カーペンターの狂気全開ホラー!現実と虚構が溶け合う不条理な世界観にゾクゾク。サム・ニールの壊れっぷりが最高で、クトゥルフ的な恐怖がじわじわ迫る。ラストの「観客=共犯」な仕掛けは鳥肌もの。90年代ホラー>>続きを読む
音楽の魔術師、エンニオ・モリコーネの人生を鮮やかに描いたドキュメンタリー。心揺さぶる旋律と共に、彼の情熱と葛藤が胸に響く。映像美と音の融合が圧倒的で、ファン必見!ただ、もっと深掘りしてほしかった部分も>>続きを読む
赤ちゃんの取り違えが主題の作品だと思うが、過去のスペイン内戦の事も絡ませる意図がよく分からない。ジャニスとアナの肉体的な絡みも理解不能だ。キャノンのカメラとスズキのジープが誇らしかった。
終始、陰気で暗い雰囲気が漂うシーンが多いが決して嫌いではない。むしろ好きかも知れない。悪趣味かも知れないが他人の家庭を覗き見る感じ。田村健太郎と門脇麦は壊れ行く夫婦関係を上手く演じていたと思う。
息子の淳(伊藤健太郎)がふらふらして悪さばかりしているのは自分達が厳しく接して来なかった為とお互いを責める両親。だが父(小林薫)も母(余貴美子)も真面目に働き息子にその生き様を見せて来たはず。淳から恋>>続きを読む
親は子供がいくつになっても心配するものだ。特に父親にとって娘のことは特別だ。ただこの父親はやり過ぎだし子離れができていない。娘もやり過ぎの父親に対して怒りもしないし受け入れている様に見える。一般的な親>>続きを読む
落ちぶれたポルノ男優マイキーが地元のテキサスに戻って別居中の妻の家に潜り込み口八丁でクズ生活が始まる。クズ男のクズっぷりが陽気に描かれていて楽しい。散々マイキーのクズっぷりを見せられ、微笑む恋人(スト>>続きを読む
事前情報でこの家族の状況が分かっていたのである程度の緊張感を持って観ることができた。何も知らずに映画館に入りこの作品を観た場合には途中まで退屈で眠ってしまうのではないのかと心配になる。当時、この家族他>>続きを読む
武士の行動規範や美徳に囚われて使命や忠義、勇気といった価値観そのままを貫いた柳田(草彅剛)だったが柴田(斎藤工)の言う事が本当ならば柴田の言い分も分かる気がした。最後は全て収まり出来過ぎ感があったが武>>続きを読む
序盤のロシアの御曹司のバカ息子イヴァンとストリッパーアリー(アノーラ)との馬鹿騒ぎやポルノ紛いのシーンに辟易。だが中盤から俄然面白くなり画面に釘付け。二人の結婚を潰す為にロシアから送られた要人達とア>>続きを読む
多重人格を題材にした作品は多々あれど、それぞれの人格を映像化すればなんでも出来ちゃうよなぁ。
プロローグの奇妙な音楽と籠の中のウサギに期待感が膨らんだ。だが理解し難い展開で多少の恐怖は感じたが徐々にその期待感は萎んでいった。最後の母と息子の見つめ合うシーンは意味深で良かったが・・・
ゴダール映画は好きだけどこの作品は短い映像と音楽、小難しい言葉の羅列で気を衒ったものにしか思えなかった。ゴダールの独り善がりじゃないの?
つまらない作品やホラー、CGものに疲れた時にリセットの為に小津作品を観ると観て良かったと絶対思う
ポーランド・ホロコーストツアーに参加した従兄弟二人のロードムービー。
ベンジーのKYな言動がなければありふれた型通りのツアーになっていたのではないか。従兄弟のディビットは気が気でなかったかも知れないが>>続きを読む
老境を迎え人生を振り返るイーサク。振り返ると楽しかった夏の別荘地での事、妻との確執などが思い出される。見る夢は死に対する潜在的な思い。車に乗せた青年二人の神の有無の言い争いはイーサクの心の反影か。
被害者の両親と加害者の両親がテーブルを挟んで対話する。自分ごととして考えると、被害者側の立場なら何故こんな事になったのか真相を聞きたいと思う気持ちは理解できる。だが加害者側に立つとひたすら謝る事しかで>>続きを読む
何となくわかるけど、声が小さくて聞こえない。弥生の境遇がわからない。陽の家庭事情も不明だ。思春期の女子(陽)が年上の女性(弥生)に思いを寄せる悲痛なストーリー。「切ないよ弥生ちゃん」
この言葉が全てを>>続きを読む
サンドラには青天の霹靂。夫の死によって殺人の疑いをかけられ、裁判には勝ったものの大衆の面前で私生活の恥部を晒され、子供にも全てを知られてしまう。サンドラにとって、こんな屈辱は耐え難いものだったに違いな>>続きを読む
観賞中は気にならずにスルーしていたが幾晩も侵入されベッドの下に隠れていた犯人の気配に気付かないものだろうか、犯人はシャワー後にギョンミンに添い寝するだけで満足して帰っていったのだろうか?等々観賞後に疑>>続きを読む
見終えてから原作が北野武だと知った。たけし原作ならもう少し捻りが効いた結末になったのでは、と思ったがこれでよかったのだと思い直した。みゆき(波瑠)の上品な喋り方や振舞い、そして過去の経歴などを考えると>>続きを読む
聴覚障害者のギョンミを執拗に追いかけ殺害しようとする殺人鬼。理由はなくゲームを楽しむ様に追いかけ回すサイコパス。現実世界でこんな奴がいたら恐ろしいが映画の中での聴覚障害者と殺人鬼の設定はよく出来ていて>>続きを読む
不況で金に困った船長が切羽詰まって不法移民の密入国を手伝う。受け入れた密航者達を不慮の事故が襲う。ここまでが実話に基づく話と信じたい。その後の展開はあまりにエグくて見ていられない。船長や漁師達の狂気の>>続きを読む
超能力者対超能力者の作品は多々あって最近では食傷気味だ。だがその能力を使った作品で現実にはあり得ない世界を疑似体験出来るのが映画の魅力なんだと思いながら観賞した。
何だこれ?気を衒った演出。シェフの号令一下、一斉に動き出す料理人達の気味悪さ。シェフを教祖と崇めるカルト集団か。パンのないパン皿等それぞれのメニューに意味を込めているのだろうがそれを探るのも面倒だ。マ>>続きを読む
夢と妄想と現実、そして死に対する恐怖心。これらが渾然一体となって一人暮らしの老境に入った渡辺儀助(長塚京三)に襲い掛かるシュールな日常。
これは老人ホームの日常を撮ったドキュメンタリー映画なのか?スパイとして潜入した筈のセルヒオはホームの孤独な老人達の相談相手となり人気者になる。セルヒオ以外の出演者は皆実際の入所者なのだろう。職員にセ>>続きを読む
古書店の店主と移民の少年との交流を隣のカフェの店員や店を訪れる人々などとのエピソードを交えて描いた店主の日常。古書店前の広場から見下ろす風景が気になったが映されなかったのが残念だった。
あみこの風変わりな行動は今で言う発達障害?統合失調症?両親や学校の人達は、あみこの行動に違和感を感じながらも特別扱いせず普通に接している処がいいなと感じた。あみこは両親の離婚にも父親が去っても動揺する>>続きを読む
やんちゃなトットちゃんの行動を全て肯定し、見守る校長先生が素晴らしい。トモエ学園のような学校と出会えたことでトットちゃんの個性は潰されずその後の人生に大きな影響を与えてくれたのだろう。
タシに恋するパトリックとアートのテニスゲーム中のカメラワークは斬新で観客や審判の表情と流れる音楽などと相まって臨場感溢れるシーンだ。観客席の中央に座り二人の試合を見詰めるタシ。試合の合間に三人の回想シ>>続きを読む
クリスマス休暇に学校の寮に残った偏屈で嫌われ者の教師と反抗的な生徒の心暖まる話。反発し合う二人だが徐々にお互いを知ることで少しずつ変化していく。淡々と描かれるラストシーンに涙が潤む。
淡々と進行する心に病を抱えた二人の男女の話。特に大きな問題が起きるでもなく、二人が恋愛関係になるわけでもない。静かに丁寧に描かれる二人の日常に苦しみながらも頑張る姿や周りの人の優しさに爽やかさを感じる>>続きを読む
よくわからない。話し全体が何かのメタファーなのか?歳を重ねると無駄なことはしたくないとか、惰性で付き合っていた友達を整理したくなるが、そんな話でもなさそうだ。鑑賞後何方かのコメントでイギリス領北アイル>>続きを読む