ナメクジとかどこから出てくるんだ?と誰もが疑問に思っているので具体的にそこは描かなくても大丈夫という謎の説得力がある。後はしっかりとしたクリーチャーホラーの構成を踏んだ映画。
言葉を用いて語る必要が無いと言っていいほど死化粧師というものは何なのかを映像でしっかり伝えている。
ブロマンスを完全に成立しない関係性、どストレートなサスペンスから事件追求に取り憑かれた男の話にツイストする流れが上手い。アリ・アッバシはこれを見習った方がいい。
正直飽きが来やすい内容だが、強姦から和姦にむりやりこじつける序盤の映像はものすごく生々しい。
妻を甦らせるという目的のために行った儀式でとんでも展開になるというシンプルな話だが、手に負えないカオス展開のぶっ飛び具合が最高。この荒唐無稽さがいい。チープであれ描写に対する作り込みはザラーが褒めるの>>続きを読む
前半はほとんど会話劇だけでもこの映画は撮り方がシャレてるから全然見れる。その分たまに挟まる派手なシーンはホントにガツンとやってくれてる。超大迷惑カーチェイスが最高っすね。
「これがこうなったらこうなります」を映画的に何も起伏なしに展開せず、印象的に残るようなシーンもないのが痛い。やろうとしてる事が多すぎてそれぞれ作り込みがまともに出来てない。
既存の映画からほぼプロットを真似てオリジナルに昇華出来るのが凄い。最近のホラー映画で「これだけで勝負する」というのをちゃんとやってその上面白く出来るのはこの監督ぐらいじゃないか?
日本仕様の変な編集は萎えるが、斬首(というよりもぎ取る)した後の描写の気持ち悪さや不意を打った殺人シーンの後の死体のような扱われ方など見応えが十分にある。
ホラーからアクションへジャンルを切り替えるタイプの映画はもう『マリグナント』だけで良いと思うしこれを下手にやると見てる側は興醒めしやすい。今作はそれをあからさまに狙ってるからもういいやとなった。でもウ>>続きを読む
最後の血肉溢れるバトルシーンだけでも見る価値アリ。
暴力に派手なスプラッター描写を合わせるのはむちゃくちゃ巧い。多少の粗はあれど「1度悪に染まればなかなか抜けられない」ハードな話と登場人物同士のブロマンスはカッコイイ。
他者を注意すること、加害者や社会に反することを行ってるものを擁護することの加害性をあまり上手く伝えられてないのはこの映画のメインテーマ的にどうかと思うが、登場人物や舞台は漫画チックに振り切ってるのでそ>>続きを読む
明らかに安い造形だけどそれが返って気持ち悪さが出てるのが凄い。とにかく異常なことをやろうとしてるのは好きだ。
主人公の救われなさとBBゴローが演じたDV親父のネッチョりした暴力的言動一つ一つは本気で怖いが、もう少し見世物として突き抜けたものが見たかった。
独占欲や「なるべく自分の手元に残しておきたい」という所謂ヤンデレみたいな欲が強ければ強いほど面白くなる。
人物に対してのズームばかりのカメラワークや拘りのなさそうな画作りなどチープさ溢れる一方、自殺マニュアルみたいな映像が流れたりと悪趣味でしかない描写が定期的に挟まれるヘタウマな昔の山内大輔監督らしい作品>>続きを読む
主人公が麻薬ビジネスに手を出す典型的メキシコギャングもので、S・クレイグ・ザラーがやりそうな拷問描写やサラッとショッキングな死体描写が出てきたりとだいぶえげつない。悪に染まりきれなかった主人公が最終的>>続きを読む
偏愛要素に媚び売りしてる訳でなく、元のゲームの要素を全く活用せず登場人物を限定的なシチュエーションから無理やり行動を拡げて動かしてしまっているせいで話がとっ散らかっている。シリーズでやるらしいが、もし>>続きを読む