みぞみぞさんの映画レビュー・感想・評価

みぞみぞ

みぞみぞ

お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

4.6

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ラスト15分えぐすぎる。

子供が人間の営みに自分なりに思いを馳せて大人になっていくその瞬間。
祭りとか海とか見ながら主人公がナラティブ働かせてる描写やばすぎるーー。
で、お菓子分けて、輪唱の楽しさ噛
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夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

4.3

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結局こういうのが俺は一番好きなんだなと骨身にしみる。
子供と大人。

日常の中にある運動を撮ることに対するこだわりすごいなーー。

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.3

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ハイパーロマンティック。
自分に戻ったこと、絶対間違いじゃなかった!

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

4.5

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主人公に自分の嫌なところの全てを見すぎて胸が締め付けられた。
良いラストでした。染みました。

どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

3.9

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意識的か無意識的かはわからないが、監督自身の視点の偏りもそのまま正直にフィルム上に存在していて良かった。

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.3

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ラストの祝祭が悲劇に飲め込まれていく感じ壮絶だった。イデオロギー。。。

まさかのスラムダンクオマージュ、痺れた。

レベル・リッジ(2024年製作の映画)

3.4

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正義の生々しい腐敗に共感性が高い時代

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.9

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さすがに今のアメリカすぎた。
ちゃんと比喩として描いてる分、シビルウォーより文学的リアリティ感じたし、作品としての存在意義も感じた。
フィクションそのもののパワーが落ちている今、グラディエーターのエン
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.7

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民の喜ぶローマのイメージを与える、のところが今この時代で世界に起こってる出来事と重なりすぎて他人事じゃなさすぎた。

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

5.0

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本当に好きな映画でした。
やっぱり、どこまでいっても人生の本質は喪失。出会いじゃない。
でも、喪失によって出会いはずっと輝き続ける。

リトル・ワンダーズ(2023年製作の映画)

3.9

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自分がダンスに弱すぎる。良いシーンだった。全体の色味かわいすぎる。
子供の加速力ってほんと物語映えするな

ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

2.9

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テンプレの呪縛に囚われて、甘すぎる粗のオンパレード。客の心が根本的にこの類のフィクションに冷めてしまってる感じもあって、客席とスクリーンの温度差が苦しい。
mcuの最新作を見る度に、ハリウッド映画の本
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ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

3.7

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欲しがっていなくて良かった。
そこに既にある素晴らしさを丁寧に切り出していたので、拙くてもちゃんと瑞々しさが伝わってきて、感動することができた。

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.6

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物語的に映える演出やストーリー展開が、題材に対する適切さを欠いている気がして違和感があった。
この題材をオシャレに描くこと自体に少し疑問がある。シリアスさで圧倒しないと、細かな嘘から世界が崩れてしまう
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SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.5

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すごくいい映画だった。
最も説得力のある綺麗事でした。

リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.8

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最高。
これをアップデートしていかねば。

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.7

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メタファーの塊で、というかもはやメタファーしかなくて、そりゃ伝わらない人には全く伝わらないだろうなと思ったけど、めちゃくちゃよかった。

ジョーカーの物語という枠を軽々超えて、エンターテインメントその
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.4

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chimeの圧倒的生々しさと比べてしまった。

憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.8

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搾取や盲信に関するあれこれ。
こんなの本来、演出が抜群に良くなかったら164分も見れない。すごい。

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.6

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素晴らしかったです。

後半は、もっとストレートに祈りを込める形でも良かったんじゃないかと僕は思いましたが、それは世界をどのくらいシビアなものとして捉えるかの話なので、監督にとってのリアルがここにある
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きみの色(2024年製作の映画)

4.0

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すんごいよかった。
背景を書く時間とかいらんよな。
みんなにそれぞれの事情があること前提に、自己解放の時間のディテールだけを丁寧に書いていく。
このシンプルさを演出力で実現しているのが素晴らしいと思い
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.1

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男がから回って自分を見失って、見るも無惨なダサい状態になっている中、
動物と社会生物の分裂を1番敏感に耐え難く思ってるのは女性かもしれない。

ラストマイル(2024年製作の映画)

4.3

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ドラマファンに対するファンサービス興行ではなくて、2000円払ってみる1本の映画としての価値が確かにあった。

事件をエンタメにすることの意義をよくわかってる作品だなと思った。
時代を丁寧に浮き彫らせ
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

3.2

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ウェルメイド風だけど、古すぎた。
このドラマになんで恋愛が必要なのかわからん。描き方のマイナーチェンジで満足するんじゃなくて、そういう根本的な部分こそ一番手を抜いてはいけないんじゃなかろうか。

Chime(2024年製作の映画)

4.1

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気持ち悪さの発明が多すぎる。
この密度で見せられたら50分でもへとへと。


日常の隙間に潜んでる、アンコントロールな動物性。

本来動物的な行為を極めて上品に行おうとしていることのバカバカしさ、それ
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めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

3.7

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村上春樹作品に帯びる喪失のムードって、アニメと相性いいな。
20歳の願いのところ、謎に心に残った。この微妙なニュアンスの言語化に成功してるところ、ほんと凄いなと思う。

インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

4.9

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すばらしかったです。

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

4.4

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思想が一貫してて、しみじみよかった。

化け猫が現れようと、地獄に行こうと、常に平熱。一切は大したことがなく、拍子抜けにことは始まったり終わったりしていく。ただその中で若い感情だけは目まぐるしく揺れ動
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.1

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シチュエーションの用意の仕方が毎回すごい無理やりなので、
描きたいことがちゃんと描かれてる感じがなく、こういうことを言いたいんですと説明されている気持ちになった。
なのでドラマにのめり込めず感動できな
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ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ザ・モーティヴ&ザ・キュー」(2024年製作の映画)

4.5

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タイトルいかしすぎ。
動機ときっかけ

演劇好きにはたまらなかった。
ハムレットの解釈で2人が繋がるとこ、演劇の面白の根本すぎて涙出た。

もっとジョークがわかりたかった。自分が英語話者だったら、人生
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

4.0

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端的かつパンチのある構図の連続で、痺れた。
ラストのチープさ、冷水ぶっかけられた感じで、頭に残るなぁ。

役者全員ハマりすぎてる。

境界線が、ぼやける。

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

4.3

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もう途中から、これは最高だ!ラストシーンどんなシチュエーションでどんなラップするのかほんと楽しみすぎる!と思って見てて、
最後その上がったハードルを軽やかに超えていかれた感覚。

バイト中のラップがこ
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.6

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最高にハッピーな気持ちになった。

薬のとこ、良すぎた。

蛇の道(2024年製作の映画)

3.4

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哀川翔のポジションが女性に変わったことによるドラマの変化は面白かったけれど、
全編通して、オリジナルよりも演出が緩慢でヒリヒリとした空気が持続しない感じがあり、物足りなさを感じた。

数分間のエールを(2024年製作の映画)

3.5

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セリフが平易で個人的には刺さらなかったのですが、
ドラマに素直な体重がのっていたのと、
演出にはアイデアが溢れていたので、良き映画だと思いました。

演出が新鮮であることのパワー、無視できないなー