この木なんの木さんの映画レビュー・感想・評価

この木なんの木

この木なんの木

映画(54)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

Netflix配信にて視聴。公開時には、正視できないと思って劇場に行けなかった作品。
PLAN75とは、75歳を過ぎたら自分で死を選べる政府の仕組みだ。
10万円もらって最後に好きなことをし、安楽死施
>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2024年12月。不意に韓国で戒厳令が発令されて、一夜のうちに取り消された。狐につままれたようだった。韓国で「戒厳令」と聞いただけで、1980年の光州事件が思い起こされる。

日本人のわたしでも、それ
>>続きを読む

思秋期(2010年製作の映画)

4.2

「思秋期」 AT 武蔵野館 
俳優の顔や肉体が映画にとって、どんなに大事か思い知らされる。

飲んだくれのジョセフ役のピーター・ミュランの額の深い皺。分厚い胸。
オリビア・コールマンの泣いているのか笑
>>続きを読む

アリラン(2011年製作の映画)

3.2


韓国映画の異端児であり、
巨匠のキム・ギドクの監督作。
映画を作れずひきこもりを続ける映画監督(自分)の独白ドキュメンタリー・フィクション。

キム・ギドクファンでなければ、観てもしょうがないという
>>続きを読む

桃さんのしあわせ(2011年製作の映画)

4.0

残念ながら仮想家族の方が、本当の家族よりもうまくいくことがある。
過剰な期待をしないし、いい感じの距離がとれる、
「家族じゃないのに、こんなによくしてくれて」と素直に感謝できるから。

香港の映画プロ
>>続きを読む

CUT(2011年製作の映画)

3.8


「ハリウッドのくそ映画に負けるな、いい映画を観てほしい、自分にしか作れない映画を撮りたい!」というメッセージがそのまんま出てくる映画ですが、これほどストレートにメッセージを出していて、なおちゃんと物
>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2024年11月amazon primeにて有料鑑賞。※ネタバレあり

フランスからスペインのガリシア地方の田舎に移住したアントワーヌとオリガ夫婦。家の前の畑を開墾し、念願の有機農業を行って、市場で野
>>続きを読む

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

3.8

「テイク・ディス・ワルツ」

ル・シネマにて鑑賞

満ち足りることを知らない、
分かち合うことのできない切なさを描いた映画。

昔「愛はなぜ終わるのか?」という本を読みました。大いにまじめに。
激しい
>>続きを読む

ゴンドラ(2023年製作の映画)

4.0

緑あふれる山の谷間に渡された2つの古いゴンドラ(ロープウェイ)。オープニングは、小さいゴンドラいっぱいに乗った棺桶を、谷間に住む村人が厳かに見送る奇妙な光景からはじまる。ゴンドラの下に広がる村の人々は>>続きを読む

ジョイランド わたしの願い(2022年製作の映画)

4.3

2024年11月。劇場にて鑑賞。
映画の舞台はパキスタンの大都市ラホール。わたしのパキスタンの知識は、インドの西にあって、インドと対立しているイスラム教の国。アフガニスタンとも近いのでタリバンとも接す
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

2024年11月 amazon prime配信にて鑑賞。
劇場で予告編を観て、「この映画観たい」と思っていたのに、同時に観たくなかった映画。観たくなかった理由は、観てわかった。観ている間、ずっと苦しか
>>続きを読む

十一人の賊軍(2024年製作の映画)

3.7

幕末の坂本龍馬や西郷隆盛は映画・ドラマでよく描かれますが、実は戊辰戦争はあまり描かれません。近代日本最大の内戦ともいわれ、まだ人々の中に生々しい記憶が伝わっているから、描き方が難しいのかな?会津と長州>>続きを読む

君と歩く世界(2012年製作の映画)

4.0

オープニングで主人公アリ、面接を受けていました。
この主人公、頭まで筋肉でできていそう。
彼の感情や思考は、その分厚い筋肉に隠れてしまって、
はっきりみえない。
というか、覆われすぎていて、感情のひだ
>>続きを読む

喜望峰の風に乗せて(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

世界一周単独無寄港レースに挑んだアマチュアセーラーのドナルド クロウハーストの実話。あまりにもカタルシスのないエンディングに、しばし席を立てないほど。
監督は、「博士と彼女のセオリー」のジェームズ マ
>>続きを読む