satoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

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良い意味で何も考えずに見られる映画。
二人のコメディアンの歌と踊りに乗せられて、こちらの気分も晴れやかになっていく。
コメディ映画ってこうだよな、という作品だった。

彼らが頭から離れない…。
ついつ
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ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オープニングイメージが秀逸。
画面の中に世界が存在している。
世界観の作り込みこそSFの醍醐味とすると、本作はその点で非常に優れている。
サイバーパンクっていいよね。

人間が人間たる条件はなんだろう
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孤狼の血(2018年製作の映画)

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定期的に挟まれる強烈なバイオレンスが、観客の心を掴んで『狐狼の血』ワールドへと引き摺り込んでいく。
面白いもので、目を覆いたくなるような凄惨な暴力に対しても、最後は思わず釘付けになっていた。

そんな
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重力ピエロ(2009年製作の映画)

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「遺伝か環境か」

文学的なセリフ、引用を筆頭に、どこかお洒落な雰囲気を纏った本作。
しっとりとした良い雰囲気が、重苦しいテーマを爽やかに仕立て上げている。そんな印象。

キャラクターが素晴らしかった
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

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世紀末の世界観のテンプレを作った作品。『北斗の拳』がいかに本作から影響を受けたのかよく分かる。世界観そのまんまだよ。

無法地帯の荒野を放浪する、革ジャンの男前。格好良いね。マックスを始め、個性的なキ
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

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製作担当がのべ2、30人検挙されるというぶっ飛んだエピソードを持つ本作。荒削りながら、非常に迫力のある作品という印象を受けた。
ゲリラ撮影を始めとする派手な一面が目立つ一方で、細部からは安定感を感じる
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

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謎とサスペンスの連続。息つく暇が無かったためか、108分が異様に長く感じた。あの息が詰まるような雰囲気が本作の特徴と言える。

リアリティと映画的嘘のバランスが丁度良くまとまっていると思う。端折る所と
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

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とても嫌な汗をかいた。冷や汗、鳥肌、すごいインパクトだ。
レザーフェイスの一挙手一投足からは目が離せない。ミートフックにパムを吊すシーンは一生忘れることはないだろう…。
直接的なゴア描写は避けられてお
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プレステージ(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

話の構造が複雑で、序盤は少し理解に苦しんだ。しかし、きちんと筋は通っていて、随所に伏線も張ってあるため、謎を解明していく感覚を味わう事ができる。2週目が楽しい作品であった。
マジックの成否、互いの妨害
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

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リアリティの欠如。
「ありそう」が感じられず、「そうはならんでしょ…」が多すぎる。
細かい疑問や違和感がモヤモヤとなって、作品から心が離れてしまったように思う。
最大の謎は桜井と天野の友情。置いてけぼ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

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『音楽の魔法だー
平凡な風景が意味のあるものに変わる』

家族と別居し、酒に溺れ、遂には自分が立ち上げたレーベルをクビになってしまったダン。
作曲パートナーでもあった恋人に浮気され、同居していた家を飛
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

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『これは君の人生どこへでもいける』

舞台は1985年のアイルランド。
ダブリンの高校生コナーの気分はドン底だった。不況、両親の不仲、厳しい指導で有名なシング・ストリート高校への転校も決まった。
転校
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

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『時として誰も想像しない様な人物がー
想像できない偉業を成し遂げる』

かのチューリングマシンの考案者アラン・チューリングの秘密を描いた作品。

作品の要は、エニグマの解読ではなく、アラン・チューリン
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」

エヴァンゲリオン遂に完結。
これまでのシリーズファンへ向けた、答え合わせ、けじめのような作品だった。
旧劇場版へのセルフオマージュ(この言い方は正しくないかも)
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アス(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『ゲットアウト』があまりにも素晴らしかったので、期待値を上げすぎていたのかもしれない。今作は今作で楽しめたけれど、少しがっかり。

テーマが優先で、話を犠牲にしている印象を受けた。こうなるとテーマの掲
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

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『No Country for Old Men』

キャラクター、サスペンスがとても優れていて、終盤まで素晴らしい盛り上がりを見せる。
しかし、いよいよクライマックスという場面で、ポシャッと物語は一段
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

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孤独な青年ティムは、疎遠だった父ハリーの訃報を受け、ポケモンと人間が共生する街ライムシティへ向かう。遺品整理のために訪れた父の部屋で、自身が父に深く愛されていたことを知るのであった。
悲しみに暮れるテ
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獄門島(1977年製作の映画)

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終戦からまだ間もない昭和二十一年。
金田一耕助は、友人からの依頼を受け、瀬戸内海の孤島「獄門島」を訪れていた。
友人からの依頼は、千万太という男の絶筆を獄門島の了然和尚に届けること。
その晩、千万太の
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

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古生物学者のアラン・グラントと古植物学者のエリー・サトラーは、3年分の発掘資金という巨額の報酬に釣られて、とあるテーマパークへの視察依頼を承諾する。
テーマパークと僕らに何の関係が?
依頼主のハモンド
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

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広告会社の経営者であるロジャー・ソーンヒルは、ホテルのロビーにて突然誘拐される。どうやら"ジョージ・キャプラン"なる人物に間違えられているようだ。
命からがら逃げ出したソーンヒルは、警察と共に自分が監
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

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劇場版『鬼滅の刃』
言わずもがな大人気アニメの劇場版。
10月16日から18日までの3日間ですでに約46億円の興行収入を上げており、これは同期間の日本を除く全世界の映画興行収入を超えているそう。すごい
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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「頭で考えないで、感じるの」
このセリフは、観客に向けたものなのだろう。
頭で考えていたら、アクションシーンなどはとてもじゃないが理解することなどできない。

ノーランの作品はギミックでの遊びが本当に
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

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「盗っ人、守銭奴、ゴロツキどもを調べてくれ。この世で最も忌まわしい最低の奴らの集まり…我が一族を。」
敏腕記者のミカエルと天才ハッカーのリズベット。大物実業家からの依頼が二人の道を交わらせる。とある少
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インセプション(2010年製作の映画)

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「彼らにとっては夢が現実だ。あんたは違うのかね?」
コブとアーサーは、他人の夢に侵入してアイデアや情報を盗む産業スパイ。
斎藤という男からの情報奪取に失敗した二人は、ターゲットである斎藤からとある提案
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インターステラー(2014年製作の映画)

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「愛は私たちにも感知できる。時間も空間も超えるの」
少し先の未来。地球は枯れ果て、人類は滅亡の危機に瀕していた。
元飛行士のクーパーは、娘マーフィーの部屋で起こるポルターガイスト現象からメッセージを解
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

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バックトゥザフューチャーシリーズ3作目

タイムマシーンを使ったコンセプトの面白さをそのままに、1のキレと2のプロットが足され、正に有終の美といったところか。

シリーズを通して恒例の流れがいくつか存
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

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バックトゥザフューチャーシリーズ2作目

時間のトリックなどは相変わらず面白いが、展開が読めてしまって前作程のキレはない。
プロットがすっきりしたことでボリュームは増したが、ご都合的な展開や言動が目立
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

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バックトゥザフューチャーシリーズ1作目

教科書を読んでいる感覚。
脚本のハウツー本など読めば、大抵どこかでこの作品に触れていることだろう。
プロットこそ少し物足りないが、「タイムマシンで自分の両親の
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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舞台は広島・呉。江波から嫁いできたすずは、鈍臭いけれども働き者で明るい娘。彼女の送る朗らかで長閑な暮らしからは、豊かな現代にはないような余裕が感じられる。
しかし、彼女の元にも戦争はやってくる。空襲や
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

5回目の結婚記念日の朝、ニックは妻エイミーの失踪に気がつく。現場には争った形跡が残っており、ニックは警察へ通報する。
ニックは警察に協力し、エイミーを捜索するが、警察の捜査によって、次々とニックに不利
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

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\ゴーストバスターズ!/

幽霊や超能力の研究をしていた科学者のピーター、レイ、スペングラーの3人。
「こんな研究は役に立たない」と大学を追い出された3人は、幽霊退治を生業とするため「ゴーストバスター
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インフェルノ(2016年製作の映画)

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ラングドン教授シリーズ3作目。
本作はラングドン教授が失った記憶を辿っていくという仕組みになっている。
冒頭、ラングドン教授が幻覚と頭痛に悶える所から始まる。訳の分からないまま、警察姿の暗殺者に命の狙
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東京物語(1953年製作の映画)

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息子を訪ねて東京までやってきた田舎の老夫婦。
息子達は仕事が忙しいことを理由に、老夫婦をあまり構ってやらない。
そんな中でも、戦死した次男の妻である紀子は彼らを精一杯もてなす。
老夫婦の東京旅行を通し
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ミスト(2007年製作の映画)

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「霧の中に何かが!」
この言葉から悪夢は始まる。
クトゥルー的グロテスクなクリーチャーとの戦いで、人々は憔悴し発狂し秩序を失っていく。
あらゆる困難を乗り越えて、もがいた末に訪れる最大の絶望は希望の姿
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

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アメリカが住宅バブルで湧く中、その崩壊を予測し、逆を張った巨額の空売りを仕掛けた男達を描いた作品。

バブルが弾けるまで、ジリジリとした緊張感が続く。住宅バブルという爆弾の導火線に火がついていると知っ
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「自分に大切な人や場所あるいは思い出が、消えたり死んだのではなく実は存在しなかった。恐ろしいだろ?」
ナッシュが何と戦っているのかをとてもよく表したセリフだと思う。
今までの拠り所(親友や仕事)が実は
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