けんいちさんの映画レビュー・感想・評価

けんいち

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陪審員2番(2024年製作の映画)

5.0

ある殺人事件に関する裁判で陪審員をすることになった男の話。

イーストウッド版『十二人の怒れる男』という趣。

分かりやすい陪審員制度の説明、展開と共に明らかになる意外な人物設定が秀逸。

「完璧な人
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

5.0

映画好きな高校生の奮闘を描いた青春ドラマ。

主役のキャラ設定が絶妙で、トラウマによる情緒不安定な思春期の青年を丁寧に描出。

映画はあくまでも世界の一部に過ぎず、良くも悪くも人生を変えるのは他者との
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ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

4.0

若き日のムファサ王とスカーの兄弟の絆を描く。

キャラデザが似過ぎて、判別困難。

心情表現や場面転換が、中途半端。

動き過ぎるカメラワークや激しいカット割りに、観ていて疲れる。

脅威的な映像も、
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

4.5

ダンス大会優勝を目指す若者達を描いた青春ドラマ。

ストーリーはシンプルに、ダンスを魅せることに特化した構成。

“面白ければ何でもアリ”な演出は、唯一無二と言える楽しさ。

社会問題に触れ、祖国への
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ソニック × シャドウ TOKYO MISSION(2024年製作の映画)

4.5

シリーズ第3弾は、悲しい過去を抱えた者達との対決。

CGを巧みに使ったビジュアルやアクションは勿論のこと、新キャラクターの背景が丁寧に描かれるため、物語にも深みが感じられた。

音速のバトルは胸熱で
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ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い(2024年製作の映画)

3.5

『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚を描いたアニメーション。

前半のお家騒動がとにかく退屈で、LotRらしさが出てくるのは後半から。

要所要所で面白い画作りはされているものの、肝心な展開が唐突過ぎ
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太陽と桃の歌(2022年製作の映画)

3.5

カタルーニャで桃農園を営む大家族の夏を描く。

ドキュメンタリーを観ているような錯覚を起こすほど自然な演出が秀逸。

ただ途中、話が本題から逸れ過ぎている気が…。

ラストも衝撃的というより唐突な印象
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小学校~それは小さな社会~(2023年製作の映画)

5.0

日本の公立小学校に通う児童の学校生活を追ったドキュメンタリー。

時代は変わっても、自分が小学生だった時とそれほど変わっていないという印象。

また、客観的に映される子供達を見て、「大人にとっては何で
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.5

ホームレス3人組が捨て子の親捜しに奔走する話。

いつの間にか【クリスマス映画】扱いされている本作。

ご都合主義な展開だが、ほぼ全編ご都合主義が貫かれているせいか笑、ツッコむ気は起こらず。

20年
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.5

他人の夢をスキャンすることが出来るというセラピー機器を巡る話。

今や映画『インセプション』の元ネタとして有名な本作。

現実と夢、理解と不理解の境界を彷徨うイマジネーションの洪水。

時代の変遷(も
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.5

休職中の女性が幼馴染の新居を訪れる話。

メイキング(リハーサル)+本編という内容。

メイキングの途中に本編を挿入するという試みはユニークだが、メイキングが長すぎて作品に対する興味が薄れてしまうのが
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

グランピング場設営計画に関わる人々の動揺を描く。

序盤の実験的な撮影、後半になってその意図が分かる展開。

“こういう人がいてくれたら…”と思う人が出てくる意外性。

本音を態度で示したであろう、衝
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スピーク・ノー・イーブル 異常な家族(2024年製作の映画)

5.0

一見仲のよさそうな一家の住む農場を訪れる家族の話。

オリジナルは未見。

決してサイコパスではなく、気さくだがどこか押し付けがましい「こういう人、いるよね?」と思えるキャラクター造形が秀逸。
(マカ
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クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

4.5

素手で猛獣を倒すほどの身体能力と五感を手にした男の話。

序盤の展開に説得力が乏しいのと、全体的にビジュアルが地味であることは否定出来ず。

ただ、人物関係やアクションの見せ方に工夫があって飽きない。
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

4.0

“首なし”連続殺人事件とそれを追う捜査官の話。

ハロウィンに見ようと思っていたら、いつの間にかこんな時期に(笑)

コスプレ要素の少ないデップと、独特の表情を浮かべる騎士の亡霊を演じるウォーケンが対
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インターステラ5555(2002年製作の映画)

4.5

エイリアンの音楽バンドが誘拐される話。

原色ギラギラでも品格を感じる作画。

セリフもSEもほぼ皆無だが問題無く理解出来るし、何より松本零士&ダフト・パンクの世界観には野暮というものだろう。

どん
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フード・インク ポスト・コロナ(2023年製作の映画)

4.5

続編は、コロナ禍云々は少しだけで、基本的には前作のその後を同様の構成で描く。

CGを多用した視覚に訴える演出により、エンタテインメント性が若干強くなった印象。

SDGsや代替食品、移民による労働者
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フード・インク(2008年製作の映画)

4.5

アメリカの食品産業の裏側に迫ったドキュメンタリー。

スーパーに並んだ多くの商品も、関与しているのは一部の大企業と穀物だけという実体。

加工食品が生み出す感染症や糖尿病等の人的被害。

2008年公
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テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

3.0

シリーズ第3弾は、クリスマスを舞台に巻き起こる惨劇。

前作までは恐怖演出も緊張感もそれなりに冴えていたが、本作はほぼ皆無。

ゴア表現と笑いの組み合わせという試みは面白いが、残念ながらドン滑り。
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

5.0

統合失調症の姉と両親の姿を、弟が20年に渡って追ったドキュメンタリー。

不可抗力な事象に対しても、何か(誰か)のせいにしたくなったり解決策を求めてしまうのは、人間の心理として当然なのだろう。

もち
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正体(2024年製作の映画)

5.0

脱獄した死刑囚の男とそれを取り巻く人々の話。

追いつ追われつのスリリングな展開に、久しぶりに手に汗握った。

逃亡を通じて男が人間性を取り戻し、社会性を身に付けていく様が興味深く、また冤罪についても
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サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

5.0

都会から宮城県南三陸に移住したサラリーマンの話。

震災やコロナ禍を背景に、都会と田舎、双方の本音がハッキリと描かれる点が好印象。

「見てるだけでいい。」という台詞に救われる想い。

ディスタンスな
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モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

4.0

リアルを超えたリアルな映像(特に水)で、終始眼福。

かたや、昔ながらのディズニーのお家芸とも言えるミュージカルシーンも、愉快で楽しく。

往年のハリウッド映画へのオマージュも見事にキメる。


が…
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PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX(2024年製作の映画)

4.0

内容はよく分からなかったが(笑)、終始ビジュアルが賑やかなので結構楽しめた。

2Dと3Dアニメの融合、そこに何故かリアル路線のエフェクト(炎や煙)が加わった自由な作風は、将来的に私がやってみたいこと
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

5.0

平凡な大学教授がなぜか大勢の人々の夢に現れる話。

久しぶりにアイデアの面白さを堪能出来た作品。

もっとも、予告編から想像していたのとは大分違う展開だったが、コレはコレで面白い。

前半はシュールな
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オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版(2024年製作の映画)

5.0

オートレーサー:森且行の栄光と挫折、そして復帰するまでを追ったドキュメンタリー。

正直、本作を観るまで事故後のことは全く知らなかった。

「自信は失ってないので」

苦しかった頃の話をする時も、笑顔
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

5.0

24年ぶりの続編は、妻を殺された男の復讐劇。

前作の振り返りや海戦に始まる“攻めの”OP。

そして、前作を踏襲するかのような展開と、明かされる男の出自。

剣闘士というより“拳闘士”という方が合っ
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.5

復讐に燃える剣闘士の壮絶な闘いを描く。

公開当時はイマイチな印象だったが、今回は不思議とテンポ良く見られた。

戦っているか会話しているかの単調な展開だが、戦闘シーンは今見ても迫力があるし、やはりラ
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

5.0

明治維新直後の日本を舞台に“最後のサムライ”となった男たちの姿を描く。

約20年ぶりの劇場鑑賞。

この間、日本人と外国人が共演する作品を沢山観たからか、当時ほどは違和感無し。

出番は少ないながら
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あんのこと(2023年製作の映画)

5.0

売春や麻薬の常習犯である女性を描いた、実話ベースの映画。

人間も世の中も、グレーゾーンで成り立っていること。
正論が最善とは限らないのが社会の難しいところ。

それらが丁寧に描かれている点が好印象。
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めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

4.5

村上春樹の6つの短編小説を翻案して描いたアニメーション映画。

原作は未読。

実写でも可能だったであろうが、SF色強めの演出はアニメに打って付け。

解決したようなしてないような、謎だらけのまま進み
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

チキンを巡って母娘が巻き起こす騒動と亡き父の記憶。

塗り潰しと最低限の線で表現した作画は、意外なことに違和感無し。

というか、BGMやSEが観客の想像を補っているのだろう。

作品自体は佳作という
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ゴンドラ(2023年製作の映画)

4.5

山の谷間を行き来する2台のゴンドラで働く2人の女性の話。

コレまた殆どセリフ無しだが、面白い。

変化の無い日常も、ほんの少しの想像力と行動で楽しいものになる、と。

家畜や御遺体など、時折意外なも
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.5

犬とロボットが織りなす友情を描いたアニメ。

簡素な作画なのに、既視感ナシ。
シンプルなストーリーなのに、情感豊か。
セリフは殆ど無いのに、全く退屈しない。

アナログ時代の人々の確かな繋がりを暗に仄
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レッド・ワン(2024年製作の映画)

4.5

誘拐されたサンタクロースを救う話。

有りそうで無かった話を、有りそうで無かった世界観と映像表現で。

分かりやすい展開と派手なアクション。

万人に向けられた真摯なメッセージ。

伏線を上手く回収し
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イマジナリー(2024年製作の映画)

4.5

幼い少女と友情を育む可愛らしいテディベアが巻き起こす恐怖。

突如、黒魔術や異世界的なノリに転調し、良い意味で予想を裏切られる展開。

妙に丁寧な人物描写も、後半になって活きてくる。

アナログな恐怖
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