AKIRAさんの映画レビュー・感想・評価

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ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!(2024年製作の映画)

4.1

発明というよりズボラなウォレス。ある発明が大変なことに発展。
ウォレスを助けるグルミット大活躍。見どころ満載!ミッションインポッシブルばりの危機一髪まで!

ノーボットがナイスキャラ。

「ペンギンに
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

大友克洋「童夢」オマージュが炸裂しているサイキックホラー。
念動力に目覚めた少年少女たちの戦いを平穏な日常の水面化で激しくスリリングに!怖い!

アイシャの母親が気の毒・・・。

そりゃ悪いんだけど、
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ふるさと(1983年製作の映画)

4.1

山に生きた人たちの人生を活写。なかでも伝三の加藤嘉が絶品。
本多力ぽい千太郎少年が窮地を伝えに走っていく姿にかぶせるナレーションに泣いた。

哀愁を伝えると同時に消えゆく景色は日本中にあるだろうと思い
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.1

頬が赤いキャラデザに最後まで慣れなかったが、多彩なアニメ表現には引き込まれた。
自由な翼を広げるシーンが素晴らしい。中でもプールの場面はマティスの絵画のようで目を見張る。
トットちゃんの無垢で平等な性
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.0

ほんわかと真っ直ぐに訴えかける平和への思いを受け取った。
度胸と愛情で対立の矛を収める素敵なお話。
エンドロール最後のカットに感涙。

分断が進む社会、戦争、紛争をしている全ての場所のリーダーこそ観て
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

ベタな浪花節やないか。せやけどええ話や。

離れ離れになる寂しさをかさぶたに例えるの巧い。

早希さんええ子や。南雲さん、おでん屋台の太一も。

優子は塾を開けば人気になりそう。

人はみんな誰かの尼
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

しんどい事が時折やってくる2人と、彼らを気合い入れて見守るわけではなく普通に気にかける周りの人たち。それぞれに深入りせず程よい距離感で抑制の効いた演出。

藤沢がいた転職前の会社が心無いような描写はど
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.2

ドタバタの無いホームアローン。
軽妙で面白かったし、胸にくるものもあった。

世界はつらいが、知識があれば心の支えに、糧になる。だから学びは必要だと説くハナム先生が魅力的。

向き合って相手を励ます言
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.4

転売ヤーに勤しむ吉井の内面をもっと掘り下げてほしかったところ。
銃による問答無用の暴力が恐ろしいが後半の銃撃戦いる?
悪意は様々な形でモクモクと発生してしまうんだな。
地獄の淵に立って人の心を無くして
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.5

完璧じゃないが無いよりマシな司法制度・・・。
事件の真相に迫り、評決の推移を見つめさせ、観るものに”正義とは”を問う閉幕までギュッと濃密。

それぞれの立場で捉えると見え方が変わる。その意見を集約する
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ボルテスV レガシー(2024年製作の映画)

3.6

ちゃんと実写化されとるー!
合体シーンかっけー。ボルトイン!胸熱。ここだけリピートして何度も観たい。

VFXに粗さはあるけど、超合金な質感のロボが戦う様は決めポーズも含めて満足。素直にカッコええ!
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劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

3.5

怪奇な物語に集中したいが、独特な作画の主張が強くてハマりきれない。
アニメシリーズもそうだった。。画がクドい。
淡い極彩色の絵巻物を紐解いているような世界は目を惹く。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.3

帽子いっぱいに夢を詰めて都会にやってきた青年の持ち金があっという間に消えてゆくツラい冒頭・・・。

「チャーリーとチョコレート工場」との繋がりはなく、「夢のチョコレート工場」の前日譚の方が近い。ロアル
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変な家(2024年製作の映画)

3.6

冒頭に原作者が登場して「この映画は第5章のような」と言っていたがそんなことはなく、ほぼ原作通りの映画だった。

よくある間取りに見えて実は奇妙な点がある。そこを推理してゆくミステリーが実録テイストで面
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.6

前作よりパワーアップしたアドベンチャーが色彩豊かで楽しいし、兄弟の結束も嬉しいが、冗長感が全編に渡っていてちょっと飽きる。
保管庫、赤ちゃんの守りなど脇の甘さも目につく。

ミッドクレジットに、おぇっ
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.6

負傷後、自分に気のある相手をからかいながら叱咤激励し試合に勝たせることに生きがいを見出す女性をゼンデイヤが蠱惑的に。

たいして共感できないまま進行していき、やがてクライマックス。
相手の男性2人画対
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

背景なくして漫画は成立しないことを現しているのか写し鏡のように顔立ちが似ている藤野と京本。2人が邁進する漫画家の道、そして思わぬ悲劇。
悲しくつらいままにしない決意みなぎる創作活動。思い返し、胸に刻み
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.1

失踪した娘を探す森下夫妻の苦しみに寄り添う2時間。

心配ばかりが募り、社会との温度差に苛立ち、進展のない日々に怒り、心無いバッシングに傷つき、どんな情報にもすがり、やがて疲弊していく沙織里を石原さと
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

過酷な日々を送っていた香川杏。「なにこのおっさんウザいんだけど」な多々羅に引っ張られて更生の道へ。
親身になってくれる大人に出会い、新しい生活へ踏み出した女性を応援する映画。かと思いきや・・・。つらい
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.1

コンビニ戦のネタバラシで冷めた熱はなかなか高まらず。
殺し屋スキルは高くても日常生活は雑な2人。何もできないバイトのシーンにイライラ。
アクションが振り付けに見えるし。
クライマックスの格闘戦は激しく
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.7

約40分過ぎから動き出すドラマ。そこからのホラー風味ミステリーが面白い。

過去との対峙という点で「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」なテイスト。

不気味さと可愛げが共存した遊園地によくあ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

退役軍人の盲目の老人が一人で暮らしている家に家宅侵入した泥棒たちが返り討ちにあう話。

成敗される痛快かと思えば、じいさんが強い!そのうえ歪んどる!

娘の復讐を斜め上の角度から達成する寸前だったと見
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

転落死の真相に迫る推理劇、かと思いきや人間ドラマ。
死の検証を重ねて浮かび上がってくる家族に内実。
ただそれは見えてくるだけで100%真実とは言い切れない。
「判断材料が足りない時はどちらか一方に心を
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

自虐と映画愛に満ちた良作。おもしろい!
「アクション!」の掛け声で元気になるとこ笑った。

役者仕事が増えると、その経験値でもしかしたら本当にプライベートでも大仕事できるんじゃないか。そんな夢さえ見え
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

「かもしれない」がデカくなって奔流となったら止められない。恐ろしい。
差別意識が先に立って凶行に及ぶ事件のシーンがしんどい。
エピローグにため息。

人間社会に向けて放たれたような「どこに行くのか教え
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

4.0

お通じを通して見えてくる世界の広がり、通じ合うことの嬉しさを伝える良作な時代劇。
出したもので命は循環してゆくんだ。

又七と太平みたいな矢亮と中次の軽やかな生き方がいい。
気張らず柔らかく生きるきく
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.9

「ある男」テイストな世界。
失踪者、行方不明者が多い切なさ・・・。
”人を分かるということ”の難しさもどかしさをシンプルに描き出す。

セリフにしすぎに見える部分と語りすぎない部分の塩梅がいい感じ。
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波紋(2023年製作の映画)

4.0

夫への怒り、戸惑い、将来の不安、身体の不調・・・。それらのストレスを枯山水を整えることでやりすごす依子。
話せるパート仲間との交流を機に少しずつ抑圧がゆるみ人間味を取り戻してゆく。

ブラックユーモア
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リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

4.0

映像と綾瀬はるかが美しくて引き込まれる。
切れ味鋭いリリーのアクション、所作が素敵!
カフェの人も強くてびっくりな銃撃戦かっけー。
一途を武器にバックアップする岩見さん(長谷川博己)のどことなく軽い感
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

4.0

配信をヘッドホン付けて鑑賞。コワい!
高谷家のシーンが全部怖い。
魂の声を集める高谷さなの危険性に震える。エンドロール明けにも恐怖が!せっかくマネージャーが優しさをぶつけたのにー!
カセットテープの謎
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

4.0

幕開けの面談、死んだ目をした福原遥が怖い。ホラー感。
急に現在に戻って消えたんやろか?あの場にいた人たちみんな驚いただろう。

都合よくいつまでも満開なユリの花や、夢じゃなかった展開はあざといが、「美
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ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

4.0

「ビバリーヒルズ・コップ: アクセル・フォーリー」
3作目の残念を払拭する新作。
懐かしいメインテーマを絶妙に配して、アクセルとジェーン、ビリー、ジョンの軽やかな会話を楽しませる。無茶なアクションも健
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.6

1973年「エクソシスト」の直接の続編!
あの母娘を引っ張り出すアプローチに感心したが、リーガンをめぐる設定は簡単な気もした。
悪魔憑きの新たな被害者アンジェラと父親のヴィクターを通して祈りや愛するこ
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

悩み事や不安、甘えたい気持ちを抱えて、それらが固まって、しこりに・・・。

生きづらさを持っていない人はいないのかもしれない。

孤独に寄り添い、内面に迫りながら人間を見つめてゆくファンタジックなヒュ
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.6

「変化が著しい環境に適応して進化する生物」
あながち絵空事とは言えないよね。

「サメの生息域が川になったらどうする?」のワンシチュエーションで突っ走る潔さよ!
終盤の阿鼻叫喚パニックは大惨事すぎて笑
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.4

SFを導入として、他者を受け入れない社会のダメっぷりを描き出す。
マスコミ、週刊誌が最低でしかなく、その胸糞悪さが前に出ていて邪魔。
笹と良子、蓮と拓真、それぞれの心の機微のみに絞ってもよかったような
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