miyabiさんの映画レビュー・感想・評価

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キノ・ライカ 小さな町の映画館(2023年製作の映画)

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オムニバスな映画だなと感じながらするすると午前中に観る。なんだかもの足りず、ハイカロリーなものを帰りに食べたくなるな。なまけもの会にわたしも入りたい。フィンランド人はそのときの感情を分析しないと語るマ>>続きを読む

天使/L’ANGE デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

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この題名をつけさえすれば何だって良さそうになってしまうようなところがあるけれど、わたしには天使が見えなかったことが、悲しくなかった者。偉大なものであっても見えなかったことに恥じらいはない。何度も繰り返>>続きを読む

グレース(2023年製作の映画)

5.0

説明する必要もなく、この映画が好きでした。観てしばらく経ち、いまでも残る景色。川と海のそば。

血のお茶と紅い鎖(2006年製作の映画)

5.0

あぁ、楽しかった観賞体験!
ピュアなものから生まれた物語
ヤンシュヴァンクマイエルで育った十代のあの悪趣味で甘いすっぱい感覚を背中につうと感じながら、音楽に、独特な動きとキャラクターデザインに、にやに
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稲妻(1952年製作の映画)

5.0

デコちゃんのきらんきらんの声!
うちんちのことか…?と言いたくなるような家族図と「あんたがいちばんいい子だと思ってたのに」と泣きじゃくる母の台詞、知っていた。どうも映画とは思えず胸が震えた。文筆家とし
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スラッカー(1991年製作の映画)

3.8

起きていること、ハードモードだったりミステリアスなのだけれどそれを同じテンポでずっと淡々と撮ってくれてありがとう。出てくる部屋がどれも可愛い。皆ドタンバタンと出ては入りライブハウスの刻印を舐めて分けあ>>続きを読む

John From(原題)(2015年製作の映画)

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画面に写るアルカイックスマイルずっと追いかけていた。わかりやすいCG使いもペタペタと壁にお気に入りを張ったお部屋も可愛い。ハムオンライ以上ひなぎく未満…のように他の映画と比較してランキングをつけている>>続きを読む

憐れみの3章(2024年製作の映画)

5.0

すごく面白いし、ランティモスってやっぱりへんなひと!好きなのでジャッジが甘めですが...
先にどんな感想を読んだとしてもなにも身構えずにスクリーンの前に座るべし。
その勇敢さを以てして開かれる憐れみの
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幻の光(1995年製作の映画)

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この世から突然ふと消えてしまう人がいる。あるときに突然なんの予測もなく。そして生きているものはその間に引かれた透明な線をなぞりながらゆっくりとそちらがわへいく。黒い衣装が江角マキコのすらりとした形をこ>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.8

音楽の使い方が好きだった。スタイリングがとても可愛い...と思ったらやっぱり高山エリさんでした。(先っぽと足元が高山さんだなぁ)主人公の体躯がキャラクターの魅力を倍増させていて良かった。活動的で温和な>>続きを読む

獅子座(1959年製作の映画)

4.0

ロメールが我らのロメールとなる前を、そして当時のパリを見る贅沢。段々とトムハーディに見えてくる新札の1000円に描かれた子犬顔偉人の主人公が学びもせずにまたパァとするラストシーンの前に、少しだけ弾いた>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

3.0

あんにとって拠り所となっていた人間が
弱い面を持ち、あんを搾取する側の人間と同じ臭いを発しているのか、中盤まで曖昧で、瞳が放つ黒い点で垣間見る。
不気味な独自のヨガの動き、生っぽい質感の演技。潔白で無
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

5.0

はぁ、かわいいマルセル!
片目の貝の子供。ナイーブで勇敢なマルセルに釘付けの時間。多くの場合が、見つからないように暮らす事が設定として組み込まれるのに対して、この作品ではとっくに見つかり、対話し、協力
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ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ(2023年製作の映画)

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監督挨拶付き上映会にて、
出演者のアナザーストーリーを聞けたことが良かった。賑やかな声が去った跡のぽつんと静かな部屋を思う。
個々の部屋で聞けるラジオはひとりだけれどひとりでなく姿の見えないリスナー同
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君の名は。(2016年製作の映画)

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当時ものすごくブームが起きて、映画を見ても寝てしまう家族さえも劇場に何度も足を運んでいたけれど、あまのじゃくな私は流行りものを疎んでしまい随分時が経って観賞。なるほど、絵が綺麗で、音が綺麗で、脳が気持>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

5.0

ギョームブラックでうとうとするの幸せ。
半分見えたもも尻は誰もを虜にするだろうし、色で英語を学ぶこと、私もやりたいと思った。
インタビューで語られる夏が良すぎたり、切なかったり、あらゆる世代の立ち回り
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Chime(2024年製作の映画)

3.5

取り返しつかないくらい怖いと予測される本作を観る覚悟を決めるために、ギョームブラックの宝島を後に観ることにして、呪いを無効化するという観賞方が吉でした。
伝染して少しずつおかしくなっていくというより、
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化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

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綺麗な絵!8月の始まりにぴったりな一本。夏休みの子供達がポップコーン食べながら見ていて微笑ましく。
かりんちゃんの口の悪さにいちいちひやひやしながら。全体がビター。
化け猫あんずちゃんの肉感と了解まん
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

4.0

タロットカードの一枚にある吊られた男のようなデザインの惹かれるチラシを持ち帰り冷蔵庫に貼って公開を待ちわびていた。予測不可能なマジックリアリズム
夢を眺めているように繋がりが繋がってエンドロールまで夢
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ルックバック(2024年製作の映画)

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ついに、、!はじめて出会うように見ると、所々の割愛にやや足りなさを感じ取ってしまうように思うけれど、細やかな演出と生き生きとした表情に何度も心波たつ映画だった。原作を読んだときのあの感情は、音や震えの>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.5

大変だわ...!
始まりからたっぷりの皮肉
チャプター毎に違なるステージで繰り広げられる会話劇 目配せ よくこんな脚本が成立するな?と思いながら人間の愚かな部分を画面越しにこちらへ投げてくるので見終わ
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.0

なんていじわる!
と、その一言に尽きてしまうたっぷりの皮肉を面白がる自分は性格が悪いのだろう。
アルプスに行ってみたいと空想していたときに観て旅行した気分を味わえた。
歯磨きのシーン、たまらない。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.0

「震える舌」を観ている時と何故か感情がシンクロする。演技が素晴らしい事は、深く記憶に残る。なつやすみに入る最後のチャイム、一斉に走り出す子供達の奇声、鼻下の産毛にかく汗も全部私が拒否したかった事だった>>続きを読む

ノーマ、世界を変える料理(2015年製作の映画)

5.0

夏のデンマーク旅行の中で、知人伝いにご縁が結ばれ見学させていただくことになった世界一のレストラン。そこにいる人達と関わりを持ったからか?自分でも驚くほど胸にくるシーンが多々あった。ノーマへ行き食事をし>>続きを読む

お早よう ニューデジタルリマスター(1959年製作の映画)

5.0

アイラブユー!
夏の夜湖のほとりでよく知らない親子と見た映画。夏のストックホルムでよく知らないグスタフが好きだといっていた映画。私も好きです。

菊五郎の鏡獅子(1935年製作の映画)

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小津安二郎を知ったのはフィルマークス登録以前でいっぽんも感想を書いていない?と気付く。初めての体験はこの作品だった。学校の視聴覚室にて。無声音声が好きなんだ、、、

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.5

甘いお菓子、度数の高いお酒、12月の家庭料理と、アスパラみたいなおしっこの匂いが届く映画。とてもいい映画。純粋な心のまま楽しむことのできる観賞体験。ただ私の中には、まだそれが欠けているみたいで暖かいも>>続きを読む