話の中心はサラ(アリエラ・グレイザー、ヘレン・ミレン)のはずなのに、高校生になったジュリアン・アルバンス(ブライス・カイザー)をメインの位置に持ってこようとするから分裂した印象が残る。彼は後半では単>>続きを読む
日本人は自己肯定感が低く、自国のことを世界に誇れる人は少ないのかもしれない。
だが、YouTubeなどでは、日本で暮らしている外国人が日本を称賛している番組を見ることも多い。
本作の監督は、父が>>続きを読む
全般に明るく、見やすくなっている。この「見やすさ」には様々な工夫がされている。ラストシーンの爽快さもその一つである。
日本では4.2万人の子供たちが児童養護施設で暮らしているらしいが、その内情は>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作未読だが、あらすじは読んだ。死刑囚が脱走して、関係者を探して無実の罪を晴らすというのは、かつてのテレビドラマ「逃亡者」と同じだ。デビッド・ジャンセン演じるリチャード・キンブルは医者で良い人なので>>続きを読む
一部、寝てしまった。ゆえにケビンに関わるくだりを見ていない。劇場で見るとなると、スケジュールを調整して金を払った上で、こういうリスクも抱えなければならない。
それでも、本作は見て良かったと思う。>>続きを読む
圧倒された。世界で600万人の子供が誘拐されて、性奴隷等にされているとのこと。彼らを救うために命懸けで囮捜査をやる。
モデルはティム・バラード。実際にあった話らしい。すごい男だ。
ただ、お決まり>>続きを読む
忍足亜希子に主演女優賞を!
原作はコーダ(ろう者の親を持つ健聴者の子供)の五十嵐大の自伝的エッセイである。呉美保監督の作品はドキュメンタリータッチが特徴的であり、劇的な演出は徹底して排されている>>続きを読む
自死家族の映画。監督は16歳の時に父が亡くなっているという。明らかにされていないが、たぶん自殺だろう。本作は監督の自伝的色彩が強いと思う。
家族に自殺者が出ると、残された者は終生なぜ自殺したのか>>続きを読む
凄まじいパワーに圧倒された。これぞ韓国映画の本領発揮といったところだ。監督は私の2014年ベストワン「FLU 運命の36時間」のキム・ソンス。さすがというほかない。
自国の黒歴史をこれほどまでの>>続きを読む
映像はきらびやかで目を奪われる。美術的に見る価値はある感じ。
場面展開はめまぐるしく、ついていくのが難しい。
何を言っているのだろう?何を意味しているのだろう?の波状攻撃である。
だが、実>>続きを読む
京アニ事件を受けて、何とか被害者が浮かばれるようにしたいとの思いもあって、このようなこのストーリーが生まれたのではないか。
シンプルな構成で、余計なものがないのでストレートに胸に迫ってくる。
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「サイドウェイ」でのこのコンビは非常に良かったので期待したのだが、あまり良くなかった。
何か偽善的な感じがする。宇多丸は絶賛しているが、違和感がある。そんなにいいか?
ボール(ポール・ジアマッ>>続きを読む
見て良かった。世界には、こんな人が実際にいたのだ。
アンソニー・ホプキンスにしてもそうだが、作品全体に品格を感じる。節度があり、御涙頂戴にはしていない。
たがら、逆にグッとくるのだ。
フォル>>続きを読む
実話を基にした作品。事実はどうなのか興味があり、本作を見た後で原作ノンフィクションを読んだが、重要部分はそのままに、脚本:林民夫は細部を変えていて、よりドラマティックな構成にしていることがわかった。>>続きを読む
製作に10年掛けたらしく、原作より史実に忠実に作っているらしい。登場人物も原作小説と違い実名である。
ラストシーンを除けば、ドキュメンタリードラマと言っていいだろう。
いろんな点で、ちょっと凝>>続きを読む
ここ5年見た映画の中で最低。何でこんなものを見てしまったんだ俺は!
両思いになると相手が消えるということだが、甲野じゅんと違う男を毎回好きになり、失恋するのでショックでそれが記憶から消える、と言>>続きを読む
難民について考える場合に、最も胸をえぐられるのは道連れにされる子供たちに関してだ。そういう子供たちを見ると、たとえフィクション映像でも何とか助かってほしいと思ってしまう。
ベラルーシ、ポーランド>>続きを読む
人間、明日何が起こるのかはわからない。
突然我が身に悲劇が訪れたときに、人はどう対処すればいいのか。どう心の中で折り合いを付ければいいのか?
新聞の社会面を見てもわかるが、そのような悲劇に見>>続きを読む
藤井道人の脚色の巧さと清原果耶の演技力に感嘆する。本作が成功した主要因はこの二つであろう。
原作は今から10年前に36歳の台湾人男性が青春18キップで日本各地を6日間旅行し、それを写真と共にブロ>>続きを読む
何で評価が高いのか?(3.9)
エッラの意地悪が度を超していて、見ていて気分が悪い。そして、あまりに単純なストーリー。
配信なら5分で止めるところだ。
とってつけたようなラストも、笑止だ。>>続きを読む
厳しい環境で育ったとはいえ、犯罪に手を染めたのを仕方がなかったという風に捉えていることに違和感を覚える。
もっと違う生き方もできるであろう。
モデルの人物・カターがスーパースターだからといって>>続きを読む
途中1/3くらい寝てしまった。なので、良くわからないところがあり、後に解説を読んで補完した。
哲学的な印象。日々生きることを楽しもうということだろうが、そこに死ぬ前と生まれる前の二つのソウルの世>>続きを読む
悲劇だが、ラストで救われる。
事実に基づいているが、実際には六男クリスもいて、若くしてピストル自殺している。フォン・エリック家は息子6人中3人自殺、2人病死となっている。これ以上悲劇的な家族があ>>続きを読む
最後まで見せる力はあったが、結末を知ってがっかり。
「名前」は全く良くなかったので、この監督の作品はスルーする予定だったが、評価が3.9だったので方針を変えたのだが。
いくら自分の出生にいわ>>続きを読む
なぜ今オッペンハイマーなのか?
最近彼の名誉回復がなされたことがきっかけなのか?
もう過去の人だろう。
などと想念が去来する。
原爆完成のためにあんなに科学者を集め、実験に成功した際には>>続きを読む
黒人差別を題材にした映画をこれまで何本見てきただろうか?本作のように最近でも製作されているということは、差別は現在も続いている、ということだろう。
本作のポイントは14歳のエメット(ジェイリン・>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
途中でウトウトしたし、1回見ただけではよくわからなかった。
多くの考察などを読み、自分なりに考えた結果。
やはりサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)が夫サミュエル(サミュエル・タイス)を殺した。>>続きを読む
これは、二人の男の友情の物語ではない。人間が自分の受けた恩義に報いる物語である。
本作の時代設定は2018年だから、ごく最近である。
監督は、「アフガニスタン問題とアメリカ軍に協力したアフガ>>続きを読む
韓国の市井に生きる人々を、17歳の高校生オクジュ(チェ・ジョンウン)の目を通して描く。
それらの人々は、パッとしない人ばかりだが、生きていくためには投げやりになるわけにもいかない。どこか懸命なとこ>>続きを読む
韓国の男性監督で、こんな優しい映画を撮る人がいるとは。内容からしても、てっきり女性監督だと思っていた。
受賞スピーチやインタビュー映像を見ても、この映画そのものの穏やかな人柄がうかがわれた。
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16歳の少女が単独、無支援、無寄港で世界一周を果たす。実話だ。信じられるか?16歳だぜ?
失読症だというから、学校の勉強では苦労もしただろう。そのようなハンディを抱えながら。
成功して原作本も>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
そこに山があるから登る、と同じようにそこに海があるから潜る、ということだろう。山の高度にこだわるように、海の深度にこだわる人もいる。
アレッシアは小さい時から潜るのが大好きで、常にいい記録を目指>>続きを読む
マルコムXやモハメド・アリと付き合っていたから嵌められたんだろうか?
陰謀論を支持したいかのごときニュアンスが感じられる。関係者は、皆、彼はあんなことをするはずがない、と言っているし。
本作では>>続きを読む
韓国映画でこれほど面白いのは久しぶりだ。すべてにおいてレベルが高い。韓国国内映画賞 25冠というのも納得だ。しかも新人監督だと?
信じられない。
本作は昼盲症という病気が鍵になる。昼は見えにく>>続きを読む
トレバー・ケニソンがコルベット峡谷で脊髄損傷事故を起こした。5年後、再びその現場に赴きスキーで滑り降りるというチャレンジをする。それ以後数々のチャレンジをする様子を描く。
ところで、峡谷の名が付>>続きを読む
妻が夫の前でレイプされると、夫は辱められたと感じ、妻を棄てるのだという。ここが酷い。助ければいいじゃないか、と思うのだが。
こうやって家庭が破壊され、地域が破壊される。「レイプが戦争の兵器」とは、>>続きを読む