sakuraさんの映画レビュー・感想・評価

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不思議の国のシドニ/日本のシドニー(2023年製作の映画)

2.9

大好きなイザベル・ユペールの最新作なので見ておく◎

日本で撮影された海外の映画は「海外から見た日本描写」が話題になりがちだけど、個人的にはそれって別に日本に限った話じゃない(海外ロケ邦画のクオリティ
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.7

冒頭のDVDや本たちが映るショットが好きで、何度か巻き戻して見ちゃった。こういうカットで作品ラインナップ確認しがち🙂‍↕️

ポスタービジュアルにまでなってる斧振り下ろすシーンもとってもよかった。刃を
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レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.0

彼女のつくる映画自体はぜんぜんわたしの好みではないのだけど、どこまでが実世界でどこからが映画の中の世界なのかその境界がお話を追うごとに曖昧になっていく、この映画の構想とストーリーはとてもおもしろかった>>続きを読む

コンセント/同意(2023年製作の映画)

4.0

大人から承認されたい、女として承認されたい、実年齢より大人びた振る舞いや経験で優越感を得たい、周囲から一目置かれたい…などなどの感情と、微量の性への関心。

14歳のそれらに浸け入るなんて、まあだいた
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SCRAPPER/スクラッパー(2023年製作の映画)

3.9

母親はその身体に子を宿して十月十日を過ごす一方で、父親は実際に生まれてみないと自覚を持てない。

という話は、妊娠中や産後の女性たちの間でいつの時代にもされがちだけれど、ある種の信仰だと思っている。
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.4

コロナ初期のあの頃を、「そんな時期もあったね」と思えるのは特権。当時そしてもちろん今もギリギリのところで生きている人はたくさんいて、そんな人たちをその淵から突き落とすには、あの時期はあまりに十分なこと>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.7

『少年の君』に続いて、授業シーンが痺れた。
「今のは“説明”? それとも“主張”?」

後半、観客はもう追い詰められていくカーラに共感&同情してしまうので憎く映るけれど、学校新聞を作っている生徒たちの
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.5

娘外泊の日にレイトショーで見るんじゃなかった。今すぐ抱きしめたい、ふくふくのおててに触れたい、ほっぺむにむにしながら寝たい

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

4.4

終わり方がかっっっっこよすぎて鳥肌たった。

自分語りになるけれど、仙台生まれ仙台育ち仙台在住で、小学校からやっていた“すずめ踊り”。 上手な祭連だったし、大賞獲ってたし、誇りだったけど、尖りたい年頃
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

なんかもうすべてがいちいちめっちゃ嫌でよかった。

『ホワイトノイズ』みたいな話なんだけど、『パラサイト』みたいでもあったり、『NOPE』かな?みたいなとこもあったり、『ドント・ウォーリー・ダーリン』
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市子(2023年製作の映画)

5.0

非の打ちどころがない。
ストーリー的にも観る意味が間違いなくあるし、キャストも演技も全員いい。すべての人に観てほしい。

市子が抱えるとある事情の原因となるゴミみたいな法律について、わたしは女性だし知
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.0

05年ティム・バートン版のいいところ
└ チョコレートの川の進化がすごい。こちらではただのドブ。

05年ティム・バートン版よりいいところ
└ チャーリーとおじいちゃんもちょっとは悪い。あと浮いちゃう
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.3

地味に、ディズニープリンセス以外でキスシーンで幕を閉じる映画って初めて観たかもしれない(笑)
でもそれも含めて、リリー・ジェームズを起用して、ちょいちょいディズニープリンセスの物語を絡めてくるのが、デ
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

原作発売当時に読んだのと、登場人物多いので細かい部分ほぼ忘れてる(本筋はどうしたって忘れられないが)状態で観たけど、かなり忠実に映像化されているな、と思った。

キャスティングや俳優の演技含め、がっか
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

2.0

ディズニーだからこのストーリーで映画が作れる(話は薄いが)し、ディズニーにしか作れない話だし、Disney100の集大成として年末に公開するには見合った作品でよかったかなと思う。

けど、同じ製作陣な
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ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-(2023年製作の映画)

3.0

『ウィッシュ』公開より前にDisney+で配信された瞬間観ていたのだけど、こういう作品は日本語吹き替えでエモーションが増す🥹
アニメーションで作品違いのキャラが絡んだりするのももちろん「エモ」なんだけ
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アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.5

これまたわたしが無知すぎて、途中から登場人物と一緒にすっかり騙されてしまい、映画としてのストーリーに着いていけなくなるというカオス。

基本的に楽しいお話ではないし、長いし、なんなら結構つらいことがど
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

5.0

2023/12/15 @Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下
山崎まどかさん ゆっきゅん トークショー付上映にて


最っっっ高だった🥹

本来これは、学生ではなくなったけれど「大人」になりきれな
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.0

『ビーチ・バム まじめに不真面目』と同じくらい、しょーーーもなかった。
最高だったのはストロベリーの顔面の良さと、キッチンの使い方を義母に注意されたマイキーが(一応)妻のレクシーに「お前の母親が俺をバ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.2

よく名前を聞く作品だけど、観てみたらなるほどよかった。
人が数学や化学の問題や計算式を解き明かしていくサマが性癖に刺さるので、序盤の水を傾けるシーンからわりと好きだったけど、そんなことはどうでもよくな
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

すごいことはわかるんだけど、感情の言語化がむずかしい。

なんかもっと思うことはあったけど、一番身に覚えがあるという意味でヒリヒリしたところを。
娘の父親への態度、甘やかされるというかなんでもいいよい
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.5

長くない作品なのに、どっと疲れる。
彼女と一緒に一日ここで過ごしたような気分にさせられるから。

『バービー』でリアルワールドの男性優位社会に魅せられてしまったケンが、おそらくそこそこ社会的地位がある
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

4.2

これポスターが失敗しすぎている。
ポスターから思い浮かべるレベルの数十倍よかった。

元LDHオタク的には佐野が思ってたより不機嫌な息子役上手くて驚いたし、テラハガチ勢的にはガイかな?と思ってた子が喋
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風の歌を聴け(1981年製作の映画)

3.0

なんかもう、ある程度昔の邦画に対しては、なにが言及すべきところで、なにがその当時の当たり前だったのかがよくわからないな、といつも思う🙄

鼠の瓶ビールの飲み方やばいし、それドアップで映されて一時停止さ
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.7

つらかった。
けど、難病ものに苦手意識のあるわたしでも観られたというか、観るだけの価値がめちゃくちゃあった。
なんかそれを「感動」とまとめることは、わたしにはできない。

結果的にアナの主張はアナだけ
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.5

原作未読、日本版ドラマ見てないけど、なんか話は知っていて、改めて鑑賞。

ストーリーは知っているから驚きやハラハラはないけれど、個々の演技力がさすがなのでやっぱり改めて観たことによって思ったことってい
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.0

アンソニー・ホプキンス、前に観たのが『The Son』の父親のお父さん役だったから、ちゃんとした人間の役やっててなんか安心した。

大人が形成した社会のせいで、子どもに刷り込みや偏見を形成させてしまう
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.0

前レビュー書いたのに、ある朝起きたら「コメントを削除しました」って表示されてた悲しい🥲
filmarksの活字読みながら寝落ちて、誤操作で消してしまったらしい🥹

「失礼 金を配っていて」
っていうセ
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(2021年製作の映画)

4.0

あまりにも自分が無知だったせいで、観ている間にすべてを理解・消化しきれず、帰宅後に歴史や蘇生した人物たちのことを知りたくて調べながら作品を思い出す時間のほうが楽しかった。

学生の頃は、過去のことを学
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.7

なんというか、これは鑑賞後にどう思うのが正しいのだろうか。
そもそも正しいとか正しくないとかないんだろうけどわたしは、“これ絶対正しい感想じゃないけどうらやましいな”と思ってしまった。

あんな風にご
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

3.0

あ、これ、『不都合な理想の夫婦』の人の監督脚本だったんだと、わずか10秒前に知った。あれよりはよかったかも。

『ビリーバーズ』でも思ったのだけど、カルトって脱出できればいいってものじゃないんだなあと
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

お父さんとお母さんがとてもいいのと、なんかあのもう一歩進んでいいのかわからない感、は同性異性関係ないよなあと思った。
なんとなく7割くらいいけそうだけど、残りの3割が今の関係に戻れなくなるぞ、と強く強
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(2023年製作の映画)

3.5

この一連の中で一番好きだったかも。まあわかりやすいよね。

ウェス・アンダーソン作品のはずしみたいなポイントのしょーうもないかんじがわりと好きなので、これは一本通して総じてそれ、ってかんじ。

(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あのあとに続く言葉は、「だから産めない」だろう。
考えれば考えるほど、冷静になればなるほど、“一生好き”な相手との関係を脅かす可能性が少なからずある(障害だけに限らず)選択は、本当だったら、きっと、で
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白鳥(2023年製作の映画)

3.0

思わず再生速度設定確認した。
×1.0とは思えぬ速さ。
一瞬でもぼんやり映像に目を移そうもんなら置いていかれる。

お話自体はもちろんちょっとつらいものなので、テンポの良さや、サクサクと進んでいくかん
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