ジョン・マスカー&ロン・クレメンツの名コンビ(2018年引退)の手を離れた『モアナ』の続編。
■ストーリーとキャラクター
展開は目まぐるしくて忙しない。おかげで飽きないが、リアリティを支える設定>>続きを読む
注意:このレビューは白酒舐め舐めでいつも以上に放言です。
■マンガとアニメ
ぶっちゃけアニメが原作にマウントとれるのは、小説であれば描写スカスカのラノベやウェブ小説、マンガであれば同様に四コマくらい>>続きを読む
ヴェンダースの長編デビュー作。ラスト30分くらい寝ちゃったけど見返す気が起きない。
ちょっと面白かったところとして、序盤にこんなのがある。屋内にいる主人公が窓を見ている。そのまま窓の外を映した>>続きを読む
現代中国映画祭2024にて。自分含め、「近年最高の中国映画」という謳い文句に誘われた人が多かったのか満席だった。四川オペラの役者であり軍閥時代から現代までを生き抜いた監督の祖父の人生に基づくストーリ>>続きを読む
現代中国映画祭2024にて。昼はファッションデザイナー、夜は女装シンガーであるゲイの男性のドキュメンタリー。
これはキツかった。インタビューとライブをただ往復するだけで2時間はさすがに耐えられない>>続きを読む
現代中国映画2024にて。同日に鑑賞した『船に乗って逝く』同様、こちらも高齢女性に焦点を当てるが、問題になるのはその人生の黄昏ではなく、むしろ「第二の人生」の肯定である。主人公の年齢は、孫ができるく>>続きを読む
現代中国映画祭2024にて。若手の中国映画を観ていると、高齢女性が何らかの形で取り上げられる作品が多いようで、時代を感じさせる。先日観た『空室の女』の場合は、同居中の義母(認知症)・病気持ちの両親が>>続きを読む
東京フィルメックスにて。母として、妻として、娘として、女として、四方八方から追い詰められていく中年女性の相貌を執拗にとらえた秀作。長編デビューでこれとは、最近の中国映画は凄まじい才能の集まりだ。
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ネトフリ。同じ監督の『共謀家族』がなかなかに面白かったから、こちらも鑑賞したけど一層良くなっていた。殺人犯自体は早くに明かされる上、前半に大きなクライマックスとなる対決があって、「ここから1時間以上>>続きを読む
■治安が悪い
本編よりも社会秩序が気になる作品だった。主人公イヌとロボットが切り離される経緯からして、ビーチの警備員や司法の官僚主義的冷淡さが気になってしまう。
この公権力の硬直性と表裏一体である>>続きを読む
配信スルーになってしまった白蛇の2作目。ロリ九尾ちゃんが今回も登場。
お話はうーん?だったけど、アクションは良かったからまぁよし。3作目も早く頼みます。
TIFFにて。これはダメな長回し映画だ。
確かに、赤いタンクトップのオッサンが松明片手によく分からん場所を探索するオープニングショット、ヒロインの若い女性の部屋をカメラが旋回する2番目のショット、>>続きを読む
原題の『燃冬』のままでよかったのに。それにしても中国映画はロケ地がいい。しかしロケ地に甘えた映画もある。本作もまた国境沿いの雪積もる地方都市を舞台に、行き詰まった若者たちの束の間の交流を描くにあたり>>続きを読む
溝口がそのワンシーン・ワンショット演出を確立した作品といわれる。
確かに本作の多くのショットが距離を伴っての長回しで撮られており、ストーリーの典型的メロドラマ具合に比して異化的でさえある。「感情移>>続きを読む
レビューするの忘れてた。アングロサクソン様がスキンヘッドのネオナチどもから砂漠暮らしのアラブ人を救ってあげるって話。なお現実。
この映画の2つに分かれたパートのうち、小沢栄側は配給会社の要望でハッピーエンドになったという経緯もあり、安っぽいストーリーで見所がないと言われているようだが、遊女に身をやつした阿浜を演じる水戸光子が>>続きを読む
■人間と自然
『春江水暖』のグー・シャオガン新作。穏やかな作風だった前作と異なり、今作はなかなか人間の臭みが激しい。西湖を挟んで手前に、茶畑のある青々とした山があり、奥にビル群を映したショットが何度>>続きを読む
漫画原作の中国の2Dアニメーション。ロシャオヘイと違って少女漫画寄りの画風・作風だが、恋愛とかはしない。むしろ百合。
原作エピソードを無理くり詰め込んだためであろう展開の忙しなさと強引さがちと気にな>>続きを読む
これまでより肩の力を抜いた作品。もちろん構図の緻密さや描写の繊細さなどは、他の山田尚子監督作品に劣るものではない。だが、張り詰めた細糸のような『リズと青い鳥』や、物語りの意義をめぐる深刻な自問自答の>>続きを読む
本作が『晩春』の女親バージョンであることは見ての通りだが、同時に『彼岸花』との類似にも気づかされる。それは俳優とセットの使い回しだけでなく、佐分利信・中村伸郎・北竜二の3人がトリオを形成しているため>>続きを読む
小津の最初のカラー映画。テーマはいつものやつ。
どうしてか、正直あんま面白くなかった。金太郎飴のごとき戦後小津映画に面白いも何もあるのだろうか。しかし、実際のところ面白いものと、そうでないもの>>続きを読む
老夫婦はいつもニコニコと笑いを浮かべて当たり障りないことしか言わず、冷淡な息子や娘との対立やそれに伴う強い感情表現は回避され続ける。感情表現の抑制と、コンフリクトの回避が特徴的な作品である。
■「共>>続きを読む
ヨロコビのベッド脇にビンボンの人形を発見。
本作のような外連味のない映画が世界中で大ヒットしている事実は、自分にとっては非常に嬉しいニュースである。作品自体は「よく出来た続編」といった印象だが、前>>続きを読む
ジャン=ピエール・ジュネによる4作目は、Resurrectionという副題とは裏腹に、3作目で致命傷を負ったシリーズにとどめを刺した。もっとも個人的には総合的に楽しめた作品である。ならず者揃いの仲間>>続きを読む
フィンチャーの映画監督デビュー作でもある本作ははっきり言って失敗作だと思うが、彼の作家性を楽しめる向きには一見の価値がある。本作の脚本の特徴は、「お約束をことごとく裏切る展開」にある。性格が悪いとし>>続きを読む
キャメロンによる続編は、素朴に楽しむ分には前作より上だろう。しかし、ホラー映画ではなくなっている。
最もホラー映画らしい場面は、前半の巣に突入するシークエンスである。前作ではカットされた、繭状>>続きを読む
さまざまな記号がばら撒かれており、読み解きを誘う作りになっている。とりわけ性や生殖に関する暗示に満ち溢れている。
それはともかく、本作は何よりもまず「宇宙SFとホラーの掛け合わせ」を試みた映画であ>>続きを読む
終盤の親子旅行における壺や独り林檎の皮を剥く父親のショットなどで有名な作品。
今の言葉でいえば共依存関係にある父娘が半ば強引に離れる話。娘は、今日からみると度が過ぎたファザコンである。とくに父>>続きを読む
※このレビューは自分語りが多めです。
何となく『FF7リバース』のプレイ動画を観たら結構面白そうだった(+ノスタルジーをくすぐられた)ので、発売当時無視していた『リメイク』から遊び倒してしまい、そ>>続きを読む
初めての濱口竜介。タイトルバックに始まり、ちょいちょいゴダール風味。
フレームにどの情報をどの順番でどの程度入れていくか(音も含めて)……どのショットも計算されつくしている。あからさまでない仕方で>>続きを読む
確か映画祭でたまたま観た『サイコノータス』の監督。同作はストーリーは全部忘れたけど、デフォルメされたデザインと、それに似つかわしくない嫌な意味で人間くさく意地の悪いキャラクターたち、そして割と剥き出>>続きを読む
分かりやすいノーラン。
そりゃそうだ、ここに謎かけはない。そして何より映画の努力は、これまでのノーラン監督作の逆向きに向けられている。つまり、複雑なものを分かりやすくすることに。
ノーランお得意>>続きを読む
縛られているハグリッドで田亀源五郎先生が思い浮かびました(ご本人もすごい髭だし)。『あれよ星屑』はなかなか良いマンガでした。
例えばさ、最後の戦いでルーピンとトンクスが戦死してるじ>>続きを読む
野外ロケが新鮮でした。
でも正直、これ原作未読の人たち付いてこれたんかね。
地下牢でハリーが鏡の破片に助けてと叫んだらドビーが来るシーン、どうしてハリーは鏡の向こうに誰かがいると分かったのか? >>続きを読む
もうグッダグダ。ドラマシリーズでやるべきだった。
というか主人公トリオを愛でるだけのキャラ萌え映画になってしまったね。などと言いつつ、ロンのライバル(イケメンは脇役ばかり)に錯乱呪文かけるハーマイ>>続きを読む