sukeさんの映画レビュー・感想・評価

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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.5

社会に適合できないということが、キャラクターの属性だけで終わるのではなく、いろんな角度で表現したそうした登場人物を複数登場させることで、主題に昇華させている。
アクションが見やすかった。役者やその指導
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.0

現実感のない現実の感じやバーチャルとリアルの境界線が希薄になった他者の存在感など、雰囲気が今の時代っぽい。
そういう陰鬱な雰囲気と対照的に好き放題楽しく映画作ってある感じが印象的。

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.5

感覚的でエモーショナル、説明的だけど理屈っぽくはないアグレッシブでフィジカルなカメラと、そのつなぎが個人の戦争体験みたいなものを共有させる。

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

3.0

東京の都市開発をめぐるおもしろいテーマ。独特な声の演技やキャラクターの演出のノリに面食らう。ロボットも搭乗式だし戦闘もあるし移動も多いので、もっと振動を感じたい。

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.0

静止画だったりモノクロだったり、焦点の動きだったりする様々な効果が、出来事を個々人のものとして捉えるような印象を与えて、現実にありそうな描写も全て他人事のような何かしらけた感じに映し出す。倫理的な感覚>>続きを読む

トランスフォーマー/ONE(2024年製作の映画)

3.5

ごちゃごちゃとした物量過多の世界で行われるスピード感のあるアクション。移動によって作り込まれたオブジェクトが軌跡の線として見られるのがおもしろい。CGアニメーションとそうでないアニメーションとでそのあ>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版(1995年製作の映画)

3.5

潔いくらいセリフで情報を叩き込んでくる。映像と語りの乖離がおもしろい。
そことガンアクションとの緩急。

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.5

いかにもな表象ではあるが、引き込まれるストーリー。「イメージ」をテーマにしたサスペンス。アニメーションであるがゆえにあえていかにもなイメージを強調し、サスペンスに奉仕させるのか。

AKIRA 4Kリマスター版(1988年製作の映画)

5.0

あらゆる物質の運動を緻密に描くエネルギー。目に見えるもののそうした運動への眼差しが、目に見えない力の存在の説得力を、単にその痕跡を描く以上に高める。
あとシンプルに構図やアクション、美術、音楽や言葉の
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.0

馬が車になって回転運動とスピードのアクションを見せつける西部劇だった。
チェイスのシーンなどジョンフォードの駅馬車とかを思い出す。

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5

迫力のカーアクション。大味っぽいが編集が丁寧で見やすい。

Chime(2024年製作の映画)

4.0

フリとかオチとか山場とかよりも印象に残る、ずっと持続する不気味さ、嫌な空気感の醸成がすごい。
音響効果がすごい効いている。大鏡のシーンの、バチっとスイッチで雰囲気が変わる衝撃。現実と表裏一体の違う世界
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

3.5

フレーム内にフレームを置く設計が面白かった。物語の中で絵画として描かれる対象と、映画の観客が見る被写体とが視覚の主体によって重なったりずれたりする。
世界の見方が重層的になる。個人によって捉えられる現
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.0

アメコミ映画みたいな活劇っぷりとキャラクターたち。話の内容も映像も、丁寧に導かれて楽しい。

自由の暴力 デジタルリマスター版(1974年製作の映画)

3.5

セリフだけでなく、画面での映り方も意識されていそうなイチモツへの執着はなんだろう。グロテスクな差別や偏見が悪意なさげに繰り広げられ、虐げられていることを自覚できてもどうすることもできないのを愛や性愛に>>続きを読む

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

3.5

ひきのショットがかっこいい。ジェイムズ・ベニングが切り取るアメリカの風景みたいだった。
立ち上がって、パラレルに進行していき、一定の結末を迎えたり迎えなかったり、ひたすら反復したりする日常のタスクの数
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.0

野生動物のドキュメンタリーを見るような感覚で、主人公の巧みな演技による挙動から目が離せない。視覚や聴覚など五感の刺激への反応や運動の良さと、それを捉えるカメラの良さ。
自殺や中絶や美容やアート、キャン
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.5

テクスチャーの表現がすごい。冒頭のホッケーのシーン、終盤の心拍数上がってパニック発作っぽくなるシーンの真に迫る感じが良かった。

至福のレストラン/三つ星トロワグロ(2023年製作の映画)

3.0

期待するべきことではないが、料理はビジュアル的に美味しそうには撮られていない。それでも舞台となっている場所に行ってみたいと思うのは、そのレストランをかたちづくるシステムや要素の関わりの良き部分を切り取>>続きを読む

リリー・マルレーン 4K デジタルリマスター版(1980年製作の映画)

4.0

苦難のなかに生きる女性の姿。対照的に男性は支配的な立場にいながらどこかスケールが小さい人が多い印象。
くどいくらいのキラキラカメラフィルターなどで華美にされた歌手としての成り上がりの物語のパートやロマ
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.5

暗闇とか影を多用したホラー演出が巧みだった。ドントブリーズ的な無音の恐怖も。エイリアンという巨大な既存キャラクターやその世界観を当世風に落とし込んだ感じで楽しい。
アンドロイドのキャスティングや役割、
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.5

言語化しにくい雰囲気の良さ。嫌味のない素朴さというか良い人感。20年前とか30年前の感じのノスタルジーをかき立てるようなオーラと、侍・武士のスピリット、映画制作文化のおもしろさがミックスされてて楽しい>>続きを読む

愛情萬歳(1994年製作の映画)

4.0

登場人物たちが都市をさまよう成仏できない霊魂のようだった。空き部屋や納骨堂、闇市や開発される公園など、場所とその場所における存在/不在を通底するテーマにしながら、愛や生きづらさを描いていた。

墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

4.0

過去と現在未来、生と死、聖と俗、男と女、金と愛などの異なる価値観を反転させていくうちにそれらが溶け合っていき、厭世的でありつつ、しかし希望や楽観的な視点もありつつ、でもまたそれも100%でなく、そうし>>続きを読む

オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター(2004年製作の映画)

3.0

ポップでちょっと古い感じのアレンジのテーマ曲を聞けてよかった。異なる時制のパートが何度か挟まれてくるが、あんまり効いてこないというか、あくまで本筋と曲を豪華に見せつける作戦か。

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

4.0

作品を点じゃなくて線で見たり見せられたりして、しかもその線にワイドショー的な感じでさまざまなトピックが装飾されていたりするビッグバジェットの、特にMCU作品に対する社会の目線をうまく取り込んでエンタメ>>続きを読む

WALK UP(2022年製作の映画)

4.0

開け放たれているのに白飛びして外が見えない窓。強調される部屋に取り付けられたドアの、電子キーの操作音。不在の人物に対する会話。ローファイなギター。
映画監督の男性が全てのシークエンスで、画面に映ってい
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美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.5

男の同性に対する嫉妬心ほかネガポジ入り混じった複雑な感情が、性的な視線とは少し異なる印象のドライな雰囲気の美しい映像で描かれる。他者にそうした視線を投げる人物もまた、異質なものとして見られる視線を意識>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ザ・モーティヴ&ザ・キュー」(2024年製作の映画)

3.5

劇のシーンを橋渡しに場面転換にするのがかっこよかった。
ディレクターと演者がアウフヘーベンして作品が出来上がるカタルシス。
役者が役者として役を演じる難しさと力量を直に感じる感じが、カサヴェテスのオー
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エグザイル/絆(2006年製作の映画)

3.0

ハリウッドの影響を感じさせながらも武侠物っぽい流れの中に位置していそうなアクションや時間、映像感覚。かなりもさい感じがするが、味といえば味か。

ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

3.0

重たさを目指したものが時代の流れでスカっぽくなっている独特の美学。軽い色調が90年代〜00年代の日本のドラマっぽく、親しみやすいエンタメ感。

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.5

furyroadの世界観そのままに、スピンオフを見せてもらえてありがたかった。スピード感あふれるアクションに情報量も多いはずなのに、丁寧な編集だからかノンストレスでスムーズに見られるのがすごい。
男性
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リンダとイリナ(2023年製作の映画)

4.5

何カメ体制で撮影しているのか、被写体くらいの年齢の人たちとどうやって関係性を構築したのか、裏側がいろいろと気になるくらい、コンテまで書いて作り上げたんじゃないかってくらいのドラマのようなキャラクターと>>続きを読む

宗方姉妹 デジタルリマスター版(1950年製作の映画)

3.5

新旧の価値観の相違と相入れなさが人間ドラマとして丁寧に描かれている。余命宣告、恋が結ばれるか結ばれないかのサスペンスがどれも引き伸ばされつつあっさりと意外な展開を迎える。
高峰秀子が舌を出すか出さない
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.5

音楽が印象的だった。男女の恋愛と友情と偏執的なスポーツへの求道が奇妙な形で絡み合ったヘンテコさがおもしろい。テニスというスポーツが選ばれているのも興味深い。観戦形式や攻防のあり方など、イジリもありつつ>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

3.5

原作漫画を読んだ時の感動や読後感。声が入り、絵が動くことでよりストレートに表現が伝わる感じ。躍動感が合うストーリーや絵だった。