ざきさんさんの映画レビュー・感想・評価

ざきさん

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家族ごっこ(2018年製作の映画)

2.5

タイトルの通り。
ショートムービーは短い時間の中にストーリーが凝縮されているのだが、この作品は「静」の要素を強調し過ぎている気がする。
演出もチープと言わざるを得ない。
家族は所詮、他人なのにね。
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おもちゃ 虐げられる女たち(2013年製作の映画)

3.3

「韓国芸能界のタブーを描く問題作!」のキャッチフレーズにある通り、事実に基づいて映画化されたもの。
日本にもあるのかもしれないけど、韓国のこの問題については、かなり露骨に取り沙汰されている印象がある。
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.7

実際に起きたホームレス殺人事件を土台に映画化。誰も死なないから安心してください。
コロナが5類になって久しいけど、「コロナ禍」って、ほんとになんだったんだろうね。緊急事態宣言で真っ暗な街並みもあった。
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.1

結婚という呪いやSNSの使い方ら承認欲求など、現代的病の映像化といったところ。
寂しさを消すために結婚という発想があるのかと驚いた。結婚したくないという人が増えてる理由がなんとなくわかるね。
結婚して
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.9

痺れる映画だった!!!
こういうファンタジー系は苦手だったけど、見終わって感動している自分がいた。
インディーズ映画ならではのチープな笑いで、最初は心配してたけど、ストーリーが進行する度にどんどん引き
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ドッペルゲンガー(2017年製作の映画)

3.0

前評判が悪いものの、自分としては割と好きな内容。哲学的で美学的。
街の景色が鮮やかで街並みが美しい。
イヤフォンで聴くと、フランス語の発音が耳に心地良い。

一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.7

タイトルの通りのショートムービー。
男が誰でも思う「やり直し」のボタン。

結末に「なるほど!」のユニークさ。
邦画にはない、隙のない良作。

赦し(2022年製作の映画)

3.6

「罪と罰を問う問題作」と銘打つ話題作。
全編通して暗くて重い内容。それを浄化させるようなエンドロールの少年合唱。
半分以上が裁判のシーンでワンカットが長いのも特徴的。
正義の反対はもう1つの正義。
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アナログ(2023年製作の映画)

4.2

現代人が忘れかけていたアナログな生き方。
確かにデジタル社会は効率的で合理性が高い。
その反面、アナログ社会は不便だけど丁寧に扱える良さがある。
仕事もそうだけど、人間関係だってそうなんだろうね。
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

3.8

短編5つで構成される86分の映画。
「人の人生を除き見る」に相応しい、ほっこりほんわかした作品。映画初心者でも気軽に見れる内容になっている。
そして、テレビ・ドラマ・映画で大活躍の豪華俳優陣。個人的に
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夜のまにまに(2023年製作の映画)

4.1

磯部鉄平監督は「真夜中モラトリアム」、「海へ行くつもりじゃなかった」、「オーバーナイトウォーク」など、真夜中の使い方や夜明けの描写がすこぶる上手い。
この作品も同様で、夜明けと共に添会なカタルシスを満
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海の沈黙(2024年製作の映画)

3.3

「美とは何か」という哲学的な題材に、美とはそれ以上でもそれ以下でもないとメッセージを伝えている。社会派サスペンスであり人間ドラマだった。重厚で濃厚な内容で「The 日本映画」という印象。
病に冒されな
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カオルの葬式(2023年製作の映画)

3.1

人間の生きる意味、生きた証を「葬式」を通して描き出す作品。
「人間の感情が弾け飛ぶ」のキャッチコピーの下、田舎の集落に集まった個性的な人々。むしろ、これこそが一種のカタストロフィを構成している要因では
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

4.3

物凄く面白かった!!!!
2016年に放送されていた韓国ドラマをベースに上田監督が大胆リメイク。
騙し騙されの心理作戦となんともわかりやすいストーリー構成にこれでもかと名優たちがカタルシスに導く。内野
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正体(2024年製作の映画)

3.7

飛ぶ鳥を落とす勢いの藤井道人監督の新作。
実力派俳優陣が組み立てる社会派人情モノ。
令和版「それでもボクはやってない」といったところだろうか。
動と静を上手く使い分けてサクサクと進むストーリー展開は見
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.3

前評判がとても良かった作品をいざ鑑賞。
90分があっという間ってくらいストーリーがきちんとしていた。
池松壮亮ってホントにカメレオン俳優だと思う。この作品でも元はスケート選手だったんじゃないかってくら
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他人は地獄だ(2024年製作の映画)

3.2

メガヒットを記録したWeb漫画を原作とした作品。夢や希望、お金もないのに「やり直す」という名目のもと上京してきた若者が、精神的にやばくなっていく話。
個人的には主人公の性格の悪さに、最後の顛末も一切同
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HAPPYEND(2024年製作の映画)

3.2

「青春ドラマ」にカテゴライズされるのかもしれないが、自分からすれば「近未来型SF仮想映画」といったところだろう。
親友同士のユウタとコウが思いついたいたずらを実行したことで大騒動に発展することから話が
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アイミタガイ(2024年製作の映画)

4.6

とっっっっっても感動した!!!
一見、バラバラに見える各々ストーリーが「ここでこう繋がるのか!」とストーリー構成が本当によくできている。
作品の美しさと音楽の美しさが一体になっていたところも素晴らしい
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本心(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

タイトルは「本心(The Real you)」ということなんだけど、「本心」というより「本当の自分」みたいなタイトルの方が腑に落ちる気がする。
誰もが人に言えない悩みや秘密を持っていて、誰でも色々な顔
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

実際にはありえないような話だけど、これがまさかの実話だったということに驚きを隠せない。
名優の夢の共演が思う存分楽しめる。
どんどん進むストーリー展開は実に爽快。
普段、あまり洋画を観ることがない自分
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.3

リメイクされた作品が公開されたようだけど、敢えての原典版。
黒沢作品の「恐」が1番味わえる90年代の有名作品。まだそんなに知名度が高いとは言えなかった時代の香川照之のカルト演技が楽しめる。

カルトサ
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.9

鬼才、黒沢清監督が描く新感覚サスペンススリラー。
菅田将暉がもう一皮剥けた、そんな映画だった。
静かな雰囲気から急に襲ってくる刺激。
登場人物全員が「なんか変」なストーリー展開。
最初は社会派作品かと
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ラストマイル(2024年製作の映画)

3.6

先行する別のドラマを見ずに鑑賞。
観ていなくても全く問題なく楽しめる。なぜなら、ストーリーにしっかり組み込まれているから。でもやたら「出演陣がやたら豪華だな!!」と感動する(笑)

配送料の値下げや無
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とりつくしま(2024年製作の映画)

3.9

母の原作に娘がメガホンを取った映画。
オムニバス形式で進む短編集のような作品。

一言で言えば、「とっても優しい作品」です。

誰もが考える輪廻転生について、こんなにもわかりやすく具現化できるのも凄い
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SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

3.6

明快なストーリー展開であっという間の時間だった。少しだけサスペンス要素が入ってる印象。

5年前の妻の死をいつまでも引きずってる馬鹿な男の話。無気力になり、優しくしてくれた親友も裏切ってしまう。さすが
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傲慢と善良(2024年製作の映画)

3.4

マッチングアプリで婚活を行う現代社会へのアンチテーゼとも言える作品。
原作は大ヒットした同名小説。
冒頭にあった婚活を急ぐ女性の顔つきや仕草は「あるある」過ぎて思わず笑ってしまった。

婚活は恋愛のい
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犯罪都市 PUNISHMENT(2024年製作の映画)

3.9

待ちに待ったシリーズ第4弾!!
「シリーズ史上、最高にキレた」がキャッチフレーズになっているが、自分の中では第2弾を越えることができなかったと思ってる。今作もとてもスリリングで面白かったことは言うまで
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ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.6

原作者「五十嵐大」氏を演じる吉沢亮が、自分の居場所を見出していく若者の繊細な心情を見事なまでに表現している。
この映画の良いところは20歳までを1時間で少しずつ、尚且つ吉沢亮似似てる子役を配役してると
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.6

90年代を代表する香港映画の超有名作品。
監督自らの手でデジタルリマスターとして復活。
独特のカメラワークと個性的な音響の使い方、どれをとっても芸術作品として名作。
出演者全員が若い、美しい。ポケベル
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シュリ デジタル・リマスター(1999年製作の映画)

4.0

25年前の作品が4K(デジタルリマスター)で甦った。
今では大御所と言われる俳優陣の共演。素晴らしいキャスト陣。
最初は少し退屈な感じがしたが、少しずつ緊迫していき、手に汗を握る展開にハラハラドキドキ
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.7

素晴らしいね。ワクワクしちゃうね。
「若き才能の爆発」とは本当にこのこと。

Z世代の心情が見事に具現化されていた。
人に依存しちゃうこと、他力本願でわがままでそれでいて主張はしっかりして、自分は正し
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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

3.8

前評判が微妙だったものの、自分なりにかなり楽しめた。
三谷作品独特の「いつもの」カメラワークを中心に、ドタバタありのいつもの三谷ワールドだった。観客も所々で笑っていて、レイトショーだったにも関わらず劇
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

3.4

結婚8年目の主婦。まるでこの人の私生活をのぞき込んでいるような錯覚に陥る。
義母と夫に尽くしながら毎日丁寧に振舞うも、ジワジワとストレスが山積し、少しずつ精神的崩壊が始まるという難しい心理描写を江口の
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.4

最初の20分だけ観ると、途中で観るのを止めてしまうくらいなチープな内容だと思っていたら、どんどん吸い込まれていくストーリー展開だった。
例のスキャンダルは、起きるべくして起きたのだという印象。そのくら
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DitO(2024年製作の映画)

4.0

予想以上の面白さと感動。
第1回監督作品とは思えないくらいの見事なストーリー構成とメッセージ性。監督が撮りたかったものを自ら演じることで昇華できているお手本のような映画だった。
ほぼ全編がフィリピンで
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