Nさんの映画レビュー・感想・評価

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罪の声(2020年製作の映画)

3.7

観る気無くすポスターシリーズ
ポスターがひどいから内容が意外とちゃんとしててびっくりするこういうの。って思ったけど脚本野木さんだからそりゃちゃんとしてるか。

過去に生きる人とその犠牲になる現在を生き
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動物界(2023年製作の映画)

4.1

シビル・ウォーといい最近は分断を描く映画が多い。
この映画においても動物になるもの、ならないものとの境界が曖昧でありつつも分断されていた。

新生物の造形は怖くて美しい。変化の過程も生々しく痛々しく描
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クルーレス(1995年製作の映画)

3.6

良くも悪くもザ・アメリカ!って感じの映画だ…
こういうアップなテンションに永遠に憧れを持ち続けているからキラキラして見えるし、きっと当時のアメリカは現在とは違く本当に輝いていたのだろうな。

そのキラ
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ドラミちゃん ミニドラSOS!!!(1989年製作の映画)

5.0

本当に本当に傑作すぎるのでみなさんみてください。冒頭、あの机だけで郷愁が漂っていて、私の中であの机がどれほど自分の小さい頃の思い出と直結しているのかを実感した。

ミニドラは私の永遠のアイドルですが、
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

4.3

とんでもシスターフッドものだ!!
ローレライの一見芯がなさそうなのに、実はしっかりとしたポリシーがあるところとか、ドロシーのローレライへの信頼や愛情、気の強さとか、2人ともめっちゃかっこいい女たち!!
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

原作を大衆映画にしてみました!な感じですけれどもまぁこれはこれで。雪山での撮影超大変そうだし川本当に入ったの⁉︎それとも合成⁉︎絶対成功させたい!!みたいな意気込みは超伝わってきました。

アシリパさ
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.0

こういう映画を見るとレディーバードでシスターがクリスティンに言った「愛情と注意を払うことは同じじゃない?」という言葉を思い出す。
リプリーが必死にフィリップに成り替わろうとする様、喋り方やファッション
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.9

運命論って壮大なテーマとかが合ってそうなのに日常でも描けるんだ。舞台がほぼ部室というギャップもすごくて肩の力を抜いて楽しく観れました。部室の美術がこだわり抜かれてたしシルバニアの赤い屋根のおうちあった>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.8

ドラえもんで描く反優性思想すご!
確かに意外とドラえもんでは描いたことがなかったかも?
ちゃんとご飯シーンが美味しそうに描かれてて嬉しかった…大根ご飯の再来感ありますね…

ONE PIECE FAN LETTER(2024年製作の映画)

4.2

長くずっと人気の作品になるとこういうものも作れるのか〜もうルフィたちのことは知ってて当然みたいなものだものね。
いわゆるモブキャラたちにまでライトを当てられるなんて。
Netflixワンピース観た時も
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

フィクションではあるけれどエンタメとして消費するには全てがリアルすぎる。

ファーストシーンはジャーナリストへのリスペクトを感じて泣いてたんだけど、途中からはひたすら恐怖と絶望の涙だった。

人が人で
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Chime(2024年製作の映画)

4.0

黒沢清って誰しもが殺人を行う可能性があると本気で思っているのではないか?人間の中には元々狂気があってそれがいつでも芽を出す可能性がある。と思っているからこそ衝動的な殺しの描き方が軽くない。

黒沢清が
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サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)

3.6

女性達の連帯とキャリア、そして当時の(現在も通ずるのかもだけど)女性への扱いについて、過去への反省とこれからの希望を描いてくれる映画がつくられるの心底羨ましいな。
色々詰め込みすぎていてお腹いっぱい感
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.1

イヤフォンがちゃんと刺さっておらず新幹線の中で爆音で30分ほど見続けてしまったので、カンバセーション…爆音…な映画。
トラウマになりかけたけど、映画自体は相当によかったです。
冒頭の公園の俯瞰の画から
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憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

3.8

次の日仕事の憂鬱な気分で観たらぴったりだった。
不幸なのか幸福なのかわからない生活。
都会の台湾をみたかったんだけど、舞台はジメジメな田舎町、これはこれで良いよね。

食事シーンが印象的だった。お椀に
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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.4

昼のロードショーで流れてた映画イメージ第一位!
死にかたのバリエーションが沢山ある^_^
ピタゴラスイッチみたいな構造で死んでいく人と一瞬で適当に死んでいく人の差が見え見えでちょっとツラい。
自分だっ
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バグマティ リバー(2022年製作の映画)

3.6

Bagmati riverの景観の奇妙さ。川沿いの寺院では遺体をおそらく焼いているのだろう、その灰を川に投げるという文化、そしてそれがヒンドゥー教徒にとっては神聖なものと思われていること。映像では確か>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.5

みんなでワイワイ観て楽しめる映画の仲間入りですね^_^
ジャンプスケアのタイミング、わかっていながら想像以上に驚かせてくるからめっちゃ叫んだ
叫んで友達に突進したら右肩捻った

青空娘(1957年製作の映画)

3.8

今まで観てきた映画のなかでもなかなか上位にくるポジティブな主人公でした。なんとなく鬼滅の炭治郎みたいな狂気さすら感じるほどに。

彼女がポジティブすぎるため全く共感はできないし、恋人ができる=ハッピー
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美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

3.9

当たり前のように父親に銃口を向けられるのキツすぎる、普通に私だったらパニックして死んでるな。
その後の冒険に関しても、あれが通過儀礼だとしたら酷すぎるけれども、2人が狂うことなく冒険へ向かうことができ
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着信アリ(2004年製作の映画)

3.6

私の永遠のトラウマ映画!!

幼稚園の時友達と親抜きでこの映画を見てほんまに全てが怖くなりました、、
ケータイを持ちだしてからもいつあの着信音が鳴るかドキドキしてたし。
ストーリーはリングとか名作の二
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.5

今年こういう観やすい映画ばっか観てるの嫌すぎる。
松下洸平はイケメン役ではなくもっとサイコパスクソ野郎を演じるべき、喋り方がとても合っているので。

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.7

バカリズムなんでうちらのこと知ってんのーーー盗聴でもしてる?
多分現実いたら友達になるタイプではなさそうな彼女たちだけれど、会話の雰囲気とかおじさんの悪口言い過ぎちゃうところとか(でも今までの蓄積があ
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.3

初めは会話に入れない描写などからフランが人付き合いが苦手なのかなと感じ、なんとなく主人公に感情移入できる点がありそう!と思っていましたが、ロバートに自分からキスをした瞬間彼女のことがわからなくなってし>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.2

もう始まって早々にどうなるのかは分かってしまうのでストーリーとしての面白みはほぼないんだけど、閉鎖的な状況の描きかたはかなり良かった。
あの山の上にゴミ処理場があることでどことなくファンタジーのような
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.7

金田一シリーズ割と毎回女性が犠牲になっている気がして苦しい。今回は特に真実が残酷すぎて弥生とともにクソジジイを呪います。

ただやっぱり市川崑の画面とテンポの作り方が好きすぎるし、人間関係を簡単にせず
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貞子DX(2022年製作の映画)

2.5

静岡のおじさん??
もう逆に楽しかったからこれはこれで良いよ
内容全然怖くないのにジャンプスケア多用しすぎててびくって何回もなったの悔しすぎます。

そばかす(2022年製作の映画)

3.9

異性、友人、家族との関係性が絶妙なリアルさ、うまくいかないこともあるけれど関係は続いていくしそう簡単に切れるわけでもない。
特に家族との、あの価値観が全然違うし分かり合えない感じ、(うざったいけれど自
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.9

リドリースコット〜まーじでセットどうなってるの?街一個作った?酸性雨本当に降らせた?
リアルな世界じゃないのにリアリティーを感じさせる創りよ…。
特にセバスチャンの住居、だだっ広く天井高が高く、無造作
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書かれた顔(1995年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーの中のフィクション。
あの短くセリフもほとんどない『黄昏芸者情話』が1番印象に残っている。
船の上での風にたなびくスカーフと浮き上がる白い顔。
幾度も書かれた顔で女形を演じる玉三郎、を
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.1

なんだこれ⁉︎と思いつつ私も立ち上がってカモン!!と叫びたい衝動!
本当に3人の誰にも共感できなくて、でもだからこそ一歩引いてこの映画=試合を楽しめたのだとも思う。

意味わからんカメラワークが沢山で
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.8

人が溢れかえっている様、まるで現在の渋谷!渋谷舞台でリメイクすればいいんじゃないすか?
再開発で豊かになっているはずなのに何故だかディストピアのように感じてしまう今の都心達。

ディストピアの中のディ
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美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.2

従来女性の感情として主に描かれてきた嫉妬や羨望のドロドロしたものを男だらけのあの環境で描き、かつ軍隊というむさ苦しいはずの場所を映しながらとても上品さを感じる映画で不思議だった。

所作一つ一つが踊っ
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してる(2022年製作の映画)

3.8

でも色々考えてみて、このアニメが放映されていた2011年。東日本大震災があって、当時冠葉や晶馬と同年代、もしくは少し年上の人達が観たらまた違う感覚があったのだろうなと思う。

あの時きっと誰しもが少な
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

3.7

劇場版みたらもう少しだけ理解深められるかなぁと思って観たんだけど、アニメの総集編という側面が強かったなぁ。少女革命ウテナの劇場版と比べてしまいました…

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

4.1

悲しいことに自分は無意識に音楽をかなり消費してしまっていると自覚しています。
それぞれのミュージシャン、曲にバックグラウンドがある、その当たり前なことを考えながら聴くのって毎日の生活に追われているとか
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