残像さんの映画レビュー・感想・評価

残像

残像

麦秋(1951年製作の映画)

4.1

「白夜」を観たあとに時間が余ったのでちょうど良い時間にかかってたこちらを観に行く。フィルムで観るのは初めてかも。

いままで気づかなかったいろいろなことに目がいく。一言でいえば、麦秋ってこんなに怖い映
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白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

3.9

10数年ぶり2度目。前回の印象はあんまり憶えてないのは爆睡したからか。今回の印象は鮮烈。

ブレッソンの映画でこんなに音楽が流れるのが珍しいと思うんだけど、なんでこんなに音楽の入れ方が達者なんだろうと
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

2.4

意欲作なんだと思うけど、良くも悪くも「作家の映画」になっちゃってるんだな。プロデューサーが機能してないのかな。岡田麿里先生の次回作に期待しましょう…

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

2.2

うーん、別にそんなに悪くなかったけど、とりたてて良いところもなかった。あ、鈴鹿央士の声優仕事は良かったよ。

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.1

序盤のパーティーイケイケシークエンスが終わってロシア三人衆が登場してからがずっと楽しい。っていうかずっと爆笑。とくにガルニクが最高。これ、観た人全員ガルニク好きになるでしょ。

そしてイゴールも良い。
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教皇選挙(2024年製作の映画)

3.8

悩んだり我慢したり大胆に行動しながらすこしでも前に進もうとがんばるおじさんを観る120分。とにかくおじさんことレイフ・ファインズの顔がスクリーンに映り続けるのを観続けるわたくし。とても楽しい。

そし
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.4

いまさら初めて観てこんなこと言うのもなんだけど、とても良かった。

いままでの新海誠映画のダサい感じはなりをひそめていて、これまで耳に入っていた良いところがようやく少しわかってきた。ある種の凡庸さがあ
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.8

そうかー、アウトレイジも結局は大友という旧来の人情ヤクザと、加藤-石原や野村みたいな新進気鋭の金儲け主義的経済ヤクザとの価値観のすれ違いみたいなところで作られている結構普通の感覚の映画だったんだなー。>>続きを読む

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

2.5

たけし復習シリーズ。
藤竜也はずっと良い。藤竜也だけで画面はもつしもっと見ていたい。でも映画はちとつらい。たけし映画の面白いと思うところが全部空回りしている印象。

たけし映画には珍しくスタンダードな
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.0

たけし復習シリーズ。
前作のようなデタラメな痛快さはとりあえずなりをひそめて、続編としての調整がなかなかにこそばゆい。
関西勢より東京勢が圧倒的に良いのはやっぱり言葉の問題?加瀬亮の石原はとても良いけ
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.4

ブロークンレイジついでにたけし復習。
やっぱアウトレイジは1作目のお行儀悪さが最高。そしてこの映画を撮ることにみんながワクワクしてるのが感じられてニコニコしてしまう。タイトルのストップモーションしかり
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.0

おれってこんなにボブ・ディラン好きだったのか〜、と思わされたのはジェームズ・マンゴールドのおかげなのかティモシー・シャラメのおかげなのか。もしかしたらモニカ・バルバロのおかげかもしれない。

ベッドの
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

3.7

雑なこと言うと、長い映画ってそれだけでちょっとワクワクするところあるよね。インタールードのソワソワ感とかとてもいい。

一見して感じるのはデザイン性の高さ。建築を映画のモチーフの中心に据えていて、主人
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Broken Rage(2024年製作の映画)

3.3

思ったよりぜんぜん面白かった。こんな言い方アレだけど配信オンリーのたけしの映画にそれほど期待できるとも思ってなかったからさ。

ただなんというか、後半は人情劇といった風情であったかい気持ちにはなったけ
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.8

ようやく観た。
ホン・サンスみたいな変なズーム、揺れるカメラのショットと揺れないカメラのショットの横断、冒頭の喫茶店に顕れてくるような音のありよう(他の人の話が気になるやつ)とか。技術的なところでワク
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.8

うん、いろいろ気になるところはあるけど、抜群に面白いことは間違いない。

四宮撮影はもちろん要所要所で素晴らしいんだけど、こういうフィクション性の高い映画と不釣り合いなところがある気がどうしてもしてし
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

3.2

アルモドバルのアメリカ映画進出作?とにかくアルモドバルによる英語の映画。スペイン語じゃないアルモドバルはどんな感じだろうと観てたんだけど、まあいつもの感じだった。

話は置いといて、まあそこらじゅうが
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.1

ベンジー=キーラン・カルキンの存在によって素晴らしい作品たり得てるかな、と。

ラスト近くまで観て、まあまあかな〜とか思ってたんだけど、最後に映し出されるベンジーの顔を見てたらこの映画の最初から最後ま
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スワンプ・ウォーター(1940年製作の映画)

3.8

実はここには書いてない旧作とかが結構あったんだけど、今年からはそこらへんも書いていこうと思う。

去年からずっと観続けているジャン・ルノワール監督作。年代順に観てきてやっと1940年代突入。

この作
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劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

3.0

「劇場版」じゃなくて「劇映画」なのね。なんでだろ。

やたらと優秀な脚本、そして演出。しっかりとした問題提示に続き、散りばめられた関係、食材、料理を回収しつつ、もちろんユーモアもまぶしながら大きな解決
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.1

アルトマンついでに未見の作品がアマプラにあったので観る。

ツトムヤマシタの音楽によるところが大きいと思うんだけど、なんだかATGの作品みたいに見えてくる(黒沢清みたいでもある)。ヴィルモス・ジグモン
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ポパイ(1980年製作の映画)

3.0

ビデオデッキの定期動作チェックのためにビデオ棚から引っ張り出して観てみた。音楽がさわやかで良い。腐ってもハリー・ニルソン、そしてヴァン・ダイク・パークス!

VHSで観ても伝わってくる音楽の気持ちよさ
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がんばれ!ベンチウォーマーズ(2006年製作の映画)

3.0

ベイスターズファンのわたしとしては2年ぶりのトレバー・バウアー復帰ということで、お祝いも兼ねて彼の心の一本でもあるこちらの映画を再見。

ああ久しぶりだなこの空気。ハッピーマディソンの映画を片っ端から
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ザ・レディ・イン・オーケストラ: NYフィルを変えた風(2023年製作の映画)

3.2

短いんだけど、なにか彼女の「生活」がしっかり見える良作だった。「生活」とはつまり自分の「部屋」だったり「職場」だったり「家族といる時間」だったりする。ニューヨークに住む彼女の引退や、それに伴う引っ越し>>続きを読む

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

3.6

撮影と音楽がとても良かった。ウォーホルもチラチラ出てきて、ニューヨークの映画として楽しめる。サフディ兄弟の作品を想起したりもした。時代ごとの選曲が東海岸の空気を感じられて清々しく、楽しい。

ナイトビッチ(2024年製作の映画)

3.2

出産や育児に対する女性からのひとつの視点として興味深いところがあった。しかし映画ってのは往々にしてネコがひどい目に遭うな。

神さま聞いてる?これが私の生きる道?!(2023年製作の映画)

3.6

これは沁みる。良い映画だなー。

マーガレット役のアビー・ライダー・フォートソンの安定感がすごい。これから注目のニューカマーかも。

喪う(2023年製作の映画)

3.6

最初は、どうかな〜撮影は良いんだけどどうかな〜と思って観てたけど、ラストのお父さんのシークエンスまで観終わって、うんいい映画だったと結論づいた。

ジェイ・O・サンダースという名前を覚えた。

バック・イン・アクション(2025年製作の映画)

2.4

最初はドナルド・グローヴァー版「mr. & mrs. スミス」の続きがあったらこんな感じかなみたいに観てたんだけど、いかんせんあちらに比べると見劣りがすごくてなかなかつらい。

アクション発生時の選曲
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

4.0

なんの情報もなく観に行った(脚本に庵野秀明が関わってて監督が鶴巻和哉ってことだけは知ってた)ので最初はなんのことやらわからず。

わからないまま興奮。ひゃー、こんなことして良いのかー、が感想。

後半
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モービウス(2022年製作の映画)

2.8

そんなに悪くなかった気はする。マット・スミスの顔が好き。

DON'T DIE:"永遠に生きる"を極めし男(2025年製作の映画)

2.6

最新医療やら健康に関するドキュメンタリーと思って観ていたらどうやら違った(いや、違くもないけど)。これは宗教、あるいは信仰と、家族との入り組んでこんがらがっでしまった関係についての映画だった。

イン
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ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた(2022年製作の映画)

3.2

これってケイシー・アフレックのファンムービー?ってくらい彼の魅力が映画全体ににわたってみなぎっている。彼特有のマンブルな、モゴモゴした発声と煮えきらない態度が、40代なのにティーンのような憂いを引きず>>続きを読む

あのコはだぁれ?(2024年製作の映画)

3.9

やー、素晴らしいな。公開時に観なかったことを悔やんでいる。やはり何はなくとも清水崇を見逃してはいけなかった。

ほんとにこの人の叙情的な演出が好き。特に女子高生を描くのがうまい。岩井俊二よりうまい。「
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次郎長三国志 第二部 次郎長初旅(1953年製作の映画)

3.9

第二弾。このシリーズは次郎長一家の動向を軽快にカラッとした笑いとともに描いていくわけだけど、同時に主に色恋沙汰に関しては過度と言っても良いほどしっとり、いやじっとりと描かれる部分も同居していて、この第>>続きを読む

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