よくできた政治がらみのちょい暴力的なサスペンスドラマ。かつては日本でもこういうドラマが得意な監督はたくさんいたと思うんだけど、最近は本当に少なくなった。
でもまあ、ものすごく好みの映画と言われると、>>続きを読む
ここしばらく、映画を見ることが日常になっていて、仕事が忙しくなると映画が見られなくてストレスを感じるほど。
今日もめちゃくちゃ忙しいのに、映画が見たくて仕方がない、というわけで、朝イチで『海底軍艦』>>続きを読む
IMAXで『ジョーズ』っていうのも、お正月らしくていいかなあ、と見にいく。やっぱりIMAXって、迫力があっていいね。
と、それはさておき作品のこと。公開時に神戸の新聞開館かどこかに父親と一緒に見にい>>続きを読む
クロアチアのヴェリコ・ヴィダク監督の初長編ドキュメンタリーなんだけど、もはやアキ・カウリスマキが演出したのかと思うほどのテンポとトーン。
まあ、1年間もフィンランドのカルッキラに家族と共に滞在して、>>続きを読む
決して元気になったり勇気づけられたりするわけではないのだけれど、とことん不幸に魅入られたような人生にも、ほんの少しの光が差したりする。この映画は、その一瞬を丁寧に描いていて、どうしようもない気持ちの時>>続きを読む
追記
そう言えば、2、3日前に『ゴットファーザー最終章』を見直してたんだけど、マイケルの息子、アンソニーがオペラ歌手になりますよね。で、そう言えば、アメリカに渡ってくるまで、少年時代のビトーはぜんぜん>>続きを読む
歌舞伎は好きなのだけれど、チケットも高いし、見たい演目はなかなか取れないし、ということで、最近、シネマ歌舞伎にちょっとハマっていて、ツキイチの企画を毎月見るようになった。
2025年の映画館での映画>>続きを読む
エミリオ・エステベスは、『ヤングガン』で、キラキラしてたなあ、なんてことを思い出していた。マーティン・シーンの息子として、チャーリー・シーンの兄として、なんかまあ、いろいろあったんだろうなあ、なんてこ>>続きを読む
映画としてのレビューというよりも、歌手・中島みゆきのコンサートの記録として。
10代の頃、中島みゆきがデビューした頃は、キュートなフォークシンガーというイメージだった。深夜放送で流れてくる『時代』を>>続きを読む
子どもたちが、風邪で寝込んでいる母親に頼まれて、ブルーベリーパイを買いに行く、という話。パイが買えず、自分たちで作ることになるのだけれど、スーパーでイカつめのおっさんに横取りされ、そいつを追って物語は>>続きを読む
シドニー・ルメットは、好き嫌いではなく、70年代に洋画を見始めた僕にとっては、毎年のように撮っていて当たり前の存在だった。
『怒れる十二人の男』『セルピコ』『狼たちの午後』のような社会派から『オリエ>>続きを読む
韓国も日本も、犬猫の殺処分に対する認識は同じなんだなあ、と思う。ついこの間までは、犬鍋もあって、僕も食べたことがあるんだけど、もうそんな話さえしてはいけない空気が世界中を覆っているんだろうな。
それ>>続きを読む
原作を真っ直ぐに映像化している感覚が素晴らしい。そして、キラキラとした絵柄が素晴らしい。
戦時中でも、子供の目から見たら、そこかしこにキラキラしたものはあるんだと言わんばかりの輝きが、とても綺麗で切>>続きを読む
わしゃ、この監督とは相性が悪い。というか、この監督のことが信用できん。
圓朝の怪談牡丹燈籠は、初演のまま落語で演じると、30時間に及ぶと言われている超大作。
二十代の頃に生前の勘三郎が演じた牡丹燈籠を見たことがあるのだが、今回の仁左衛門と玉三郎のシネマ歌舞伎版も面白かっ>>続きを読む
僕らの世代にとって、マイケル・ケインを最初に強く印象付けられたのは、やっぱり『殺しのドレス』ではないだろうか。倒錯した世界の中で、彼の理知的な表情がより混沌を深くしていった様は、たった一作で顔と名前が>>続きを読む
公開当時、この映画を見た僕は「大林宣彦は僕らのスターだ!」と思い、「金八先生で見ていた小林聡美はバケモンや!うますぎる!」と心の中で叫んでた。
それにしても、この映画のDVDも絶版扱いになってるし、>>続きを読む
IMAXで公開していたのでいそいそと出かける。僕はノーランがあまり得意ではないのだけれど、『インターテラー』だけは別格で好きだ。おそらく父と娘の話が軸になっているからだろう。
娘の部屋の本棚かあ。な>>続きを読む
塚口サンサン劇場で『犬神家の一族』4K版を見る。
以前にも『犬神家の一族』の通常盤の方にレビューを書いたのだけれど、市川崑の編集は本当に見事だ。この映画を初めて見た中学生の頃、編集テクニックに呆然と>>続きを読む
ジャック・ニコルソンとフェイ・ダナウェイがスクリーンに登場すると、どうしてもアメリカンニューシネマの系譜として捉えてしまいそうになる。でも、これっていわゆるハードボイルド映画だよね。まあ、ラストのアメ>>続きを読む
ノルウェーの新人監督によってもたらされた『ドリーム・シナリオ』は、かなり面白かった。
くたびれた冴えない大学教授ポール(ニコラス・ケイジ)は、急に多くの人々の注目を浴び始める。知人かどうかに関係なく>>続きを読む
面白かった。
十数年前の作品なので、いまならここではなく、この部分にフォーカスを当てるけどなあ、というところはある。でも、登場する人物たちの賢明さだけで見ていられる。
12分の短編でも、この監督はやっぱり変態なのだった。まあ、でも短編になるとどうしても上手くまとめるという結果になり、すっかり変態度がなりを潜めてしまうのだけれど。
もう、ホン・サンス作品は全部★5です。
だって、ホン・サンス作品のなかの優劣はあっても、ホン・サンスは全部面白いから。諸手を挙げて★5です。
さて、約30分の短編は主人公の女性が自分のやりたいことを>>続きを読む
うまいなあ、リンクレイター。
コメディ路線の時のリンクレイターの、わざとやる脱線が好みかどうかで評価が分かれそうな気がする。
今回はオープニングから、主人公のゲイリー・ジョンソンが実在した人物である>>続きを読む
倉本聰はテレビの人だと思う。しかも、市政の人々の中でもちょっと自堕落というか、自ら堕ちていきそうな人があがいているところを何週にもわたって繰り返し描くところに面白みがある。「前略、おふくろ様」しかり「>>続きを読む
セリフを排した映画というのはたくさんあるけれど、これまでみた映画で成功しているというか、それが功を奏して作品の質が上がっていると思ったのは、新藤兼人監督の『裸の島』だけだ。それ以外の作品はだいたいセリ>>続きを読む
この映画の竹内結子が抜群にいい。もともと竹内裕子って、うまさがわかりにくい人だけど、映画の中でホラー作家を演じていて、しかもそれがそこそこ知的で、物静かだという設定に、これだけ説得力があるのは、竹内結>>続きを読む
動画配信サービス・JAIHOに、ソフト化されていない『映画館の恋』が入っていた。こういうとこがJAIHOの嬉しいとこだ。
2005年の作品。『豚が井戸に落ちた日』でデビューしたのが1996年だから、>>続きを読む
人と人の言葉と、そこにある空気を、監督の森井勇佑は丁寧にすくいとる。そんなふうに作ろうとする映画はたくさんあるのだけれど、しっかりと完成度を高められている作品は少ない。
まるで、自分がかつて見ていた>>続きを読む
侍がタイムスリップして、現代の、というか1990年代から2000年くらいにやってきて、時代劇の斬られ役になる、というお話。
正直、前半はテンポが肌に合わずちょっとずつ苦労したけど、後半は面白く盛り上>>続きを読む
ハワード・ホークスの『暗黒街の顔役』のリメイクだったのか。これは、降板したシドニー・ルメットが撮った方が面白くなった気がするなあ。
まあ、仮定の話をしても仕方がないし、そんな紆余曲折が映画の面白さな>>続きを読む
シネマ歌舞伎を鑑賞するのは2作目。山田洋次監督であることはあんまり関係ない気がする。
やっぱり勘三郎はいいなあ。初めて見た歌舞伎も勘三郎の牡丹灯籠だった。華がある。粋がある。そこへきて、ベタな人情噺>>続きを読む
日本統治下の韓国から、日本人としてベルリンオリンピックに出場して、メダルを獲得したン・ギジョンとナム・スンニョン。しかし、そのメダルは日本にもたらされたものとして記録される。
そして、後年、この2人>>続きを読む
最近、こういう時代劇を見ると、なぜ?という感想しか出てこない。
こんなにいい役者を使って、こんなに特殊撮影を使って、ストーリーもしっかりとしているのに、なぜこんなにもつまらないのか。
飽きずに見せる>>続きを読む