教えてくれたのは…
橋本はづきさん
猫背、巻き肩、縮んだ首……。緊張型の50代に多いこんな悪姿勢はストレッチで改善を
50代になると、加齢に伴う筋肉の衰えの影響もあって、姿勢がどんどん崩れがち。特に多いのが、背中を丸めた猫背姿勢や、巻き肩、肩に埋もれて短くなっている首など。こんな状態をリセットできるのが、橋本さん考案の「二度と太る気がしないストレッチ 姿勢改善編」。これはどんなストレッチなのかを橋本さんに伺った。
「現代人は常に体が緊張していて、いつも肩に力が入って上がった状態になっている人が多いようです。またパソコンやスマホを見る時間が長いので、猫背で肩が内側に巻いていて、首が前に出ている人も多数。こんな姿勢だと首が短く見えてしまって、見た目の美しさが損なわれてしまいます。そこでおすすめしたいのが、『二度と太る気がしないストレッチ 姿勢改善編』です。これは椅子に座ったまま、上半身だけを動かすストレッチ。首を上げてからストンと落とす動きをするので、肩の力が抜けて、首がスッと伸びやすくなります。また、肘を開き閉じしたり、手を肩に置いて左右に体をひねる動きによって、縮んでいた胸が開いて猫背や巻き肩も改善し、姿勢をキレイにする効果が抜群です。肩甲骨をよく動かすので、肩甲骨周りにある褐色脂肪細胞が刺激されて脂肪が燃えやすくなるうえ、体をひねる動きで体幹の筋肉も鍛えられて代謝がアップし、やせやすい体に。胸が開くことで呼吸も深くなるので、酸素もしっかり取り込めるようになって疲れにくい体にもなります。姿勢が崩れやすい50代の人にぴったりで、デスクワークの合間などに手軽にできるので、こまめに実践してみてください」
二度と太る気がしないストレッチ 姿勢改善編
椅子に座ったままできる上半身のストレッチ。自分のやりやすいタイミングで実践を。「五十肩などで痛みがあって、腕が上げられない人でもできる方法もご紹介するので、無理のない範囲で取り入れてみて」
①椅子に座って背筋を伸ばし、両肘を90度に曲げて脇をしっかりと締め、手のひらを上に向ける。そのまま肘から下を真横に開く。この肘の開き閉じを2回繰り返す。
②脇をしっかり締めたまま、息を吸いながら左右の肩をグーッと引き上げる。
④次に、両手を肩に置き、両肘を肩の高さに上げて真横に開く。息を吸いながら両肘を閉じて体の前で合わせる。次に息を吐きながら肘を開いて元に戻す。この肘の開き閉じを15回。首を長く伸ばすのを意識して行うこと。