通えなかったケニアのお婆さんが、ひ孫たちと一緒に94歳で小学校へ入学し卒業を目指す。

〈感想〉いくら「何かを始めるのに遅すぎることはない
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DON'T DIE:"永遠に生きる"を極めし男(2025年製作の映画)

3.5

寿命を延ばすためなら死んでもいいとすら思ってそうなIT長者が、とてつもない金と労力を注ぎ込んでアンチエイジングに取り組む様子を記録したドキュメンタリー。

起床するとまず自宅内に何億円も掛けて作ったラ
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はたらく細胞(2024年製作の映画)

2.9

邦画の大作だし、笑って泣けて勉強にもなると評判だし、絶対に外さない作品だろうなぁと思って鑑賞したものの見事に撃沈。これは意外にも賛否が分かれる作品かも。

最初に体内に入って行くシーンで、膨大な数の細
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.7

あらすじを読んでも全く興味が持てず、また同じような低予算サクセスストーリーとしてセットで語られる事の多い「カメラを止めるな!」が自分には刺さらなかったので、今まではスルーしていた作品。ただ最近映画祭で>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

2.9

監督のタルコフスキーは旧ソ連出身の巨匠らしいのですが、これはちょっとシャレにならないレベルで退屈な作品でした。100分過ぎまでほぼ何も起こらず、ストーリーらしいストーリーも無し。特に内容のない映像をカ>>続きを読む

ぼくが数学を嫌いな理由(2012年製作の映画)

2.8

〈印象に残った言葉〉
・ 教育現場では10年から15年のサイクルで必ずこの国の数学教育は間違ってると言い出す奴が出る。定期的に誰かが新しい学習法を提案し、子供が実験台に使われる。こうしたことが世界中の
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.6

大ヒット作の続編なので来年の3月ぐらいまではずっと上映してるだろうと思ってたら、近くのシネコンではもう「終映」マークが付いており慌てて鑑賞。このままだと日本での興行収入は5億円前後で終わってしまい、プ>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

3.8

映画祭で色々と賞も獲っている事は知っていたものの、フラダンスのスポ根映画が面白くなるとは思えず、今までずっとスルーしていた作品。ただ配信終了間際だったので念のため鑑賞してみたところ意外に面白くて少しビ>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

「俺たち(=黒人)は生まれつき罪人だ」

1986−1993年に米国アラバマ州で実際に起こった死刑冤罪事件を追った作品。以前ポストした「42 世界を変えた男」では、メジャーリーグであった酷い人種差別が
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

2.9

2019年の作品なのに、竹内結子、上島竜兵、原作者の山本博文東大教授と、本作に関わった方のうち気付いただけでも既に3人が逝去されているのが驚き。特に竹内結子さんは本作でも大石内蔵助の妻役を美しく好演さ>>続きを読む

陸軍中野学校(1966年製作の映画)

4.2

〈印象に残ったセリフ〉
・優秀なスパイ1人は一個師団2万人に相当する
・敵国の暗号を解読する事は最も重要であり、それができれば既に戦いに勝ったと言える
・400年の歴史を持つイギリスのスパイにはなかな
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六人の嘘つきな大学生(2024年製作の映画)

3.8

IT企業が舞台という事もあり、電子楽器を使った斬新な劇伴が流れるのですが、ストーリーよりもその素晴らしさが見終わって一番印象に残りました。鑑賞中はおそらく二十代の新進気鋭のミュージシャンが初めて手掛け>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.2

闇バイトに応募しようかと思ってる若者にぜひ見せたい映画No.1。警視庁が買って闇バイト予備軍向けにYouTubeで無料で流したらいいかも。ジャンルで言えば「ナメてた相手が実は殺人マシンでした」系映画の>>続きを読む

十一人の賊軍(2024年製作の映画)

3.6

「仁義なき戦い」で知られる脚本家笠原和夫の原案を「孤狼の血」「極悪女王」等で知られる白石和彌監督、池上純哉脚本で映画化。冲方丁がノベライズ版を出している。

〈感想〉非常に好みの分かれそうな作品。まず
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八犬伝(2024年製作の映画)

3.5

よく行く映画館での上映が一日3回から1回に減らされていたので打ち切り間近かもと焦って鑑賞。

冒頭出てくるホルスタインみたいな柄のモフモフ大型犬 八房にまずほっこり(∪^ω^)

八犬伝のSF的内容が
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.0

アマプラ終了間際だったので約10年ぶりに鑑賞。初見はアン・リー監督と吹替えの本木雅弘さんの舞台挨拶付き試写会でした。アン・リー監督が「おくりびと」を見ていると話したのには驚きませんでしたが、そのずっと>>続きを読む

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.9

「必要なのはたった20秒恥をかく勇気だ。そうすれば必ず素晴らしい事が起こる」
 これは本作の中で「女の子に告白する勇気が出ない」と息子から相談された際に父親(マット・デイモン)が授けた名言です。自分は
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人間革命(1973年製作の映画)

3.3

創価学会の信者でも何でも無いのですが、悪い頭を革命的に良くしてくれそうな魅力的なタイトルに惹かれて鑑賞。しかし実際は単なる創価学会2代目会長 戸田城聖の伝記映画でした。ちなみに初代が牧口常三郎、3代目>>続きを読む

サウンド・オブ・フリーダム(2023年製作の映画)

3.9

一日休みを取ったので午前中に不在者投票を済ませ、その後サービスデーなこともあり、YouTubeで紹介されていて気になった本作を鑑賞。

まず開始5、6分でいきなりビックリする展開があるので、新鮮に驚き
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

5.0

1997年イギリス制作の傑作コメディ。full montyは「素っ裸」の意。今人気絶頂の俳優鈴木亮平さんもこの作品が大好きで、これまでに数十回も見直したり、大学生の頃は自分で舞台劇にして文化祭で上演し>>続きを読む

太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年製作の映画)

5.0

昭和18年、アリューシャン列島アッツ島では米軍の猛攻の前に日本軍約2500名が壮烈な玉砕を遂げた。その隣で孤立させられたキスカ島の日本兵5200名もこのままでは全員玉砕に至るのは時間の問題だった。大本>>続きを読む

偉大な生涯の物語(1965年製作の映画)

3.0

アマプラ終了間際のため視聴。新約聖書をほぼそのまま映像化した1965年作品。オリジナル版は4時間20分もあるそうですが、いまだリリースされていないとか。

莫大な制作費を掛けただけあって、当時の一流キ
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シャレード(1963年製作の映画)

4.7

1963年の映画にも関わらず、今見ても古さをほとんど感じさせないサスペンスコメディの傑作。オードリーヘップバーン、ケーリー・グラント、ジェームズ・コバーン、ウォルターマッソー、ジョージ・ケネディといっ>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.9

1947年。ドジャースのGMブランチ・リッキーは、周囲の反対を押し切ってMLBで初めて黒人であるジャッキー・ロビンソン選手と契約する。ドジャース内を含む全ての選手や観客に敵視される中、彼は屈することな>>続きを読む

暗闇から手をのばせ(2013年製作の映画)

2.5

身体障がい者専門のデリヘルを題材として取り上げたのは意欲的で高評価。また去年亡くなられたホーキング青山さんがお客さん役として出演されていて、いい味を出している点も良かったです。

しかし小泉麻耶演じる
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.6

本日エミー賞でSHOGUNがなんと18冠に輝きましたが、それを聞いて思い出したのがSHOGUNと同じく真田広之さんと浅野忠信さんが出演していたMINAMATAーミナマターです。

特に真田さんは殆ど主
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.6

1930年代、世界中の国々が大恐慌の爪痕に苦しむ中、ソ連経済だけが好調なことに疑問を抱いたイギリス人記者ジョーンズは単身モスクワを訪れる。そこで、経済が好調な理由はウクライナに行けば分かると聞いたジョ>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.1

劇場公開時、あらすじに興味が湧かないのと上映時間の長さでパスしてしまった作品。
配信で視聴してみると、1300年代の話で内容に理解しずらい面が多々あり、さらに強姦裁判をめぐる三者三様の捉え方を考察する
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最初に父が殺された(2017年製作の映画)

4.6

アンジェリーナ・ジョリーが監督と共同脚本を務めた2017年のNetflix配給作品。カンボジア国民の4分の1、約200万人が虐殺や飢餓で亡くなったと言われるクメール・ルージュ(ポル・ポト)の時代を生き>>続きを読む

ロアー(1981年製作の映画)

4.4

アマプラでもうすぐ終了だったためなんとなく見たが、歴史に残る激ヤバ作品だった。虎やライオンを沢山観れるのは眼福ですが、コンプライアンスに厳しい今なら絶対に撮影不可の問題作でした。猛獣が人間を襲う場面も>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.9

戦争映画と言うと勉強にはなるが、暗くて観ているのが辛くなるような作品も多いのですが、この作品は終盤にミステリーの謎が解けた時のような爽快感があるため、エンタメ作品としても十分優秀でした。ぜひ未見の方は>>続きを読む

劇場版 アナウンサーたちの戦争(2023年製作の映画)

3.6

NHKのアナウンサーが国内だけで無く、戦線の拡大に応じて南方の色々な国々(フィリピンから始まり果てはインドまで)行って戦争を有利に運ぶためのプロパガンダ放送をやっていた事や、中には現地で殉職したアナや>>続きを読む

キリング・フィールド(1984年製作の映画)

3.9

1970年代、クメール・ルージュ(ポル・ポト派)による内乱渦巻くカンボジアを舞台に、アメリカ人記者と現地人助手の絆を力強く描く。ポル・ポト派による大虐殺は当時のカンボジア人口780万人の約四分の一に当>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

5.0

世界中の犯罪映画の中でも最高傑作の一つでしょう。以前井筒監督も見終わったあと座席から立てなくなったとテレビで言ってましたし、また当時この映画を見た外国人の中には、本当の殺人鬼の生活を隠し撮りして作った>>続きを読む