kさんの映画レビュー・感想・評価

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トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

3.8

元特殊部隊が集結して臨む、ハイリスクハイリターンなミッション。
オスカーアイザック、チャーリーハナム、もはや横綱感あるベンアフレック。ストーリーは平凡でも、キャストとアクションでゴリ押すスタイル。これ
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HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

3.6

NBAのスカウトマンと、ストリートバスケで稼ぐ(ハッスルする)埋もれた才能。超王道スポーツサクセスストーリー。
アダムサンドラーだから暑苦しくなりすぎず、良い意味で軽いノリ。
本物のNBAプレーヤーが
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サムサッカー(2005年製作の映画)

3.7

マイクミルズの長編初監督作。親指しゃぶり癖のある17歳の成長譚。
瑞々しい、なんて言葉で片付けられない、ティーンエイジャーの痛々しさ。剥き出しの感受性。他人の一言で有頂天になったり、何気ない言葉を真に
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戦争の犬たち(1980年製作の映画)

3.6

傭兵が政権乱れるアフリカに侵入する、中々渋い戦争映画。クリストファーウォーケン主演作。
深夜にBSで流れてそうな香ばしさ。無駄なロマンス、謎のサスペンス要素入ってる感じも。
戦争映画と言いつつ戦闘シー
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ドッグ・ソルジャー(1978年製作の映画)

3.4

ベトナムから持ち込んだヘロインを巡って、戦友の妻と逃避行をする主人公。ニックノルティ主演のサスペンス。
ナム戦モノかと思ったら早々に帰国するし、登場人物全員ネジ飛んでるし、結構過去一レベルでよく分から
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ザ・ウォーカー(2010年製作の映画)

3.5

文明の滅んだ世界で、旅をする男の背負った任務。“ポケットいっぱいの涙”のヒューズ兄弟監督作、デンゼルワシントン&ゲイリーオールドマンていう濃厚なメンツ。
完全にマッドマックスな世界観で、一人旅をする主
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.7

ナイキがマイケルジョーダンと契約する裏側で起きていた事、エアジョーダン誕生秘話。ベンアフレック監督作。
全然スポーツ物でもないしロマンス要素も皆無。ビジネス的な部分に徹したストイックな映画なのにまあ面
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フェイス(1997年製作の映画)

3.8

トラブルに巻き込まれる強盗団のクライムサスペンス。
強盗なのにやたらスタイリッシュな衣装。曇りに曇った天気と経済。鳴り止まないブリットポップに、当時の音楽雑誌のスタイリングそのまま、カーハートにラルフ
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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

3.6

ドラッグディーラーの元ボクサーが刑務所で大暴れする。ザラー監督のバイオレンスムービー。ブルータルジャスティスがめちゃくちゃ良かったので。
暗くて青くて冷たい画、振り切った演出に過剰なバイオレンス。暴力
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.8

2013年のボストンマラソンを襲ったテロと、犯人逮捕までの映画。ちゃんとクライムアクションになってるのすごいな。マークウォールバーグが一応主演。
当たり前の日常に入り込む憎悪。悲劇を乗り越えた先にある
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.0

ハードな刑事が目をつけた強盗犯たち。メルギブソン主演のクライムサスペンス
冴えた映像。持続する緊張感。絡み合う登場人物達のストーリー。よくある軽快なバディものかと思ったら、ピリッピリA級のクライムムー
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セイヴィア(1998年製作の映画)

3.7

ボスニア紛争に身を投じた暗い過去を持つ傭兵と、戦禍を生きるセルビア人。渋め戦争映画。
目を覆いたくなる、それでも目を逸らしちゃいけない悲惨。
主人公も全然スーパーヒーローじゃないし、スペクタクルも派手
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.4

逃亡する銀行強盗と、巻き込まれた救急救命士。マイケルベイ監督のアクションムービー。
ペラペラで面白い会話、ガッチャガチャのドンパチ、観た後何も残らない感じがマイケルベイ。
本当にアクションとカーチェイ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

町工場勤務の冴えないおじさんが、運悪く強盗に入られる。普通になりたい元凄腕系、イコライザーとかの系譜のアクションムービー。
景気良くぶっ壊れる車。火薬盛り盛りのアクションシーン。ストーリーは正直B級だ
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.4

犯罪増加で都市全体が刑務所になったニューヨーク。大統領救出ミッションに挑む元傭兵のディストピアSF。
ゼイリブのジョンカーペンター監督。A級っぽいB級映画作りがち。
こんだけ世界観作り込んで、結局プロ
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世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)

3.7

スパイと海洋学者の、短い間の出会いと別れ。ヴィムヴェンダース異色のラブストーリー。
前半の出会いパートと、後半のそれぞれのお仕事パートが雰囲気違いすぎて困惑する。
光と暗闇。生と死。海に深く潜れば潜る
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.8

父親をほぼ知らない、1人の少年の成長譚。
父親は居なくとも、親子三代住む母の実家で、叔父のバーで、大学で。沢山学んで傷ついて、その分だけ人に優しくなれるような。
ちょっとイタイけど最高に息子思いな母親
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8

マークザッカーバーグとFacebook誕生秘話。どこまで実話なんだろう。デビッドフィンチャー監督作。
ビジネスを膨らませて膨らませて成り上がる。資本主義社会、めちゃくちゃアメリカ人的な、アメリカンドリ
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.7

武器を持たない兵士。第二次大戦の実話。
信念を曲げないこと。信じることをやめないこと。こんなにシンプルで、かつ難しいこと中々できないよなあ。
衛生兵として見た戦場。「あと1人だけ、助けさせて下さい」
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ライト・スリーパー(1991年製作の映画)

3.9

ずっと観たかったポールシュレイダー監督作が、いつの間にか配信されてたので。
NYのアンダーグラウンド。ドラッグディーラーのルトゥアと、渦巻く不穏な人間関係。
滲むテールランプの赤。明け方の透明な青。相
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黙秘(1995年製作の映画)

3.6

スティーブンキング原作のミステリー。
アメリカの辺境、おどろおどろしい因果と人間の内面。キングらしい良い意味で暗いストーリーだ。あまりにも役者陣に華がないけど。
蓋をしたいほど忌まわしい過去。誰にも言
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.1

不眠症のサラリーマンが自分と正反対な男と出会って、少しずつ踏み込んでいく暴力的な世界。デヴィッドフィンチャーの最高傑作。
北欧家具とブランド物に身を固める先進国の中産階級。消費社会、物質主義、メディア
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パパvs新しいパパ(2015年製作の映画)

3.4

家族の愛を争う実父と継父。マークウォールバーグvsウィルフェレルのアメリカンなコメディ。
下ネタ、差別ネタ、不謹慎ネタ盛りだくさん。ザ•アメリカな内容スッカスカの感じが良い。チアリーダーにボール直撃す
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ピート・スモールズは死んだ!(2010年製作の映画)

3.5

“インザスープ”と”スウィートシング”のアレクサンダーロックウェル監督作。
奪われた犬を取り戻すために右往左往。コメディの割にはハードボイルド。チャンドラーのロンググッドバイみたいだな。
捉えたと思っ
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マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

3.3

マイアミ警察の潜入捜査。マイケルマン監督の人気ドラマの映画化。
ストーリーは絶対良いはずなのに、バイオレンスシーンはそこそこなのに、カメラワークとか間がなんかダサくて観にくい。
見どころはコリンファレ
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ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.9

軍事裁判を担当する新米弁護士。トムクルーズ主演のミリタリー×法廷ドラマ。
コンプラが騒がれる昨今、パワハラ•セクハラなんでもござれの海兵隊は一周回って清々しくすらある。いやダメだけど。
命を張る最前線
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

アキカウリスマキ監督最新作。孤独な男女のラブストーリー。
ラジオから流れる戦争の被害者ほど不幸ではないけど、まあ良いことなんて一つもないような。曇った街の風景の一部みたいな人々。いつも通り、仕事はクビ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.2

日本が誇る大衆小説家、伊坂幸太郎原作。ブラピ主演のアクションコメディ。
バラッバラにばら撒いた伏線を鮮やかに回収する伊坂ワールドの原作の面影はほぼ無く。デフォルメされた日本像とタランティーノっぽい会話
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.7

レオンのリュックベッソン脚本、ジェイソンステイサム主演のアクションムービー。
超一級B級映画。家の破壊とかオイル漬けのアクションとか、いちいちやりすぎなのよ。
スーツで決めて、パネライにBMW。人を殺
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.9

怪我で乗馬できなくなった現代のカウボーイ。“ノマドランド”のクロエジャオ監督作。
障害のある妹や友人。母親の不在と父親との確執。
一見どん詰まりな男のライフスタイルが、なぜか穏やかに静謐に描かれる。
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コップランド(1997年製作の映画)

3.9

市警になれなかった保安官が、腐敗した”警官の街”で戦う。ジェームズマンゴールド監督の映画、かなり好きだ。
主人公のフレディは、やることなすこと裏目に出る鈍臭いタイプ。周りからは馬鹿にされるか利用される
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.8

訓練中のレンジャー部隊がジャングルの奥で繰り広げるサスペンス。
山奥のワンシチュエーションにサミュエルLジャクソンは、タランティーノの”ヘイトフルエイト”を彷彿とさせる。地味にジョントラボルタとパルプ
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俺たちダンクシューター(2008年製作の映画)

3.6

ウィルフェレルのおバカコメディ。小学生の時に親父が借りてきて、ケタケタ笑いながら観たなあ。俺たちシリーズの原体験。
ゲロのシーンとかばあちゃん投げのシーンとか大好きだったけど、今みてもちゃんと面白い。
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ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

3.9

ジャックニコルソン主演、アメリカンニューシネマの金字塔。
単調な肉体労働。ボーリングとセックスだけの無軌道な日々。家に帰れば、派手な顔立ちの(可愛くはない)彼女。
これで良いはずがない、これで終わって
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.6

殺された司祭と容疑者の青年と、彼を担当する敏腕弁護士。リチャードギア主演のミステリー。
弁証、反論、胸のすく一発逆転。裁判大国アメリカの法廷モノはやっぱり面白い。
正直揚げ足の取り合いみたいなやり合い
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ことの次第(1981年製作の映画)

3.7

映画作りの資金が尽きた撮影チーム。ヴィムヴェンダース監督作。
現実と虚構。商業とアート。アメリカ的なものと、ヨーロッパ的なもの。常に対立して止まない二軸に苦しむドイツ人監督は、きっとヴェンダースのオル
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