monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価

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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

原点回帰

ヤクザものでのし上がってきた白石和彌が一転オーソドックスな仇討ち時代劇に挑んだ原点回帰的な作品であった。目新しさの一切ない典型的な武士の誇りを描いたストーリーであるが奇を衒わない分スパッと
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スリープ(2022年製作の映画)

4.0

イソンギュンを偲んで

夢遊病者が起こす恐怖を淡々と綴ったスリラーでハラハラドキドキであったが最後は奇策に走ったか意表を突く展開に。どこまでが現実でどこからがフィクションなのか見失ってしまうストーリー
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

ぐいぐい

引き込まれた。フィクションと解ってはいてものめり込むような生々しさがある。よほど原作が良かったのだろう。子供の周りを渋い役者さんが固める配役も功を奏したのかもしれない。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

法廷サスペンスというよりも

人間の心理や家族の在り方を問いかけるような会話劇を軸としたドラマであった。謎解きものとしたは物足りないかもしれないが英語とフランス語が交互に交錯する会話の一つ一つが実に巧
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世界最速のインディアン(2005年製作の映画)

4.0

モテモテじいちゃん

旅行く先々でモテまくるじいちゃんのバイクレース挑戦記。レースものはもちろんロードムービーとしても楽しめるポップでハートフルな作品であった。当然のことながらアンソニーホプキンスがい
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Kung Fu Panda 4(原題)(2024年製作の映画)

4.0

偏見と闘う

ドリームワークスらしい夢のいっぱい詰まった安定のアニメであった。コメディのバランスも絶妙であるがなぜか作を追うごとに人気が無くなってきたのはアジア文化に対する偏見があったりして。

あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

関西のノリ

主要キャストがみな関西人なので素の関西のノリが楽しめる。ただしさほどドラマ性はないので演者さん頼りの感は否めないか知らんけど。

私の少女/扉の少女(2014年製作の映画)

4.0

冤罪

人助けのつもりが一歩間違えれば変態に扱われる現代の歪な倫理観を描写した人間ドラマであった。特に子供がらみだと犯罪者にされる恐れもあるのでどんどん人は傍観的になっていくのだろう。尖った正義感は人
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.0

そして誰もいなくなった

的な終末思想っぽいエンディングであったが楽観的なキャラ設定を貫いてるのでそれほど悲壮感はない。いじめ問題や環境破壊にネット信者、ウイルスに翻弄する現代人といった今に直結するメ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

転調

コメディ→シリアス→過去→現在→空想→現実と転調の激しい展開であるが後半に期待値が膨らむ伏線の張り巡らせかたがうまい。一旦頭の中で整理してから後半に挑みたい。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

笑い多め予算少なめ

同じ山崎賢人主演のキングダムシリーズと比べるとスケール的にもキャスト的にもかなりこじんまりした感じであるが足りない分はコメディで補おうという腹積もりなのかもしれない。少ない予算で
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特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.0

同期

ここまでキャラが確立されてればあのいつも周りの目を気にしておどどと頼りなかった主人公と完全に同期してるので同じように成長した自分が重なり気持ちが弾まないはずがない。もう今から最後のコンクールが
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毒親<ドクチン>(2022年製作の映画)

4.0

暴走

ミステリーサスペンスものとしてはやや物足りない気もするが愛情が行き過ぎると暴走に至る過程を丁寧に表現した重たいドラマであった。家族の在り方がおかしくなり始めてるのは日本も韓国も同じだという事。
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

ヤクジャ

前作に比べると悪党がショボくなったのは否めないがそれなりに爽快感はある。もう少し日本のヤクザにインテリ感があればリアリティさも増したと思うのだが。それにしても韓国ではザジズゼゾの発音がない
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いまダンスをするのは誰だ?(2023年製作の映画)

3.0

どっちらけ

パーキンソン病を発症した患者が社会とどう共存していくか?というシビアなテーマを取り扱った作品であったが肝心の脚本と演出が二流ドラマの領域で終わってしまったのでなんとも安っぽい仕上がりにな
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お終活 再春!人生ラプソディ(2024年製作の映画)

3.0

歯切れの悪さ

相変わらず歯切れの悪いだらっとした演出であった。昭和の人間をターゲットにした作品なのだから昭和のノリで何が悪いと言われればそれまでだがもう少し粋な脚本も書けそうなものだが。その辺が山田
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

ヘビー級

よくあるスターの伝記物かと思ったらあまりにもヘビー過ぎる一家の呪われた回顧録というずっしり重たいものがたまる作品であった。それにしてもザックエフロンのあの体はこの作品のためだけに作り上げた
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劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ(2024年製作の映画)

4.0

シグニチャー

すっかり市原隼人と言えばという不動のキャラを手に入れた感のある定番作品であるが。コロナで投入された黙食と言う根拠のない意味不明な文化をあえて80年代の設定で持ちいることで批判的要素を和
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クレアモントホテル(2005年製作の映画)

4.0

そっくりさんの宿命

完全にオーランドブルームかと思ってたが全くの別人だった。と言うか全盛期のオーランドブルームよりさらに美形のお兄さんと死にかけの老婦人の友情(愛情?)ストーリーという往年のトレンデ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.0

前フリにもほどがある

2が良かったので遡ってみたが2から観て良かったという結論。全部で何作予定してるのか知らないが完全に人物紹介と世界観を共有するためだけの前フリに過ぎなかった。1から観てたら恐らく
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ブラック校則(2019年製作の映画)

4.0

食わず嫌い

キャスティング的に明らかにアイドル映画だったのであえてスルーしてきたが意外に良かった。ほっしゃんのねちねちといやらしい演技もよくハマっている。苦手でもたまには味見してみる価値もあるなと新
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アジョシ(2010年製作の映画)

4.0

かっこいいおじさん

かなり雑なストーリー設定であったがさすがにアクションはキレがある。
それにしても絶頂期を迎えたウォンビンが今作以降俳優業から身を引くとは誰も考えてなかっただろう。出せるものはもう
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極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

3.0

フィクション臭

2007年に実際に起こったタリバンによる韓国人拉致事件をモチーフにした作品であったがほぼ事実を基にした脚本にも関わらずリアリティさは皆無。フィクション臭が強く出た娯楽作品に甘んじてい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

重圧

クリストファーノーランらしいたっぷり3時間重みの詰まった人間ドラマであった。世界を亡ぼす殺りく兵器を生み出した苦悩と純粋な科学者としての好奇心との葛藤を丁寧に描き切っていた。あえて原爆投下後の
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

引っかけ問題

もしかしたら宮崎駿はわざと焦点をぼかしたのかもしれない。どう生きるか?という道標を記すのではなく君ならどう考える?これってほんとに面白いと思う?なんか意味あると思う?っていう引っかけ問
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.0

悪ノリ

前回の予想外のヒットを受けて前作では蚊帳の外だった関西圏の需要を。といった魂胆が見え見えの設定であったが正直悪ノリが過ぎたと言わざるを得ない。ところどころクスっとするところはあるがただそれだ
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

韓国王道王宮サスペンス

陰謀うごめく韓国お得意のドロドロ王室サスペンスであるが史実がベースだけにさすがにリアリティと臨場感がひしひしと伝わる秀作であった。現代劇ではどうしてもコメディに傾くユヘジンの
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

全ベット

ここが勝負処と読んだのか全資金ありったけベットしたかのような映像もキャスティングも圧倒的な内容であった。これで続編も安泰であろう。ちなみにパート1観てないので戻ってみようとまんまと術中に。

ほかげ(2023年製作の映画)

4.0

趣里は舞台向き

終戦後も戦争を引きずる人間たちの群像劇であるがかなり脚本が雑いにも関わらずしっかりとした熱量は感じられる。戦争反対というメッセージよりも人間の無力さ脆弱さにスポットを当てたのが功を奏
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市子(2023年製作の映画)

3.0

おんぶに抱っこ

サスペンスドラマや謎解き物語としてはやや物足りない。細かい設定もちょっと無理があったし(刑事が重要参考人と一緒に捜査とか)とにかく杉咲花一人に重荷を背負わせるような演出はプロ失格のよ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

異色の上京物語

田舎もんが地元ではできない中絶手術のために大都会へ。という異色の上京物語であったが大したハプニングもなく淡々と事は進むので余計にリアリティを感じられるという好結果に。もしかしたら監督
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mellow(2020年製作の映画)

4.0

コスパ重視

実質的に田中圭の独り舞台とも言えるキャスティングの低予算ドラマ。相変わらず今泉さんらしい糸の絡まり合う会話重視の恋愛劇であるが特に大きなハプニングもないので題名のように終始メロウな空気が
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違国日記(2023年製作の映画)

4.0

原作勝ち

演出にやや難はあったが原作がしっかりしてるので長尺でも飽きることなく最後まで寝落ちせず観られた。一切華のない新垣結衣もまた新鮮である。あとは余計なシーンが多々あったので(染谷君のとことか体
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

肝試しがすぎる

地上600mからの映像を撮りたいがために後付けて無理矢理ねじ込んだような設定と脚本であったが細かいことを気にしなければ普通にスリル満点の肝試しを愉しめる。もう少し極限に追い込まれた人
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

4.0

踊りだらけ

インド映画特有の歌と踊りが全編に張り巡らされたダンス映画であるが最後は意外な方向に。単純に踊りが楽しめるのでストーリーはあまり気にしないでいいのかも。それにしてもインド人はプロテイン飲み
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流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023年製作の映画)

4.0

さすが中国4千年のスケール

地球に人工的なエンジンを装着して太陽系を脱出するというその設定も尺もハンパなく壮大な作品であったが。あまりにも現実離れしすぎて現実を一周飛び越えて意外に現実っぽく見えてく
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