kurageさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ドリーム 狙え、人生逆転ゴール!(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

先日観た『二十歳』のイ・ビョンホン監督作品。軽やかな後味が残る作品。
とはいえ、選手一人ひとりの人生を、説明的に配置してしまった感がある。パク・ソジュンとIUが登場となるとどうしてもそちらのドラマに
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パリ13区(2021年製作の映画)

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ミレニアル世代4人の恋愛事情。地域の特異性と登場人物の多様性×現在地がこの映画「らしさ」を作り上げている。
現実はモノクロ、アンバー・スウィート登場場面はカラー。かりそめの世界を印象強く。愛の始まり、
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

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仕事が忙しくて疎遠気味な親子が乗った車に爆弾が仕掛けられる。乗ったが最後、犯人に機動装置を持たれていて&監視されていて降りられない。海辺のロケーションを使ったカーチェイスは、父の愛。
ちょっと引っかか
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

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ちょっとエネルギーが足りないとき、こういう映画に救われる。バンドのキャラクター、靴、リーゼント、きっと作っている人たちも鋭角に尖ってるんだろう。好き。
バンドは実在。YouTubeのLeningrad
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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シンプルで力強い物語『ハムレット』に、能の様式美を取り入れて、世界のクロサワ作品に。

老女のお告げ、妻のささやきが主人公を変えていく。主君を殺した罪を他者に押し付け、成り上がる主人公。クライマックス
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何も情報を入れずに行く。宮崎作品というかジブリは4、5作ほど観ているくらい。

戦時中の親子、友情の話に、ファンタジーの世界から霊的な世界、DNA操作などなど卓越した映像表現にて、メッセージを投げかけ
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

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最初、意味がわからなすぎてただただ観てるだけ。
『アンダーグラウンド』の監督だからきっとどこかで「わっ」と言わせてくれるに違いない、とただ、信じて。
40分くらいからやっと頭がついていって面白くなって
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HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)

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前作が面白かったので観てみたけど、今回はほぼほぼ乱闘シーンメインで、同じシリーズに思えなかった。

以下、思い出しメモ
お金持ちのお坊ちゃんと使用人の息子?の話
フジオとラオウの話
おかえり、志尊淳
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秘密と嘘(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

<家族>という最も自分に近い関係性を崩さないための秘密を、それぞれが隠している。主人公の中年女性シンシアのだらしなさに「しっかりしなさいよ」とイラッときたらもう作り手の思うツボなのかもしれない。シンシ>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

初めてのエミール クストリッツァ作品。
冒頭から、そうよ、映画はそう来なくっちゃ、と度肝を抜かれるシーンの連鎖。動物園のシーンなどどう撮っているんだろう。映像、音楽、登場人物の人物造形、セリフなど、表
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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幸せそうな父と娘の時間だが、どこか危うい。父の不安定さに娘が気づくのは、お互いにとって辛い。久しぶりに再開した二人の旅の時間、思春期の娘の成長と、何ものにもなれていないと自分を責めているかのような父親>>続きを読む

遺灰は語る(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ノーベル文学賞を受賞した劇作家ピランデッロの遺灰を故郷に持っていく話。
起きていることだけを受け取れば「だから何」とも言ってしまえるような内容でもある。
こちらの教養を試しにかかってきているようでもあ
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二十歳(2015年製作の映画)

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ジュノ、キム・ウビン、カン・ハヌルの売れっ子3人の俳優による男子青春物語。2015年あたりは、韓国映画は今ドラマで活躍中の俳優たちが出始めてきた時期だったのかな(韓国ドラマ初心者)。
常に下半身ネタが
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

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コロナ禍で水泳にハマり、ふと気づけば水泳動画をチェックしてしまう自分には無条件に面白がれる作品。
水に触れる経験を通して得られる、心身の気づきなど深いところに気持ちを持って行かれる。
ほっこりとした苦
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

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スコセッシ、デ・ニーロの『タクシードライバー』コンビの作品。
有名コメディアン、ジェリーとコメディアン志望のルパードの危険な関係の始まり。藁をもすがる人に、期待をさせることを軽々しく言うとどうなるか…
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さかなのこ(2022年製作の映画)

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好きなものにわき目を振らずに邁進していくミー坊。一直線だからこそ見守らずにはいられない。とはいえ、ミー坊のモデルになっているさかなクンのように周囲に肯定されるまでのパワーがある人はそうはいない。『らん>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

音響設備の整った映画館で観れてよかった! 長回し、長セリフの応酬にやや眠くなってしまったが、途中からスクリーンのター(ケイト・ブランシェット)から目が離せなくなってしまう。
キャンセルカルチャーやLG
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天使の涙(1995年製作の映画)

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ただひたすらに クリストファー・ドイルの映像を堪能する時間。公開時に観ていたはずという記憶もうろ覚え。全く記憶にないのはどういうことだろうか。『恋する惑星』の一部として描かれる予定だったものを再構築し>>続きを読む

長屋紳士録(1947年製作の映画)

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感情を強く動かされたのは、茅ヶ崎の浜辺で少年がおたねを追いかけるショット。
いくつもの砂のうねりを乗り越えながら、走れる限りの速さで駆ける少年がいじらしく。
ラストシーン、当時の社会情勢が伝わる締め。
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パリタクシー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

パリに本当にありそうな出会い。92歳のマドレーヌが高齢者施設へ移る日、彼女を載せたタクシーは、過去をたどりながら走る。最初は嫌がっていたタクシー運転手のシャルルは、かつて犯罪を犯したマドレーヌの話に耳>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

物事の捉え方は立場によってそれぞれ。『羅生門』スタイルを取りながら、真実は見る人それぞれの中にある。モノの見方は皆同じではないことを映し取っている。それぞれのドキュメンタリーを見ているような、そんな感>>続きを読む

ノーボーイズ,ノークライ(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

母親に捨てられた過去を持つ男ヒョングが、日本で暗躍する育ての親(韓国ヤクザ)のために釜山から船でブツを運ぶ。彼を海岸で受け入れる亨は、ヒョングとは反対に認知症の祖母、だらしのない妹と父親のいない子供た>>続きを読む

唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)

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絵面が派手なので楽しい。こういうハレな映画はたまに観たくなる。コンフィデンスマンとか。 
浅野忠信は銭形警部的。長くないと更に⭕️

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

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犬童版あってこその現代ヴァージョンとしてのこの作品なんだろうけど、ファンタジーを通してリアルな人間を描いた犬童版に比べ、こちらは季節などのムードに乗せて時代を描いた感じかな。女性の解放、障害のある方の>>続きを読む

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

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最近、重厚なもの、刺激の強い作品を観ていたのでどうかなと思っていたけど、想像以上の良作だった。

『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』など国語の教科書や夏休みの読書感想文の課題図書などで
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プラットホーム(2000年製作の映画)

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初めてのジャ・ジャンクー作品。監督の出身地、汾陽から、1980年から20年間を地続きで。今の中国を知る上で観ておきたい生活者の記録がいろいろ。ショットは、どこを切りとってもカッコいい。
ラストカット、
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

嵐に向かう天候の中に世間と隔絶された島<シャッターアイランド>に向かう連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)。

精神を病んだ犯罪者たちの療養
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カトマンズの男(1965年製作の映画)

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ジャン=ポール・ベルモンド。『リオの男』からの続きで。
終始ドタバタしているけど、豪華ロケ、豪華アクションで、当時の観客を魅了。
金持ち故に退屈で自殺願望のある男が右往左往。あり得ない展開、繋がらない
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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アイルランドやケルト世界を舞台にした、辛辣な皮肉たっぷりのコメディ(!?)映画。

友人だった二人の男たちの末路。素直だが依存体質の男、パードリック(コリン・ファレル)が彼が親友だと思っていたコルム(
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娘よ(2014年製作の映画)

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パキスタンの村で起こった実話をもとにした映画。
政略結婚の道具にさせられる娘を守るために、逃げる母娘。追いかける、対立する部族。策略する下剋上と、明らかに素敵な元兵士のトラック運転手が加わって。カラコ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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次から次へとレディ・バグ(ブラッド・ピット)を襲う不運(幸運)とヤクザ、家族愛。
主にアニメ、サブカル好きの外国人が期待するであろう異空間、TOKYOや日本に期待する風景を舞台に、殺し屋たちがアクショ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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映画館で観るべき作品。もちろん、そのように設計されたのだと思うが、楽曲と音、映像が互いに奏であってこちらに迫ってくる。評判がいいのもうなづけたし、評判につられて観に行ってよかった。
世界一のサックスプ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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家族の話。スピルバーグの自伝的な話というのは置いておいたとしても、アカデミー賞はこちらで良かったのではと思うほど、緻密に練られた作品だったし面白かったのだけど、時流もあるのでまあ、あちらになったのだろ>>続きを読む

あつもの(1999年製作の映画)

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あつもの、品評会に出されるような、花びらが中央に向けて盛り上がった菊の花のことをさす。菊作りで天賦の才を発揮する男にヨシ笈田。欲しいものに一直線、強欲さが強く印象に残る、本能的なキャラクター。消防士を>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞つながりでネトフリで視聴。
スネに傷を持つ5人が集まり、犯罪を犯していく。
その黒幕はカイザー・ソゼ。途中までは元刑事キートンのドラマに見せておいて、実は......の主題に入っていく。あ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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『霊幻道士』が好きだった自分には、とてもツボにハマる作品だった。
アニメや映画、ゲーム、サブカルが大好きな人たちが自前で極めた最高の技で作ったような、同人誌的な勢いを感じる作品と自分は受け取った。
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