ワンコさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

大いなる不在(2023年製作の映画)

5.0

【大脳皮質だけではない】

僕の親友が旅先のちょっとしたアクシデントで頭を強く打ってしまって2日ほどの記憶を無くしてしまったことがある。

脳の海馬に到達し、記憶が定着する前に情報が消えてしまったのだ
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

5.0

【序章の終わり】

やっぱりなんだかんだでワクワクする。

王騎と武神・龐煖(ほうけん)の戦いは圧巻だ。
そして、騰(とう)の強さにも圧倒され、新たな予感が止まらない。

今回の信の登場場面は少ないが
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

5.0

【ループ】

この「メイ・ディセンバー」が示唆するのは僕たちの世界のことだ。

この作品は主要な映画賞にノミネートされたとてもユニークなアプローチの作品でもある。

もし可能ならば、事前情報なしで観た
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シューマッハ(2021年製作の映画)

5.0

【悲劇】

※Netflixドキュメンタリー
※スコアはドキュメンタリーとして

もし、映画「フェラーリ」を観てレースに少しでも興味がわいた人は、このドキュメンタリー映画「シューマッハ」を観てほしい。
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YOLO 百元の恋(2024年製作の映画)

4.6

【80 → 100→ 50】

映画「百円の恋」が日本の暗いデフレの時代の物語だとすると、この中国リメイク版「YOLO」は、一説には25%を超えると言われる若者の失業率など停滞する今の中国経済の中での
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百円の恋(2014年製作の映画)

5.0

【風】

東日本大震災、ヨーロッパ債務危機直後の先の見通せない2010年代前半。
ただ、実は、出口の全く見えない長引くデフレこそが日本の人々の活力や、やる気を削いでいた。

この「百円の恋」が制作され
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プロミスト・ランド(2024年製作の映画)

4.5

【持続可能性】

この作品は、鑑賞後に考えれば考えるほど面白いというか味わいがあるように感じる。

終盤の若者ふたりで山中を歩きクマを狩る場面は息を飲む。

経済や社会の発展と狩猟の関係はこじれにこじ
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THE MOON(2023年製作の映画)

4.0

【宇宙ものでも......】

こんな宇宙・月開発映画があったんだ~と、へぇ~ってなった。
感心した。

国際クルーに呼びかけるとき、中に日本人がいないのには、やっぱりわだかまりがあるのかなあなんて感
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アイアム・ア・コメディアン(2022年製作の映画)

5.0

【逆説/ふたたび日本で立て/当選は小池百合子】

なんかネットニュースを読んでいたら、この作品の舞台挨拶で、ウーマン村本が、都知事選、蓮舫に入れたと言っていたらしいけれども、当選は小池百合子で20時ち
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ふたごのユーとミー 忘れられない夏(2023年製作の映画)

5.0

【流れ星】

珠玉の双子青春ラブストーリーだ。

最後は親の方が泣くと思う。

たくさんの人に観てほしい。

あらすじなんか読むと、ほんのひと夏の双子の女の子の三角関係のベタなストーリーのように感じる
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ブリーディング・ラブ はじまりの旅(2023年製作の映画)

4.2

【エンディングが新たなスタート】

最後の場面に、この作品への想いが込められていて、ちょっと間延びした感じもあったけれども好きな作品だった。

ユアン・マクレガーと、実際に私生活で家族といろいろあって
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先生の白い嘘(2024年製作の映画)

3.3

【場外乱闘】

※点数は俳優さん達かわいそうだからオマケ。
※ あと、レビュー後半、すこし卑猥な表現も使って批判してるのでご注意願います。

本当に暑いですね💦

さて、これほど、映画の内容とは関係な
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フェラーリ(2023年製作の映画)

5.0

【車好きにはたまらない】

万人受けするかは疑問だけど、車好きにはたまらない気がする。

この映画を観ると、本田宗一郎さんは超偉大だったんだと考えてしまう。
まあ、エンツォほど私生活はドラマティックじ
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Shirley シャーリイ(2019年製作の映画)

5.0

【境目/女性の……】

エリザベス・モスはシャーリイ・ジャクスンにかなり寄せて来ていたように思う。

この映画「シャーリイ」の面白さを上手く伝えられる気がしないのだけれども、思いがけず、かなり惹き込ま
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SCRAPPER/スクラッパー(2023年製作の映画)

4.2

【イギリス】

“想像できなくなったら人生は終わり”

エンドロールでかかる曲の歌詞の一節だけど、分かる気がする。

一般のSNSに限らず、映画のレビューにも感情に任せた書き込みが多いように思えるが、
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潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(2023年製作の映画)

3.8

【無題】

“機械の戦いだから”

もはや現代の戦争は、序盤に砲弾で亡くなる寸前に兵士が残した言葉以上に人間の意思が介在したり、人が亡くなることに想いを馳せるような状況ではなくなってしまっている。
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ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

4.8

【ビバリーヒルズ・コップ祭り④/♬Heat is On♬】

※Netflix作品

30年の時を経て、「Heat is On」で始まる♬
他の音楽も今までのままでワクワクする。

この作品は、エディ
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ビバリーヒルズ・コップ3(1994年製作の映画)

3.6

【ビバリーヒルズ・コップ祭り③/ジョージ・ルーカスも出演してるよ‼️】

※7月3日、アメリカの独立記念日の前日、Netflixでビバリーヒルズコップ・シリーズの最新作「アクセル・フォーリー」が配信さ
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ビバリーヒルズ・コップ2(1987年製作の映画)

4.3

【ビバリーヒルズ・コップ祭り②】

※7月3日、アメリカの独立記念日の前日、Netflixでビバリーヒルズコップ・シリーズの最新作「アクセル・フォーリー」が配信された。

今回、アクセルはアメリカ最大
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

4.5

【ビバリーヒルズ・コップ祭り①】

※7月3日、アメリカの独立記念日の前日、Netflixでビバリーヒルズコップ・シリーズの最新作「アクセル・フォーリー」が配信された。

これ久しぶりに配信で観た。
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ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

【オマージュと目指す未来】

色々な意味で心を鷲掴みにされるような作品だった。

タイトルに込められた意味も多層のように思える。

季節で移り変わる東北の風景の映像を見て、男鹿和雄さんを思い出していた
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WALK UP(2022年製作の映画)

5.0

【そこはかとない移ろい】

“非現実的じゃなく幼稚でもなく笑える”

映画の中のセリフだけれども、この「WALK UP」はそんな映画だ。

4つのフロアごとのストーリーは、継ぎ目なく続くが、ホン・サン
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

4.0

【わかっちゃいてもドキッとするよ】

ニューヨークじゃなくてもノイズのひどい場所は世界中の至る所にあるように思う。

ただ、ニューヨークは音というより、終始イライラしているようなイメージはある。

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言えない秘密(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

【無題】

同名の台湾映画が原案(リメイクじゃないということか?)とのことらしいが、もしそうだとしたらどんな作品なのか気になる。

正直、この作品は好きにはなれない。

「みなに幸あれ」に続いて、古川
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アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

5.0

【自由】

4K3Dの新たな可能性を改めて感じると同時に、対象物が浮き上がるような感じは、実はド派手なアクション映画などより、こうした芸術関係のドキュメンタリーで力を発揮するのではないかと思わせられた
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ヨーゼフ・ボイスは挑発する(2017年製作の映画)

4.5

【挑発的で刺激的】

一言で言えば刺激的だった。

ただ、ヨーゼフ・ボイスは、彼を批判的に評価する人々が言うのとは異なり、無秩序でもなければ、当然カオスでもない。
ただ、理路整然と語る一方で、一見はち
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余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。(2024年製作の映画)

4.3

【ガーベラ/愛の色/カラフル】

※Netflix作品

若い頃に付き合っていた女性がガーベラ好きだった。よく僕の部屋にガーベラを買って持ってきていた。

僕は当時、ガーベラという花さえ知らなくて、ロ
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トリガー・ウォーニング(2024年製作の映画)

3.8

【強烈な皮肉/アメリカの現実】

※Netflix作品

比較的単純なストーリーのアクション映画だけれども、今年のアメリカ大統領選挙を控えアメリカの現実の断面を物語にしたのだと思う。
それも皮肉を込め
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ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.5

【バレーボール日本代表応援レビュー……なんちゃって】

友人とバレーボールのネーションズリーグの話で盛り上がっていたところ、「お前、”ハイキュー”知らないの!?」とわざとらしく驚かれた。

「何それ?
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映画 おいハンサム!!(2024年製作の映画)

4.0

【言葉をつくす②】

総じてコミカルなストーリーだけれども、この作品も言葉の大切さを伝えようとしているような気がする。

「九十歳、なにがめでたい」と異なるのは、あれこれ言葉を尽くしてみて、それでも気
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九十歳。何がめでたい(2024年製作の映画)

4.0

【言葉をつくす①】

草笛光子さん、90歳⁉️

ビックリだ。

実は、ある専門紙に毎週一回、ある〇〇についてコラムを執筆していたことがある。
専門紙の依頼で半年間。
報酬は無し。
仕事をしながらって
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新・三茶のポルターガイスト(2024年製作の映画)

3.3

【無題】

僕が、この三茶の話を知ったのは結構前のことだ。

「新耳袋」の共同著者である木原浩勝さんのイベントをたまたま聞きに行った時に、横澤さんとヨコザワプロダクションの皆さんが来られてて、いくつか
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

5.0

【バートンマン/伝えたいこと】

バートンマンは嘘をつく。
ただ、この映画「ホールドオーバーズ」の伝えたい事は、当然そんなことではない。

この作品は一般的に考えられているより強いメッセージを含んでい
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ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命(2023年製作の映画)

5.0

【あわせ鏡】

涙腺が崩壊しかける。

見返りを求めない人助けは、ここにもあったのだ。

短いが強いメッセージを送りたい。

この作品がイスラエルの人々に届きますようにと祈る。

6月20日時点で、ガ
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

4.0

【困った】

原作読んでたばっかりに困ってしまった。

映画としてはまとまってたと思うけど、ちょっとフクセンカイシューン(伏線の回収を過剰に重要視する人)に寄せすぎじゃないのかと思うからだ。

柚月裕
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フィリップ(2022年製作の映画)

3.8

【無題】

ドイツ民族の女性と、ドイツ民族ではない男性が性行為を持った場合、男性は絞首刑で女性はボウズ頭って、本当に民族主義者は怖い😱

この映画「フィリップ」の同名の原作が出版当時ポーランドで発禁処
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