こざるさんの映画レビュー・感想・評価

こざる

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ぼくらのふしだら(2024年製作の映画)

2.0

テアトル新宿。「ふしだら」の醸し出す淫靡さ皆無。エロに振り切るでもなく、殺す理由軽すぎでホラーも中途半端▼城定秀夫みたいなのやりたいんだろうが、脱げない元アイドルをアサインした段階で失敗確定▼必要な能>>続きを読む

オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ(2023年製作の映画)

3.5

アップリンク吉祥寺。それ見つけたら笑っちゃうよね▼「クオリティ低っ」はシーレ初見のお約束。実作初めて見たんだろ、サムソン▼「ひまわり」の元所有者(劇中のワルベルグ)は豊田市美に肖像画のあるKarl G>>続きを読む

Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014(2024年製作の映画)

3.5

シネマシティa_st。教授とはよく言ったもので、現代音楽はじめ海外知識を咀嚼して紹介するのが本業の実用音楽家。不協和音で始めるとこなんか、らしい▼藤倉大編曲「Ballet Mecanique」の拍手の>>続きを読む

ねこしま(2023年製作の映画)

2.5

キノシネマ立川。「岩合光昭の世界ネコ歩き」的なのを期待すると肩透かし。野良猫を世話する人達に焦点当ててる点で『五香宮の猫』に近い。ちなみに『しまねこ』も問題意識だけは近い▼餌、薬、去勢。最終的にはコス>>続きを読む

366日(2025年製作の映画)

4.0

イオンシネマ日の出。玉城から玉城が寝取るややこしい話を警戒したが、ドロドロ皆無の安心設計▼沖縄の海と空、色んな上白石萌歌が綺麗に撮れてて、髪アップにするとちょっと斉藤由貴似なのもOK牧場▼齋藤潤が出て>>続きを読む

夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

3.0

キノシネマ立川。伝統的わんぱく三人組フォーマットの関西弁ジュブナイル。若手女優がメインを張らない、相米慎二には珍しい作品▼人と家の死。家が重要な脇役になる点が『お引越し』と共通。独居老人を扱う時事性も>>続きを読む

お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

2.5

キノシネマ立川。相米慎二の関西弁ジュブナイル連戦その1▼男女雇用機会均等法第一世代、強い女と不甲斐ない男の家庭という時事性はあるが、後半はほぼ田畑智子のPV。11歳で完成された顔の作り、そりゃ撮りたい>>続きを読む

レッド・サン 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

3.0

シネマシティb_st。チャールズ・ブロンソン、三船敏郎、アラン・ドロン。お正月特番ね▼呉越同舟させるためだけの悪役コマンチが露骨なステレオタイプ。その分日本人の描写はフェアに見え、時代考証的にもぎりセ>>続きを読む

海底軍艦(1963年製作の映画)

3.0

イオンシネマ多摩センター。お正月映画…61年前の。朝8時半なのに(なので)年寄りで盛況▼海軍残党の戦争基地外が、ムウ帝国皆殺しにするひでー話。轟天号の造形と、ほぼ古代エジプトな宮殿の豪華でゆるいダンス>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.5

シネマシティa_st極音、4Kリマスター版。意外やビスタだった。フィルムの生々しさは半減▼後方に座ったので包まれ感はないが、戦闘音とオケの両立はさすが▼一般人が感情移入しやすいキャラ(アパム)を置くの>>続きを読む

大きな家(2024年製作の映画)

3.0

キノシネマ立川。『14歳の栞』の「なぜ撮れた」的な驚きはなく、良くも悪くも淡々としたドキュメンタリー▼「君にとってここはどんなとこ?」に「家族」と答えたのは退所した大学生くらい。当然かもしれないが、大>>続きを読む

ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!(2024年製作の映画)

3.0

シネマシティc_st極音。山場すら演奏ぶつ切りで不完全燃焼▼頭のおかしいドッケン大佐、納得の続投。もう保護者にしか見えんが▼商業主義批判モチーフなのにBABYMETALには好意的。あのクシュトラックス>>続きを読む

ありきたりな言葉じゃなくて(2024年製作の映画)

2.0

キノシネマ立川。見た目が小西桜子だから許せるだけで、やってることは非道。肝心な「引きずり下ろす」の動機が小さすぎてぽかーん▼台本横流ししたり履歴書勝手に撮ったり、男もコンプラ的にアウトなことばっか。底>>続きを読む

【推しの子】-The Final Act-(2024年製作の映画)

3.5

イオンシネマ日の出。『真白の恋』『別に、友達とかじゃない』ときてこれ。作品履歴謎すぎな北川亜矢子。誰も望んでない結末に向かってよくまとめた▼屈折ぶりの再現絶妙、原菜乃華=有馬かなのシンクロ率の高さよ。>>続きを読む

きみといた世界(2024年製作の映画)

4.0

池袋シネマ・ロサ。寝る時も外さない眼鏡が本体かと▼カースト底辺男子が声甲高いまま一軍女子に好かれる、深夜アニメでお馴染みの展開。実写では正直厳しいな…をラスト30分でひっくり返す。是が非でもハッピーエ>>続きを読む

はたらく細胞(2024年製作の映画)

3.0

イオンシネマ日の出。血小板達かわえぇ…てか、そこに主役突き落とした瞬間映画終わってるよな、体外に排出されて▼お気楽コメディと思ったらまさかの難病物、からのディザスター・パニックでヤンデレで壮絶アクショ>>続きを読む

映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(2024年製作の映画)

4.0

MOVIX宇都宮。王道も王道、口承文学から連綿と続く教訓説話の構造をなぞった吉田玲子の脚本に、中田秀夫がホラー風味を加えた職人仕事。見事全年齢向けに▼地味な役者陣と見せかけて、『リゾートバイト』の伊原>>続きを読む

バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

2.5

MOVIX昭島。観るものが減る12月、再上映物で一般教養履修▼風来坊してた頃に観てればこんな豪快な人生も悪くないと思ったかもしれんが、定住生活で守りに入った今となっては特に感慨なし▼綺麗に収まりすぎ。>>続きを読む

うちの弟どもがすみません(2024年製作の映画)

3.5

イオンシネマ日の出。父母捌けるのはやっ▼一応畑芽育主演だが、周りの色んなタイプの男の子達で客集める朝ドラでお馴染みの構造。意味なく脱ぐよ(男子のみ)▼あーん3カメあたりがピーク。ラッキースケベで恋愛脳>>続きを読む

テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

3.0

イオンシネマ多摩センター。お皿洗うしトイレで手洗うし、意外と育ちがいいぞアートさん▼今度のひみつ道具は液体窒素。ドラえもんというよりノッポさんに見えてきたが。喋らんし▼配信馬鹿に天誅下すのはいいが、い>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.0

MOVIX昭島。すこぶる70-80年代な風景とモノと音楽でアメリカの団塊世代を直撃。9.11で終わってしまった「あの頃」のニューヨークの追憶。Septemberを畳み掛けられても特に思い入れはなく、n>>続きを読む

雨の中の慾情(2024年製作の映画)

2.5

イオンシネマ日の出。原作部分はアバンであっさり終わり、あとは他作品の断片を挟みながら「ボクの考えるつげ義春ワールド」を展開。今の日本では無理めなので台湾で撮るアイデアはナイス▼後半、何言ってるかわから>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

4.0

MOVIX昭島。一年後『本心』と区別つかなくなってそう▼好き嫌いを言えば是々非々の藤井道人、これは是。減点材料は安易なテンプレ糞上司くらい▼お持ち帰りしても絶対手を出さない吉岡里帆の鋼の心臓と、田舎の>>続きを読む

六人の嘘つきな大学生(2024年製作の映画)

2.5

イオンシネマ日の出。人事が録画してるカメラ勝手に止めて再生しちゃったよ。なんかもうグダグダ。WAVの波形全然合ってないし▼就活ってそんなに大事? その時は真剣だとしても8年前に落とされた会社に呼ばれて>>続きを読む

海の沈黙(2024年製作の映画)

2.0

イオンシネマ日の出。20年前で止まったような役者を並べ、それっぽい台詞言わせただけ。「私の体で温めてあげる」って昭和のTVか▼ヴラマンクっぽい「落日」は悪くなかったが、デッサンふにゃふにゃのドガにはず>>続きを読む

地獄のSE(2023年製作の映画)

2.0

ポレポレ東中野。IT屋のデスマーチの話ではなかった▼厨二病がテーマの(?)厨二病っぽい映画。一時間以上畳み掛けられると古いシュルレアリズムの香りがしてくる…つまり、シュルレアリズムは厨二病なんだな、合>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.0

テアトル新宿。何この面子▼広瀬すず×仲野太賀、流れるような会話。徐々に見えてくる関係性にほっこり▼岸井ゆきの×岡山天音+荒川良々、名人達の爆笑編。いいテンポ▼今田美桜×森七菜、最後まで誰だか判らんかっ>>続きを読む

楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

4.0

シネマシティc_st極音、4Kアップコンバート版。クリアな映像と音像、やはりここのクオリティは別格▼ロボットアニメにはまったく興味ないが、マニアが見たいものだけ詰め込んだ無印良品的良さは伝わった▼裸同>>続きを読む

矢野くんの普通の日々(2024年製作の映画)

4.0

イオンシネマ日の出。予告で気になった溝ブリッジ、どう解決したか確認しに…そんだけかーい▼顔面セーフ、あったあった▼『千輝くん』に続き、春〜初夏の鎌倉江ノ島いいロケーション。八ヶ岳の一瞬の晴れ間、一番い>>続きを読む

五香宮の猫(2024年製作の映画)

3.0

あつぎのえいがかんkiki。ネコ好きには堪らん、ネコ嫌いにも堪らんお宮さん。EDから察するに、ひょっとしてもうほとんどいなくなってる?▼半分は土地の年寄りの描写。価値判断挟まない演出ではあるが、この人>>続きを読む

本心(2024年製作の映画)

2.5

イオンシネマ日の出。最近の池松壮亮、なんかすごい稼働率▼生前のメール、写真、動画etc.では学習量絶対的に足りなそう▼Uber配達人の溜まり場みたいな描写あったが、リアルアバターってそこまで需要ある?>>続きを読む

ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

3.5

シネプラザサントムーン。せっかく三島まで来たのでこちらの館も。時間と監督の名前だけで選んだら…何見せられてんだ▼都内を西へ東へ、全然無理ではないがすごい体力。位置情報共有すれば…は言わない約束▼西陽差>>続きを読む

威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~(2024年製作の映画)

1.0

ジョイランドシネマみしま。増税は断固拒否、通貨発行&ばら撒きですべて解決するという情弱政党のプロパガンダ▼奨学金に罪はなく、卒業しても返済できるだけの職に就けない名ばかり大学の存在が元凶だろ▼空の結末>>続きを読む

ルート29(2024年製作の映画)

2.0

イオンシネマ日の出。額面通りのロードムービーを予想してたらまさかの不条理劇。つげ義春を連想▼市街地以外他の車が映らないし、灯籠流しもあったし、さながらあの世の待合室。続『こちらあみ子』を意図したのか、>>続きを読む

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

3.5

イオンシネマ日の出。悪い顔の福本莉子、新鮮。修行させてんな、東宝▼終始ゆったりした運び。シリーズの再現目指さない擬似家族物としては妥当だが、内容的には一本の尺で十分▼雑に失恋させられた齋藤潤不憫▼せっ>>続きを読む

STRANGERS(2023年製作の映画)

2.0

シアター・イメージフォーラム。「セキュリティどうなってるの?」ほんとそうだ▼多少のご都合主義は気にしないが、演技力と演出力が伴わないのでは騙してもらえず。奇跡的理解力の「シネフィル」向け▼カメオっぽか>>続きを読む