題材にあまり関心がなかったけど観たらめちゃくちゃおもしろかった。漠然とアナログな世界観をイメージしてたけど映画冒頭から電波遮断とか自動で閉まる機械的な窓とか、伝統的な建築にテクノロジーが混ざっているの>>続きを読む
ホラーだけでなくミステリー要素があったりノワールっぽさもあったりといろいろとてんこ盛りだった。ただ結局悪魔が手を引いていたという何でもありなルールになっていて物語にカタルシスを感じられなかった。唯一主>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この映画はホラーではなくサイコスリラーだと思わせてくれる終盤は緊迫感があってよかった。というかちゃんと物語があって安心した。トラウマによって"扉"が開いたためラストに母はタイラーを知覚したわけだけど、>>続きを読む
オズの魔法使いをまったく知らない自分でも楽しめた。終盤のエメラルドシティパートは充分スペクタクルだし、信念に従って突き進むことを決めたエルファバとグリンダの決別は泣ける。が、個人的にはグリンダがあっさ>>続きを読む
構成が想像と全然違って驚いた。離婚後のお話がメインかと思いきや、まず結婚するまでの第一幕が長い。そして派遣された手下によるホームアローンのような自宅での攻防もそれなりの尺がある。オフビートな感じ、そう>>続きを読む
シルヴィが言っていたとおりで、最後まで観てもボブディランがどういう人間なのかはわからない。とんでもない野望を持っているようでもあるし、かと思えばふらっと元カノのところに現れたりする。もちろん劇中に社会>>続きを読む
ドライバーを品のある人格者として描ききらない(むしろ下品)ところや、踏み込んだ提言に感化されつつも手元のスマホではダディに依存しているようなテキストを送ったりしているところなど、頭ではわかっているけど>>続きを読む
現場の時間経過の体感って本当にこんな感じなんだろうなという90分。カメラのスイッチから司会者への生存者を報じる指示まで、インパクトの大小あれどその場で判断を下し続ける仕事はタフじゃないと務まらないだろ>>続きを読む
だいぶスローな空気感で、昼過ぎに観たからか寝落ちしてしまった。気づいたらエンドロールだったので、短編ということもありマジで予告以上のことがわからない。
このレビューはネタバレを含みます
終盤に向かうにつれてどんどん物語も画面も暗くなっていく。時間帯は夜が多いし昼間でも曇ってる。建築中のコミュニティセンターは映されるが、いざ出来上がったものは派手に映されることなく、暗い画面のなかでお披>>続きを読む
時間の経過とか有限性が映像や会話のなかで語られていて共感するところが多かった。いつまでもあると思ってたら急になくなったりいなくなったりする。
ソウルの街を歩いていくのをいろんなカットで見せつつ、車や店>>続きを読む
タイトルの邪悪なるものが悪魔ではなく常に衝動任せの行動を取り人の忠告を聞かない主人公を指していて笑った。
序盤は割とセリフで説明してくれるからありがたい。悪魔に取り憑かれた人のビジュアルもなかなか凝っ>>続きを読む
男性による支配が続く地域で気丈に自分らしくいることを守ってきたエテロ。人生の有限性を感じてからの行動が早い。物は少ないが色が豊富で画面上に飽きがこなかった。
たぶん誰しもデヴィッドな部分とベンジーな部分がある気がする。過去がひとつの情報としてシェアされるのがなんだか上辺だけをなぞっている感じがして嫌気のさすこともあるし、いやでもその情報も必要だよねっていう>>続きを読む
時間を戻す力の見せ場が劇中あまり多くなくもうちょっと見せてほしかった。
年末ダラダラとテレビで見るのにちょうどよさそうな一本。
田舎って閉鎖的だし同質的だし怖いよね〜外から来た夫婦もどんどん心が離れていくよね〜どうやってそこから脱出するんだろうね〜の範疇から出ず、見たことあるものがずっと続く。ただ村モノのテンプレートでつくられ>>続きを読む
いろんな立場や視点での意見が次々と出てきて展開が読めないわけだけど、弁護士の若い妻が割と観客に近い立場・役割でいるため途中で突き放されることもなく安心して物語に没頭できた。親と子どもの残酷なまでの溝は>>続きを読む
思想はさておき、ここまで興味深い人物がどういう軌跡をたどってきたか割と生々しく見せてくれる。お坊ちゃんだったころはまだエンタメとして見れたけど、成功を重ねていくごとにけっこう描写も激しくなっていた。>>続きを読む
三人の兄弟がそれぞれ異なる性格だからこその物語。父親の洗脳恐るべし。登場人物がかなり少ないなか、中だるみすることもなく、よくできてる映画だと思った。
ストップモーションでのコマ撮りとかフレームみたいな要素よりかはキャラクターの造形とかテクスチャをホラー実写に落とし込んでいる感じだった。なんとなく息子クローネンバーグみたいなアートっぽさがあって、主人>>続きを読む
序盤の静かながらもどこか違和感を感じはどこか『ノーカントリー』を思い出させてとても良い。
10億円の制作費をかけて九龍城を再現したなんて聞いたら観ないわけがなくて...昼でも日が差し込まない湿気たっぷりの九龍城らしさを十分に堪能できた。入り組んだ階段や狭い廊下でのアクションを冒頭からちゃん>>続きを読む
番組の一視聴者以上にまるでアトラクションに乗っているような臨場感があった。超常現象なのかトリックなのかどっちつかずの展開もよかったし、CM明けのインサート画像とか生のバンド演奏とか当時のテレビショーみ>>続きを読む
前半じっくりと描かれる"ハリのある"生活は飽きることなく見続けることができた。料理がめちゃくちゃ美味しそう。
徐々に何が夢で何が現実かわからなくなっていき、品のある主人公の人間的な本能やキュートさ、そ>>続きを読む
ブレンダがすねり散らかさなくてよかった。仲が良すぎるという理由でバグダッドカフェを発つキャラクターがいたけど、ただハッピーに仕上げるだけでなく批評性も劇中に混ぜていてビビった。乾燥した砂漠地帯に彩り豊>>続きを読む
ただ時代劇をノスタルジックに語るのではなく、いまの時代の幸福は過去があってのものだという理解があって主人公がこれからも現代を生きていくというのがよかった。最後の殺陣は息を呑むとはこのことかと言わんばか>>続きを読む
高校生のときの自分に正座させて見せたい。こんなに内省して素直に助言を実践するかと。胸が痛くなるくらい刺さってしまった。好きな気持ちがあまりにもまっすぐで、他人を下に見ているローレンスとそんな彼を見放さ>>続きを読む
エンタメに振っているのかと思いきやなかなかのバイオレンスさがあって見応えがあった。救われないやつはちゃんと救われない感じもいい。劇場で観ればよかったと後悔...
原作が違和感や嫌悪感をこれでもかと感じさせてくれる一方、リメイクはスリラー要素が強め、かつ、男性性を強調している感じだった。良い意味でアメリカっぽさが増していていいリメイクだった。ジェームズマカヴォイ>>続きを読む
子どもたちの親のなかでもノヴァクに対する意見がバラバラで単純な二項対立になっていない。親のスタンスによって言動が全然違うのはきっと現実でもそうなんだろうと。
ラストまでじっくりと描かれていて、それはい>>続きを読む
荒々しいバイクの音とかきったねえ格好、酒、タバコとは対照的にオースティンバトラーとジョディカマーの眼差しとか寄り添い合う姿にとてもピュアさを感じられてよかった。トムハーディも一生観ていたい。卵買ってく>>続きを読む
撮影とか編集とか劇伴とかいろいろ上手いなと思った。マジでみんなの夢に俺出てくるの?と徐々に確信を得ていくところは引き込まれた。
手のひらを返したようにみんなでバッシングしたり排除しようとする集団心理怖>>続きを読む
性別とか人種とかそういうのを忘れさせるドッグとロボットのピュアな関係が最高すぎる。80年代ニューヨークの街並みやカルチャーや娯楽なども楽しめたし、モブ含めすべてのキャラクターが魅力的。
いま気づいたけ>>続きを読む
本心と建前みたいな話だけではなく物体と仮想現実、身体性、親子や貧富など多くの要素がてんこ盛り。ラストはよかったけど盛り盛りだったせいかあまりカタルシスを感じられなかった。
暗い部屋や環境での長回しの会話シーンが多く、間延びもしているようで早々に関心がなくなってしまった。終始ムスッとした表情の主人公。物語や映像に期待が持てず、早く終わらないかなと久しぶりに思ってしまう映画>>続きを読む
ファンタジーがなくてシャマラン作品として新鮮さがあった。親とブッチャーそれぞれのアイデンティティをもつクーパー、捕まらないことへの執念、しぶとさに笑った。