たつなみさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

たつなみ

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強盗放火殺人囚(1975年製作の映画)

4.5

『松方弘樹脱獄三部作』最終作。
(2作目より先に観てしまった)
ひたすらエンターテイメントに徹しようとする姿勢に感服する。
バカでエロくてカッコいい。
松方弘樹と若山富三郎の最高のバディムービー。
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脱獄広島殺人囚(1974年製作の映画)

5.0

最高。スゲー面白い。
松方弘樹の“バカカッコ良さ“が素晴らし過ぎる。
そして共演に梅宮辰夫、若山富三郎、渡瀬恒彦、西村昆、金子信雄、伊吹吾郎、大谷直子、小松方正…等、とにかく超豪華。
これぞエンターテ
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

4.0

ひたすら薄汚くて、観ているだけで映像から異臭が漂ってくる程の胸糞悪さ。
でも何故かホンカという男の無様さに哀愁を感じてしまった。

彼がやっている事はひたすらアナーキーで無茶苦茶だが、彼は純粋に理想の
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.5

高橋ヨシキさんの解説を聴いてすごく観たかった作品。
タイカ・ワイティティってこういうハッピーな作風の人なんだな。

ヴァンパイアたちの共同生活を描いたモキュメンタリー。
彼らのルールとか、一人一人の背
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初恋(2020年製作の映画)

5.0

最高すぎる!
男子が喜ぶ要素が全て詰まってる。
三池崇史作品の中でも最高傑作じゃないか?

主要な登場人物全員がクレイジーでアホで愛すべきキャラばかり。
主役の窪田正孝はひたすらカッコよく、ストイック
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

5.0

一人でも多くの日本人に観て頂きたい為、満点を付けておきます。
(再上映ありがとうございます!)

門田隆将氏の原作既読の上鑑賞。

我々日本人はこの事実を決して忘れてはならない。

彼ら福島第1原発の
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.5

白石和彌監督にこの超豪華キャストならば絶対にハズレは無いと思ってハードルを上げ過ぎたせいか、正直私はあんまりノレなかった。

稲村家のキャストは言わずもがなの演技力と存在感で素晴らしく、四人のアンサン
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

ただただ優しくて楽しい作品。
ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイヴィス君が純粋に可愛らしい。
ナチに心酔してる子供っていう難しい役なのにイノセントな感じが凄くいい。
お母さん役のスカーレット・ヨハ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍により映画館での鑑賞を諦めていた作品。
刈谷日劇さん、ありがとう❗️

やっぱりアリ・アスターって天才じゃないか?
2作続けてこんなにも恐ろしい作品を作れるとは!
しかも今回はホラー映画でもあ
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

コレ面白い!
Amazonプライムに入ってる方なら無料で観られる作品。オススメ!

悲惨な事件の被害に遭い、首から下が不随となった主人公グレイが高性能AIのチカラを借りて復讐を果たしてゆく…というダー
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シライサン(2020年製作の映画)

3.5

是非とも映画館で観たいと思っていた作品。(キナさん、やっと観ました〜!)
Jホラーお約束のどんよりした雰囲気とか、何が起こるか分からないお化け屋敷感が楽しい。

本作はとにかくシライサンの存在感に尽き
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

久しぶりの映画館での鑑賞。
やっぱりこの空間は大好きだ。

ゾンビ映画、とりわけジョージ・A・ロメロ作品への深い愛情を感じる。
ロメロの作品世界をジム・ジャームッシュがリメイクしたら…という、そのまん
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主演が桜井日奈子と間宮祥太郎、そしてこのジャケットと、イメージはいかにもよくあるラブコメっぽいが、『恋愛映画』という陳腐なカテゴリーに入れてはいけない位の素晴らしい傑作だった。

これは4人の少女たち
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ウチは一人っ子だからマーロ程じゃないにせよ、家のことをぜーんぶ一人でやってくれるヨメさんってスゴい。
(ホントありがとうございます)
結局タリーっていうのは若き日のマーロ自身だった…って話だけど、これ
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.5

『キムタクとニノかぁ…』という偏見全開で観始めたが、開始15分で見応えのある骨太な人間ドラマであることが良くわかる。
(そういう意味では主演2人がジャニーズ事務所という段階で損をしている作品とも言える
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

5.0

2回目の鑑賞。

単純に面白くて笑えるだけじゃなくて、園子温流の映画愛をひしひしと感じる。
ブレイクし始めた二階堂ふみがめちゃくちゃ可愛らしく、若き日の星野源の扱いがあまりにもアホらしい。
それと、長
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.0

これはなかなかの良作。
グロとかスプラッター描写が殆どないのは期待外れだったけど結構楽しめた。

脚本はちょっと後付け感があるけど考えられてるし、ハイメ警部の演技はなかなか渋くてカッコいい。
特に彼が
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

2.5

『ブロリー』というのはどうやら映画オリジナルのキャラらしいから、知ってる人からすると悟空やベジータを上回る強さっていうのは納得なんだろうな。

でもジャンプ連載時からの原理主義者の私からすると『?』の
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時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

遅ればせながら大林宣彦監督追悼鑑賞。
そう言えば子供の頃よくテレビで角川映画の予告編を観たもんだ。

『アイドル映画』というジャンルとして考えると大成功の作品だと思う。
全編とにかく原田知世の魅力に溢
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0

一作目でちゃんと終わったと思ってたのにこんな強引な手段で続編を作るとは!
一作目とセットで観ると凄く面白い。

ハッキリ言ってSF設定は全く理解が出来ない。
何かもっともらしい事言ってるけど矛盾だらけ
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カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

-

コロナ禍により映画界が大打撃を受けているこの時期、上田監督が敢えて本作を作った理由を考えるとスコアを付けること自体が野暮というもの。
でも正直映画としては微妙。

『カメ止め』の超大ヒットによって主要
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淵に立つ(2016年製作の映画)

5.0

何て物語を考えるんだ…。
こんなに残酷で、恐ろしくて、辛い作品を初めて観た。
全編息が詰まる位の緊迫感の連続。
「もう勘弁してください…」と常に思いながらも物語に引き込まれてゆく。
不穏で先が読めない
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

日常を繰り返す事ができる幸せを改めて感じる一作。
ただパターソンが過ごす日常を描いているだけなのに、不思議とずっと観ていたくなる。

平凡で退屈だと思える毎日の中にもちょっとずつ変化があったり、まるで
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よこがお(2019年製作の映画)

4.5

とてつもなく恐ろしいホラー映画を観た。
全編常に重苦しい空気が漂い、徐々に地獄に引き摺り込まれてゆく様な緊張感で息苦しさすら感じた。
二度と観たくないけど映画としてはとてつもない傑作だと思う。

現在
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ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

3.5

ふざけた邦題とは裏腹に意外とちゃんとしてる作品。
死霊カンケー無いじゃん。
それにしてもラヴクラフト原作とは知らなかった。
ちゃんと見せるべき所は観せてくれるし(おっぱい含む)、コメディチックで笑える
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

1.5

『逆詐欺映画』と言われて話題になっていたので実は気になっていた作品。
おじさん一人で映画館に行く勇気がなく鑑賞を諦めていたが、この度Amazonプライムにて鑑賞。

……やはり私の様な血と殺戮を好む人
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.5

ラース・フォン・トリアーだから絶対に胸糞悪くなる…と思いつつもつい観てしまった。
けど本作はこれまでと違ってジャックという絶対的に受け入れられない殺人鬼が主人公なので、結構突き放した目線で観られる。
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星に願いを(ゆうばりバージョン)(2019年製作の映画)

1.0

『夏のホラー秘宝まつり2019』で公開された作品。
テンポは悪くて冗長だわ、やたらと入れてくる音楽がやかましいわで全然面白くない…。
レンタルしなきゃ良かった。

この佐々木勝巳という監督はスプラッタ
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.5

白石和彌監督にこの豪華キャストって事でハードルを上げすぎたかもしれない。
正直言って私はノレなかった。

伏線を張りまくってサスペンス的な展開になって行くのでそれなりに引き込まれるが、終盤のタネ明かし
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ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

4.0

『高橋ヨシキのシネマストリップ』で紹介されていた作品。
ヨシキさんオススメの映画ってどれもホント刺激的で面白い。

”史上最低の駄作“と言われている『The Room』というカルト映画の裏側と、自腹で
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.5

目を背けたくなる程の『喪失』と最後の最後に希望を感じさせる『再生』の物語。
素晴らしかった。

とにかく主演の香取慎吾の存在感が秀逸。
よくぞ彼をキャスティングしたと思う。
彼が演じる郁男は寡黙で共感
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王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

4.0

話は平坦で大きな盛り上がりに欠ける。
でも今観てもとにかく作画がスゴい!
これをセル画で1枚1枚描いていたなんて驚異的。。

当時無名の新人だった庵野秀明、貞本義行、山賀博之といった製作陣の才能溢れる
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

イマイチなのは分かってる。
それでもターミネーターにシュワちゃんが出るなら観ない訳にはいかないじゃないか!
ジャッキーと言えば石丸博也、スタローンと言えば羽佐間道夫、そしてシュワルツネッガーと言えば玄
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アス(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

スゲー怖くて面白い。
日本人にはピンとこない伏線が幾つもあるけど、単純に『ドッペルゲンガーもの』として話の筋を追ってるだけでも戦慄を覚える。

もう一人の自分が自分に成り代わろうとするって話は良くある
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ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018年製作の映画)

2.0

ウィンチェスターハウスは昔荒木飛呂彦の『変人偏屈列伝』っていうマンガで初めて知った記憶がある。

”ずーっと増築し続けてる家”っていう題材は面白いけど、このエピソードを長編映画として作るにはかなり苦し
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惡の華(2019年製作の映画)

4.0

思春期の頃の自意識過剰な感じとか、大きな流れに染まっていくことへの苛立ちがもの凄く良く表現されている。
井口昇の繊細さが光る良作。

何か難しげなモノを読んで賢くなった気になったり、『自分は人とは違う
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