長内那由多さんのドラマレビュー・感想・評価

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長内那由多

長内那由多

スター・ウォーズ:スケルトン・クルー(2024年製作のドラマ)

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劇場版ドラえもんみたいな話。

ショーランナー兼任ジョン・ワッツ監督のE1は『グーニーズ』風SWで、またしてもノスタルジーというフォースの暗黒面に嫌な予感がしたのだけど、僕みたいな古参ファンはそもそも
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イカゲーム シーズン2(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
ますます熾烈を極める階級闘争。莫大な賞金を獲得し、今や日雇い労働者を多数雇う主人公ギフンもまた“あちら側“に属しているように映る。謎のメンコ男コン・ユの使い方は今回さらに贅沢!

E5まで。
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エクスパッツ ~異国でのリアルな日常~(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
謎めいた語り口と、3人の異邦人を捉えたカメラに引き込まれる。主演ニコール・キッドマンは彼女ならではの嗅覚が活きた作品選びで、主人公の寄る辺なさが香港のランドスケープに映える。監督は『フェアウェル
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ザ・ディプロマット シーズン2(2024年製作のドラマ)

5.0

S2に入って俄然、面白く前のめりに。前シーズンまでは膨大なセリフとケリー・ラッセルの芝居の早さに、演出が最適な語り口を見出しているとは思えなかったが、S2E1は登場人物がとにかく早歩きで移動し喋りまく>>続きを読む

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ザ・ディプロマット シーズン1(2023年製作のドラマ)

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E1
外交官ケリー・ラッセルが英空母襲撃事件を機に駐英米国大使に抜擢される。2023年のS1ですら激動の今日では一昔前といった感で、果たして今の時代にポリティカルドラマが成立するのか、興味本位で最新話
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サムバディ・サムウェア シーズン3(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
温かみある人間洞察は健在。友人も家族も幸せで、日々笑いが耐えないが気付けば独り身の中年に秋風は堪える。こんな冷たい雨が降り、思わず寂しいと口をついてしまうような秋の夜長にぴったりかもしれない。
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THE PENGUINーザ・ペンギンー(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
ヴィラン主役のスピンオフという意味では同日開始の『アガサ・オール・アロング』を差しにきた。重厚なマフィアドラマの装いで、コリン・ファレルが時折ジェームズ・ガンドルフィーニに見える嬉しい錯覚。特殊
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ディスクレーマー 夏の沈黙(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
さらに緻密な監督キュアロン、撮影ルベツキのメソッド。密やかなナレーションと音響設計。それでいてTVシリーズのナラティブを楽しむ節があり、『天国の口、終わりの楽園』の淫らさも。1冊の本の登場により
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4

フュード/確執 カポーティ vs スワンたち(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
面白い。1975年、カポーティは親交のある上流階級の夫人達を“白鳥”と呼び、彼女らを題材に小説『ラ・コート・バスク』を書く。人の美醜を啜らずにはいられない作家と、人間性を晒されたモデルたちの確執
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Pachinko パチンコ シーズン2(2024年製作のドラマ)

5.0

E2
今年の連続シリーズでは唯一、語りの強度を上げている作品では。初参加となる監督リアン・ウェルハイムはココナダらが確立したメソッドを引き継いでいるだけではなく、終戦末期の日本のディテールへの目配せも
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窓際のスパイ シーズン4(2024年製作のドラマ)

5.0

今年、連続TVシリーズが次々とアベレージを落としている中、2年で4SオンエアというAppleTV+肝入りの製作体制がシリーズベスト更新に結実。全体的にブラッシュアップされた印象で、撮影が良くなっている>>続きを読む

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One Day/ワン・デイ(2024年製作のドラマ)

5.0

すごくいい。主人公の2人は不器用で欠点も多いが、その軽薄さや辛辣さは愛らしくもある。レオ・ウッドールが良かった。『ホワイト・ロータス』など、既に何本か見ていたようだが、終盤を一手に引き受けた本作が代表>>続きを読む

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極悪女王(2024年製作のドラマ)

5.0

E3まで
ダンプ松本の伝記ドラマと謳ってはいるものの、過激にショーアップ化され一大旋風へと発展した女子プロレス盛衰史で、異なる理念でリングに上がる彼女らを追った熱い群像劇でもある。

長与千種役の唐田
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ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン2(2024年製作のドラマ)

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プロダクションデザインも音楽も一級だけど、せっかくの自由度の高さがある原作を脚色しきれていない。

ターガリエン王朝が滅んでいるのは既知の事実だが、そもそも滅びて然るべき封建制だったのであり、王権神授
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シンパサイザー(2024年製作のドラマ)

5.0

やはり2024年のTVシリーズはリミテッドシリーズに然るべきナラティヴがある。これも『パチンコ』『将軍』等、近年ハリウッドがアジアに“発見”した物語に連なりながら、アメリカに対する批評性はより痛烈。>>続きを読む

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一流シェフのファミリーレストラン シーズン3(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
カーミーの修行時代を振り返る回想パート。常に1秒たりとも無駄にせず突き進み、明日へと繋げる生き方が彼という人間を作り上げた。逸る視聴者をよそに、同じストーリーテリングを繰り返さない果敢さがこのシ
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推定無罪(2024年製作のドラマ)

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『コヴェナント』を含めると今年3本目の主演作となるジェイク・ギレンホールを筆頭にビル・キャンプ、ピーター・サースガード、ルース・ネッガら巧者がずらり。安定のデヴィッド・E・ケリー作品。

E1
デヴィ
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ポーカー・フェイス(2023年製作のドラマ)

5.0

相変わらず話が上手いライアン・ジョンソン脚本を、ナターシャ・リオンがダミ声と抜群のセリフ回しで転がしまくって、惚れぼれするようなウェルメイドさ。初期作『Brick』『LOOPER』で見せたハードボイル>>続きを読む

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ザ・ボーイズ シーズン4(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
スーパーヒーローものはすっかり斜陽。本作も結末が射程に入り、老いや死のモチーフが前景化するが、それでも相変わらずのけしからんグロさで好調。ホームランダー役のアントニー・スターはシリーズ開始当初は
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私のトナカイちゃん(2024年製作のドラマ)

5.0

E3まで。こりゃ確かに怖い。脚本、主演リチャード・ガッドの実体験に基づくためか、主人公の行動心理に理解し難い場面があり、サブキャラクターの造形も凡百の作劇では再現できない奇妙な説得力を持っていて面白い>>続きを読む

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TOKYO VICE Season2(2024年製作のドラマ)

5.0

前シーズンの物珍しさがなくなり、ストーリーのエンジンがかかるまで随分、時間がかかる。久々に狂犬のような窪塚洋介を見られるのも嬉しいが、新キャラクターも全く使いこなせていない。それでもシーズン後半から猛>>続きを読む

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リプリー(2024年製作のドラマ)

5.0

ロバート・エルスウィットによる凍てつくようなカメラが絶品。こんなにもイタリアを寒々しく撮った作品があるだろうか。全カット無駄のない極上。監督スティーヴン・ザイリアンは前作『ナイト・オブ・キリング』も人>>続きを読む

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シュガー(2024年製作のドラマ)

5.0

E1
ええわー。人情派シネフィル私立探偵にコリン・ファレル。久々の二枚目路線。いい酒を美味そうに飲む。ハードボイルドが好きで何が悪い。監督はフェルナンド・メイレレス。『シティ・オブ・ゴッド』の衝撃から
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トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー(2024年製作のドラマ)

5.0

E2まで。
日が昇らないアラスカ極地で起きた怪事件を追う警察官にジョディ・フォスター。相棒役に畑違いのボクサー、カーリー・レイスを抜擢した慧眼。舞台設定の特殊性と、視聴者の時間感覚を奪う全編夜間シーン
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SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)

5.0

近年『パチンコ』『TOKYO VICE』など、日本を舞台にした海外プロダクション作品が増え、未だ見ぬ俳優が活躍の場を得始めた。それらの潮流をまとめる真田広之の渾身作。歴史に註釈を打ち直すような現代的脚>>続きを読む

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マスターズ・オブ・ザ・エアー(2024年製作のドラマ)

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E2まで。
『ハイジャック』『窓際のスパイ』らに続くAppleTV+の娯楽路線で、オースティン・バトラー、カラム・ターナー、バリー・コーガンら若手スターのアンサンブルも楽しいが、アメリカ軍の爆撃機部隊
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THE CURSE/ザ・カース(2023年製作のドラマ)

5.0

『リハーサル』から連続して見ると、いよいよ虚構との境界が崩れるネイサン・フィールダー世界。ここに達者なサフディ(弟)と現代コメディで冴えまくるエマ・ストーンが合流。そしてこれも『BEEF』『mr.&m>>続きを読む

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リハーサル -ネイサンのやりすぎ予行演習-(2022年製作のドラマ)

5.0

人生のある決断をするにあたって、ネイサン・フィールダーがその“リハーサル”をお手伝いするドキュメンタリー。あらゆる会話パターンから当日の現場の徹底再現までほとんど狂気の域。それでも予想しきれない人間の>>続きを読む

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Mr. & Mrs. スミス(2024年製作のドラマ)

5.0

回を追うごとに面白くなる。オリジナル版とはガラリと変わって、ほとんど『ある結婚の肖像』のようなオーセンティックな夫婦ドラマ。結婚してからの方が新たな発見があり、愛も憎しみも生まれる。夫婦とはチームなの>>続きを読む

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リディア・ポエットの法律 シーズン1(2023年製作のドラマ)

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20世紀初頭に活躍したイタリア初の女性弁護士リディア・ポエットを主人公にした1話完結のミステリードラマ。人物設定だけ借りて、あとはコナンというか金田一というか…という内容。劇伴の入れ方も相当ダサいんだ>>続きを読む

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ザ・クラウン シーズン6(2023年製作のドラマ)

5.0

E1
S5で気持ちが離れてしまい、後回しにしていた。エリザベス女王が他界したこともあり、物語の主眼は完全に変わった感。ダイアナを挟んで母の愛を得られなかったチャールズと、父に支配されたアルファイドを対
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FARGO/ファーゴ シーズン5(2023年製作のドラマ)

5.0

いつも謎かけのように始まるノア・ホーリー節が一転、コーエン兄弟版を引用しつつ凄いことになっている。ジュノー・テンプルが満を持しての主演。ジョン・ハム、ジェニファー・ジェイソン・リーら曲者揃いで、ジョー>>続きを読む

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僕は乙女座(2023年製作のドラマ)

5.0

E1
身長4メートルの巨人少年がオークランドに現れて…奇抜なアイデアとビジュアルに巻頭1分で掴まれる。監督ブーツ・ライリーの前作『ホワイト・ボイス』も見逃している。

E3
全く予想外の角度からのスト
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窓際のスパイ シーズン3(2023年製作のドラマ)

5.0

いやー、楽しかった!!!

今回ばかりはSlow Horsesの身の丈以上の大ピンチにもかかわらず、サスペンスと同等以上のギャグ量に悶絶。2年で3シーズン製作のハイペースで視聴者を定着させ、キャラ萌え
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I MAY DESTROY YOU / アイ・メイ・デストロイ・ユー(2023年製作のドラマ)

5.0

主人公の日常が丁寧に描写されていく中、断片的なフラッシュバックによって彼女の人生が破壊されてしまったことがわかる触感的演出。脚本主演のミカエラ・コールはオフの超然としたイメージとは異なる役者ぶりで、チ>>続きを読む

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マーダー・イン・ザ・ワールドエンド(2023年製作のドラマ)

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E1
大富豪の暮らす辺境の邸宅に人々が集められ…というアガサ・クリスティ調のイントロダクションだが、ここからマルチバースとか言われても絶対に驚かない(既に『The OA』みはちょっとある)。

トレー
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