以前の iWork ファイルを新しいバージョンの Pages、Numbers、Keynote で開く
以前のバージョンの iWork で作成された書類を Mac 用 iWork で開いたり、書類を iWork '09 フォーマットで書き出したりするとどうなるかについて説明します。
iWork '09 は、macOS Catalina 10.15 以降とは互換性がありません。最新のオペレーティングシステムで引き続き iWork App を使うには、最新バージョンの Pages、Numbers、Keynote にアップデートしてください。
以前の iWork の書類を開く
現行バージョンの Mac 用 iWork App では、以前のバージョンの iWork で作成された書類でも開けます。以前の iWork の書類を Pages、Numbers、Keynote で開くには、書類をダブルクリックするか、App の中で以下の要領で書類を開きます。
「ファイル」>「開く」を選択します。
書類を選択します。
「開く」をクリックします。
警告ウインドウが表示される場合
以前の iWork の書類を開いた時に、警告ウインドウが表示されることがあります。このウインドウには、書類で使われている機能のうち、古いバージョンの App ではサポートされていたが、新しいバージョンの Mac 用 iWork では利用できないものが一覧形式で表示されます。
「iWork 書類をアップグレードした時の変更点」を参照してください。
以前の iWork の書類を保存する
以前のバージョンの iWork の書類をはじめて編集または保存する際に、編集後の書類をどのように扱うかを確認する必要があります。
「アップグレード」をクリックすると、既存の書類が新しいフォーマットに変換されます。
「キャンセル」をクリックすると、保存または編集は取り消され、元の書類が未変更のまま残ります。
「コピーを編集」をクリックすると、書類のコピーが新しいフォーマットに変換され、元の書類は以前の iWork フォーマットのまま残ります。
アップグレード済みの書類を元に戻す
書類をすでに新しい iWork ファイルフォーマットにアップグレード済みで、以前の iWork App と互換性のあるバージョンに戻したい場合は、以下のいずれかの方法があります。
以前のバージョンに戻す
「ファイル」>「バージョンを戻す」の順に選択します。変更した内容がすべて削除され、以前のバージョンの iWork で保存した時のバージョンに書類が復元されます。
コピーを iWork '09 フォーマットで保存する
書類を編集済みで、編集内容を残したい場合は、ファイルを iWork '09 書類として保存できます。「ファイル」>「書き出す」の順に選択し、「Pages '09」「Numbers '09」または「Keynote '09」をファイルフォーマットとして選択します。変更される可能性がある書類の内容については、「iWork '09 フォーマットで書き出した時の変更点」の一覧を参照してください。
iWork 書類をアップグレードした時の変更点
すべての App:
表およびグラフから回転が削除されます。
表の塗りつぶしは削除されます。
円グラフ内のグループ化されている分割部分はグループが解除されます。
Spotlight のメタデータは削除されます。
Pages:
表、ヘッダ、フッタ、セクションレイアウトのオブジェクトでは、変更のトラッキングがサポートされません。これらの場所でトラッキングされた変更箇所については、最終決定としてそのまま承認されます。
ほかの Pages ファイルへのリンクは削除されます。
Numbers:
表カテゴリ
表の複数の行をまとめてカテゴリに入れている場合、これらは「グループ」と呼ばれます。
グループ名を含む新しい列が表に追加されます。この列は、カテゴリが有効になっている場合にのみ表示されます。数式やグラフの列アドレスには影響はありません。
各グループの計算で使われている関数名は、個別のラベル行に表示されるようになります。
Keynote:
「スライドショーの終了にパスワードを要求」の設定が削除されます。新しいパスワードを設定するには、「Keynote」>「環境設定」>「スライドショー」の順に選択し、「スライドショーを終了するときにパスワードを要求」を選択します。画面の指示に従ってパスワードを入力し、「パスワードを設定」をクリックします。このパスワードは、同じコンピュータ上で再生されるすべてのプレゼンテーションに適用されます。
7 レベル以上インデントされているスライドは、6 レベルに引き上げられます。
ほかの Keynote ファイルへのリンクは削除されます。
プレースホルダから回転が削除されます。
Mac 用 Keynote で利用できないトランジションは「ディゾルブ」に変換されます。
「リボルブ」トランジションは「オブジェクトフリップ」に名前が変更されます。
「コンバージェンス」ビルドは「ディゾルブ」に変換されます。
ビルドはスライドレイアウトと凡例から削除されます。
スマートビルドはイメージギャラリーに変換されます。
iWork '09 フォーマットで書き出した時の変更点
すべての App:
ドロップキャップのスタイルは削除されます。
グラフの系列値ラベルの自動調整は無効になります。ラベルが重複する可能性があります。
グラフのエラーバーの自動調整は無効になります。エラーバーが重複する場合があります。
データの代表標本を表すグラフに、すべてのデータポイントが表示されます。
曲線シャドウとコンタクトシャドウはドロップシャドウに変換されます。
オブジェクト上のコメントは削除されます。
アンカー付きオブジェクトはフローティングオブジェクトまたはインラインオブジェクトに変換されます。
iWork '09 で利用できない数式は削除されます。注:最後に計算された値は書き出されます。
Interactive グラフは標準のグラフに変換されます。
バブルグラフは散布図グラフに変換されます。
ドーナツグラフは円グラフに変換されます。
描画は、線と図形のグループに変換されます。
イメージギャラリーは削除されます。各ギャラリーからイメージが 1 つだけ書き出されます。
右から左へ書いた表 (アラビア語やヘブライ語など) はサポートされません。
iWork '09 は、縦書きのテキスト (中国語、日本語、韓国語など) に完全には対応していません。
スレッド形式のコメントから返信は削除されます。
棒グラフの棒の角に丸みを持たせてある場合、丸みのない四角い棒に変換されます。
Pages、Numbers、Keynote で作成した方程式は、iWork '09 に書き出すとイメージに変換されます。
グラデーションでのテキストの塗りつぶしは、単色に変換されます。
イメージでのテキストの塗りつぶしは、単色に変換されます。
実線ではないテキストアウトラインは実線のアウトラインに変換されます。
埋め込んだ Web ビデオは、オンライン上のそのビデオへのリンクが指定された画像に変換されます。
Pages:
目次は標準のテキストに変換されます。Pages '09 では自動的に更新されません。
Pages '09 では、右から左へのテキスト (アラビア語やヘブライ語など) に完全には対応していません。
注釈は削除されます。
ページの背景は削除されます。
ページへのリンクは削除されます。
テキストにインラインで配置した表のキャプションは削除されます。
Numbers:
書類の中で、1 つの列に「いずれかのフィルタに一致」のフィルタが指定されていて、複数の列に「すべてのフィルタに一致」のフィルタが指定されている場合、すべてのフィルタリングルールが書き出されます。「すべてのフィルタに一致」のフィルタは「いずれかのフィルタに一致」に変換されます。
「継続時間」ベースのフィルタおよび条件付きハイライトは削除されます。
右から左へ書いたシート (アラビア語やヘブライ語など) はサポートされません。
表カテゴリ
曜日でグループ分けされているカテゴリは、一意の値に基づくグループに変更されます。
概要へのグラフ参照は、最後に計算された値に置き換えられます。
複数のグループのセルを含む範囲を参照するグラフは、参照ではなく、最後に計算された値を使います。
複数のグループのセルを含む範囲を参照する数式は、最後に計算された値に置き換えられます。
概要を参照する数式は、最後に計算された値に置き換えられます。
インラインオブジェクトはシートに移動されます。
シートへのリンクは削除されます。
表やグラフのキャプションは削除されます。
ピボットテーブルは標準の表に変換されます。
Keynote:
Keynote '09 で利用できないトランジション、ビルドイン・エフェクト、ビルドアウト・エフェクトは、「ディゾルブ」に変換されます。
「オブジェクトフリップ」トランジションは「リボルブ」に名前が変更されます。
強調ビルドは削除されます。
表のセル上のコメントは削除されます。
インラインオブジェクトはサポートされず、削除されます。
スライドから次のスライドへの切り替え中に、ムービーやオーディオは再生されません。
ライブビデオは削除されます。