ラードさんの映画レビュー・感想・評価

ラード

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わたしたちの家(2017年製作の映画)

3.0

こんなに意味が通らなくて良いものなのか?と疑問を抱えながら鑑賞しましたが、映像と音がずっとぜいたくで心地よく はっとするシーンも多くて やっぱりこの監督さんの紡ぐ作品は素敵だなという感想に至った。
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劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

4.2

すさまじく良かった…今年1になってしまう予感さえある。しかし果たして この作品が年間ベストでいいんだろうか。
作劇がご都合主義な偶然で流れていくところがポールオースター小説のよう。大衆娯楽はこんぐらい
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.9

奇跡みたいなシーンや音楽、感情のやり取りが多かった。素朴だけれどひとが煌めく素敵な作品!
バルコニーで生まれるコミュニケーションは総じてよかったし(トロンボーン吹いたら ガールフレンドがハシゴを昇って
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

4.0

俺だ〜〜〜と思いながら観た。
主人公があらゆる人間としての痛さ(自意識過剰、共感性なし、直情型、多動、不注意)を有しているからこそ、そのいずれかには共感してしまって、過去のじぶんを俯瞰で見てしまうよう
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キノ・ライカ 小さな町の映画館(2023年製作の映画)

1.8

カメラの置き方や登場人物との距離感が、なんとなーくアキカウリスマキさんのよう。
映画だからこその表現と言えばそうなんだろうけど、それにしたってなにも描いていなさすぎではないだろうか。ヒントなしに登場人
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夜のまにまに(2023年製作の映画)

4.1

夜中、じぶんたちふたりだけしか世界にいないような無敵感。そして朝方、日常に戻るためふわっと関係が解消してしまう喪失感が描かれててよかった。ヒロインと過ごした日々は主人公の人生においてほとんどなにも生ま>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

2.5

ひとつのベンチを舞台にそこで繰り広げられるさりげない会話や、そのひとにとっての大切な時間を見たかったけれど(コーヒー&シガレッツのような!)、力をこめた尖った設定が多かったな。
ひさしぶりに見かけた草
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HAPPYEND(2024年製作の映画)

3.4

2024年版『ぼくらの七日間戦争』じゃん!
近未来の学生を描いていくとき スタイリッシュな方向ではなくダサくてウェットな日々に着地しているところがとっても日本的。舞台設計や台詞は左派思想のあおくさい小
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

現代的な映像センスでパキッとスタイリッシュに描かれるトンデモ米国内戦。主人公たちジャーナリストの佇まいを尊重するようにドラマ性がほとんどないのがむしろ好印象だった。潔く雰囲気映画!
IMAXだと映像と
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石がある(2022年製作の映画)

4.0

心地よい退屈だった。上映中に4000回寝た。危機管理意識が不存在でかなりハイコンテクストな筆致。クレイジーなふたりの邂逅 でもなにも起こらない。だれにもおすすめ出来ないけれど、お気に入りです

時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.2

とてつもなくちいさな物語。主人公のように、日常の刹那に思索や妄想が挟み込まれるノイズまみれ脳みそ活動を日々おこなっているため、リアリティを感じながら観た

宝島(2018年製作の映画)

4.4

ずっとさいこうだった!
こういうところで夏のバカンスを過ごしたいっていう景色が流れつづけ、愛や人生やイタズラを語るエピソードは人間讃歌に溢れていた 色彩がウェスアンダーソン

墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

2.7

消えてしまった恋人や、やましい方法でしか稼げない特殊能力についてのどうしようもなさがずっと苦しい 苦悩のなかで見るとりとめのない白昼夢みたいだった

めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

3.2

現象を語っているようでいてじつは概念について会話をする雰囲気が原作に忠実だったし、そのとっかかりのなさによる苦しさが読書をしているような鑑賞感でよかった

ルックバック(2024年製作の映画)

3.8

魂をこめたけれど手応えがなく、一度挫折した後、鑑賞したひとの評価によって再生し ついに花開くなんて中村仲蔵じゃん

違国日記(2023年製作の映画)

3.3

アウティング(本人への事前予告なく秘密を明かすこと)が物語を駆動させていくのは胸がどんよりする。夏帆さんの明るさが救い。みんなでつくる餃子は祝祭

悪は存在しない(2023年製作の映画)

1.6

村上春樹的な「答えはあなたの中にある」投げっぱなし物語を映画オリジナルで紡ぐとこうなるのかな。アート作品を観に行ったつもりはないので、この手合いにはぜんぜん賛同できない。会話がすべておもしろくなかった

関心領域(2023年製作の映画)

1.2

なんかずっとずっと不穏
オッケー!ぜんぜん分からんかった

塀の向こうにある地獄を環境音に日々が続いている、という状況をつくりあげたかったにしても 退屈な物語を紡ぐことの免罪符にはならないと思うんです
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.0

メカとおじいちゃん大活躍!観たいかんじのバトルシーン!物語の筋書きぜんぜんわからんかった

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.2

劇伴、SE、CVぜんぶ耳に入ってくる音がきもちよかった。密閉感ある映画館の音響だからこそ良さみが深いかんじ

走れない人の走り方(2023年製作の映画)

4.1

映画という制作物の裏にはいつも葛藤や物語があるような、また、意図や筋がよくわからないままに撮影しても観客に響くことがあるような、そんな想像を掻き立てられる体験だった。不思議なつくり。ロケハンや撮影のシ>>続きを読む

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

2.0

初日鑑賞。青空と入道雲、グラウンド、高い木と大きな影、野球部の声、プール…これぞ夏!ってかんじな開始数秒間の映像とてもよかった。主人公たちがくりひろげる、ずっとつまらない会話と至極個人的なちいさな悩み>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

1.7

舞踏会を初めて見て、本能のまま体が動いてしまう女の子 を成立させるためダンスを合わせていく優男(見た目は汚い太ったおじさん)が素敵だった。それくらいだった!

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

大人に翻弄あるいは抑圧されてきた女の子が、それでも気高さと誇りを失わずに生きている ってことなんだろうなーと理解を示せたのは、僕がもう大人になってるからですね。上映から30年経ったいまこの年齢で観られ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.0

おおきくて利口な犬が そんなに活躍しなかった!

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

4.2

これは物語としておもしろくなることはきっとないぞ とってもたいくつな時間が続くぞ という確信をもちながら鑑賞し、本当にそのとおりになったけれど、結果とても充足した感覚、感傷、余韻に浸ってる。
すべての
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

3.7

『違う惑星の変な恋人』同様に、噛み合わない会話や気まずい数秒の沈黙が随所に盛り込まれていてクツクツ笑っちゃった。でも女性が男性に怒ってるシーンばっかりなのは胃にくる

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.6

ちょっとずつダメでヘンテコな人たちによる なんとも噛み合わずほぼ意味をもたない会話の応酬。たいへんに好み!

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

これも青春!ってかんじ 原作の筋書きをしっかり踏みしめながら、かわいさ可笑しさに実写なりの良さみがあって大満足 それにしても活動にぜんぜんこない部長ふつうに嫌すぎる

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

わざとらしく描かれた清貧がまんまと刺さってしまった。ルーティンで固められた生活の中に 差し込む栞のように存在する植物、文庫本、カセットテープ、銭湯、いきつけの酒場… そういった"豊かさ"に対するピント>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.1

想像を越える男キャラクターのセクシーさ、想定の遥か上いく設定のむごたらしさ。驚。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.0

上司へのプレゼンシーン(ループして3回目)笑えた。
待ちのターンがなくテンポ良く物語が展開し、カラッと笑えて じーんとあたたかい気持ちになれて、スナック感覚で鑑賞するのにあまりにも適した作品。