Wi-Fi6E&3つの周波数帯を使えるトライバンド対応なのが魅力のWi-Fiルーター、バッファロー WXR-11000XE12。高評価の口コミが多くみられる一方で、「扉を2枚はさむとかなり電波が悪くなる」といった気になる評判もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWi-Fiルーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Wi-Fiルーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ゲーム芸人ヤマグチクエストの肩書をもつゲーマー。2021年にマイベスト入社後、ゲーミングデバイスの専門ガイドを担当し、250を超えるゲーミングデバイスを実際に比較検証。幼少期からゲームをプレイしている生粋のゲーマーで、現在までに500タイトル以上のゲームをプレイしている。 明治大学経営学部を卒業後、プロダクション人力舎でゲーム芸人ヤマグチクエストとして活動し、準レギュラーとして出演したテレビ東京のゲーム番組「勇者ああああ」では豊富なゲーム知識を生かしたゲームソフトのプレゼンで話題を集めた。 YouTube動画企画「ゲームさんぽ」やKONAMI主催イベント「パワプロチャンピオンシップス2017」など、様々なメディアにも出演経験あり。 マイべストではデバイスの知識とこれまでのゲームプレイの経験をもとに、ゲーマーに寄り添った記事制作を心掛けている。
すべての検証は
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バッファロー WXR-11000XE12は、2階・3階建ての広い戸建てに住んでいる人や重い通信をよくする人におすすめです。比較した商品内には設置場所付近ですら最大300Mbpsほどしか速度が出ないものもあったなか、最大837.39Mbpsとかなり高速でした。WEB会議はもちろん、オンラインゲームも快適に楽しめます。
「扉を2枚はさむとかなり電波が悪くなる」との口コミ反して接続範囲も広く、実際に戸建て3階建ての1階に設置すると3階までおおむね電波は届いていました。一部通信速度が落ちた部屋はありましたが、メッシュWi-Fi機能搭載により子機を用意すれば補えます。接続機器の場所へ効率よく電波を届けるビームフォーミング機能など、通信を安定させる機能も備わっていますよ。
複数台接続時も速度も大きく落ちません。5台接続時の減衰率は11.9%と、比較した全商品の平均値52.38%(※2024年12月時点)よりも低い数値に。10台接続時は62%でしたが、3つの帯域を同時に使えるトライバンド対応かつ、混雑状況によって帯域を切り替えるバンドステアリング機能を搭載しているため、不便さは感じないでしょう。
初期設定に手間がかからないのも利点です。ワンタッチで古いルーターから設定を引き継げるAOSSボタンやスマホ用のアプリがあり、パソコンで管理画面を開かなくとも設定が完了します。公式サイトでは接続手順の動画を閲覧できるほか、取扱説明書には新規設置時・買い替え時両方の設定手順が書かれているため、はじめての人でも迷いません。
セキュリティ対策もしっかりされており、無料で1年間使えるセキュリティツール「ネット脅威ブロッカー2 プレミアム」にはキッズタイマー・フィルタリング機能がついていました。サイズは大きめなため設置スペースの確保は必要ですが、通信速度の速さ・使い勝手を兼ね備えているのでこの機会にぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
バッファロー WXR-11000XE12は、Wi-Fi6Eに対応したフラグシップモデル。従来の5GHz・2.4GHzに6GHzを加えた、3つの帯域を使用できるトライバンドなのが特徴です。大型の外付けアンテナは効率よく電波を届けられるよう、3段階にわかれた3軸回転機構を採用しており、接続機器にあわせて向きを変えられます。
10Gbpsの有線ポートを搭載し、本体の持つ通信性能を最大限に活かせるのも魅力。業界の標準規格である「Wi-Fi EasyMesh™」にも対応しているため、対応製品を複数組み合わせるだけでメッシュWi-Fiを構築できます。なお、詳しい商品情報は以下のとおりです。
今回は、バッファロー WXR-11000XE12を含む人気のWi-Fiルーターを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
比較した商品内には下りの通信速度が最大で300Mbps弱しか出ないものがあったことをふまえると、本品はオンラインゲームのプレイに必要とされる600Mbpsを大きく上回る通信速度を備えています。WEB会議からゲーム用まで幅広い用途に活躍するでしょう。
検証では、外部からの影響を少しでも減らすため、インターネット回線を介さない接続機器同士のローカルネットワークで測定しています。使用環境が変われば通信速度の値も変わってくるので、実使用時の数値とは異なる可能性があります。
接続範囲もおおむね広めです。検証では戸建て3階建ての1階にWi-Fiルーターを設置し、2階・3階の合計6地点の通信速度を3回ずつ計測したところ、「扉を2枚はさむとかなり電波が悪くなる」との口コミに反して、4地点でWEB会議を快適にできる目安とされる150Mbps以上を記録しました。
6地点中4地点で600Mbpsを超えた上位商品にはおよびませんが、1台でマンションはもちろん、戸建ても十分にカバーできます。
しかし、2階の寝室や3階の階段といった本品から斜め方向に離れた場所は速度が落ちやすい傾向がありました。メッシュWi-Fiとして使うと両地点でも300Mbps以上の速度が出たため、遠くの場所まで電波を届けたい場合は複数のルーターを組み合わせるとよいでしょう。
検証では、外部からの影響を少しでも減らすため、インターネット回線を介さない接続機器同士のローカルネットワークで測定しています。使用環境が変われば通信速度の値も変わってくるので、実使用時の数値とは異なる可能性があります。
<各地点の5GHz帯使用時の平均通信速度>
メッシュWi-Fiとして使う場合には、オンラインゲームなど高速通信が求められるかつ親機の電波が届きにくい場所に子機となるもう1台のWi-Fiルーター置くとよいですよ。
接続台数が10台に増えると平均速度は174.74Mbps・減衰率は62.0%と落ち込みましたが、6GHz・5GHz・2.4GHzの3つの周波数帯を同時に使えるトライバンドに対応しています。検証は5GHz帯に接続して行ったため、実使用時には通信が分散して不便さは感じにくくなるでしょう。
有線LANポートが充実しているのも魅力です。1GbpsのLANポート3つに加えて、比較したなかでも搭載している商品が少なかった10GbpsのLANポートもついています(※2024年12月時点)。
有線でも高速通信が期待できるため、ゲーミングPCやゲーム機器を使っている人におすすめです。
初期設定にもそこまで手間はかかりません。AOSSボタンがついており、古いルーターから設定をワンタッチで引き継げます。スマホ用アプリ「AirStation」もあるため、パソコンで管理画面を開かなくともスマホだけで設定が可能です。
公式サイトでは、接続方法を説明した動画を閲覧できます。取扱説明書には新規設置時・買い替え時の両方の設定手順が紹介されているため、機械が苦手な人でも確認しながら進めれば迷わないでしょう。
比較した商品内にはないものもあった、管理画面のID・パスワードが記載された紙が付属しているのも利点。わざわざ本体を見て入力する手間を省けます。
通信を安定させる機能もおおむね備わっています。Wi-Fi6Eに対応しており、6GHz帯の電波の使用が可能です。同社のハイエンドモデルとしてはめずらしく、通信の優先度によってデータ量などをコントロールするQoSはないものの、通信の混雑状況によって帯域を切り替えるバンドステアリング機能は搭載しています。
デバイスの位置へ効率よく電波を届けるビームフォーミング機能も装備。通信の混雑を軽減するIPv6・複数のデバイスを接続した際に速度の低下を抑えるMU-MIMO機能もついています。
メッシュWi-Fi機能のほかに、親機の電波を増幅させる中継機能も備わっており、さまざまな使い方ができるのも魅力です。より新しい規格のWi-Fi7やQoS対応の上位商品に評価は一歩届きませんが、高性能なため家中で快適にネットを利用できるでしょう。
ツールを無料で使える期間は1年間(その後は有料)ですが、子どもが安全にネットを使える環境を整えられます。
7種類と多くの暗号化方式に対応しているのも魅力。ファームウェアは自動で更新されるため、常に最新の情報を保てますよ。なお、詳しい結果は以下のとおりです。
バッファロー WXR-11000XE12にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
アンテナが本体の外に伸びたタイプのため、設置スペースを大きく取らなければならないのはネックです。サイズは幅30×奥行7.5×高さ19.5cmと、一般的なWi-Fiルーターの2.5倍ほどの大きさがありました。
別売りの壁掛け用ネジ2本を用意すれば壁への取りつけられますが、インテリアにはなじみにくいでしょう。アンテナ内蔵タイプの商品に比べると設置場所を選ぶため、購入前に十分なスペースを確保できるか確認することをおすすめします。
アンテナの向きは通信速度に大きく影響しますが、本品はそもそもの通信速度が速いため、アンテナの向きが最適でなくとも速度の遅れは感じにくいと考えられます。通信速度にこだわる人は、アンテナの向きや設置場所を家の中心に近づけてみてください。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6E |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 837.39Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 232.82Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 4803+4803+1147Mbps |
---|---|
周波数帯 | トライバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 外付けタイプ |
アンテナ数 | 6GHz帯:4×4、5GHz/2.4GHz帯共通:4×4 |
重量 | 1515g |
幅 | 30cm |
奥行 | 7.5cm |
高さ | 19.5cm |
LAN端子 | 10GBASE-T |
INTERNET端子 | 10GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | 756.00Mbps |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | 226.21Mbps |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 155.12Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 101.14Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal(AES)、 WPA2 Personal(AES)、 WPA Personal(AES)、 WPA2 Personal(TKIP)、WPA Personal(TKIP)、WEP 128-bit、WEP 64-bit |
メーカー保証期間 | 1年 |
消費電力 | 43W |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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バッファロー WXR-11000XE12は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。なお、ECサイトでの販売価格は35,000円前後です(※2024年12月時点)。取扱店舗によって価格が異なるため、購入前に見比べるとよいでしょう。
最後に、価格や通信速度の面で魅力的な商品をご紹介します。
予算を1万円以内に抑えたい人には、バッファローのWSR-3000AX4P-BKがおすすめです。10,000円以下と安価ながら設置場所付近の最大通信速度は640.70Mbps(※)と高速をマーク。接続範囲も広く、3階まで十分電波が届いていました。アンテナ内蔵によりサイズがコンパクトなので、省スペースに設置できますよ。
ASUSのROG Rapture GT-BE98 GT-BE98は、最新規格のWi-Fi7に対応しているのが特徴。設置場所付近の最大通信速度は845.96Mbps(※)と、比較した全商品のなかでもトップクラスの数値(※2024年12月時点)でした。安定した通信を保つための機能も充実しているので、オンラインゲームをよくする人に向いています。
Wi-Fi 7に対応した機器はまだ流通が少ないため、Wi-Fi 6EのWi-Fi規格に対応した検証機器を使用して検証しています。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 640.70Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 370.27Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 2401+573Mbps |
---|---|
周波数帯 | デュアルバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz |
アンテナの種類 | 内蔵タイプ |
アンテナ数 | 5GHz帯: 3×3、2.4GHz帯: 2×2 |
重量 | 340g |
幅 | 4.0cm |
奥行 | 13.3cm |
高さ | 14.8cm |
LAN端子 | 1000BASE-T |
INTERNET端子 | 1000BASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 248.25Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 186.29Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal、WPA2 Personal、WPA2/WPA3 Personal、WPA/WPA2 Personal |
メーカー保証期間 | 1年 |
消費電力 | 14.4W |
バッファロー WSR-3000AX4Pの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 7 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 845.96Mbps |
検証時の5GHz上り最大通信速度 | 313.81Mbps |
良い
気になる
最大通信速度(理論値) | 11529+5764+5764+1376Mbps |
---|---|
周波数帯 | クアッドバンド |
周波数 | 2.4GHz、5.0GHz、6.0GHz |
アンテナの種類 | 外付けタイプ |
アンテナ数 | 6GHz帯:4x4、5GHz帯:4x4、5GHz帯:4x4、2.4GHz帯:4x4 |
重量 | 2000g |
幅 | 35cm |
奥行 | 35cm |
高さ | 22cm |
LAN端子 | 10GBASE-T、2.5GBASE-T |
INTERNET端子 | 10GBASE-T、2.5GBASE-T |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
EasyMesh対応 | |
QoS機能 | |
中継機能 | |
IPv6対応 | |
VPN対応 | |
バンドステアリング機能 | |
専用アプリ | |
キッズタイマー機能 | |
検証時の6GHz下り最大通信速度 | 868.5Mbps |
検証時の6GHz上り最大通信速度 | 319.92Mbps |
検証時の2.4GHz下り最大通信速度 | 260.51Mbps |
検証時の2.4GHz上り最大通信速度 | 178.92Mbps |
設置方法 | 縦置き |
セキュリティ規格 | WPA3 Personal(AES)、WPA2 Personal (AES)、WPA Personal(AES) |
メーカー保証期間 | 2年 |
消費電力 | 64.9W |
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。