しんのじさんの映画レビュー・感想・評価

しんのじ

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ある精肉店のはなし(2013年製作の映画)

4.0

時間の流れによって変わるものと、100年前から変わらないものが入り混じる感覚が印象に残った。

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

3.5

エピソードをまたぐ音楽に、連続する日常を感じた。暴走族の話がかなり良い。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.0

思ったより説教くさくなかった。化けられる狸と化けられない狸の格差というのが中々しんどい。

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.0

めちゃ良かった。なにげない思い出を連ねて物語にするって想像以上に難しいと思う。

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.0

街の風景がすごく良い。この世界観を破綻させないのがすごい。物語的にはあまりハマらなかったな……

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.0

4歳と14歳、性質は異なるけれど、どうにもできない子どもらしさが伝ってきて辛かった。

くじらとり(2001年製作の映画)

4.0

子どもの想像力による世界をここまで信じきることができるのかと感動。ありがとうジブリパーク。

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

4.5

描かれているよりもこの時代の女性は大変だと思うが、ストーリーはグッとくる。

紅の豚(1992年製作の映画)

4.0

戦争はクソだけど飛行艇はめちゃくちゃカッコいいという価値観に貫かれていて良かった。登場人物の台詞も粋なものが多くて好き。

となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.5

素晴らしいとしか言いようがない。これほど好奇心が刺激される映画が他にあるだろうか。

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.5

あまりに面白すぎる。前作からのエンタメ性の向上が著しい。

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.5

メッセージが極めて明快にもかかわらず説教くさくさせず、没頭させるのがすごい。

きみの色(2024年製作の映画)

4.0

情景描写とはこういうことなのかとひしひしと感じた。結末に向かう展開はささやかすぎる気もする。

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

結構好きだった。青春の鬱屈さがすごい出ている。

教育と愛国(2022年製作の映画)

3.5

教科書を巡る大人たちの様々な思惑を可視化することで、冒頭とラストで映し出される子どもたちの無邪気な姿が強烈に意識されてくる。

流麻溝十五号(2022年製作の映画)

3.5

「考えることは自由」。平穏な日々を奪われてから初めてそのことに気づくのでは遅すぎる、と教えてくれる。

劇場版 アナウンサーたちの戦争(2023年製作の映画)

3.0

演出が少し過剰な一方で、平坦な時間に感じてしまった。和田信賢の後日談も語られるが、すごい人生だと思う。

リンダとイリナ(2023年製作の映画)

3.5

誰にでも当てはまる友情の物語を、特定の日常から狙い通りに切り取れているのがすごい。

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(2024年製作の映画)

4.0

ドタバタ痛快映画でありながら、高潔なジャーナリズム精神に貫かれている。

助産師たちの夜が明ける/助産師たち(2023年製作の映画)

4.0

光の使い方が素晴らしい。最後のシーンは少し説教めいていると感じてしまったが、そう言ってられない現実がある。

数分間のエールを(2024年製作の映画)

4.0

一口にモノづくりというが、カナタがやってるMV作成は原曲があるという点で先生の歌やトノの絵とは異なる。MVが悪ければ「神曲を汚すな」と叩かれるわけだが、原作者も思い至らなかった新たな可能性を引き出すこ>>続きを読む

空の港のありがとう(2024年製作の映画)

4.0

成田空港で働くグランドスタッフの女性が主人公。ベテランで日々の業務に疲れ果てているのだが、その疲労の滲んだ表情がまた格好良い。

大いなる不在(2023年製作の映画)

5.0

凄い映画!認知症の父親をテーマにした作品なのだが、息子が俳優をしているという設定が全体に効いている。特に父親の手紙を読み上げる場面では、残された文字を通じて父の声を自分の声にしていくという過程がすごく>>続きを読む

夏の終わりに願うこと(2023年製作の映画)

4.0

パーティが始まる前までは皆今後についての不安を口にするが、いざパーティの主役である病気のトナが現れてからは精一杯楽しく振る舞おうとする姿に心打たれる。そして、その部分に人生の苦みを感じる。

人間の境界(2023年製作の映画)

5.0

観てて目を背けたくなるほど辛くなる。だが、画面から目を離せずあっという間の2時間半だった。それは、この作品が日本に住む私たちにも関わる人間という存在について訴えていたからだと思う。

時々、私は考える(2023年製作の映画)

5.0

素晴らしかった。時々は悲しいことも起こる日常だけど、空想世界の豊かさを肯定してくれる作品。静かな日常の中で、そのことが心に沁み渡る。

妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.0

官僚へのインタビューが印象に残った。置かれた状況を考えると切ない。

アイアム・ア・コメディアン(2022年製作の映画)

3.5

小さい劇場でそんなに反応がなくてもめげないという芸人さんの通過儀礼が、アメリカでも日本でも同じで観てて苦しくなった。村本さんはイヤなやつというイメージとは逆に、ふとした時に表に出てくる感情がすごく綺麗>>続きを読む

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

5.0

登場する女性記者皆がタフで、気品に溢れている。なんとなく流される生活の中で私たちが失った高貴な精神とはなんだろうかとこの作品を観て考えた。

ルックバック(2024年製作の映画)

5.0

自分も頑張ろうという気持ちになる。素晴らしかった。

キッチンから花束を(2024年製作の映画)

4.0

なんかインタビューに出てくる人みんな品が良いし、家庭料理といっても自分が想像するのとは結構違うのかな……と思っていた。だが、台湾旅のあたりから、ふーみんさんの中に確かに家庭の味が根付いていて探究し続け>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

先生のジョークが心地よい。日常に簡単に侵食してくる戦争にどのように対峙していくのか。

青春(2023年製作の映画)

3.0

どう観ればいいのか難しい。だが、工場で生活する「あったかもしれない自分」は何度も浮かんできたし、「一部の製品は外国に輸出されている」というテロップに自分の生活との繋がりを感じた。

ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ(2024年製作の映画)

3.5

学生運動について知っておかないとと思って鑑賞。ドラマパートと証言パートが交互に来るのでわかりやすい。後半は証言パートが多くて観るのにエネルギーが必要だった。内田樹の証言が印象に残った。

あんのこと(2023年製作の映画)

5.0

過剰な演出は存在せず、事実そのものの重みが心に突き刺さる。どんな状況に置かれていても、些細なきっかけで、ありたい自分を目指すための道を人は選び取ることができる。それは逆に、一瞬で元の地獄にも引き戻され>>続きを読む