Appleのセキュリティ保証の概要
Appleは、セキュリティ保証への取り組みの一環として、定期的に第三者組織と連携してセキュリティ保証を提供し、Appleのハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーション、およびサービスのセキュリティの認証と実証を行っています。Appleの目標は、世界中のAppleユーザが承認可能な認証システムを特定することです。
相互承認協定(MRA)の対象外、または、まだセキュリティ認証規格が十分に確立されていない技術領域については、それらを網羅するセキュリティ規格をAppleがほかの組織と連携して開発する場合があります。
多くの場合、認証を取得するには、法律、規制、業界基準の要件を満たす必要があります。一般的に、デバイスのオペレーティングシステムとアプリケーションにはコモンクライテリアかFIPS 140-3認証が使用されます。ハードウェア、オペレーティングシステム、ソフトウェア、およびサービスの認証により、Appleデバイスを導入している政府機関、企業、教育機関を含むすべてのお客様のコンプライアンス準拠が証明されます。
Apple School Manager、Apple Business Manager、Apple Business Essentialsなどのサービスは、Appleが取得したISO/IEC 27001およびISO/IEC 27018の認証に準拠しています。
Appleが公開しているAppleプラットフォームのセキュリティには、詳細な技術情報とセキュリティ機能の説明が記載されています。多くの場合、Apple独自の認証には、Appleプラットフォームのセキュリティで提供される情報の検証が含まれます。
ハードウェアの認証
ソフトウェアのセキュリティを確保するにはハードウェアに内蔵されたセキュリティ基盤が必要なため、すべてのAppleデバイスは(iOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOSのいずれを使用しているかに関係なく)、シリコンにセキュリティが組み込まれるように設計されています。CPUはシステムのセキュリティを強化し、Appleシリコンはセキュリティ機能専用です。最も重要なコンポーネントは、Secure Enclaveコプロセッサで、これは最新のすべてのiOS、iPadOS、tvOS、watchOSデバイス、Appleシリコンを搭載したすべてのMacコンピュータ、およびApple T2セキュリティチップを搭載したIntelベースのすべてのMacコンピュータに存在します。Secure Enclaveにより、保存されたデータの暗号化、macOSのセキュアブート、および生体認証が提供されます。
Appleのセキュリティ保証への取り組みは、ハードウェアの信頼の起点からセキュアブートの適用、Secure Key Storeを提供するSecure Enclave、Face IDやTouch IDによる安全な認証にいたるまで、シリコン内の基礎的なセキュリティコンポーネントの認証を取得することから始まります。
ハードウェアおよび関連するファームウェアコンポーネントに関する公的認証については、以下を参照してください:
オペレーティングシステムとアプリケーションの認証
Appleは、暗号モジュールについては米国連邦情報処理規格(FIPS)140-3、オペレーティングシステム、アプリケーション、デバイスのサービスについてはコモンクライテリアに基づく独立した認証と証明を取得および維持しています。対象となるオペレーティングシステムには、iOS、iPadOS、macOS、sepOS、T2OS、tvOS、およびwatchOSが含まれます。アプリケーションについては、Safariブラウザと「連絡先」の認証を個別に取得しましたが、今後はほかのアプリケーションの認証も取得していきます。
Appleのオペレーティングシステムに関する公的認証については、以下を参照してください:
Apple製アプリケーションに関する公的認証については、以下を参照してください:
サービスの認証
Appleは、企業から教育機関にいたるまでのお客様をサポートするためにセキュリティ認証を維持しています。このような認証により、Appleをご利用のお客様はAppleのハードウェアおよびソフトウェアでAppleのサービスを使用するときに法令上および契約上の義務を順守できます。こうした認証を取得しているため、お客様にとっては、Appleのシステムに対するAppleの情報セキュリティの確保、環境保全、およびプライバシー保護の実践が自ずと証明されることになります。
Appleのインターネットサービスに関する公的認証については、以下を参照してください:
Apple Payに関する公的認証については、以下を参照してください:
その他の認証
Appleは、特定の法律または規制への準拠を支援するその他のセキュリティ認証を取得および維持しています。特定の規制に関する公的認証については、以下を参照してください:
セキュリティコンプライアンスプロジェクト
macOSセキュリティコンプライアンスプロジェクトは、セキュリティガイドを作成するために、プログラムによるアプローチを提供するオープンソースの取り組みです。このプロジェクトは複数のセキュリティおよびコンプライアンスのベースラインに対応しており、完全にカスタマイズされたドキュメント、スクリプト(ログ記録と復旧)、構成プロファイル、および使用したベースラインから生成された監査チェックリストを出力するのに使用できます。こちらを参照してください:
Appleのセキュリティとプライバシーの認証についての質問は、security-certifications@apple.comにお問い合わせください。