ドヌーヴ主演の人気作「シェルブールの雨傘」にちなみ日本語タイトルを「しあわせの雨傘」にしたのだろうが、フランス語タイトルはずばり「飾り壺」。
当時まだ女性の社会的地位が低かったフランスで、お飾りの妻の>>続きを読む
ひと昔前に流行ったラブコメを思い出した。
こういうの2000年代初期の頃たくさんあった。
ハッピーエンドで軽く観れるやつ。
とても軽いので、とりたてて書くこともない。
あ、序盤の飛行機でのシーンは笑い>>続きを読む
戦争中の日本にタイムスリップした主人公が、特攻隊の軍人と恋におちる話。
迷い込んでしまったヒロインを軍人が守るという構図は、大ヒットした「愛の不時着」を思わせる。
今作も興行収入45億のヒットらしい。>>続きを読む
盆と正月とクリスマスと誕生日がぜんぶ一緒に来た!みたいな。
豪華エンターテイメントがぎっしり詰まった、規格外にめちゃくちゃな(褒めてる)映画!
一秒も飽きさせませんよ、と言わんばかりに、120パーセン>>続きを読む
ずっと観たかったこの作品!
思っていた以上に良かった。
現代フランスのおとぎ話。
素敵なお話だった。
後半に差し掛かかり、「このドライブは壮絶な人生を送ってきた彼女の、最後のご褒美のような時間になる>>続きを読む
単純に面白かった。
ゴジラ映画はシン・ゴジラしか観たことがないけれど、今回の作戦はまた斬新で面白かったし、戦争のトラウマを引きずる苦悩の様子から、当時同じように苦しんだ人も多かっただろうな、と、戦争の>>続きを読む
1Dのハリー・スタイルズのファンフィクを映画化したものらしく、確かに色々と、夢のつまった話だった。ありえないけれど。都合良すぎるけれど。そこは、ファンフィク。
私はアン・ハサウェイではなく不特定多数>>続きを読む
ネットが普及した現代だからこそ撮れる、目の付け所が面白い"サーチ"シリーズ。
時が経てばこの映画も成立しなくなるのだろうか。「古いよ、他のやり方があるよ」なんて言われるようになるのだろうか。
PC上>>続きを読む
高校三年生の頃に感じていた空気そのままを感じられるので、定期的に見返している。
ほとんどのシーンがアドリブで撮影されているからか、とにかくリアル。
観る度に当時を思い出しては懐かしくなったり、若さに恥>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前半まではとても良かったけれど、後半が…。
自宅まで尾けられて写真を撮られたり、自分の知らない間に知らない場所に連れて行かれて写真に撮られたり、それを勝手に写真館に飾られたり、知らない間にもう少しでキ>>続きを読む
生きるということはどういうことか。
静かに美しく語る映画。
「生きることなく死にたくない」という台詞にハッとさせられた。
毎日なんとなく過ごしていないか。
人生を"生きて"いるか。
一度立ち止まり、考>>続きを読む
ダライ・ラマは幼い頃から孤独を経験し、祖国を追われ難民となったが、2歳から宮殿で暮らし、法王として亡命した。
デズモンド・ツツは貧しい家庭に産まれ、父が母を殴るのを見て育った。何度も病を経験し、またア>>続きを読む
世界一のジャズプレイヤーになることが夢の主人公が、仲間と共に大舞台を目指す。
これはもう、とにかく、観てほしい!
観て感じる映画です。
文章は蛇足のように思えるけれど、レビューなので一応記しておく>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
白鳥の湖を聴く機会があり、久しぶりにブラック・スワンが観たくなった。
プレッシャーに押し潰され、次第に狂っていく1人のバレリーナのお話。
淡いピンクのトゥシューズ、それを刃物やトンカチで傷つけ、血だ>>続きを読む
アンダーグラウンド等で有名なエミール・クストリッツァが撮る、ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカのドキュメンタリー。
2014年から撮影を始め、大統領の任期が終わるまでを記録している。
社会主義を理想に掲>>続きを読む
大好きな映画。
夜のタクシー。夜の街並み。
そこで生まれている小さなドラマ。
ロサンゼルス。
年齢も価値観も住む世界も違う、2人の女性のドライブ。友情とまではいかずとも、何か感じるものがあったのだな>>続きを読む
再視聴。「不倫ものは好きじゃないけれどこの映画は別!」という声をよく聞く。私もそう思う。
正直、途中まではよくあるストーリー。
しかし、2人がどういう決断を下すのか、その選択に伴う葛藤と切なさ、そして>>続きを読む
まったりとした映画が観たくなり、久しぶりに「かもめ食堂」を観ることにした。
随分前に観た時は何が良いのかさっぱりわからなかったけれど、今観てみると、こういうスローライフな映画が好まれるのはわかる気が>>続きを読む
フランス人のDNAに関するプロジェクトの可能性を考えていた時に18世紀の文献を読み、レストランのコンセプトの発明について知った監督が、そこからヒントを得て作った映画らしい。
美食に、啓蒙と革命の要素。>>続きを読む
ここまで重苦しい展開に耐えて(と言ったら怒られるかもしれないが)シリーズを観続け、膨大な情報量を地道に理解してきた人だけが味わえる、胸熱シーンのオンパレード。
錚々たるホグワーツ教師陣の本気(特にマク>>続きを読む
最終回に向けて描かなくてはならないエピソードをつめこんでいるが、トーンも内容も暗く、好みではない。最後は涙が…。哀しい回である。
私と同じく好みじゃないなぁ、離脱しようかなぁ、と感じた方がいたら、「こ>>続きを読む
ポスターにある通り、クライマックスへと加速していく第六作。
個人的に好きなキャラクターであるスラグホーン先生が登場し、マルフォイの人間性も伝わってくる回。
驚きの展開もあり、シリーズのなかでは個人的に>>続きを読む
バレンタインデーの近付く頃に観たいと思っていた「ショコラ」を鑑賞。
チョコレートが食べたくなる美味しい映画だが、内容はなかなかシリアスだった。
タイトルとポスターからスイートな映画を期待して観ると裏切>>続きを読む
この作品以降、ハリーポッターシリーズは(ファンタスティックビースト含む)デヴィッド・イェーツ監督が手掛けている。
これまではわかりやすい教訓が含まれ児童文学的な要素を保っていたが、今作からはヴォルデモ>>続きを読む
1,2作目がcozy篇だとしたら、5作目以降は本格的な戦い篇。3作目とこの4作目はそのブリッジ的な役割を果たしている。
今回はクィディッチワールドカップに始まり三大魔法学校対抗試合がメインに描かれ、こ>>続きを読む
閉ざされた世界から飛び出し、好奇心旺盛に新たな世界を体験していくベラ。
時に枠を外れながらも自らの身体で実験し、知恵をつけていく彼女を見ていると、何事も自分が実際に経験して初めて、本当の自分の考えが持>>続きを読む
今作は鬱や恐怖心との対峙を描く。
序盤から強烈な存在感を示すディメンター。
人間から幸せな感情を奪い、絶望と憂鬱をもたらす吸魂鬼だが、著者のJKローリングの鬱の経験から生まれたものだという。
自分が>>続きを読む
最近気分が滅入っているのでスカッとしたいな〜という気持ちで観てみたら、まさにドンピシャ、おあつらえ向きだった。「そうそうこれよこれ!こういうのが観たかったのよ!」という感じ。
次々に映し出されるド派>>続きを読む
枯れ葉でヒロインを演じたアルマ・ポウスティの出世作。しかもムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソンのお話!個人的に、これは観るしかない。
主にトーベの仕事への葛藤と、ヴィヴィカとの恋が描かれている。
面>>続きを読む
原作が好きなので、Amazonプライムでこの映画があることに気付き、観てみることにした。
未読でも内容は伝わるが、読んでから観るとより楽しめると思う。
原作は戦時中に描かれ始め、日本に落とされた原爆>>続きを読む
前作に引き続きクリス・コロンバスが監督を務めたこの「秘密の部屋」までが、ハリーポッターcozy篇だと私は勝手に思っている。(3作目のアズカバンから徐々にダークな世界へと移行が始まる。)
今作では差別>>続きを読む
まず原作の世界観をここまで完璧に・素晴らしいかたちで私たちに届けてくれた今作の製作陣全員に拍手を送りたい。
原作は誰もが知る名作中の名作だが、魔法界が舞台のフィクションであり、現実には魔法もホグワーツ>>続きを読む
ポスターからポップでハートフルな感じをイメージしていたが、とても暗いトーンの映画だった。
冷たいアイスランドと哀しい音楽にシビアな物語。
観ているうちにどんよりと心も曇ってきたので、滅入っている時には>>続きを読む
すごい作品を観てしまった。
こういう出会いがあるから、映画を観るのはやめられない。
刺激に溢れ、めまぐるしく変化する現代社会。
先が見通せず、足元が揺らぎそうになる不安な時代に、平山の生活は美しく映>>続きを読む
大好きなカウリスマキの新作をようやく劇場で観ることができた。
戦争に嫌気がさした監督が、監督引退を撤回してつくった映画。
愛、連帯、希望こそが語るに足るものだという思いで。
相変わらずのカウリスマキ>>続きを読む
主人公は性根の悪い人間ではないのだが、価値観が現代のそれと大きくズレている上に、ヤクザの世界で育ってきて根本的に考え方がカタギではない。
おまけに病的に怒りや暴力を抑えられない。
大人になりきれてお>>続きを読む