1990さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

  • List view
  • Grid view

ネバーエンディング・ストーリー第2章(1990年製作の映画)

-

記録。


もう一度シリーズをおさらいしたい。
子供の頃に観た記憶と、今のわたしが観て感じる気持ちははたして重なるだろうか。

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

-

孤独。閉塞感。




この作品の中で多くの時間を割いて表現される負の感情たち。

世の中は、王室は、決められたことばかり。
守らなければならないことばかり。



王室の人間として公に見せなければな
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

-

今秋続編やるので予習✍️
あのゆる〜い殺し屋ちゃんたちが帰ってきた!




相変わらずだる〜くぬるっとした日常を過ごしつつ、仕事はばっちりこなす2人に惚れ惚れ。
途中ぬいぐるみのまま喧嘩おっ始めちゃ
>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

-

唐突なタイトルバックの出方もそうだし、人物紹介の仕方も面白すぎる。


この作品のメインビジュアルとも言える横並びの食卓とひたすらに食事する家族。
ASMRかと思えるほどの咀嚼音。
食器のぶつかるガチ
>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

-

経験は有害だ
記憶の嵐が制御できなくなる







この言葉を聴いた瞬間、ほんとうにそうだろうかという気持ちと、そうなのかもしれないという思いが、自分の中で入り混じる。複雑な気持ちにさせられた。
>>続きを読む

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

-

1とは雰囲気ががらっと変わる。
作品自体が提示するテーマも重め。

とはいえアクション面で言うならば(わたしは単純なので)空中戦や戦闘機が観られただけでもテンションが上がる。

同じ「パトレイバー」と
>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

-

ストーリーとはぜんっぜん関係ないのだけど、この作品はポスターが良すぎる。

野明ちゃんが上を見上げているものはもちろんのこと、入プレにもなっているレイバーの横顔とかもう最高。




映画館で観るべき
>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

-

幸福とは、
「何も知らずにいられること」
なのかもしれない🐺





ラザロのまっすぐな眼差しが物語るのは、もはや痛々しさをも感じる正直さと善。

わたしたちが自分の中で思っている以上に、世の中は無
>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

-

くぅ〜これはもう、あんずちゃんが愛おしくてたまらなくなる。

かわいいとかわいくないの絶妙な位置にいるのに、でも天秤にかけたら絶対に可愛さが優ってしまうポジショニング。
何をするにもかったるそうで、ま
>>続きを読む

バトン(2015年製作の映画)

-

イントロがめちゃくちゃに良い。

若さとその刹那。
青くて青い。

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

-

ひとが何かを愛でるときの眼差しが、こんなにも美しく、優しい。
そして同時にあたたかい。


ヤンの目線から、世界を見る時間。




雨の音、小鳥の囀りとピアノの音色。
光。宇宙。自分自身。

無垢の瞳(2022年製作の映画)

-




戦時中でありながらも、宗教施設というのは市井の人々の施しによって成り立つものなのだな…
〜がない(石鹸だったかな)と言いながら、お祈りに来た信仰者たちから物をもらう(もちろん祈りによる人々へのギ
>>続きを読む

ルシファー・ライジング(1972年製作の映画)

-

ルシファーのジャケットがめちゃくちゃかっこいい🌈
パンク。ロック。

おそらくあの場面を「誕生」の瞬間だと捉えて良いのだと思うのだけど、奇抜で斬新。

人の考えていることって実は同じような形をしている
>>続きを読む

マジック・ランタン・サイクル(1980年製作の映画)

-

こちらでは「ラビッツ・ムーン」が2パターン入ってまして、わたしは終盤に流れるものの方が好み🐇

踊る少女は月🌕

ケネス・アンガーという存在を知ることができて、この作品には感謝しかない。

Kustom Kar Kommandos(原題)(1965年製作の映画)

-

か、可愛すぎるのだが…❤️‍🔥

まるでMVのようなポップでキッチュな仕上がり。

クラシックな車と、その配管をなぞるように拾っていくカメラワーク。
車の拭き掃除をしているのが若い男の子だし、車の色は
>>続きを読む

スコピオ・ライジング(1964年製作の映画)

-

とにかく音楽が良い…

前半は特によりアートな印象。
タイトルのスタッズが彫り込まれたデニムジャケット
バイクとデニム、革ジャン。
ジェームズ・ディーンの壁に、エルビス・プレスリーの楽曲。

ジョニー
>>続きを読む

快楽殿の創造(1954年製作の映画)

-

38分の間、わたしたちはおそらく夢を見ていたのだろう。

誰の夢かもわからない。

今どこにいるのかも、どこに向かっているのかも定かではない。

何が見えているのか、何を見ようとしていたのかもわからな
>>続きを読む

人造の水(1953年製作の映画)

-

水飛沫と音楽との共振。融合。




ジャンルはまったく違うのだけど、ファンタジアを観たときのような感動を覚えた。

わたしたちが見ているのは果たして水なのか、それとも。

ラビッツ・ムーン(1950年製作の映画)

-

物語ももちろん良いのだけど、そもそもにタイトルとエンドのセンスが良すぎなのですが。

あふれ出る芸術性よ🌕🐇

花火(1947年製作の映画)

-

全く、理解が及ばなかった…





同性愛的嗜好。
表現の爆発的露出。

いきなり道端で平手打ちをくらうような、それくらい衝撃的で、鮮烈。

エネルギーの向かう先が、わたしのまだ知らない世界に繋がっ
>>続きを読む

若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

-

女優さんが、さらばわが愛のジューシェン役の方だと観始めてから知る。



作品名が「愛神 手」ということもあり、手にフォーカスしたカットが多く、特にホアの手はなんとも艶かしく映されることよ。


体の
>>続きを読む

プース・モーメント(1949年製作の映画)

-

まるで万華鏡のなかにひとり、迷い込んだかのような煌めく世界観。


身支度している彼女を観ているのも楽しいけれど、冒頭の連なるドレスのカーテンとこれから何が始まるのかと待つ時間が愛おしい。

オオカミの家(2018年製作の映画)

-

こんなアニメは観たことがない。

アニメの定義がもはや定かでなく、ずっとインスタレーションの中にいるような気持ちで観ていた。

人形劇、アート、宗教画…
そのどれとも違うのに全ての要素が含まれている。
>>続きを読む

書かれた顔(1995年製作の映画)

-

男性が女性を演じるという地点で、それはもはや現実ではなく“フィクション”なのだけれど、演じている本人(役者)は確かに今ここに存在する。
フィクションでありながら、異なる対象としてリアルに存在するという
>>続きを読む

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

-

とにかく絵が可愛らしく、愛らしい。
とくにアザラシの姿になったシアーシャが思わず声をあげちゃうくらいかわいい🦭





こういう国それぞれの持つ伝統的なお伽話は、選り好みせずに見続けたいところ。
>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

-

ネオンを背に歩く2人。
夜の自販機からあふれ出る光。
月あかり。


昼間よりも夜。
暗い中でこそ、魅力的なシーンが多い気がした。

不安定で、唐突な人物たちとその挙動。

これは夢なのか。
それとも
>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

-

やっぱすごいわ。






BTTFを初めて観た時から、こういう時間いじくる系の作品大好きなんだなってのはわかってるので。
わたしの中では間違いない。

日本の作品も(基本的にコメディ要素多めだけど
>>続きを読む

グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

-

もし明日世界が終わるとしたら、
その瞬間、何を後悔する?










アイスランドという文字を見たら、観ずにはいられなかった。
この作品がきっかけになった訳ではないけれど、絶対に行く。

わた
>>続きを読む

フェラーリ(2023年製作の映画)

-

コメンダトーレ

(名誉ある人物を指すイタリア語)



エンツォ・フェラーリは終始、この呼び方で周囲の人々から声をかけられていた。

カリスマ的人物。
名前が物語る彼の過去とその姿。

そんな偉大な
>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

-

家族だから
家族でも
家族なのに
誰一人として同じ方向を向いていない

やり直したくて

今までの人生が全部夢で
起きたら新しい自分に生まれ変わっていたらと思う。


それでも
自分は一人しかいなくて
>>続きを読む

めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

-

この作品の絵は全く好みではないのだけど、観終わった後に残るこの充足感と幸福感はどこからくるのだろう。

まさに、短編小説を1冊読み終えたような満足感と安堵。

あくまでもわたしの主観だけれど、小説を映
>>続きを読む

ほしのこえ(2002年製作の映画)

-

夏に観て良かった。
相変わらずというか、この作品が初作品なのでこんなふうに言うのはおかしいのだけど、この人はほんとうに夏雲を描くのが上手すぎる。


時間と距離が離れるにつれて、心の距離は、想いはどう
>>続きを読む

迷宮物語(1987年製作の映画)

-

世界観で言うならば、「ラビリンス*ラビリントス」、ストーリーテリング的に言えば「工事中止命令」が好み。
どれも重厚感のある作品たち。



オムニバス作品というのは、どこか根底のところで繋がっていて、
>>続きを読む

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

-

とにかくものすごいものを観てしまった…というようなありきたりの感想しか出てこないのが悲しくてしょうがないのだが。

おそらくは、アニメでしかできない表現、アニメだからできる映像作品の集大成とも言える気
>>続きを読む