ピアース・ブロスナンやティム・ロスが出演してたりそこそこお金もかかってそうなのに終始チープさが漂っている。チームを謳っている割に個々の役割がはっきり描かれないし、ブロスナンが作戦に加わるまでに30分異>>続きを読む
企画自体の強さや安易に泣きに流れない脚本などある程度面白い。ただ本当にカメラを置いて少しおかしな状況を作り出せばオフビートになるのかがよくわからない。
銃撃戦で多用されるスローモーションに時代を感じる。冒頭の支度をするキアヌ・リーブスの描写からやらされで仕事をしていることが示唆され、物語がミステリーへと展開していく部分に鈍重さを感じる。
序盤こそ殺しのレパートリーが豊富でステイサムの仕事人っぷりが楽しめるものの、カート・ウィマーの荒唐無稽を体現した脚本はやはりそこそこ演出が上手い人でないと扱えない気がする。命を狙われるジョシュ・ハッチ>>続きを読む
バスタブを介して二人が結婚する展開の速さが異常というか最早何をやっているのかわからない。車椅子に乗っているクローデット・コルベールの叔母が一番初めに離婚騒動が巻き起こる場面で隣室からやってくるショット>>続きを読む
ステイサムがロープに引きづられながら鮫と追いかけっこをする絵面の馬鹿馬鹿しさが凄い。
マルクス兄弟のいずれかが他の役者と共に画面に収まっているだけで異物として表出される感覚が楽しめる。ハーポが後半で火が上がり続ける帽子を被りながら現れても誰も突っ込むことがなかったり、ラストでの劇中劇と>>続きを読む
羊飼いと牛飼いの戦いという珍妙な設定でここまで面白くなるのが不思議。異様な存在感を放っていたS・Z・サカールが途中から全く登場しなくなるいい加減さも堪らない。
戦争によって閉ざされていた何かが扉や窓、鍵の開け閉めで丁寧に演出されているけれどこの異様なまでの回数は何なのか。冒頭のPTSD描写からラストの演奏と音で始まり音で終わっている脚本もこの過剰さに収まりの>>続きを読む
劇場でバッグが窃盗されるというシークエンスでの画面捌きが驚異的。挿入されるオペラグラス越しの主観ショットの物理法則を無視した動きの馬鹿馬鹿しさも見事。
ディートリッヒが猛スピードで田舎道を車で進んでいくだけで笑える。
何やら裏でとんでもないことが起ころうとしている予感があるものの、その実態はついぞ映されずにただ役者たちが神妙な面持ちでウロウロ時間潰しをするだけの映画なのにこれが素晴らしい。ケヴィン・スペイシーが愛犬>>続きを読む
事件の検証映像がパワーポイントで作ったプレゼンみたいで凄い。急に投げやりになる分割画面とか、密室のドアを蝶番側からぶち壊すあたりには驚く。
シャーリー・テンプルが制服を着るきっかけとなるくだりが徹底的にマクガフィン的に撮られている。
トーキー一作目にも関わらずここまで音を演出にふんだんに取り入れていることに驚く。女性の不在がどこまで影響しているかはわからないけど他作に比べると哀愁が漂う。
『The Lonely Villa』的な救出劇が展開されるけれど、橋の上でドタバタ的な描写が差し込まれたりするのが面白い。
恐竜に乗って出勤する荒唐無稽さから現代にジャンプする大胆さ。とにかく着るものがないという欲望で展開される語りが面白い。
背後を車に走らせたり、噴水で水が落ちたりと敢えて音を響かせることでカットが入ることで否が応でも繋ぎによって生じるズレを意識させられる。視線によってオフの人物を意識させたり、一方どこにどの人物がいるか不>>続きを読む
真面目なミステリーだからそこまで乗れず。この手の話は一人で修羅場を切り抜けたりするのが面白い気がするので四人いても散漫に感じる。
ヘンリエッタ・クロスマンがフランスで知り合った若者たちの会話を盗み聞きして頭に手を当てて過去を回想する場面の、彼女自身はその回想場面に居合わせていない本当らしさの欠如が過激。
リンカーン暗殺時の扉から、囚人が処刑台に送られる扉に、監獄の牢屋、ラストの開け放たれた自宅の扉と一貫した演出が冴えている。兵隊と囚人たちが同じように整列しているのが興味深く、そのモチーフに加えて南と北>>続きを読む
職業人が職務を全うし奇跡を起こす映画なわけだけど、それこそドライヤーとかターナーとかと異なり、けたたましくクラクションを鳴らしながら車で町内に報告しにいく感覚がフォードらしい。汽車に乗りこむ別れの場面>>続きを読む
凶悪犯に間違えられる描写が、職場でまるで冗談かのように笑い飛ばされるカラッとした感覚が良い。とにかく人の多さが目立つ映画。
エドワード・G・ロビンソンだからか『牝犬』的な物語に思えてならない。リチャード・アーレンが初めてジタ・ヨハンに会う場面での画面捌きの見事さに、鮫とのサスペンスフルな攻防も凄い。