透明なテントさんの映画レビュー・感想・評価

透明なテント

透明なテント

ラストマイル(2024年製作の映画)

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ANAの飛行機で見れるので、国際線や国内往復でオススメします。自分は国内線で往路で見切れず復路まで待って見れたのがサスペンスにちょうどよかった。

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

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気分がいい夜の夢みたいでめちゃくちゃ笑った。野球、てんのこえ、SF、反権力、ロードムービー、親子、てんこ盛りで謎に寛大だったり謎が謎だったりでよくわからないんだけどゆるやかに幸福でよかった。

ローラ(1981年製作の映画)

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戦後ドイツの復興と経済成長の空気感。
ファズビンダー的なアプローチ。

まわり道(1974年製作の映画)

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何かをしっかりと理解しようとするようには観なかった。ただ、戦後ドイツのこれまでを全て否定された者たちがアイデンティティをどのように探し得ていくのかというドキュメントではあったに違いない。

非常線の女(1933年製作の映画)

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かなりアメリカンナイズドされた様子。
ボクシングにジャズに半グレ拳銃にハット。
小津安二郎がアメリカ映画に影響を受けて撮られたカットを節々に感じる。50年代の小津から見ているためとても意外に思える。
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

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序盤に登場人物の説明ほとんど終わらせて、ある男の死から物語を展開させていく起承がめちゃくちゃうまい。こちらも傑作。

人情紙風船(1937年製作の映画)

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山中監督がご存命であれば50年代にどんな映画を撮られたと想像する。
この哀愁、悲哀。長屋の横一列なフラットさと海野又十郎を苦しめる縦社会の辛苦。
その2つがある事件で交じり合ったときにどうなるのかとい
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愛なのに(2021年製作の映画)

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「猫は逃げた」と比べるとこちらの方がまだおもしろい。
何かひとつ語れそうなところでふわっと煙に撒かれるのはこの脚本の悪い特徴。

猫は逃げた(2021年製作の映画)

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雑誌のカメラマン、文筆家になりたかったライター、漫画家、編集者、不倫する映画監督。そして猫。
営みを描きたいなら人物設定もっと考えたいい気がしました。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

最高によかった。体調不良のサイクルを個人の最小の単位としてそれが星や太陽の周回のサイクル、電車やバスなどインフラのサイクルなど、小さな円が大きな円の中にあるみたいな構造を感じさせないくらい繊細に美しく>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭、町田の街を闊歩する河合優実の歩き方でおおすげ〜と思った。
それ以降は畳み掛ける若さと刹那の連続に心奪われた。

ただほんとうに簡単に「中絶」を繰り出さないでほしいと思った。それで映画1本撮るべき
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SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

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ここにそれが「存在した」ことは永遠で、それがなくなっても消えはしない事実。
絶対に忘れたくない男の対比で簡単にほとんどのことを忘れていってしまう彼女が出てきたのはよかった。
設定と構造自体の良さが際立
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坊やの人形(1983年製作の映画)

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サンドウィッチマンのコンビ名の由来ってこういう広告屋のことなのかと勉強になりました。

風が踊る デジタルリマスター版(1981年製作の映画)

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かなり劇映画の職人と自覚しているような撮り方をしていて新鮮さを感じた。
この監督がのちに自分自身のテーマを見つけてフンクイや恋恋風塵を撮ると思うとおもしろい。映画を理解している監督はこういうのも初期か
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リュミエール!(2016年製作の映画)

4.0

原点にして頂点とはリュミエール映画のことだろう。

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前半のFIXの絵でニューヨークの街並みを撮っていたところは三宅唱の無言日記とこ佐藤真のself and others感があってとても好きだった。
後半のFIXだけど車や電車、船で横移動し続けるカメラは
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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ショッピングモールの地下街、向かい合わせの美容院とブティック。母は昔の男と出会い心が揺れ、息子は憧れの女性と婚約者の女性の間で心が揺れる。
ただうるさい映画にも見えるが、人物の背景がもっとしっかり感じ
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サンタクロースの眼は青い 4Kデジタルリマスター版(1966年製作の映画)

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パリの街を歩く、動くジャンピエールレオーは良き。
声だけでレオーだとわかる。

わるい仲間 4Kデジタルリマスター版(1963年製作の映画)

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男2女1のThe ヌーヴェルヴァーグ。
下り坂を下るときには転んで欲しかったかもしれない。

ダニエル・シュミットのKAZUO OHNO(1995年製作の映画)

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自宅のショットの陽光、ドアの内側には入らない家内の方の動き。
ラストショットの鏡。手前の人物の鏡に映る側のみに光を当ててまるで鏡側の人物が実像のように焦点を合わせる。身体と像と光と、全てを駆使して大野
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蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

4.1

横移動大好きカメラ。どれだけ不自然なカメラワークも物語の飛躍のほうが変なので映画の世界にするすると引きずり込まれた。
北野武がハナビと菊次郎を撮った間の年に制作されていたとは、北野監督の暴力とは違うベ
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蛇の道(1998年製作の映画)

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哀川翔の不気味さがとんでもなく輝いていた。
誘拐する方法の間抜けさがよかった。

CURE キュア(1997年製作の映画)

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うわーなるほどなー。という感じで騙されているような感覚。人物との距離感とショットの良さ、演出の間がどんどん怖くなってくる。見事すぎた。実験室の建物の撮り方、他の作家ではこの恐怖は出せない。

パンと裏通り(1970年製作の映画)

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無声映画、最後ミルクをあげようとしてあげてる絵で終わるの好き。あのくらいの頃のでかい犬ってめっちゃ怖かった。

風が吹くまま(1999年製作の映画)

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主人公の目的となる老婆や撮影クルーが全く映らず、ただひたすら男が異郷で過ごし時々電話をするために車で畑の中を颯爽と丘へ上がるのを繰り返す。
詩的なセリフまわしが多くて、かつ詩の言葉をよく引用した台詞を
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柔らかい肌(1963年製作の映画)

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良作。バレなければそれは不倫では無かった、不倫相手とのバケーションと仕事の地方巡業は両立しない。

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

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冒頭の出会いを果たしたフェリックスが主人公かと思いきや、一緒に旅に出た下手くそな嘘でバイトを休んだシェリルが主人公だとは。
僕がシェリルならフェリックスみたいな情熱的すぎる男とは友達やめなよと言ってし
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7月の物語(2017年製作の映画)

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第一編
絶対に落ちるとわかる桟橋シーンは最高におもしろかった。

第二編
フランス革命記念日のセレモニー感とそこに対する若い人たちの距離感の描き方が絶妙でよかった。最後のニュース音声をつけるあたりはな
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