ビートルズ、マライア、ベイ・シティ・ローラーズ、マルーン5、ジョニ・ミッチェル、ノラ・ジョーンズ、ダーレン・ラヴ、オーティス・レディング、そしてビーチボーイズ。好きなミュージシャンの曲がたくさんかかる>>続きを読む
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試写会にて鑑賞。
ルックの良い文芸映画。
主人公は文化資本の高い美老人であり、加齢による脳機能の低下からせん妄が生じている。
ありもしない「敵」に翻弄され、取り乱してはいるが、一般的な孤独死老人に比>>続きを読む
前作と同様、ストーリーに時間を割いているわりには話が進まない。
それに反して、残虐シーンはより雄弁になっている。
有名ホラー映画(シャイニング、死霊のはらわた、サイコなど)のオマージュが随所に散りばめ>>続きを読む
ビデオを介した劇中劇が散漫。
次回からアートをメインに据えて、ある種のまとまりを持たせるようになったのは必然と言える。
シリーズ中、本作の残虐性がもっとも高いことから、1と2がマイルド調整版だったこと>>続きを読む
新キャラの少女クラウンのビジュアルインパクトは相当なもの。
しかし、この手のホラーはコンパクトスイングしてこそだと思うので、138分は長すぎる。
アート(という名前だと判明した、あのクラウン)に抗うシ>>続きを読む
この手のジャンル映画は何かしらの哲学や含蓄や独自性などを有しているものなのだが、本作にそうした小細工(?)はなく、「奇抜な扮装の殺人鬼がただただ人を惨殺する」という潔い作りになっている。
刃物とか鈍器>>続きを読む
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IMAXにて再鑑賞。
第一次産業が成り立たなくなったディストピア、冷淡な人間よりも人間らしく思えるAI、いつの時代も何かのシンボルとして屹立している野球など、公開当時よりも2024年現在の方がリアル>>続きを読む
手塚治虫に通ずる半人半獣描写と普遍的な家族愛が融和しており、撮影も美しく、楽しめた。
ザコシ風に言えば「誇張しすぎた鳥人間コンテスト」といったところ。
「この題名のわりには静かな作品」との前評判を耳に>>続きを読む
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4K上映に興味がわいたので、かなり久々に再鑑賞。
稀代のアクション映画監督スピルバーグがフルパワーで製作した戦争映画に私のキャパが耐えられるわけもなく、劇中の兵士の四肢のようにリテラシーが爆散してし>>続きを読む
凄惨なバイオレンス描写(とくに序盤の死体撃ちの恐ろしさよ)と相反するとってもあま~いラブ描写、一体何なんだこの落差は。
戦争映画の皮を被った『タッチ』とでもいうべきか(ヴァシリ=達也、ダニロフ=和也、>>続きを読む
設定自体はよくあるタイムスリップものなのだが、やたらと面白かった。
「時代劇を信じ、後世に残す」という信念の賜物であろう。
前半は優子殿、後半は風見に目が釘付け。
風見の「しかと見届けたぞ」的なあの>>続きを読む
シリーズ最終作。
US版『うしおととら』あるいは『寄生獣』を期待していたら、出てきたのが『エイリアンVSプレデター』だったため、少々たじろいだ。
とはいえ、このシリーズに高みを望んでないのでそれなりに>>続きを読む
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「一発屋芸人のその後」という感じ。
アーサーにはリーのような地力がないから、二発目のピークはこない。
「ふたりのビッグショー」みたいなシーンで、芸のないジョーカーがハーレイから置いてきぼりにされてるの>>続きを読む
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not for me。
IMAXにて鑑賞。
「内戦真っ只中の爆弾が飛び交う戦地に赴いて大統領を取材する」というどう考えても危険な任務なのに、主要キャラの脇が甘い。
身内に死人が出て、ようやく緊張感が>>続きを読む
だいぶ久々に再鑑賞。
『ロスト・ハイウェイ』のマイルド版といった感じ。
複雑ではあるものの、それなりに整合性があるため、ああでもないこうでもないと思考する楽しさがある。
まーとにかくナオミ・ワッツ>>続きを読む
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あるあるとねーわを行ったり来たりする作りで、飽きずに楽しめた。
河合優実のまろーんとした演技が秀逸。
躁状態になった時の白鶴ばりのまる(〇)ポーズがハイライト。
例によって例のごとく、メサイアコンプ>>続きを読む
「白石晃士と押切蓮介の幸福な融合」といった仕上がり。
婆さんが強キャラなのはいいけど、今回のおっさん霊能者(雲水とか龍玄の枠)がヨワすぎ。
向井秀徳いうところの「くり返さえれる諸行無常、よみがえる性的>>続きを読む
怪盗グルーシリーズに求められているものをストレートに提供している。
つまりは徹底してスラップスティックなキッズムービー。
三姉妹はいまだキッズだし、乳児はいるし、ミニオンズは悪ガキだし、ヴィランは幼少>>続きを読む
スプラッターの皮を被った夫婦倦怠期モノ。
こうしたブラックコメディは「党派性を超えて全部殴りに行く」のがマナーなのだが、本作はその点を手堅くクリアしている。
「Macho Man」や「Born To >>続きを読む
not for me。
全体的に漂うアメリカーナみたいなノリは嫌いじゃないし、ディザスタームービーとしての仕上がりが悪いとも思わないのだが、頻繁に自然災害に襲われている日本列島の民として、「わざわざ>>続きを読む
主に波とサーファーの体幹で構成されている渋い映画。
他に類を見ないロードムービーとして、資料的な価値が高い。
低い波にノッて、ツツツーとスライドしている様は見ていて気持ちがイイ。
高い波にさらわれてい>>続きを読む
本作が70年代映画を再現したものであるのは察せるし、その点において完成度は高いと思うのだが、名画座で古い映画を観てなかなかノレない時のあの感じがした。
途中からホーリーかつフォーキーな音楽を聴くことと>>続きを読む
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一応「アスリートの栄光と挫折」の話ではあるので、堅物の監督が撮ったら『ドリームプラン』みたいなシリアスな作品になるのだろうが、ルカ・グァダニーノだから終始ユルいし、官能的。
テニスを観戦している時、人>>続きを読む
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IMAXにて鑑賞。
『怒りのデス・ロード』の前日譚(つまりはマックスのいない世界線)。
個人的にカーチェイスにさほど興味はないのだが、狙撃シーンやシリーズ特有の濃いキャラは楽しめる。
全体的に労働環>>続きを読む
2021年に制作された『ブライアン・ウィルソン 約束の旅路』はブライアンの個人史のような作りだった。
本作はそのアンサーとして、ビーチボーイズ全体の歴史が語られている。
劇中、歴代メンバー(リッキー>>続きを読む
ラノベ風のタイトルをつけるならば、「サックスプレイヤーの俺が転生したらヤクザのお気に入り自動車整備士だった件」といったところ。
ユング的な集合的無意識を描いているのかしら。
前半はメロドラマみたいな不>>続きを読む
マリエッタはたんなる毒親をはるかに超越した魔女だし、ボビーはこの世の悪意を凝縮したような存在である。
セイラーとルーラの身にありったけの不幸が降り注ぐ。
しかし、それらが魔女のかけた呪いであるならば、>>続きを読む
「メサイアコンプレックスと共依存の成れの果て」といった感じではあるが、本人たちがいいならそれでいいじゃん的な意味で『愛のコリーダ』を連想した。
これもある種の愛の形でしょう。
常に正しいことを言うシリ>>続きを読む
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一編のポエムのような静かなる作品であるが、料理の色彩、湯気、香りなどが丹念に描かれているため、画面の情報量が多い。
どれだけ料理が高みに達しようとも、ワインに目がないのはお国柄ゆえかしら。
「シズル>>続きを読む
目黒シネマ鈴木清順監督特集「SEIJUN RETURNS in 4K」の二本目。
はるか昔に家で観たときは途中で挫折した記憶があるのだが、今回はドグラ・マグラ、ねじ式、エル・トポ辺りの怪奇ものの一種>>続きを読む
目黒シネマ鈴木清順監督特集「SEIJUN RETURNS in 4K」の一本目。
車、拳銃、裸体、そして白飯の香りで構成された和製ハードボイルド(!?)。
「殺し屋ランキング」なる不毛な謎システムが>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
若き日のダニー・ボイルが「90年代英国式ハードボイルド」みたいなものを構築しようとして、奮闘した作品。
ブリットポップで例えるなら、オアシスの暮らしぶりをブラーが描写した映画とでもいうべきか。
イギ>>続きを読む
優生思想や「1984(ジョージ・オーウェル)」的な出口がないディストピアにノーを叩きつける希望の話。
概ね面白い作品なんだけど、終始シリアスなトーンのため、立派な物語を立派なまま伝えられた時の息苦しさ>>続きを読む
精神性は同監督の『ロスト・イン・トランスレーション』とそう変わらない。
男集団にいる時はイキってるくせに、二人きりになると母にそうするように甘えてくる典型的なDV男、エルヴィス。
バズ・ラーマンが描い>>続きを読む
4Kレストア吹替上映版で鑑賞。
いやー、名作ですね。
あまりにも出来がよくて、別段申し上げることがない。
淀川長治先生の名調子と広川太一郎の名人芸を堪能しました。
「個人間で友情が成り立つように、国>>続きを読む
私は闘魂三銃士、天コジ、永田、ライガー、佐々木健介などが活躍していた頃の新日本プロレスをよく見ていた。それ以前以後はわからない。
ましてやアメリカのプロレスについては無知である。
「アイアンクロー」>>続きを読む