春とヒコーキ土岡哲朗さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

春とヒコーキ土岡哲朗

春とヒコーキ土岡哲朗

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インシテミル 7日間のデス・ゲーム(2010年製作の映画)

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見ず知らずの人間と信じあおうとするが、裏切られたら怖い。
主人公たちが車で連れて来られるシーンから始まり、最初から非日常で助走を省いているが、実験1日目ではまだみんな日常の感覚を引きずっているので、そ
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

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2大スターの爽快な娯楽映画。
オープニングからミステリアスな雰囲気で引き寄せられる。飛行機の中では、トリッキーかつワイルドな肉弾戦がかっこいい。キャメロンとトムのテンションの食い違いっぷりに、「この映
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大奥(2010年製作の映画)

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件ごとに描かれるキャラが限られていて、漫画をほぼそのまま凝縮したんだろうなと思った。
柴咲コウをたっぷり見られるのかと思ったら、オープニングで一度写ったきり、1時間くらい出てこない。ストーリーにはつい
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キサラギ(2007年製作の映画)

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緊張感漂うけど楽しい密室劇。
初めの30分、コメディかと思いきや、ミステリーへと発展。それも、何度もひっくり返っていく本格っぷり。そして、ほとんど登場しないのに中心人物である、如月ミキの特殊な存在感。
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バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

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視点多用が面白い。
短時間の出来事を何回も辿ることで重厚にするアイデアは、この映画が初めてではないにしても、完璧に使いこなしている。演壇に隠された爆弾が爆発するシーンは絶望度が強く、何回も繰り返すに値
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

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期待通りのほっこり感。
どこかイカレ感もあるニコルソンと、お馴染みほっこりさんのモーガン。分かりやすい、曲者×紳士の構図。本人は自分の満足のために動きたくても、家族の方が一緒に過ごしたい。しかし独断で
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ヒッチコックのゆすり(1929年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

身を守るために隠しごとをするどツボ。
一時の気まぐれでよく考えずに行動してしまったアリスが、結果、正当防衛で殺人を犯し、自首しようとするも、恋人のフランクに止められ、罪悪感を背負うという、保身のために
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座頭市(2003年製作の映画)

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かっこいい。
金髪だし、ミュージカル要素もあって、時代劇の堅さを崩してはいるが、親の仇を探している姉弟の力になるという展開は王道。メインの敵が、悪玉に雇われている用心棒の浅野忠信だが、直接姉弟と因縁が
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

……つらい。
他の囚人たちが、クムジャへの恩をフラッシュバックしていく手法が面白かった。正直、キャラクターの多さで途中で誰が誰だか話も理解しづらくなったが、子供を殺された親たちを集めて復讐を始めるとこ
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最終絶叫計画4(2006年製作の映画)

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1発目のギャグから噴いてしまった。力技なボケだけでなく、丁寧な積み重ねの笑いもあってバリエーション豊か。子供がフッ飛んだり、人が頭をぶつけるという単純なことも、テンポや不謹慎さが絶妙に計算されているか>>続きを読む

怪奇!兎男(2004年製作の映画)

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開始3分で「ナメてんのか!(笑)」と思った。
映画の特典映像にある、オーディションとかリハーサルの風景みたいな画質。野生のウサギがぬいぐるみだし、内臓が飛び出るとこだけ異様にグロいし、女がゲロ吐く声が
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最‘狂’絶叫計画(2003年製作の映画)

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おバカなくせに「2」とは比じゃなく話が面白い。
パロディ以外の笑いどころも面白い。ジョージが窓から投げ出されてすぐ立ち上がるところと、立ち上がるのに落ち込んでるところがツボ。未公開シーンに収録されてい
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最‘新’絶叫計画(2001年製作の映画)

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ギャグが汚すぎて引いちゃった。
調べたら、不謹慎だということで一人のキャラがまるまるカットされてるみたいで、話に入り込めなかったのかな。

バイオハザード IV アフターライフ(2010年製作の映画)

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ゾンビ映画だがホラーよりアクションに偏っていて、そこがかっこいい。
3Dも、宣伝の「突き刺さる」って表現がマッチしている。シャワー室での戦いは、戦うクレアの手前に3Dで表現されているシャワーのしぶきが
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デリカテッセン(1991年製作の映画)

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気取らないおしゃれ感。
世界観は暗いのに、終始ユーモアが入れられ、ダークでおしゃれな映像が面白くて、無駄なカットがまったく無い感じ。設定に関しても、詳細な説明は無いが、極限状態で人間の汚さがどうなるか
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

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結構、涙ぐんじゃった。
「1」ではおもちゃを大切にしない子供を戒め、「2」ではおもちゃを金儲けに使う大人を戒め、そして「3」では成長した持ち主との別れ、人間を恨むおもちゃとの戦い。
オープニングの、人
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陽気なギャングが地球を回す(2006年製作の映画)

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4人がぴったりハマリ役。出演者も華やかだし、衣装や小道具もおしゃれ。キャラクターも面白いし、あえて分かりやすい伏線なのも見やすい。でも、原作を読んでから観直したため、原作の方がもっと軽妙なセリフのオシ>>続きを読む

ナンバー23(2007年製作の映画)

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地味だけど見入ってしまう。
自分の狂気に怯える主人公。一連の恐怖の原因は何なのか、という謎を解明する話。「正しい結末」なので、すっきりはする。
LOSTのジェイコブ役の人が出てたが、あの人は絶妙なワケ
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

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THE “加害性を持ってしまった弱さ”。
モンスターが人と仲良くなって、トラブって、すみかに帰る、っていう定番パターン。ジョニデのトリッキーなキャラ、ティム・バートンのダークな世界観、というお決まりが
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ゆれる(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

二転三転し、兄弟の本心がにじみ出る。
狂気を爆発させた兄と、なんとか正常な状態を取り戻そうとする弟。兄をかばっているつもりの弟に、兄は「殺人者の弟になりたくないだけ」と罵る。弟は兄のことを思い、正しい
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

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笑えるB級ホラー。
オチが読めるギャグも面白い。車に「3」って書くことに一切触れないナンセンスさも面白い。オープニング、グロ面白いの乱れうちで、映画の方向性がすぐ分かる。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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トラボルタの死に様があっけなく描かれているからこそ、後から生前のシーンが出てきても「こいつ後々死んだけどなぁ」とか思わずに違和感なく見ることができる。
時系列シャッフルで謎が解かれていくのがさわやかだ
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間違えられた男(1956年製作の映画)

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リアルにありそうで怖い。
主人公のなんか泣きそうでかわいそうな顔!冤罪を晴らそうと独自に調査を進めようとしても、運命のイタズラでもっと絶望的になっていく。当人が困っていても人間って薄情。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

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映画に興味を持つものとして、映画が人の心にどれだけ夢を与えるかっていうことを示されると、熱くなる。
人間が、楽しみ、学び、喜び、悲しみ、疲れ、もう一度自分を振り返る。この一連のことが大事だと気づかせて
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ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

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憧れ→ジレンマ→殺そう、の過程が秀逸。
自分にとって間違いなくヒーローだと思った相手が、情緒不安定な暴君であると気づき始めたとき、別の使命感に駆られてしまい、暗殺を企てるのが面白い。ジェシーも、暴走を
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イーオン・フラックス(2005年製作の映画)

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近未来SFな世界観に、神話のような雰囲気が混ざってるのは特徴的。イーオンが次々と敵の戦場に忍び込んで行く経過のアクションは、ツブツブが集まって爆発したり、面白かった。

耳をすませば(1995年製作の映画)

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恋うんぬんより全体的な成長物語。
誰一人悪意が無いっていうのがすごい。無計画に作家を目指す主人公の姿は、親の目線からしたら困るし、観てるこっちも「落ち着けよ」って思うけど、そこも含めて主人公のまっすぐ
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デトロイト・メタル・シティ(2008年製作の映画)

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「死にたくなければ、生まれるな!」by大倉孝二がすごい印象に残ってる。自分の望むところとは違う分野でも、才能を開花させてもらえるっていいうのは、幸せなことなんだろうな。でも、そんなに深く考えんでいいく>>続きを読む

20世紀少年<最終章> ぼくらの旗(2009年製作の映画)

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帰ってきた男・ケンヂ=自分が起こした戦い、生み出した怪物を鎮めなければいけない。戦い続けた男・オッチョ=いつか世界が救われることを信じて、食らいつき続けた。隠し続けた男・ヨシツネ=自分にはもう何も変え>>続きを読む

20世紀少年<第2章> 最後の希望(2008年製作の映画)

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キャラが多くてゴチャってるけど、サダキヨとヤマネを立てている。ケンヂ不在の中それぞれの戦いを続ける仲間たち。最後のオッチョとともだちの対峙シーン、オッチョが取り乱す。「お前は一体誰だぁ!」。その不安感>>続きを読む

20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(2008年製作の映画)

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現代をなんとなく生きるダメな大人が立ち上がる。
はっきり言えばずっと予兆の映画で、何も起こらない章。でも、血の大晦日はやはり面白いし、ロボットに乗ったケンヂと偽太陽の塔に乗った“ともだち”の対面シーン
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踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010年製作の映画)

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人気シリーズです、って感じでやりきった。
キョンキョンや小栗さんのキャラも良いし、青島とそこの衝突は良かった。けど、今までのメインキャラであるすみれ、真下、室井が彩り程度の扱いなのが悲しい。青島のまっ
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ザ・ウォーカー(2010年製作の映画)

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ゲイリー・オールドマンの悪役っぷりを見たくて鑑賞。世界を手に入れたい暴君でありながら、一人の女性を手に入れたい、甘えとも取れるが綺麗な部分も兼ね備えている。

ダークナイト(2008年製作の映画)

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現代世界でマッドなキャラが織りなす善悪論。

三者三様なキャラがたまらん。

バットマン=本当に平和を守るためには、秩序を守ることはできない、市民の英雄ではいられない。しかし、堕落しないことを胸に誓う
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ファンタスティポ(2004年製作の映画)

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エンドロールが一番楽しい映画。オースティン・パワーズみたいな宝田明に、エンターティナー精神が溢れててかっこいいとか思う間もなくただ嬉しくなる。
キャッチコピー通り、分かりづらいだいぶシュールな映画。
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

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バットマン誕生をしっかりと描いた作品。最初からヒーローだったわけじゃない。悲劇を乗り越えるために時間も要したし、悪に傾きそうになることもあった。でも、愛する街を守ると決意した時、理不尽と戦う覚悟を決め>>続きを読む