Apple School Managerでドメインをキャプチャする
組織がそのドメイン名を含むすべてのApple Accountを管理することを希望する場合、ドメインキャプチャと呼ばれるプロセスを使用して、ドメインと関連するすべてのアカウント名の所有権を申請できます。また、ドメインを使用するすべてのアカウントが管理対象Apple Accountであることも確認されます。
警告: ドメインキャプチャは、オンにすると取り消せません。通知を送信すると、キャプチャするドメインのすべてのユーザが影響を受けます。
ドメインキャプチャプロセス
ドメインキャプチャプロセスが開始されると、そのドメインを使用する個人用のApple Accountに対して、メールが送信され、アカウントにサインインしているデバイス上に通知が表示されます。通知を表示するには、デバイスがiOS 18、iPadOS 18、macOS 15.1、visionOS 2.0以降を搭載している必要があります。
メールと通知では、ユーザに2つのオプションが提示されます。
新しいプライマリメールアドレスを選択して、個人用Apple Accountの使用を継続する。
個人用Apple Accountとそのデータを組織に移行し、それを管理対象Apple Accountに変換する。
これにより、ユーザは個人用Apple Accountの使用状況に応じて最適なオプションを選択できます。たとえば、ユーザが個人データを保存してパーソナルコンテクストで使用するサービスにアクセスするためにアカウントを使用している場合は、アカウントを個人用Apple Accountのまま維持することを選択できます。
一方で、組織のメールアドレスを使用して業務用のApple Accountを作成している場合は、組織への移行を選択できます。これにより、ユーザは効率的な共同作業のための機能とアカウント主導の登録フローを利用できるようになり、組織はデータを安全に保つことができます。
ユーザは30日間でいずれかのオプションを選択できますが、選択しなかった場合Apple Accountは個人用Apple Accountのままとなり、自動的に割り当てられたアカウント名が適用されます。これによって組織は、アカウントを管理対象Apple Accountとして使用できるようになります。
注記: ドメインキャプチャをオンにすると、これまでロックされていなかった場合はドメインもロックされます。「ドメインをロックする」を参照してください。
ドメインキャプチャの例
Elizaは個人用のApple Accountであるeliza@betterbag.comを使用しています。BetterBagでは、@betterbag.comを使用するすべてのApple Accountを管理対象Apple Accountにする必要があります。Elizaは以下のいずれかを実行できます。
個人用Apple Accountのeliza@betterbag.comをBetterBagに移行し、それを管理対象Apple Accountに変換して、関連付けられたデータをeliza@betterbag.comのまま維持します。
eliza@icloud.comのような新しいメールアドレスを選択して、関連付けられたデータを個人用Apple Accountで引き続き使用します。
Elizaが何も行わなかった場合、30日後にアカウントは個人用Apple Accountのまま、自動的にeliza-betterbag.com@temporary.appleaccount.comに変更されます。この時点で、eliza@betterbag.comをBetterBagによる管理対象Apple Accountの作成に利用できます。
ドメインをキャプチャする
Apple School Managerで、管理者、サイトマネージャ、またはユーザマネージャの役割を持つユーザでサインインします。
サイドバーの下部にある自分の名前を選択し、「環境設定」を選択して、「管理対象Apple Account」を選択します。
「ドメイン」セクションで、キャプチャするドメインの横にある「ドメインキャプチャ」を選択します。
警告: ドメインキャプチャは、オンにすると取り消せません。通知を送信すると、キャプチャするドメインのすべてのユーザが影響を受けます。
「ドメインキャプチャを開始する」を選択し、以下を確認します。
このドメインによって現在使用されている管理対象Apple Accountの数。
ドメインがロックされていることの確認。
30日の期間の開始。